トイレの手洗いカウンターの魅力や選び方、おしゃれなトイレ空間の例をご紹介
家づくりの基本
2024/08/20
2024/08/20
注文住宅のトイレに手洗いカウンターを設置するかどうかは、多くの方が悩むポイントの一つです。手洗いカウンターには様々なメリットがありますが、同時にデメリットも存在します。この記事では、トイレの手洗いカウンターの必要性やメリット・デメリット、さらには要・不要の判断方法について詳しく解説していきます。あなたの家族構成やライフスタイルに合わせた最適な選択ができるよう、参考にしてください。
目次
トイレの手洗いカウンターについて
トイレの手洗いカウンターとは、トイレ空間内に設置される手洗い用の設備のことです。通常、手洗い器(ボウル)とカウンター部分で構成されており、トイレ使用後にその場で手を洗うことができます。最近の注文住宅では、トイレ内に手洗いカウンターを設置するケースが増えています。
手洗いカウンターの主な構成要素は以下の通りです。
1. 手洗い器(ボウル):手を洗うための凹型の器具です。陶器や人工大理石などの素材が一般的です。
2. カウンター:手洗い器を支える台の部分です。様々な素材やデザインがあり、トイレの雰囲気に合わせて選ぶことができます。
3. 蛇口:水を出すための器具です。レバー式やセンサー式など、様々なタイプがあります。
4. 鏡:手洗いカウンターの上部に設置されることが多く、身だしなみを整えるのに便利です。
5. 収納スペース:カウンター下や周辺に設けられることが多く、トイレ用品や掃除用具などを収納できます。
手洗いカウンターのデザインや機能は多種多様で、トイレの広さやスタイル、家族のニーズに合わせて選ぶことができます。例えば、狭いトイレ向けのコンパクトなタイプや、収納力を重視した大型のタイプ、デザイン性を重視したおしゃれなタイプなどがあります。
また、最近では節水機能付きの蛇口や、汚れにくい素材を使用したカウンターなど、機能性にも優れた製品が増えています。これらの特徴を活かすことで、より使いやすく、メンテナンスの手間も少ない手洗いカウンターを設置することができます。
トイレの手洗いカウンターは、単なる機能的な設備というだけでなく、トイレ空間全体の雰囲気を左右する重要な要素でもあります。そのため、トイレのデザインコンセプトや家全体の統一感を考慮しながら、適切な手洗いカウンターを選ぶことが大切です。
トイレに手洗いカウンターを設けるメリット
トイレに手洗いカウンターを設置することには、多くのメリットがあります。以下に詳しく解説します。
トイレ内で手洗いを済ませられる
手洗いカウンターの最大のメリットは、トイレ使用後にその場で手を洗えることです。特に来客時や夜間のトイレ使用時に、洗面所まで移動する手間が省けるため便利です。これにより、トイレ使用の一連の流れがスムーズになり、生活の質が向上します。
衛生的で感染症の予防になる
トイレ内で手を洗えることで、衛生面での安全性が高まります。特に感染症が流行している時期には、トイレ使用後すぐに手を洗えることが重要です。手洗いの習慣化にもつながり、家族全員の健康維持に貢献します。
手洗い一体型のトイレより使いやすい
手洗い一体型のトイレと比べて、手洗いカウンターは使いやすさの面で優れています。広い手洗い面積を確保できるため、より快適に手を洗うことができます。また、水はねも少なく、洗面ボウルの形状も選べるため、使い勝手が良くなります。
収納力がアップする
手洗いカウンター下や周辺に収納スペースを設けることで、トイレットペーパーや掃除用具などを効率的に収納できます。トイレ空間の有効活用につながり、すっきりとした清潔感のある空間を作り出すことができます。
トイレ空間をおしゃれに デザイン性を高められる
手洗いカウンターを設置することで、トイレ空間のデザイン性が向上します。カウンターの素材や形状を工夫することで、より洗練された空間を演出できます。トイレを単なる機能的な場所ではなく、インテリアの一部として楽しむことができるようになります。
動作のサポートができる
高齢者や体の不自由な方にとって、手洗いカウンターは立ち上がりや移動の際の支えとなります。安全性と使いやすさを両立できるメリットがあります。将来的な家族の変化を見据えた設計にも役立ちます。
