新築住宅を買うときの購入手続きや費用、支払い時期について解説
家づくりの基本
2024/12/24
2024/12/24
新築住宅の購入は人生で最も大きな買い物の一つです。契約から引き渡しまでの間に、様々な費用が発生し、支払いのタイミングも異なります。この記事では、新築住宅を購入する際の手続きの流れと、それぞれの段階で必要となる費用について詳しく解説していきます。
新築住宅を買うときの支払いスケジュール
新築住宅の購入における支払いは、通常4つの主要なタイミングに分けて行われます。それぞれの支払い時期と内容について、詳しく見ていきましょう。
契約時の支払い(手付金)
契約時には、購入代金の10〜20%程度を手付金として支払います。この手付金は、売買契約が成立したことを証明する重要な役割を果たします。契約時には他に、契約書の印紙代や住宅ローンの事務手数料なども必要となります。
着工時の支払い(着工金)
基礎工事が始まる段階で、購入代金の20〜30%程度を着工金として支払います。この時期は、実際に建築工事が開始される重要な節目となります。地盤調査や基礎工事の費用も、この段階で支払われることが一般的です。
中間時期の支払い(中間金)
建物の骨組みが完成し、上棟式が行われる頃に、購入代金の20〜30%程度を中間金として支払います。この時期は、建物の形が目に見えて現れ始める段階です。外壁工事や内装工事が始まる前の重要な支払いとなります。
引き渡し時の支払い(最終金)
建物が完成し、引き渡しを受ける際に、残りの代金を支払います。この時点での支払額は、追加工事や変更工事の有無によって変動することがあります。最終的な検査と引き渡し書類の確認を行った上で、支払いが完了となります。
住宅ローンの実行タイミング
住宅ローンを利用する場合、これらの支払いに合わせて分割実行することが可能です。ただし、金融機関によって分割実行の回数や時期が異なることがあるため、事前に確認が必要です。一般的には、着工時、中間時期、引き渡し時の3回に分けて実行されることが多いです。
追加・変更工事の支払いについて
建築途中で発生する追加工事や変更工事の費用は、工事内容が決定した時点で見積もりを取り、支払い時期を確認します。これらの費用は、通常の支払いスケジュールとは別に設定されることが多く、工事完了時までに支払いを完了させる必要があります。
注意すべきポイント
支払いスケジュールは、ハウスメーカーや不動産会社によって若干異なることがあります。契約前に詳細な支払いスケジュールを確認し、無理のない資金計画を立てることが重要です。また、予期せぬ追加工事に備えて、ある程度の予備費を確保しておくことをお勧めします。
購入物件が決まったら「すぐに支払う」費用
新築住宅の購入を決めたら、まずはいくつかの初期費用の支払いが必要となります。ここでは、契約時にすぐに必要となる費用について、詳しく解説していきます。
手付金について
手付金は、売買契約が成立したことを証明する重要な費用です。一般的に建物価格の5〜10%程度が相場となっています。例えば3,500万円の物件であれば、175万円〜350万円程度の手付金が必要となります。手付金を支払うことで、売主は他への販売ができなくなり、購入者の権利が保護されます。
契約印紙代
不動産売買契約書には印紙を貼付する必要があります。印紙代は契約金額によって決まり、例えば3,000万円を超え5,000万円以下の場合は10,000円、5,000万円を超え1億円以下の場合は15,000円となります。この費用は契約時にすぐに必要となります。
住宅ローン関連の初期費用
住宅ローンを利用する場合、以下の費用が発生します。
・事務手数料:通常50,000円〜100,000円程度
・借入申込印紙代:4,000円
・抵当権設定の登録免許税:借入額の0.4%
・金銭消費貸借契約書の印紙代:借入額に応じた金額
仲介手数料
不動産仲介業者を通じて購入する場合、仲介手数料が必要です。この手数料は、物件価格に応じて法律で上限が定められています。例えば、物件価格が400万円以下の場合は上限3%+6万円、400万円超の部分については上限2%+6万円(いずれも消費税別)となります。
