これより狭いとかなりきつい、、知っておきたい4人家族の平均坪数
間取り・住宅の特徴
2023/03/08
2023/09/26
「4人家族で暮らすためにはどのくらいの広さが必要なんだろう」と、注文住宅を検討する際に悩む人も多いですよね。
家族によって理想の広さや間取りは異なるため正解はありません。
とはいえ、最低限必要な広さを把握しておかないと、住みやすさが長く続く家にはならないでしょう。
そこで今回は、4人家族で必要な広さや間取りについてまとめてみました。
目次
4人家族が暮らすのに必要な広さと留意点
4人家族で生活をするとなれば、最低でも50平米の広さは必要といわれています。なぜこの広さなのか疑問を抱く人もいるかもしれません。
ひとつの目安として、国土交通省で定めている住生活基本計画における「居住面積水準」を参考にしてみるとよいでしょう。
最低居住面積水準とは、健康で豊かな住生活を実現するために必要と考えられる広さのことです。
誘導居住面積水準は各家族のライフスタイルに対応できる広さを指し、都心でのマンション暮らしと郊外での一戸建てを想定したものに大別されます。
この表からわかるように、4人家族であれば最低でも50平米は必要です。
一般的なファミリータイプのマンションは60~70平米の広さが多く、最低居住面積水準と誘導居住面積水準(マンション)の間に位置します。
暮らしていくうえで十分な広さはあるものの、ある程度収納など部屋の使い方に工夫を凝らす必要が出てくるかもしれません。
家族4人で暮らす期間は思っているよりも短い
子どもは大きくなれば家を出ていくことになります。
そのため、家族4人で暮らす期間は10年程度と、思っているよりも短いことを理解しておかなければなりません。
たとえば、以下のケースではどうでしょうか。
家族構成:夫・妻・長男・次男
・長男と次男は3歳離れている
・長男が小学校に入学するタイミングで住宅を購入
・長男は大学入学時を機に上京し、一人暮らしを始めた
上記のケースにおいて、住宅の購入から長男が家を出るまではたった11年しかないことになります。
つまり、家族4人で暮らす期間は約10年ほどしかないのです。
その後、もし次男も一人暮らしをするとなれば、その後は夫婦だけの生活が30年以上続くことになるでしょう。
このように、家族に変化は付きものです。
これらに対応しながら住む場所を変えられればよいですが、大半の人にとって住宅の購入は人生で一度きりです。
そのため、家族の変化に対応できるような広さや間取りを考慮することが大切です。
実は私の実家も似たような状況です。
元々家族4人で4LDKの住宅に住んでいました。妹と私が独立して2部屋が空いた状態になり何も使われずそのままになっています。
実際に妹が住んでいた期間は2年程度、私は4年程度です。築25年経過してますから実に勿体ない間取りです。
そして今現在は父親が独りで住んでますが、4LDKの広さをかなり持て余しているような状況です。
子どもの成長に応じて必要な平米数も変わる
子どもの成長に応じて必要な広さや部屋数は変化します。
子どもが未就学児の場合、子育てのしやすさを優先するために、どちらかというと広すぎない部屋の方が好都合といえるでしょう。
子どもの様子を見ながら家事ができるほか、掃除がしやすいことも利点です。
その後、就学して高校を卒業するまでは、子どもの人数に合わせた個室が必要となる時期です。
この時期になると、思春期や反抗期などにより、なかなか顔を合わすことが少なくなるかもしれません。
とはいえ、子どものプライバシーをしっかり守りつつ、リビングでは家族全員で集まれるスペースを確保しておくことも大切です。
さらに成長し、大学入学や社会人になるタイミングで子どもが家を出ていくこともあるでしょう。
昨今では、一人暮らしをせずに地元に残る選択をするケースも増えつつありますが、こればかりはそのときになってみなければわかりません。
その時々で対応できるように、間取りを意識してマイホームを購入する(建てる)ようにしましょう。
次の章では間取り別に4人家族で暮らすポイントを詳しく解説していきます。
間取り別(2LDK・3LDK・4LDK)!4人家族で暮らす際のポイント
間取り(2LDK・3LDK・4LDK)によって部屋の使い方は大きく異なります。
そのため、まず間取り別に4人で暮らすイメージをしてみることがおすすめです。
理想の暮らしと生活スタイルを照らし合わせながら、どの間取りが自分たち家族にとってベストであるか検討してみましょう。
2LDK
