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みんなが家を買う年齢、タイミングとは?

家づくりのタイミング

2022/06/30

2023/09/26

記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

みんなが家を買う年齢、タイミングとは?

マイホームを購入するにあたって、何歳で購入するのが良いのだろうと悩んでしまう人も多いですよね。

購入のタイミングは個々の事情によって異なりますが、年齢ごとにメリットや注意点があるのもまた事実。

そこで、今回の記事ではみんなが家を買う年齢や注意点についてまとめてみました。

家を買う人の平均年齢とは

マイホームを購入するタイミングは人それぞれ異なります。

また、マイホーム購入時は物件購入費だけでなく諸経費やメンテナンス費、住宅ローンなどさまざまな項目を検討しなければならないでしょう。

ここでは、マイホーム購入者の平均年齢について、国土交通省が令和2年に公表した、「住宅市場動向調査」の調査結果を元に見ていきましょう。

上記調査結果から、注文住宅を購入時における世帯主の年齢は30代が最も多く、次いで40代が多いことがわかります。
その理由に大きく関わっているのが「住宅ローン」です。

多くの金融機関では住宅ローンの完済年齢上限を80歳としています。
しかし、実際に80歳近くまで住宅ローンを返済し続けることは現実的ではなく、一般的には60~65歳までにローンを完済しようと考える人がほとんどでしょう。
そのため、30代のうちにマイホームを購入し、30~35年の期間でゆとりをもってローンを返済し終えようと考える人が多いといえます。

また、40代~50代になると中古マンションの購入を検討をする人が増えるのも特徴のひとつ。
近年、リノベーションやリフォームを施すことで新築同様の設備を備えている中古物件も多く、人気を集めています。

年齢別に見る購入状況や注意点について

ここでは年齢ごとの購入状況や注意点について、見ていきましょう。

20代で購入する場合

マイホームを20代で購入するメリットは大きく以下の2つです。
● 定年前に住宅ローンを完済できる
● ローンを完済した時点で不動産財産として残る

20代で住宅ローンを借り入れた場合、返済期間を長く設定できます。

一般的には35年間が最長返済期間のイメージですが、20代が借入の場合、最長50年間の返済期間を設けている金融機関も幾つもあります。

例えば、御子様を出産後に育児休暇を取得しますと年収が下がり家計が不安な時期が発生します。
その時期を安心して過ごすためにあえて長期に組んでおくご夫婦もいらっしゃいます。
そのため、月あたりの返済額が抑えられるほか、収入が増えれば繰り上げ返済もできるでしょう。

対するデメリットとして、30代・40代と比較して自己資金や月々の返済に余裕がないことが挙げられます。
住宅を購入すると、ローンの返済以外に固定資産税や火災保険・地震保険といった保険料をはじめ、何かあった際は修繕費なども捻出しなければなりません。
資金に余裕がない状態でマイホームを購入してしまうと、生活そのものを圧迫しかねないほか、理想のマイホームを手に入れることが難しくなります。
そのため、一定の経済力を確保しておくことはもちろん、この先のライフプランも踏まえた上でマイホームの購入を検討するようにしましょう。

30代で購入する場合

30代になると結婚や出産などを経験し、家族構成が定まるほか、仕事においても勤務地が定まってきます。
そのため、状況に応じて「どこで・どういった住宅を買うか」といった判断がしやすいでしょう。

また、そのほかにも現役の間にローンを支払い終えることができるのも大きなメリットです。
仮にローンの返済期間を30年とした場合、30代前半であれば定年を迎える前にローンを完済できる可能性が高いでしょう。
65歳であればまだ現役期間中(改正高年齢者雇用安定法により希望者は65歳まで働ける)であるため、ローン返済に対してそこまで不安を抱かずに済むはずです。

デメリットとしては、子どもの教育費とローンの両立が大変なことが挙げられます。
子どもが未就学児や小学校低学年の場合、成長につれて多大な教育費が必要です。

一般的に大学卒業までに必要な教育資金は子ども一人あたり1,000万円以上といわれています。
そのため、家庭の教育方針によっては教育費がローン返済を圧迫することも十分に考えられるでしょう。
特に土地探しから検討する場合、御子様の学区の問題も発生しますので、購入時期含めきちんと検討する必要があります。