地盤調査費用
土地の購入を伴う場合、地盤調査費用が必要となります。通常5〜10万円程度かかり、土地の状態を確認するための重要な調査となります。この調査結果によって、追加の地盤改良工事が必要になる場合もあります。
設計費用の一部
注文住宅の場合、設計費用の一部を契約時に支払うことがあります。プランの作成や詳細な打ち合わせにかかる費用として、総額の一部を前払いする形となります。
その他の諸費用
・測量費用:土地の正確な境界を確定するための費用
・各種証明書取得費用:登記簿謄本や公図など、必要書類の取得費用
・火災保険料の一部:工事中の保険料として必要となる場合があります
支払い時の注意点
これらの初期費用は、住宅ローンの対象とならないことが一般的です。そのため、頭金とは別に現金での支払いが必要となります。また、支払い方法や時期については、契約前に売主や不動産業者としっかりと確認しておくことが重要です。
資金計画のポイント
契約時にすぐ必要となる費用は、物件価格の10〜15%程度を目安に準備しておくことをお勧めします。予期せぬ追加費用に備えて、さらに5%程度の予備費を確保しておくと安心です。これらの費用は、住宅ローン以外での支払いとなるため、計画的な資金準備が必要です。
「引き渡し」までに支払う費用
新築住宅の建築工事が始まってから引き渡しまでの間には、様々な費用の支払いが発生します。ここでは、その期間に必要となる費用について詳しく解説していきます。
着工金(第1回目の支払い)
基礎工事が始まる段階で支払う着工金は、建物価格の20〜30%程度となります。着工金には地盤調査や地盤改良工事の費用、基礎工事にかかる費用、そして建築確認申請に関する費用などが含まれています。この支払いは工事の本格的な開始を意味する重要な段階となります。
中間金(第2回目の支払い)
建物の骨組みが完成し、上棟式が行われる時期に支払う中間金も、建物価格の20〜30%程度となります。この時期の支払いには木材等の建築資材費や大工工事の人件費、屋根工事の費用などが含まれます。建物の形が目に見えて現れ始める重要な節目となります。
追加・変更工事の費用
建築途中で発生する追加・変更工事の費用は、工事内容が確定した時点で別途支払いが必要となります。建具のグレードアップや照明器具の変更、収納設備の追加、外構工事の追加、設備機器の変更や追加など、様々な工事が発生する可能性があります。これらの費用は事前に見積もりを取得し、十分な協議の上で決定することが重要です。
外構工事費用
建物本体の工事とは別に、外構工事の費用が必要となります。駐車場の舗装工事やフェンス、カーポートの設置、門扉や玄関アプローチの工事、植栽工事、物置の設置など、住まいの外回りを整える工事費用が含まれます。これらの工事は、生活の利便性や住まいの見た目に大きく影響する重要な要素となります。
住宅設備機器の費用
建物に設置する各種設備機器の費用もこの期間に支払いが発生します。エアコンの設置費用や照明器具の費用、カーテンやブラインドの費用、システムキッチンのオプション費用、浴室や洗面所の設備費用などが含まれます。これらの設備は日常生活の快適さに直結するため、慎重に選択する必要があります。
検査費用と保険料
建築工事中には、様々な検査費用や保険料が必要となります。中間検査費用や完了検査費用、住宅性能評価の検査費用、長期優良住宅認定の検査費用などが含まれます。また、工事期間中の保険料として、工事保険料や建設工事保険料、請負業者賠償責任保険料なども必要となります。これらは安全で確実な建築工事を保証するために重要な費用となります。
支払い時の注意点とトラブル防止
支払いのタイミングは工事の進捗状況に応じて変動することがあります。そのため、事前に支払いスケジュールを確認し、計画的な資金準備を行うことが重要です。追加工事の費用については、必ず見積もりを取得し、書面での合意を取り付けましょう。また、工事の進捗状況を定期的に確認し、支払いとの整合性を確認することで、トラブルを未然に防ぐことができます。疑問点があれば、その都度施工会社に確認を取ることをお勧めします。
