土地選びを成功させるための優先順位の決め方-必ず確認すべきチェックリストまで-
家づくりの基本
2022/07/19
2024/05/28
人生で大きな買い物ともいえる、マイホーム購入。
マイホームを建てる際、どんな土地に建てるのかもきちんと考えなくてはなりません。
しかし、実際に土地を探し始めたらどんな土地が適しているのか、見極めがわからないといった悩みに直面する方も多いでしょう。
そこで、今回の記事では土地選びを成功させるために重要なポイントを取り上げてみました。
目次
土地選びにおける優先順位の決め方
土地選びはその後の住環境を大きく左右します。
そのため、優先順位を決めた上で土地選びを行うことが極めて大切です。ここでは土地選びの失敗を避けるために意識したい、優先順位の決め方を具体的にご紹介します。
家を建てる目的を考える
家を建てて、どういった生活を目指しているのかを考えることから始めましょう。
● 子どもが産まれて部屋が狭くなったので広い部屋が欲しい
● 自宅で仕事をする機会が増えたので仕事部屋が欲しい
● 日当たりが悪いので朝日を浴びれる日当たりのよい家に住みたくなった
● 将来的に親と同居することを考えている
この部分が明確にならないと、具体的な案が見えてきません。
生活する上で重視したい条件を列挙する
人によって理想とする家は異なり、それによって希望条件も違います。
しかし、いつまでも自分の意見だけ主張していては全員の考えもまとまらないですよね。
そこで家を建てる際は、次の順番で物事を考えることをおすすめします。
1. 土地や場所など希望する条件を整理する
2.ここだけは譲れないといった条件を抜き出す
3.NG条件を考える
4. 教育や老後など、先のことも考えた上で計画を見直す
また、話し合いの中で「妥協点が見つからない」という場合、先にNG条件から挙げてみてもよいかもしれません。
NG条件を並べる中で、自然環境を重視したいのか、交通の利便さなのか、周辺環境の充実度なのか何を重視しているのか見えてくるでしょう。
ご夫婦や親子間で意見を出してみても意外と譲れない点が異なることに気づきます。
それぞれの立場により優先順位は変わりますよね。
私の実家の住み替えの優先条件は自然環境でした。
それまでは密集地で暮らしていたので両親共通の意見でした。
希望条件を精査する
重視したい条件をピックアップしても、すべての条件を満たす家はまず存在しません。
そのため、列挙した中から本当に必要な譲れない条件だけ精査しましょう。
ピックアップする個数ですが、3~5個がおすすめです。
また、その中でも優先順位を決めておくことで条件の良い土地の判断がしやすくなるでしょう。
土地選びにおいて意識したい7つのポイント
優先順位の決め方について見てきましたが、ここでは土地選びにおいて意識したい7つのポイントをご紹介します。
①交通の利便性
通勤・通学はもちろん、お出かけの際にも交通の利便性は大切です。
自宅から最寄り駅までの距離、また通勤先や学校に着くまでの時間、あらかじめ調べておくべき事項はたくさんあるでしょう。
特に、電車で通勤する場合には自宅から最寄り駅までの距離が遠ければ遠いほど、天気が悪い日に苦労する恐れが高まります。
常にバスを利用する場合は、特に最終便の時刻を確認しておきましょう。
車を使うにしても、道路の混雑状況や安全性などを時間帯別にある程度把握しておく必要があります。
とはいえ、最近では在宅勤務やリモートワークを導入する会社が増えてきました。
毎日の通勤が必要ない方にとっては、交通の利便性はそこまで重要でもないといえるでしょう。
②周辺施設の利便性
コンビニやドラッグストア、スーパーをはじめ、日々の生活に必要な施設が整っているかどうかも土地選びにおいて大切なポイントです。
家から歩いて行ける範囲に必要な施設は揃っているか、営業時間は生活スタイルに見合っているか、さまざまな角度から確認しましょう。
ネット情報では距離や徒歩何分と記載はありますが、その施設までの移動が平坦な道なのか坂が多いのかも確認しておきたいです。
また、普段車での移動がメインとなっている方は、車で通行しやすいか、駐車場は使いやすいかといった点も判断材料となります。
③自然環境
特にお子さんがいる家庭の場合、自然環境を気にされる方も多いかも知れません。
家周りの日当たりや風通しはもちろん、こどもを遊ばせられる公園が徒歩圏内にあるかどうかも確認したいところです。
また、自然環境を重視すればするほど郊外へアクセスしにくくなることに加え、周辺施設の充実度も低下してしまいます。
そのため、自然環境と利便性のどちらを優先するのか前もって考えておきましょう。
④教育施設・学区
こちらも同じく、子育て中の家庭にとっては切っても切り離せない懸念事項のひとつとなるのではないでしょうか。
学校までの距離はもちろん、図書館や市民体育館といった教育施設の有無を把握するのも大切です。
また、保育園の預かり時間や待機状況、校区内にある小中学校そのものの情報を知っておくことも忘れないようにしましょう。
⑤災害・地盤調査・安全性
皆さんご存じのように、日本は地震の多い国です。
そのため、家を建てる場所はもちろん、どういった土地の上に建てるのか地盤調査をしておくことも大切です。
地盤が軟弱だと、地震が起きた際に土砂崩れや地盤沈下、液状化といったリスクが高まります。
もちろん土地を購入した後であっても、地盤改良工事を施すことである程度強化可能です。