40代で購入する場合

昨今では晩婚化の影響により、40代で家を購入するケースも珍しくありません。
一番のポイントはお子様のご年齢とご自身の65歳までの働き方です。

40代であれば子どもがある程度成長している家庭も多く、老後を見越した間取りや作りの家とすることもできるでしょう。
ただし、注意点として定年までにローン返済が難しくなることが挙げられます。

勤務先の定年以降の勤務形態や収入についてそろそろ確認しても良い時期です。
不安を減らす家づくりが問われます。ヒアリングしていても退職金や定年後の収入が不明な40代は半数以上いらっしゃいます。

老後不安はご自身で取り除くことも可能ですよ。
貯蓄にゆとりがある場合は頭金を多めに入れて借入額を減らすほか、ボーナスが支給されたタイミングで繰り上げ返済なども利用するようにしましょう。

ライフステージ別に見る住宅購入時の注意点

年代別の注意点について理解したところで、ライフステージ別の注意点についても見ていきましょう。

結婚・出産

結婚や出産を機にマイホームの購入を検討する人は少なくありません。
特に賃貸暮らしの場合、出産後はお子様の鳴き声等の音を気にして早く出たいと思うことが多いようです。

若いうちにマイホームを購入し、早期に返済をスタートすることで老後にゆとりある生活が送れるほか、手元に家や土地が財産として残ります。
ただし、家族構成の変化や転勤が生じるリスクがある場合には、先を見越した間取りを意識するほか、家族間できちんと話をしておくことが大切でしょう。

仮に年齢が若いことで収入に不安がある場合、パートナーと合算した年収で組める住宅ローンを検討してもよいでしょう。
注意点ですが、ペアローンを組む場合に育児休暇中だと審査が厳しくなることが挙げられます。
妊娠発覚前に住宅ローンをスタートさせるか、育児休暇後に住宅ローンを組むか、余裕を持って検討しておきましょう。

子どもの独立・定年退職

子どもが独立するまでは賃貸に住み続け、独立したタイミングで夫婦が暮らせる広さのマイホームを購入するケースもよく見受けられます。
もしくは当初は利便性の良いマンションに住んで定年後に戸建てに移るケースもあります。
この場合、多かれ少なかれ老後資金からローンを返済する恐れがあるため、無理なく余裕を持って返済できる金額はいくらなのかを明確にするよう心がけましょう。

家を購入する前に検討しておくとよいこと

マイホームを購入する際、以下の2点についてはしっかりと検討しておくようにしましょう。
● 戸建てかマンションか
● 新築か中古か

戸建てか、マンションか

戸建ての場合、空間を広く使えるほか、壁越しに隣人がいないため騒音問題が起きにくいことが挙げられます。
また、ペットを飼ったり、庭でガーデニングを楽しむなど自由度は高いといえるでしょう。

その一方で定期的な修繕が必要となるほか、防犯面で不安を抱く人も多いかも知れません。
マンションでは戸建てほど自由度が高くない一方で立地がよく、便利な共有施設が揃っている点も魅力的といえます。

ただし、集合住宅の場合は上下階や隣人からの音の問題が発生することが多いので注意が必要です。
また管理費や修繕積立金、駐車場代が永久に発生しますので老後までの支出をきちんと把握してくことが大切です。

新築か、中古か

新築住宅の場合、備え付けの設備が最新であるため、便利で快適な暮らしができるでしょう。
また、固定資産税や不動産取得税などの税金に対しても中古物件より手厚い優遇措置が設けられています。
しかし、当然ながら価格が高く設定されているほか、注文住宅の購入においては実際の建物を確認できないといったデメリットも。

対する中古住宅は価格が安く抑えられているほか、物件を実際に確認してからの購入が可能です。
資金に余裕があれば購入後にリフォームをしてある程度希望の形に作り替えることもできるでしょう。
しかし、建物や基礎が古いと経年劣化や破損の恐れが高いほか、多額の修繕コストが生じるに注意が必要です。