住宅ローンとの関係
住宅ローンを分割実行する場合、つなぎローンの金利やローン実行手数料、場合によっては繰上返済手数料などが発生することがあります。住宅ローンの分割実行のタイミングと工事の支払い時期を適切に調整することで、円滑な資金繰りが可能となります。事前に金融機関との綿密な打ち合わせを行い、支払いスケジュールを組み立てることが重要です。
「引き渡し後」に支払う費用
新築住宅の引き渡し後には、様々な費用が発生します。これらの費用は、快適な暮らしを始めるために必要な支出となります。ここでは、引き渡し後に必要となる費用について詳しく解説していきます。
残代金の支払い
引き渡し時には、建物価格の残金を支払う必要があります。この金額は、契約時や着工時、中間時期などで支払った金額を除いた残りの金額となります。通常は住宅ローンの最終実行分から支払われることが多く、建物の完成確認と引き渡し書類の確認を経て支払いが完了となります。
不動産取得税
不動産取得税は、土地や建物を取得した際にかかる税金です。取得した不動産の評価額に対して課税され、通常は引き渡しから数ヶ月後に納付書が届きます。住宅の場合は軽減措置があり、課税標準額から一定額が控除されます。土地については、住宅を建築することを条件に税率が軽減される特例もあります。
固定資産税・都市計画税
固定資産税は、毎年1月1日時点で土地・建物を所有している人に課される税金です。新築住宅の場合、一定期間の軽減措置があります。都市計画税も同様に課税され、これらは市区町村から納付書が送られてきます。初年度は所有期間に応じた月割り計算となることが一般的です。
火災保険料・地震保険料
住宅の引き渡し後は、火災保険への加入が必要となります。保険料は建物の構造や保険金額、補償内容によって変動します。地震保険も合わせて検討が必要で、火災保険に付帯する形で加入することができます。通常は数年分をまとめて支払うことで保険料が割引となる場合があります。
住宅ローン関連の費用
住宅ローンを利用している場合、団体信用生命保険料が必要となります。これは借入者が死亡した際にローン残債が返済される保険です。また、返済用の口座維持手数料や、繰上返済を行う場合の手数料なども発生する可能性があります。
光熱費の開始費用
新生活を始めるにあたって、電気・ガス・水道などのライフラインの開通費用が必要となります。これには契約料や保証金、工事費などが含まれます。インターネットやケーブルテレビなどの通信費用も、利用を開始する際には初期費用が発生します。
維持管理費用
住宅の維持管理には定期的な費用が必要となります。エアコンなどの設備機器の点検費用、浄化槽がある場合はその維持管理費用、庭木の手入れ費用などが含まれます。これらの費用は、住宅を長く快適に使用するために重要な支出となります。
修繕積立金
将来的な修繕に備えて、計画的に積立金を用意しておくことをお勧めします。外壁の塗り替えや屋根の補修、設備の更新など、長期的な視点での資金計画が必要となります。一般的に、建物価格の1%程度を年間の目安として積み立てることが推奨されています。
引越し費用と新生活準備費用
引っ越し業者への支払い、新しい家具や家電の購入費用、カーテンやじゅうたんなどのインテリア費用など、新生活を始めるための準備費用も必要となります。これらの費用は、生活スタイルや予算に応じて大きく変動する可能性があります。
費用管理のポイント
引き渡し後の費用は、一時期に集中して発生することが多いため、計画的な資金準備が重要です。特に税金関係は支払い時期が決まっているため、事前に金額を確認し、準備しておくことをお勧めします。また、予期せぬ修繕や設備の故障に備えて、ある程度の予備費を確保しておくことも大切です。
よくある質問(Q&A)
住宅ローンに関する質問
Q:住宅ローンの審査はいつ頃行うべきですか?
