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住宅ローンの返済計画の3つのポイント、選び方について解説

家づくりの基本

2024/12/24

2024/12/24

記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

住宅ローンの返済計画の3つのポイント、選び方について解説

住宅ローンを組む際、返済計画は非常に重要です。適切な返済計画を立てることで、無理のない返済を実現しながら、総支払額を抑えることができます。本記事では、住宅ローンの賢い返済計画を立てるための3つのポイントについて、具体的に解説していきます。

ポイント1 住宅ローンで大切な「低金利」の選び方について

住宅ローンを組む際、金利の選択は返済額に大きな影響を与える重要な要素です。わずか0.1%の金利差でも、長期の返済期間では数十万円から数百万円の差が生じることもあります。ここでは、低金利のローンを選ぶためのポイントを詳しく解説していきます。

変動金利と固定金利の特徴を理解する

住宅ローンの金利タイプには、主に変動金利と固定金利の2種類があります。変動金利は市場金利に連動して金利が変動するため、当初の金利は固定金利より低く設定されています。一方、固定金利は返済期間中の金利が一定であり、将来の返済額が確実に把握できる特徴があります。

金融機関による金利の違い

同じ住宅ローンでも、金融機関によって提示される金利は異なります。都市銀行、地方銀行、信用金庫、ネット銀行など、できるだけ多くの金融機関で金利を比較検討することが重要です。特に近年は、ネット銀行が提供する住宅ローンは金利が低めに設定されていることが多いため、検討する価値があります。

金利優遇制度を活用する

多くの金融機関では、給与振込や口座引き落としなどの取引条件に応じて、基準金利から一定の金利優遇が受けられます。例えば、給与振込を行うことで0.1%、カードローンを契約することで0.2%といった具合に、優遇条件を組み合わせることで、より低い金利でのローン契約が可能となります。

金利の見直し時期に注意

変動金利を選択した場合、一般的に年2回(4月と10月)の基準日に金利が見直されます。また、固定金利期間選択型の場合は、固定金利期間終了後に金利が見直されます。金利の先行きを見据えながら、適切な時期に借り入れや金利タイプの見直しを検討することが賢明です。

低金利のローンを選ぶためには、金利タイプの特徴を理解し、複数の金融機関で金利を比較検討することが重要です。また、金利優遇制度を積極的に活用し、将来の金利動向も見据えながら、自身の返済計画に合った選択をすることで、総支払額を抑えることができます。

ポイント2 返済期間を短くする

住宅ローンの返済期間は、総支払額に大きな影響を与える重要な要素です。本記事では、返済期間を短くするメリットや具体的な方法、そして注意点について詳しく解説していきます。

返済期間を短くするメリット

返済期間を短くすることで、支払う利息の総額を大幅に抑えることができます。例えば、3,000万円を金利1%で借りた場合、35年返済と25年返済では総支払利息に約300万円もの差が生じることがあります。また、早期に返済を終えることで、その後の人生設計の自由度も広がります。

適切な返済期間の考え方

返済期間を決める際は、定年退職後の返済負担を避けるため、60歳までには完済できるように設定することが望ましいとされています。また、返済期間は毎月の返済額に直結するため、年収や生活費とのバランスを考慮しながら決める必要があります。

毎月の返済額と返済期間の関係

返済期間を短くすると毎月の返済額は増加します。例えば、3,000万円を金利1%で借りた場合、35年返済では月々約8.6万円、25年返済では月々約11.3万円となります。返済期間を決める際は、この毎月の返済額が無理なく続けられる金額かどうかを慎重に検討する必要があります。

収入に応じた返済期間の設定

一般的に、毎月の返済額は年収の25%程度を上限とすることが推奨されています。たとえば年収500万円の場合、毎月の返済額は約10万円が上限となります。この基準をもとに、適切な返済期間を設定していくことが重要です。

返済期間を短くする具体的な方法

返済期間を短くする方法としては、当初から短い返済期間を設定する以外に、繰り上げ返済を活用する方法があります。ボーナスや臨時収入を活用した繰り上げ返済を行うことで、実質的な返済期間を短縮することができます。

返済期間を短くすることは、総支払利息を抑える効果的な方法です。ただし、毎月の返済額が増加するため、収入や生活費とのバランスを慎重に検討する必要があります。また、将来の収入変動なども考慮に入れ、無理のない返済計画を立てることが重要です。返済期間の設定は、長期的な人生設計に大きく影響する決定となるため、十分な検討を行った上で決めることをおすすめします。

ポイント3 住宅ローンのオトクな返済方法

住宅ローンの返済方法は、家計への負担や総支払額に大きく影響します。適切な返済方法を選択することで、無理なく返済を続けながら、総支払額を抑えることができます。ここでは、住宅ローンのさまざまな返済方法とそのメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。

基本的な返済方法の種類と特徴

住宅ローンの基本的な返済方法には、元利均等返済と元金均等返済の2種類があります。元利均等返済は毎月の返済額が一定で、返済計画が立てやすい特徴があります。一方、元金均等返済は当初の返済額は多いものの、返済が進むにつれて毎月の返済額が減少し、総支払額を抑えることができます。