家を買うのに必要な資金とローンを組むコツ

ここでは家を買うのに必要な資金とローンを組むコツについて、見ていきましょう。

家を購入する際にかかる費用

マイホーム購入時に必要となる資金は大きく分けて以下の3つです。
●物件価格
 マイホームそのものの価格
●初期費用
 登記や契約時に生じる税金や手数料などの諸費用
 住宅ローンの事務手数料や保証料
 火災保険料等も含まれる
●購入後にかかる諸費用
 引っ越し費用や固定資産税
 更新後の火災保険料
 一戸建ての場合は修繕費
 マンションの場合は修繕費
 管理費も含まれる

物件価格でも特に気を付けることは現金がどの程度必要把握しておくことです。
マンションや建売住宅を購入する場合は多くの現金を必要としないケースが多いのですが、土地から購入したり中古物件を購入する場合は現金が必要になります。

そして、ついつい忘れがちなのが購入後に生じる諸費用です。
特に戸建ての場合、将来的に全面補修や屋根の補修等が必要となるため、計画的に修繕費を積み立てておくようにしましょう。

住宅ローンを無理なく組むコツ

住宅ローンを無理なく組むために心がけたいポイントは、主に以下の3つです。
● 自己資金(頭金)を準備しておく
● 余裕を持った返済金額を設定する
● 住宅ローンの減税制度を利用する

先にも述べたように、マイホームの購入には住宅ローン以外にさまざまな費用が必要です。
それら費用は現金での支払いを求められるケースも多く、手持ち資金を多めにとっておくに越したことはないでしょう。

中には頭金の割合に応じて金利を下げてくれる金融機関もあるため、可能な限り自己資金を用意しておくことをおすすめします。

また、マイホームを建てる際に一定条件を満たすことで住宅ローンの減税制度を利用可能です。
住宅ローンの減税制度について事前によく調べておき、利用できるものは積極的に活用していきましょう。

なお、当社が提供している「housemarriage」では、住宅コンシェルジュが理想の家づくりのサポートとして住宅購入の予算計画からご相談を承っております。サービス詳細は以下をご参照ください。

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まとめ

私自身30歳の時に住宅を購入しました。結婚と同時に購入しましたので一般的なタイミングかもしれません。

いつの時期が良いか一言で申し上げることは難しいのですが、家族の事情と社会情勢を考慮しながらタイミングを見つけていくことが大切です。
結婚、出産、子供の独立、転勤、転職、定年とライフイベントは幾つも存在します。

社会情勢では、消費税の引き上げや物価の上昇、住宅ローンの金利の上昇が考えられます。
もう1つの事情を加えると、予想外に希望物件が見つかった時です。

購入時期としては早すぎるケースであっても物件が売れてしまったらどうしようもないです。
余裕をもった計画を立てておきましょうね。

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記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

大学卒業後、積水化学工業に入社し住宅「セキスイハイム」を販売。3年8カ月千葉県内で営業に従事し、営業表彰を6期連続受賞。
途中、母の急死に直面し、自分の将来について悩み始める。結果、大学のゼミで学んだ「保険」事業に実際に携わりたいと思いFP資格を取得して日本生命に転職。4年間営業に従事したが、顧客に対して提供出来る商品がなく退職を決意。FP兼保険代理店を開業する。

収入も顧客もゼロからのスタート。しかも独立直前に結婚し住宅購入した為、返済不安に陥り貯蓄が日々減っていく恐怖を覚える。

人生で初めて家計の見直しを行い、根本的な改善により失敗と不安を減らすコツを発見。自分の経験を生かしお客様が同じ道を歩まないよう伝えるべく「マイホーム検討者向けFP」として活動中。

運営会社情報

  • 会社名

    :有限会社ティーエムライフデザイン総合研究所

  • 代表者

    :渡辺知光

  • 本社
    所在地

    :〒104-0045 東京都中央区築地2-15-15 セントラル東銀座1002

  • アクセス

    :地下鉄日比谷線築地駅より徒歩3分

    :地下鉄日比谷線都営浅草線東銀座駅より徒歩3分

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