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間取りの意味とは?-正しい見方をプロが解説

基礎知識

2022/03/11

2022/03/11

記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

間取りの意味とは?-正しい見方をプロが解説

家づくりを行う時に一番心が躍る楽しいことは家の間取りを考えることではないでしょうか?
初めて間取りを考えるときはちょっと難しく感じるかもしれません。
もし注文住宅を建てるならば、せっかくのチャンスです。こんな間取りが欲しいなと一度紙に描いてみましょう。
ご家族で話合い、イメージを整理し、ハウスメーカーの担当者や設計士に伝えて頂きますと、要望を取り込んだ理想に近い家になります。

今回は間取りに関する基本的なことや失敗しない間取りについて御案内します。

間取りとは?

間取りとは、住宅の部屋の配置を表す言葉になり、一般的には2LDK、4DKのように数字とアルファベットの組合せで表記されます。
家づくりの打合せに必ず出てくる共通言語になります。

数字は部屋の数を表し、アルファベットはK(キッチン)やD(ダイニング)を表します。
部屋の広さや家全体の大きさを表す訳ではないので、同じ間取りの表記であっても部屋の配置は当然ですが、
部屋の広さや家全体の大きさ、形も異なりますし、工法や屋根形状や外壁の種類も異なります。

間取りを表す数字について

ハウスメーカーとの打合せで間取りの話になりますと、「2LDK」や「4DK」など一部数字で表現されます。

数字は「部屋の数」を表します。「部屋」を分かりやすく言いますと、ドアや引き戸で仕切られた部屋だと思ってください。
寝室や子供部屋、和室などが該当します。間取りを考える上では「部屋の数」がまず頭に浮かぶはずです。

ご家族構成に数字は大きく変わってきます。
建売住宅では数字が3や4のケースが多いです。子供部屋が1つか2つ、寝室、客間(和室)のイメージで設計されているのかもしれません。
私が営業していた時はまずお部屋数を聞きました。部屋数により何となく家全体の大きさも見えてきますし、1階と2階のバランスもイメージが湧きます。
経験上、この部屋数で頭を悩ませたことは3階建て住宅や2世帯住宅のケースです。

3階建て住宅の場合は、どの階に居室(誰の部屋)を配置したいかに頭を悩ませました。
日当たりの良さそうな3階部分に家族の部屋が集中することが多く1階や2階とのバランスが悪いと家として成り立たないので、設計者の腕の見せどころです。

また、2世帯住宅も設計者の提案力が試されます。
例えば、1階と2階で親世帯と子世帯を分けた場合、親世帯のスペースよりも子世帯のスペースが広くなりがちです。
どのように組み合わせるかによって全く異なったイメージ(間取り図)が出来上がります。

間取りを表すアルファベットについて

打合せに出てきたり、間取り図で表記されてるアルファベットについてご紹介します。知っておくとイメージが掴みやすいです。

L=リビング

「L」とはリビングルームを表します。ご家族みんながTVを見たり団らんしたりする空間を表します。
一般的にはテレビやソファーやローテーブルがある空間です。

D=ダイニング

「D」とはダイニングルームを表します。
ダイニングセットと呼ばれるテーブルと椅子を並べ食事をする空間を表します。

K=キッチン

「K」とはキッチンを表します。勿論対面型やL型等キッチンの配置は関係なく表記されます。

「DK」「LDK」

「DK」はダイニングキッチンと呼ばれダイニングとキッチンが同じ空間にあることを表します。
「LDK」はリビングダイニングキッチンと呼ばれ、「DK」とリビングが同じ空間にあることを表しています。
空間として一つになっているので広く見えることが多いです。

間取り図面にも「DK」や「LDK」の表記がよくありますが、元々は空間として同一であれば特に決まりごとはありませんでした。
その為不動産公正取引協議会連合会が「DK」と「LDK」それぞれ最低限必要な広さの目安を定めました。
この団体は不動産広告の内容が正しいかどうかどうかを審査・調査している不動産業界の自主規制団体になります。

例えば部屋数が「1」つでDKの場合は広さは4.5畳以上と定めています。
部屋数が「2」以上の場合はDKの広さは6畳以上と定めております。LDKに関しても目安があります。
部屋数が「1」の場合は広さ8畳以上となり、「2」以上の場合は10畳以上と定めております。

R=ルーム

「R」はルームで居室を表しております。
よく目にする「ワンルーム(1R)」は1つの居室にキッチンやリビングや寝室が含まれている部屋を表します。
私が独身の時利用していた部屋はまさしく「ワンルーム」でした。