ボーナス併用返済のメリットと注意点

ボーナス併用返済は、毎月の返済額を抑えながら、ボーナス時に多めに返済する方法です。ボーナス返済の割合は、借入金額の50%までが一般的です。ただし、将来のボーナスの減額や廃止のリスクも考慮する必要があります。また、ボーナス返済分は通常の金利より高めに設定されることもあるため、金利面での確認も重要です。

繰り上げ返済の活用方法

繰り上げ返済には、返済期間を短縮する方法と、毎月の返済額を減額する方法があります。まとまった資金ができた際に一部繰り上げ返済を行うことで、総支払額を大きく削減できます。特に返済開始から早い段階での繰り上げ返済は、効果が高くなります。

返済方法の見直しのタイミング

返済方法は、収入の増減や家族構成の変化などに応じて見直すことができます。たとえば、昇給により余裕が出てきた場合は返済額を増やす、お子様の教育費が必要になった場合は返済額を減らすなど、ライフステージに合わせた調整が可能です。

住宅ローンの返済方法は、自身の収入状況や将来の生活設計に合わせて選択することが重要です。元利均等返済や元金均等返済の特徴を理解し、ボーナス併用返済や繰り上げ返済も適切に活用することで、より効率的な返済が可能となります。また、返済中も定期的に返済方法を見直すことで、ライフステージの変化に柔軟に対応することができます。

住宅ローンに関するよくある質問(Q&A)

住宅ローンについては、多くの方が様々な疑問や不安を抱えています。ここでは、特に多く寄せられる質問について、具体的に解説していきます。

借入・審査に関する質問

Q. 住宅ローンはいくらまで借りられますか?

A. 一般的な目安として、年収の7倍程度が借入の上限とされています。ただし、金融機関によって基準は異なり、他の借入状況や職種、勤続年数なども影響します。

Q. 住宅ローンの審査で重視される点は何ですか?

A. 主に、年収、勤続年数、他の借入状況、年齢などが重視されます。特に安定した収入があるか、返済負担率が基準内(年収の25%程度)に収まっているかが重要なポイントとなります。

金利に関する質問

Q. 変動金利と固定金利、どちらを選ぶべきですか?

A. 将来の金利動向や自身のリスク許容度によって判断が分かれます。変動金利は当初の金利が低めですが、将来の金利上昇リスクがあります。固定金利は金利が高めですが、返済額が確定するため、計画が立てやすい特徴があります。

Q. 途中で金利タイプの変更はできますか?

A. 多くの金融機関では、変動金利から固定金利、あるいはその逆への変更が可能です。ただし、手数料がかかることや、その時点の金利が適用されることに注意が必要です。

返済に関する質問

Q. 返済期間はどのくらいが適切ですか?

A. 一般的には25年から35年が多く選ばれています。ただし、定年退職後の返済を考慮し、60歳までには完済できる返済期間を設定することをおすすめします。

Q. 繰り上げ返済は手数料がかかりますか?

A. 金融機関によって異なりますが、インターネットバンキングでの手続きであれば無料のケースも多くあります。窓口での手続きは手数料がかかることが一般的です。

住宅購入時の諸費用に関する質問

Q. 住宅ローン以外にどのような費用がかかりますか?

A. 主な費用として、頭金、諸費用(登記費用、不動産取得税、印紙税など)、火災保険料、引っ越し費用などがあります。購入価格の概ね5~10%程度を見込んでおく必要があります。

Q. 頭金はどのくらい必要ですか?

A. 一般的には購入価格の2割程度が望ましいとされています。頭金が多いほど借入額が減り、総支払額を抑えることができます。

住宅ローンに関する疑問は、個々の状況によって最適な答えが異なることも多くあります。重要なのは、自身の収入や将来の生活設計を踏まえた上で、慎重に判断することです。不明な点がある場合は、金融機関の担当者に相談し、十分な理解を得てから契約することをおすすめします。

まとめ

住宅ローンの返済計画では、低金利のローンを選び、可能な範囲で返済期間を短くし、自身の生活スタイルに合った返済方法を選択することが重要です。また、将来の収入や支出の変動も考慮に入れ、無理のない返済計画を立てることで、安心して住宅ローンを返済していくことができます。

なお、当社が提供している「housemarriage」では、住宅コンシェルジュが理想の家づくりのサポートとして、住まいを探す上で重要なハウスメーカーや工務店の営業担当者とのマッチングサポートをさせていただきます。住宅購入の資金計画の相談・作成や、相性良く親身になってくれる「営業担当者」をご紹介します。家づくりに関して少しでも不安を感じるようであれば、お問い合わせください。

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記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

大学卒業後、積水化学工業に入社し住宅「セキスイハイム」を販売。3年8カ月千葉県内で営業に従事し、営業表彰を6期連続受賞。
途中、母の急死に直面し、自分の将来について悩み始める。結果、大学のゼミで学んだ「保険」事業に実際に携わりたいと思いFP資格を取得して日本生命に転職。4年間営業に従事したが、顧客に対して提供出来る商品がなく退職を決意。FP兼保険代理店を開業する。

収入も顧客もゼロからのスタート。しかも独立直前に結婚し住宅購入した為、返済不安に陥り貯蓄が日々減っていく恐怖を覚える。

人生で初めて家計の見直しを行い、根本的な改善により失敗と不安を減らすコツを発見。自分の経験を生かしお客様が同じ道を歩まないよう伝えるべく「マイホーム検討者向けFP」として活動中。

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    :渡辺知光

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