2LDKは、リビングダイニングに加えて2つの部屋がある間取りです。
個室が必要ではない幼児期の子どもがいる4人家族に適しています。基本的にリビングで家族全員が集まることになるため、コミュニケーションが取りやすくなるでしょう。
子どもが未就学以下の場合、部屋を用意する必要はありません。
そうなれば2部屋を寝室とワークスペースにすることも可能です。作業環境を確保できるのはメリットといえます。
とはいえ、子どもが大きくなって個室が必要となる時期になれば、2部屋を夫婦の寝室と子ども部屋に設定することになるでしょう。
ただし、子ども2人が異性である場合には、各々の部屋を用意したほうがよいかもしれません。
また、物が多い家族である場合には収納場所が足りずに、部屋に物が散乱してしまう可能性も考えられます。
このように、子どもが未就学児の時期であれば2LDKの広さで事足りるかもしれませんが、個室が必要となる時期になれば手狭になることが想定されます。
そのため、基本的には3LDK以上の間取りを選んだほうが無難でしょう。
3LDK
3LDKは、リビングダイニングに加えて3つの部屋がある間取りです。
4人家族が暮らす間取りで一番最適といえます。子どもに各々の部屋を用意できるうえに、夫婦の寝室を持てるのがメリットです。
部屋が3つもあれば、子どもの成長や家族の状況に柔軟に対応できます。
使い方としては、2部屋を子ども部屋にして、1部屋を夫婦の寝室にするのが主流でしょう。
子どもが巣立ったあとに部屋を持て余してしまうかもしれませんが、子どもの帰省や里帰りなどに対応できることから、使い方の幅が広がります。
3LDKの間取りを考えるときに気を付けたいのが、各個室とリビングの広さのバランスです。
部屋数を抑えるために、リビングのスペースを削ってしまうケースも少なくありません。昨今では、リビングで勉強する子どもが増えていることから、子供部屋を必要最低限の広さに設定する人が増えています。
よって、リビングは一定の広さを確保でき、よりコミュニケーションが取りやすい間取りになるでしょう。
家族の状況や子どもの成長過程に合わせて、最も使いやすいのが3LDKといえます。
4LDK
4LDKは、リビングダイニングに加えて4つの部屋がある間取りです。家族ひとりにつき1部屋が利用できるほか、宿泊を伴う来客がある場合に最適です。
たとえば遠方に両親が住んでいる場合には、泊まりがけで来ることもあるでしょう。
そうなれば、1部屋を客間として利用でき、お互いにプライバシーを確保できます。また、荷物が多い家族であれば、収納部屋として一室を使うのもよいでしょう。
そうすることで他の部屋をすっきりしたままキープしやすくなります。
とはいえ、子どもが巣立ったあとは部屋を持て余す可能性が高まります。
そのため、趣味の部屋や来客用などのように使い方を事前に明確にしておくことが大切です。
また、4LDKの懸念されるポイントとして、部屋数の確保に伴い家自体の広さも必要となります。
家の価格が高くなることが想定されるため、予算内に収まるかどうか確認が必要です。
ゆとりがある暮らしをしたいのであれば、4LDKを選ぶとよいでしょう。
理想のライフスタイルや予算に合わせてベストな間取りを考えよう
長く住むことを想定するならば、子どもの成長や家族の変化に応じて間取りを考える必要があります。
とはいえ、理想の全てを叶えられるかというとそうではありません。というのも、予算によって広さや間取りの実現が難しいことが出てくるからです。
そこで、以下の4つのポイントを意識しながらベストな間取りを検討することが大切です。
●子ども部屋の数や使う期間を考慮する
●夫婦の個室が必要かどうか
●収納や来客部屋について
●予算も忘れずに考慮しよう
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
子供部屋の数や使う期間を考慮する
間取りを考える際は、子どもが巣立ったあとまで考慮しなくてはなりません。
そのため、子ども二人にそれぞれ部屋を用意するのではなく、子どもが使う時期だけ1部屋を仕切るというのも一つの手です。
間仕切りにも種類があり、可動式の棚によって部屋を簡単に区切ることも可能です。
このようにしておけば、子どもが巣立ったあとは広々とした1部屋となり、活用範囲も広がるでしょう。
将来の使い勝手のよさまで反映させることで、家族の状況の変化により対応しやすい家となります。
また、歳が離れている兄弟姉妹の場合には、第二子が個室を使うときには第一子が家を出ていくタイミングになることもあるでしょう。