S=サービスルーム

「S」はサービスルームと呼ばれますが、間取り図を見た時にはあまり他の部屋と違いが無いように思えます。
広さにもよりますが、納戸として利用したり家族の部屋として利用しますが、居室として数に含められない理由があります。

建築基準法では、「居室」としての定義が決まっています。
部屋の広さに対する窓の大きさが決まっています。床面積の7分の1以上と決まってます。
ただ、大きな窓を付ければ良いわけでもなく「採光が確保された窓」が条件なので、そもそも窓の目の前に階段や障害物があると条件から外れます。

納戸としての利用なら全く問題無いのですが、サービスルームにはTVやエアコンの専用コンセントを設置出来ないことが多いので、入居後居室としての利用を考えてる場合には事前に部屋の付帯設備を確認しておきましょう。

DEN=小部屋

「DEN」は一般的には書斎や趣味に使える部屋をイメージしていますが、「S」のサービスルームと同じような扱いだったりします。
違いに明確な基準は無く納戸としても使える予備の部屋だと思ってください。

UB=ユニットバス

「UB」はユニットバスと呼ばれ、浴槽、床、壁、天井が事前に工場で生産され一体となって建築現場に搬入される浴室を表します。
建築現場で各パーツを組み合わせていく浴室と設備面での違いはありません。

CL=クローゼット

「CL」はクローゼットと呼ばれ、各居室に設けられた衣類等を収納するスペースになります。
扉を開けて収納するタイプですので奥行きは60~90センチが多いです。
昔はタンスを置くことが多かったかもしれませんが、今はクローゼットを設置することが多いです。

WIC=ウォークインクローゼット

「WIC」は人が入れるくらいのスペースがあるクローゼットになります。
衣類だけではなく、季節毎に使用する物を収納したり旅行用のスーツケース収納したりと用途は広いです。
一般的には主寝室に設けることが多く、棚やハンガーをかけるパイプを予め設置することも多いです。

UT=ユーティリティ

「UT」はユーティリティスペースと呼ばれ、キッチンや洗面所などに設けた空間を表します。
アイロンをかけたり、洗濯物を乾かしたりする家事作業スペースと考えれば分かりやすいかもしれません。家事動線上にあると便利ですね。

SC=シューズクローゼット

「SC」はシューズクローゼットと呼ばれ、玄関脇に設置された靴を脱がずに靴を入れる収納を表します。
「SIC」と記載がありシューズインクローゼットと呼ばれることもありますが、靴だけではなくコートや傘やベビーカーを収納することもあります。
玄関がスッキリしますので最近取り入れるケースが多いようです。

BL=バルコニ―

「BL」はバルコニーを表します。バルコニーは手摺りのある屋根の無い屋外スペースを表してますが、よく似たベランダとの違いは屋根があるかないかです。
ベランダは屋根がある分面積は小さくなります。実家のバルコニーは大きいのですが屋根が無く洗濯物も干せないので使い道が殆どないのです。

PS=パイプスペース

「PS」とはパイプスペースを表し、給水管や排水管が通る場所になります。
間取り図ですと、建物の外壁部に配置されてることが多いです。
壁で覆うので目にすることはありませんが音がうるさいので配置場所は気にしたほうが良いです。

MB=メーターボックス

「MB」はメーターボックスを表していて、電気やガスのメーターを設置する場所を表します。
主に検針員が見に来ますので外側で道路に近い場所に設置します。

よくある間取りの勘違いについて

面積の表記の違い

営業担当者と打合せしますと幾つか似たような言葉が出てきます。「建築面積」と「延床面積」と「建物面積」になります。
その違いを詳しく見ておきましょう。

「建築面積」とは、建物を真上から見た時の大きさと言えば分かりやすいでしょうか。
例えば2階建ての建物の場合、一般的には1階部分が2階部分よりも大きくなります。この場合1階部分の建物の面積が建築面積となります。
勿論2階部分が1階部分よりも広い場合は2階部分の面積が建築面積となります。
「建蔽率(ケンペイリツ)」という言葉もよく打ち合わせに出てきますが、建蔽率と土地の面積によって建物面積の上限が決まってきます。

「延床面積」は「建物面積」と同じ意味で使われます。建物の各階の床面積を全て足した面積になります。
床面積の合計ですから、吹き抜けやロフト、バルコニーは含まれません。
この3アイテムがある住宅とない住宅で比較しますと、同じ延べ床面積になりますが、建物の大きさに違いが生まれますね。
細かいアイテムですが、出窓や屋外階段も延床面積(建物面積)に含まれないケースが多いです。