トイレに手洗いカウンターを設けるデメリット
一方で、手洗いカウンターを設置することにはいくつかのデメリットもあります。以下に詳しく解説します。
トイレにかかる費用が高くなる
手洗いカウンターを設置することで、トイレの設備費用が上昇します。カウンター自体の費用に加え、給排水工事などの追加費用も発生するため、予算に余裕がない場合は設置を見送る選択肢もあります。ただし、長期的な使用を考えると、その便利さから投資に見合う価値があると言えるでしょう。
広いスペースが必要になる場合がある
トイレの広さによっては、手洗いカウンターの設置が難しい場合があります。特に狭小住宅では、スペースの確保が課題となることがあります。コンパクトな手洗いカウンターを選ぶなどの工夫が必要になる可能性があります。
使わなくなる可能性がある
洗面所が近い場合や、家族の習慣によっては、手洗いカウンターを使用しなくなる可能性があります。その場合、設置したものの無駄になってしまう恐れがあります。家族の生活スタイルや住宅の間取りをよく考慮して判断する必要があります。
掃除の手間がかかる
手洗いカウンターを設置することで、掃除の対象が増えます。特に水回りは定期的なメンテナンスが必要なため、掃除の手間が増えることを考慮する必要があります。ただし、素材選びや日々のちょっとした手入れで、この手間を最小限に抑えることも可能です。
以上のように、トイレに手洗いカウンターを設けることには様々なメリットとデメリットがあります。自分の家族構成やライフスタイル、予算、トイレの広さなどを総合的に考慮し、最適な選択をすることが大切です。
おしゃれな手洗いカウンターがあるトイレ空間の例
トイレの手洗いカウンターは、機能性だけでなくデザイン性も重要です。ここでは、さまざまなタイプの手洗いカウンターを持つおしゃれなトイレ空間の例を紹介します。
狭いトイレでも問題なし!スリムな手洗いカウンター
狭いトイレでも設置可能な、奥行きの浅い手洗いカウンターがあります。スリムなデザインながら、必要最低限の機能を備えているため、コンパクトなトイレ空間にも対応できます。
特徴
・奥行きが150mm程度と非常に薄い設計
・壁付けタイプで空間を有効活用
・シンプルなデザインで清潔感のある印象
・小型の手洗いボウルと使いやすい蛇口を組み合わせ
このタイプは、マンションの狭小トイレや、戸建ての2階トイレなど、限られたスペースでも快適に使用できます。
手洗いボウルと紙巻き器だけのシンプルな手洗いカウンター
必要最小限の機能に絞ったシンプルな手洗いカウンターも人気です。手洗いボウルと紙巻き器のみを備えたデザインは、すっきりとした印象を与え、清潔感のあるトイレ空間を演出します。
特徴
・必要最小限の機能に絞ったミニマルデザイン
・手洗いボウルと紙巻き器が一体化したスマートな設計
・さまざまな素材(陶器、ステンレス、人工大理石など)から選択可能
・メンテナンスが容易
このタイプは、モダンやミニマリストのインテリアスタイルに合わせやすく、スタイリッシュな空間を作り出します。
広いトイレ空間なら幅広・大容量の手洗いカウンター
十分なスペースがある場合は、幅広で収納力のある手洗いカウンターを検討してみましょう。大容量の収納スペースを確保できるため、トイレ用品や掃除用具をたっぷり収納できます。
特徴
・幅80cm以上の広々としたカウンタースペース
・大型の手洗いボウルで使いやすさアップ
・カウンター下に引き出しや扉付き収納を設置
・鏡やシェルフなど、追加の機能を組み込みやすい
このタイプは、家族が多い世帯や、ゆとりのあるトイレ空間を求める方におすすめです。
木目調のナチュラルな手洗いカウンター
木目調の素材を使用した手洗いカウンターは、温かみのある雰囲気を演出します。自然素材の質感がトイレ空間に安らぎを与えます。
特徴
・木目調の素材(天然木や木目調メラミン)を使用
・ナチュラルやカントリー調のインテリアに最適
・白い陶器の手洗いボウルとのコントラストが美しい
・経年変化を楽しめる素材選びも可能
このタイプは、リラックスできる空間づくりを目指す方や、自然素材を好む方におすすめです。
モダンでスタイリッシュな手洗いカウンター