そうなれば子ども部屋は1部屋用意すればよいことになります。このように、年齢差まで考慮することも忘れないようにしましょう。
また、子どもが巣立ったあとであっても帰省や里帰りで帰ってくることもあります。
そのため、夫婦ふたりの生活になったからといって、状況に応じて対応できる間取りでなくてはなりません。
将来壁を撤去して2部屋を1部屋に変更する可能性やリフォームすることも考慮して計画を建てることをお勧めします。
建て方によっては壁や設備の移動が出来ないケースもあるので事前の打ち合わせは入念に行いましょう。
夫婦の個室が必要かどうか
夫婦の個室が必要かどうかも間取りを決める際には重要なポイントとなります。
基本的にリビングで生活していて自分の部屋が必要がない人もいるかもしれません。
しかし、夫婦の生活スタイルが異なれば、同じ寝室で寝ることにストレスを感じることもあるでしょう。
そうなれば、事前に各々の部屋を用意したほうが無難です。
収納や来客部屋について
子どもが大きくなるにつれて荷物は多くなります。
その際に収納場所が問題になることも少なくありません。
今ある荷物だけでなく、今後想定される荷物まで収納できるスペースがあるかどうかもチェックしておきましょう。
また、家族4人で暮らす分には十分なスペースがあったとしても、来客が多い場合には家族以外に利用できるスペースを確保しておかなければなりません。
予算も忘れずに考慮しよう
理想の暮らしを考える際に、子どもの成長や家族の変化に柔軟に対応できるような広さや間取りを考えることが重要とお伝えしました。しかし、それが予算内に収まるかどうかも同時に検討しなくてはなりません。
とはいえ、間取りや費用面など、あらゆる角度から考えなくてはならないため、自分ひとりで納得のいく家づくりをするのは難しいものです。
自分たち家族にとって、最適な間取りや予算がわからない場合には、専門知識が豊富なプロに相談してみることをおすすめします。
なお、当社が提供している「housemarriage」では、住宅コンシェルジュが理想の家づくりのサポートとして住宅購入の予算計画からご相談を承っております。サービス詳細は以下をご参照ください。
【housemarriage】理想の家づくり・家探し・住宅購入をサポート
まとめ
今回の記事では、4人家族に必要な広さや間取りについてお伝えしました。
家づくりをする際、つい今おかれている現状や生活スタイルだけに目がいきがちですが、将来の暮らしを見据えることも忘れないように心がけましょう。
「家は3回建てなければ満足のいくものができない」と言われているように、多くの人が後悔するポイントを抱えているのも事実です。
このような失敗や後悔のリスクを減らすためにも、まずは自分自身の知識を増やすことはもちろん、プロの意見を取り入れることも検討してみましょう。
というのも、自分ひとりでは思い浮かばなかったプランを提案してもらえることも大いにあり得るからです。
上手くアドバイスを取り入れながら、満足度の高い家づくりを実現させましょう。
注文住宅を検討していて広さや間取りについて悩んでいる人に、この記事が参考になると幸いです。
なお、当社が提供している「housemarriage」では、住宅コンシェルジュが理想の家づくりのサポートとして、住まいを探す上で重要なハウスメーカーや工務店の営業担当者とのマッチングサポートをさせていただきます。住宅購入の予算計画からもご相談を承っております。サービス詳細は以下をご参照ください。
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記事コンセプト
ハウスメーカーの垣根を超えて地域ごとに担当者をご紹介しておりますので、まずは希望地域を絞って頂き、その地域に登録している担当者の様々な趣味嗜好や家づくりに対する熱い思いを確認してください。
きっと皆さんの家づくりに対するこだわりをきちんと受け止めてくれて、どうすればその夢を解決できるのか一緒に悩みながらも満足のいく家づくりを導いてくれる担当者に出会えるはずです。
担当者との偶然の引き合わせも良いかもしれませんが、ご自身で家づくりのパートナーを指名してしてください。
運営会社情報
会社名
:有限会社ティーエムライフデザイン総合研究所
代表者
:渡辺知光
本社
所在地:〒104-0045 東京都中央区築地2-15-15 セントラル東銀座1002
アクセス
:地下鉄日比谷線築地駅より徒歩3分
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