私が営業していた時は「建築面積」で困ったことがありました。
きちんと計算せずに間取りを設計して提案することもありました。
実際に「建蔽率」を計算すると上限を超えてしまっていたこともあり、すぐに謝罪してお客様に建物を小さくしてもらった記憶があります。

数字とアルファベットだけでは分からない

間取りを表す数字の数が多くても各部屋や建物が広いとは限りません。
例えば4LDKと記載があった間取り図がAとBあったとします。

Aは全ての部屋が6畳、Bは主寝室が10畳、各部屋が8畳の広さであった場合でも2つとも4LDKになります。
同様にLDKと記載があってもAはLDKが10畳、Bは20畳の場合でも表記上は同じになります。

建売住宅の場合は間取りだけではなく実際の広さを体感出来ますからイメージと異なるケースは少ないともいますが、新築住宅の場合は間取り図の表記を見るだけではなく、実際の広さのイメージのギャップが発生しないように住宅展示場や実際に建っている住宅で広さの確認をしておきましょう。

UB「ユニットバス」の勘違い

賃貸物件を探しているときは「ユニットバス=バスルーム・洗面・トイレが一体」というイメージが一般的のようですが、前半部分で「UB」についてご紹介しました通り、浴槽と床、壁、天井が事前に工場で一体生産されて建築現場に搬入される浴室を表します。
新築戸建て住宅では何も注文しなければバスルームと洗面所、トイレは分離した間取りになっているはずです。

失敗しない間取りを選ぶポイント

間取りで失敗する原因は二つあります。何となく部屋数を決めてしまうことと、何となくスペースの優先順位を決めてしまうことです。
部屋数は主寝室と子供部屋と客間みたいに計算することも多いです。
しかし実際には客間を利用することが少なく他のスペースに利用すべきだったと思う方が多いようです。
建売住宅でよく見かける間取りは3LDKや4LDKでリビングに和室が隣接しています。

また、スペースに関して子供部屋を優先しすぎて他の部屋が狭くなったり、玄関や廊下を広くしたり客間を大きくし過ぎてリビングが狭くなった間取りも失敗かもしれません。
やはり居住スペースを広く取ることを最優先で考えてつつ先々まで考えて子供部屋を大きくし過ぎず主寝室にある程度の広さを設けたほうが快適だと思います。
子供が将来独立して夫婦だけで住むことも考慮した間取りなっているか、もしくはリフォームしやすい設計になっているのかも先に確認しておきましょう。

まとめ

間取りを考えることは一番楽しい作業になります。担当者と意思疎通を取る為にも正しい知識を持ち充実した打ち合わせを行ってください。
もちろん担当者との打合せ前に家族間での意思疎通が最重要です。家族それぞれがどんな思いで間取りを考えているのか尊重し合いましょうね。


記事コンセプト

ハウスメーカーの垣根を超えて地域ごとに担当者をご紹介しておりますので、まずは希望地域を絞って頂き、その地域に登録している担当者の様々な趣味嗜好や家づくりに対する熱い思いを確認してください。きっと皆さんの家づくりに対するこだわりをきちんと受け止めてくれて、どうすればその夢を解決できるのか一緒に悩みながらも満足のいく家づくりを導いてくれる担当者に出会えるはずです。間取りで失敗することは無いでしょう。担当者との偶然の引き合わせも良いかもしれませんが、ご自身で家づくりのパートナーを指名してしてください。

記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

千葉県内で住宅販売を経験しました。20代から60代の幅広い世代の単世帯や二世帯の家づくりのお手伝いをしてきましたが、今でも繋がりがあるお客様もいらっしゃいます。怒られたり褒められたり沢山の貴重な思い出があります。実家も私の意見を取り入れて建てました。その後転職しファイナンシャルプランナーとなり立場は変わりましたが、「家計」を見据えた上で住まいづくりのお手伝いをしております。皆さんが「住まい」に求めるものを私自身がきちんと理解出来ないと本当に必要な住まいは提案出来ません。場合によっては住宅を購入しないという選択肢をお伝えすることもあります。話すことにより皆さんの意見がより顕在化し具体的に行動できることも多いようです。現在は弊社をセカンドオピニオンとしてもご利用いただくケースも増えております。

運営会社情報

  • 会社名

    :有限会社ティーエムライフデザイン総合研究所

  • 代表者

    :渡辺知光

  • 本社
    所在地

    :〒104-0045 東京都中央区築地2-15-15 セントラル東銀座1002

  • アクセス

    :地下鉄日比谷線築地駅より徒歩3分

    :地下鉄日比谷線都営浅草線東銀座駅より徒歩3分

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