直線的なデザインや、モノトーンの色使いが特徴的なモダンスタイルの手洗いカウンターも人気です。洗練された印象を与え、都会的な雰囲気を演出します。
特徴
・シンプルで直線的なデザイン
・モノトーンや落ち着いた色使い
・ガラスやステンレスなどの素材を使用
・センサー式の蛇口など、最新技術を取り入れたものも
このタイプは、現代的でクールな印象のトイレ空間を求める方におすすめです。
以上、さまざまなタイプの手洗いカウンターを紹介しました。トイレの広さや全体のインテリアスタイル、家族の好みなどを考慮しながら、最適な手洗いカウンターを選ぶことで、快適でおしゃれなトイレ空間を実現できます。
トイレの手洗いカウンターを検討するときのポイントと注意点
トイレに手洗いカウンターを設置する際は、いくつかの重要なポイントと注意点があります。以下に詳しく解説します。
トイレの寸法と手洗いカウンターのサイズはバランスを考える
手洗いカウンターを設置する際は、トイレ全体の寸法とのバランスを考慮することが重要です。以下の点に注意しましょう。
・トイレの広さに対して適切なサイズの手洗いカウンターを選ぶ
・ドアの開閉や人の動線を妨げないよう配置を工夫する
・便器との距離を適切に保ち、使いやすさを確保する
・カウンターの高さは使用者の身長を考慮して決める
例えば、1坪(約3.3㎡)程度の標準的なトイレであれば、幅50cm〜60cm、奥行き30cm〜40cm程度の手洗いカウンターが適しているでしょう。狭いトイレの場合は、奥行き20cm程度のスリムタイプを選ぶなど、空間に合わせた選択が必要です。
後付けは考えない
手洗いカウンターの後付けは、以下の理由から避けるべきです。
・配管工事が必要となり、費用が高額になる可能性がある
・既存の壁や床を傷つける可能性がある
・デザイン的に不自然になりやすい
・工事の制約により、理想的な配置ができない場合がある
そのため、新築や大規模リフォームの際に検討するのが望ましいでしょう。計画段階から手洗いカウンターの設置を考慮することで、最適な配置とデザインを実現できます。
トイレ全体のデザインや収納量とあわせて検討する
手洗いカウンターは、トイレ空間全体のデザインや収納計画と合わせて検討することが大切です。以下の点を考慮しましょう。
・トイレの内装や色調と調和するデザインを選ぶ
・必要な収納量を確保できるよう、カウンター下のスペースを有効活用する
・鏡や照明などの付属品との相性も考える
・清掃のしやすさや耐久性も重要な選択基準となる
例えば、和モダンな雰囲気のトイレであれば、木目調や石調の素材を使った手洗いカウンターが調和しやすいでしょう。また、収納が必要な場合は、カウンター下に引き出しや扉付きの収納スペースを設けるなど、機能性とデザイン性のバランスを取ることが重要です。
使用頻度と家族構成を考慮する
手洗いカウンターの必要性や仕様は、使用頻度や家族構成によっても変わってきます。
・家族の人数が多い場合は、耐久性の高い素材を選ぶ
・小さな子どもがいる家庭では、安全性に配慮したデザインを選ぶ
・高齢者がいる場合は、立ち上がりやすい形状や手すりの設置を検討する
・来客が多い家庭では、見た目の美しさにもこだわる
例えば、小さな子どもがいる家庭では、角の丸い手洗いカウンターを選んだり、滑りにくい素材を使用したりするなど、安全面への配慮が必要です。
メンテナンス性を考える
手洗いカウンターは毎日使用する設備であるため、メンテナンス性も重要な検討ポイントです。
・掃除がしやすい形状や素材を選ぶ
・水垢や汚れが付きにくい加工が施されているものを検討する
・カウンターと壁の接合部分に隙間ができにくい設計を選ぶ
・排水口や蛇口まわりの清掃のしやすさも確認する
例えば、人工大理石やほうろう製の手洗いカウンターは、清掃がしやすく、耐久性も高いため、メンテナンス性に優れています。
以上のポイントと注意点を踏まえて、自分の家庭に最適な手洗いカウンターを選ぶことで、快適で使いやすいトイレ空間を実現することができます。
よくある質問(Q&A)
トイレの手洗いカウンターに関して、よくある質問とその回答をまとめました。
Q1: 手洗いカウンターの費用はどれくらいかかりますか?