しかし、工事費用に数百万円のお金が必要となってしまうケースも珍しくなく、現実的ではないでしょう。
詳細な地盤調査は土地を購入した後でなければできませんが、ハザードマップなどを活用することで以下の事項は把握できます。
● 浸水予想区域
● 土砂災害リスク
● 津波・高潮のリスク
● 地震の被害程度、範囲
施工実績の多いハウスメーカーでしたら近隣の土地のデータを待っていることも多いでしょう。
いずれも安全な住環境を手に入れる上で欠かせない要素であるため、前もって正しいデータを手に入れるようにしましょう。
参考:国土交通省 重ねるハザードマップ |
⑥日当たりの良さ・風通し
意外と後回しにしてしまう方も多いかも知れませんが、日当たりや風通しの良さも快適に生活する上で重視したいポイントです。
特に湿気が溜まりやすく、カビが生じやすい梅雨の時期などは室内の風通しの善し悪しによって快適さが大きく左右されてしまいます。
また、確認する際は一度確認して終わるのではなく、時間帯や時期を変えてチェックするとさらによいでしょう。
一般的には南向きの家がよいとされますが、生活スタイルによってすべての人にその意見が当てはまるわけではありません。
日当たりについては、そこでどういった生活を送るのかイメージした上で考えることが大切です。
⑦敷地の広さ・法律による制限
家を建てるにあたって意識しなければいけないポイントはいくつかありますが、その中でもとくに重要なのが以下の3つです。
● 建ぺい率
● 容積率
● 高さ
これら3つの要素によって、購入した土地に対しどの程度の大きさがある家を建てられるかが決まります。
また、高さに関しても近隣の建物の日照が妨げられないように気をつけなければなりません。
購入した土地いっぱいに建物を建てられるわけではないので注意しましょう。
きちんと購入前にハウスメーカーに相談して希望の住宅が建てられるのか確認してください。
実際に土地を選ぶときの注意点
ここまでいくつかの検討事項についてお伝えしました。
とはいえ、気になる土地については必ず現地に足を運び、自分の目で見て確認するようにしましょう。
実際に見ないまま手続きを進めてしまい、あとになってこんなはずではなかったとトラブルになるケースも少なくありません。
近くに問題がありそうな住民はいないか、調べた情報は正しいか、土地の近くに大きな高低差はないかなど、その場ではじめてわかることがたくさんあるはずです。
区画選びも大切
土地を選ぶに当たっては、「区画」も大切な要素の一つです。
何をポイントにして土地を選べばいいのか悩む方も多いかも知れませんが、基本的には角地から売れていくのが一般的です。
その理由として以下の2点が考えられます。
● 囲まれている面が少なく開放感がある
● 配置の自由度が増す
まず、一つ目の理由として角地は囲まれている面が少ないことから開放感を感じやすいといえます。
次に配置の自由度ですが、家づくりをする際は「建物」「駐車スペース」「庭」をセットで考えるケースがほとんどです。
角地であれば2面が道路に面している特長を活かし、2パターンから車の入れ方を考えることができます。
また駐車スペースをどう配置したかによって建物と庭のバランスも変わってくるでしょう。
特に道路が東西南北のどの面にあるかで配置は大きく影響を受けます。
南側道路や東西道路の場合、庭と駐車スペースが一体となることも多いです。
土地選びで注意すべきチェック項目【最重要】
実際に土地を選ぶ際に注意したいポイントを一覧にまとめました。
よければチェックリストとして活用してみてください。
土地選びで確認すべき項目
□ 道路と敷地の間の高低差
□ 隣との境界線
□ 土地自体の凸凹
□ 地盤チェック
□周辺施設の利便性
□ 交通の利便性
□ 住環境の良さ・自然環境
まとめ
今回の記事では土地選びを成功させるための重要なポイントについて、お伝えしました。
土地を選ぶ際は優先順位をつけるのはもちろん、家族でしっかりと話し合った上で認識をすり合わせることもまた大切です。
すべてを叶えることは難しいかも知れませんが、ライフスタイルも考慮しつつ、希望条件を多く満たす家を探すようにしましょう。
なお、当社が提供している「housemarriage」では、住宅コンシェルジュが理想の家づくりのサポートとして、住まいを探す上で重要なハウスメーカーや工務店の営業担当者とのマッチングサポートをさせていただきます。住宅購入の予算計画からもご相談を承っております。サービス詳細は以下をご参照ください。
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ハウスメーカーの垣根を超えて地域ごとに担当者をご紹介しておりますので、まずは希望地域を絞って頂き、その地域に登録している担当者の様々な趣味嗜好や家づくりに対する熱い思いを確認してください。
きっと皆さんの家づくりに対するこだわりをきちんと受け止めてくれて、どうすればその夢を解決できるのか一緒に悩みながらも満足のいく家づくりを導いてくれる担当者に出会えるはずです。
担当者との偶然の引き合わせも良いかもしれませんが、ご自身で家づくりのパートナーを指名してしてください。
運営会社情報
会社名
:有限会社ティーエムライフデザイン総合研究所
代表者
:渡辺知光
本社
所在地:〒104-0045 東京都中央区築地2-15-15 セントラル東銀座1002
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