A:物件購入を決める前に、事前審査を受けておくことをお勧めします。これにより、借入可能額が明確になり、予算の目安を立てやすくなります。正式な審査は契約前に行い、融資額を確定させておくことが望ましいです。
Q:住宅ローンは分割実行できますか?
A:多くの金融機関では分割実行が可能です。一般的に、着工時、中間時期、引き渡し時の3回に分けて実行されることが多いです。ただし、金融機関によって分割回数や時期が異なるため、事前に確認が必要です。
支払いに関する質問
Q:手付金はいくら準備すればよいですか?
A:一般的に建物価格の5〜10%程度が相場です。例えば3,500万円の物件であれば、175万円〜350万円程度となります。具体的な金額は売主との相談で決定します。
Q:追加工事の費用はいつ支払えばよいですか?
A:追加工事の費用は、工事内容が確定した時点で見積もりを取得し、工事完了までに支払います。支払い時期は工事内容や金額によって異なるため、施工会社と相談して決めることが一般的です。
税金に関する質問
Q:不動産取得税はいつ頃支払うのですか?
A:不動産取得税は、通常、物件の引き渡しから数ヶ月後に納付書が届きます。土地・建物それぞれに課税され、住宅の場合は軽減措置が適用される場合があります。
Q:固定資産税はいつから支払い始めるのですか?
A:固定資産税は、毎年1月1日時点での所有者に課税されます。新築住宅の場合、初年度は所有期間に応じた月割り計算となり、一定期間の軽減措置が適用される場合があります。
工事に関する質問
Q:工事の進捗状況はどのように確認できますか?
A:定期的に現場監督や営業担当者から報告を受けることができます。また、重要な工程の際には現場確認を行うことができます。写真での報告やWeb上での進捗確認システムを導入している会社もあります。
Q:完成後に不具合が見つかった場合はどうすればよいですか?
A:引き渡し時に行う検査で不具合を確認することができます。また、引き渡し後に発見された不具合については、アフターサービス(保証)の範囲内であれば無償で修理が可能です。
保険に関する質問
Q:火災保険はいつから加入する必要がありますか?
A:工事中は建設会社が工事保険に加入しています。建物の引き渡し時から火災保険への加入が必要となります。住宅ローンを利用する場合は、融資の条件として加入が義務付けられることが一般的です。
Q:地震保険は必ず加入する必要がありますか?
A:地震保険の加入は任意ですが、火災保険に付帯する形で加入することができます。ただし、住宅ローンを利用する場合、金融機関によっては加入が必要となることがあります。
引き渡し後に関する質問
Q:修繕費用はどのくらい準備しておくべきですか?
A:一般的に、建物価格の1%程度を年間の修繕積立金として準備することが推奨されています。将来的な大規模修繕や設備の更新に備えて、計画的な積立が必要です。
Q:アフターサービスの期間はどのくらいですか?
A:法定保証期間は、構造耐力上主要な部分が10年、その他の部分が2年となっています。ただし、多くのハウスメーカーでは独自の保証制度を設けており、部位によって保証期間が異なります。
まとめ
新築住宅の購入では、契約から引き渡しまでの間に様々な費用が発生します。支払い時期は大きく分けて、契約時、着工時、中間時期、引き渡し時となり、それぞれの段階で必要な費用を計画的に準備することが重要です。また、追加工事や税金など、予定外の費用が発生する可能性もあるため、余裕を持った資金計画を立てることをお勧めします。
なお、当社が提供している「housemarriage」では、住宅コンシェルジュが理想の家づくりのサポートとして、住まいを探す上で重要なハウスメーカーや工務店の営業担当者とのマッチングサポートをさせていただきます。住宅購入の資金計画の相談・作成や、相性良く親身になってくれる「営業担当者」をご紹介します。家づくりに関して少しでも不安を感じるようであれば、お問い合わせください。
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