A1: 手洗いカウンターの費用は、素材やサイズ、デザインによって大きく異なります。一般的に、5万円から20万円程度が相場です。ただし、高級素材を使用したり、特注品を選んだりすると、さらに高額になる場合があります。また、設置工事費用も別途必要となるため、トータルでの予算を考える必要があります。例えば、シンプルな既製品であれば5万円程度から、オーダーメイドの高級品だと30万円以上することもあります。
Q2: 手洗いカウンターの掃除はどのくらいの頻度で行えばいいですか?
A2: 手洗いカウンターの掃除は、週に1〜2回程度行うのが理想的です。日常的には使用後に水滴を拭き取る程度でも十分ですが、定期的に洗剤を使って丁寧に掃除することで、清潔さを保つことができます。特に、水垢や石鹸カスが付きやすい部分(蛇口周りや排水口など)は注意が必要です。また、カウンターの素材によっては専用のクリーナーを使用するなど、適切なお手入れ方法を守ることで、美しさを長く保つことができます。
Q3: 手洗いカウンターなしのトイレでも問題ないですか?
A3: 手洗いカウンターがなくても、洗面所が近くにある場合は特に問題ありません。ただし、2階や離れにあるトイレの場合は、手洗いカウンターがあると便利です。家族構成やライフスタイルに合わせて判断しましょう。例えば、小さな子どもがいる家庭では、トイレ内で手を洗えると衛生面で安心です。一方、洗面所が隣接している場合や、来客が少ない家庭では、必ずしも手洗いカウンターが必要というわけではありません。
Q4: 手洗いカウンターの素材は何がおすすめですか?
A4: 手洗いカウンターの素材選びは、デザイン性、耐久性、お手入れのしやすさなどを考慮して決めましょう。人気の素材には以下のようなものがあります。
・人工大理石:耐久性が高く、お手入れが簡単。色や柄の種類も豊富。
・陶器:清潔感があり、水垢がつきにくい。ただし、重量があるため設置には注意が必要。
・天然石:高級感があり、独特の風合いを楽しめる。ただし、メンテナンスに手間がかかる場合がある。
・ステンレス:耐久性に優れ、清潔感がある。モダンなデザインに適している。
使用頻度や好みのデザイン、予算などを考慮して最適な素材を選びましょう。
Q5: 手洗いカウンターの幅はどれくらいあれば十分ですか?
A5: 手洗いカウンターの適切な幅は、トイレの広さや使用目的によって異なります。一般的には以下のようなサイズが目安となります。
・最小サイズ:幅40cm程度(狭小トイレや来客用に最低限必要なサイズ)
・標準サイズ:幅50〜60cm(一般的な家庭用トイレに適したサイズ)
・大型サイズ:幅70cm以上(収納力や使いやすさを重視する場合)
ただし、トイレ全体のバランスや動線を考慮して決めることが大切です。また、手洗いボウルのサイズにも注意を払い、使いやすさと見た目のバランスを取ることが重要です。
これらの質問と回答を参考に、自分の家庭に最適な手洗いカウンターを選ぶことができるでしょう。トイレの広さ、家族構成、予算、デザインの好みなど、様々な要素を総合的に考慮して判断することが大切です。
まとめ
トイレの手洗いカウンターは、衛生面や利便性、デザイン性など多くのメリットがある一方で、コストやスペースの問題などデメリットも存在します。家族構成やライフスタイル、予算、トイレの広さなどを総合的に考慮し、自分の家庭に最適な選択をすることが大切です。新築やリフォームの際には、トイレ全体の計画の中で手洗いカウンターの必要性を検討し、快適なトイレ空間づくりを目指しましょう。
なお、当社が提供している「housemarriage」では、住宅コンシェルジュが理想の家づくりのサポートとして、住まいを探す上で重要なハウスメーカーや工務店の営業担当者とのマッチングサポートをさせていただきます。住宅購入の資金計画の相談・作成や、相性良く親身になってくれる「営業担当者」をご紹介します。家づくりに関して少しでも不安を感じるようであれば、お問い合わせください。
この記事のタグ
運営会社情報
会社名
:有限会社ティーエムライフデザイン総合研究所
代表者
:渡辺知光
本社
所在地:〒104-0045 東京都中央区築地2-15-15 セントラル東銀座1002
アクセス
:地下鉄日比谷線築地駅より徒歩3分
:地下鉄日比谷線都営浅草線東銀座駅より徒歩3分