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シンボルツリーの基礎知識や人気の9種、選び方をくわしく解説

家づくりの基本

2024/08/22

2024/08/22

記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

シンボルツリーの基礎知識や人気の9種、選び方をくわしく解説

新築やリフォームの際に、庭や玄関前に植えられることの多いシンボルツリー。家の印象を大きく左右する重要な要素ですが、どのような木を選べばよいか迷う方も多いのではないでしょうか。この記事では、シンボルツリーの基礎知識から選び方のポイント、人気の樹種まで詳しく解説します。あなたの家にぴったりのシンボルツリーを見つける参考にしてください。

シンボルツリーとは

シンボルツリーは、住宅の外構や庭において中心的な役割を果たす樹木のことを指します。単なる装飾的な要素ではなく、家全体の印象を決定づける重要な存在です。ここでは、シンボルツリーの概念や役割について詳しく解説していきます。

シンボルツリーとは家の顔になる樹木

シンボルツリーは、文字通り家のシンボルとなる樹木です。通常、玄関前や庭の目立つ場所に1本だけ植えられ、その存在感で家全体の雰囲気を作り出します。家の外観デザインや建築様式と調和させることで、統一感のある美しい外構を実現することができます。

例えば、和風建築であれば松や楓などの日本的な樹木が、モダンな洋風住宅であればオリーブやシマトネリコなどの洋風の樹木が選ばれることが多いです。シンボルツリーは、その家の個性や住む人の好みを表現する手段としても活用されています。

家や他の樹木とのバランスが大切

シンボルツリーを選ぶ際には、家の大きさや形状、他の植栽とのバランスを慎重に考慮する必要があります。適切なバランスを取ることで、調和の取れた美しい外観を作り出すことができます。

例えば、大きな家に小さすぎる樹木を選んでしまうと存在感が薄れてしまい、シンボルツリーとしての役割を果たせません。逆に、小さな家に対して大きすぎる樹木を選ぶと、家が圧迫されて見えたり、維持管理が困難になったりする可能性があります。

また、他の植栽との関係性も重要です。シンボルツリーが際立つよう、周囲にはそれほど大きくならない低木や地被植物を配置するなど、全体的な植栽計画を考えることが大切です。

ライトアップすると、夜景も美しくなる

シンボルツリーの魅力は昼間だけにとどまりません。適切なライトアップを施すことで、夜間の外観も美しく演出することができます。これにより、昼と夜で異なる表情を楽しむことができ、家の魅力をさらに引き立てることができます。

ライトアップの方法としては、以下のようなものがあります。

1. アップライト:樹木の根元に設置し、上向きに光を当てることで、樹木全体のシルエットを浮かび上がらせます。

2. スポットライト:樹木の特定の部分(例:特徴的な枝ぶりや美しい葉)を強調して照らします。

3. ムーンライト:樹冠の中や上から光を当てることで、月明かりのような柔らかな雰囲気を作り出します。

ライトアップを考慮してシンボルツリーを選ぶ場合、枝ぶりの美しい樹種や、葉の形が特徴的な樹種を選ぶと効果的です。また、四季で表情が変わる落葉樹を選べば、季節ごとに異なる夜景を楽しむこともできます。

このように、シンボルツリーは単なる庭木ではなく、家の個性を表現し、昼夜問わず美しい景観を作り出す重要な要素です。家族の思い出や愛着が詰まった特別な樹木として、長く大切に育てていくことで、より魅力的な住まいづくりにつながるでしょう。

人気のシンボルツリー 9種

シンボルツリーの選択肢は多岐にわたりますが、ここでは特に人気の高い9種類について、その特徴や魅力を詳しく解説します。

オリーブ

地中海風の洋風住宅に特によく合う常緑樹です。細長い葉と独特の樹形が特徴で、春から初夏にかけて小さな白い花を咲かせます。

特徴

・耐寒性、耐暑性に優れ、管理が比較的容易

・年中緑を保ち、エレガントな印象を与える

・実がなる品種もあり、オリーブオイルの採取も楽しめる

アオダモ

落葉樹で、春の新緑と秋の紅葉が美しい樹木です。和風、洋風どちらの住宅にも合います。

特徴

・春に白い花を咲かせ、秋には赤紫色に紅葉する

・樹形が整いやすく、剪定も比較的容易

・日本の在来種で、環境への適応性が高い

ソヨゴ

常緑樹で、冬に赤い実をつける日本原産の樹木です。和風建築によく合います。

特徴

・光沢のある濃い緑の葉が美しい

・冬に赤い実をつけ、季節感を演出

・耐陰性が強く、北側の植栽にも適している

シマトネリコ

細かい葉が特徴的な常緑樹で、洋風建築によく合います。明るい印象を与える樹木です。

特徴

・細かい葉が風に揺れる姿が美しい

・コンパクトな樹形で、小さな庭にも適している

・成長が比較的早く、短期間で存在感のある樹木に

ヤマボウシ

春の花、秋の実と紅葉と、四季折々の表情を楽しめる落葉樹です。和風、洋風どちらにも合います。

特徴

・春に白い花を咲かせ、秋には赤い実をつける

・秋の紅葉が美しく、季節感豊か

・樹形が整いやすく、管理しやすい

エゴノキ

春に白い花を咲かせる落葉樹です。日本の在来種で、自然な雰囲気を演出できます。

特徴

・5月頃に鈴なりの白い花を咲かせる

・秋には赤茶色の実をつける

・樹形が整いやすく、剪定も容易

コハウチワカエデ

扇形の葉が特徴的な落葉樹で、紅葉が美しいです。和風建築に特によく合います。

特徴

・独特の扇形の葉が美しい

・秋の紅葉が鮮やかで見事

・樹形が自然に整うため、剪定の手間が少ない

ヒメシャラ

白い花と秋の紅葉が楽しめる落葉樹です。和風、洋風どちらの建築にも合います。

特徴

・6月頃に白い花を咲かせる

・秋の紅葉が美しく、葉の裏が白っぽいのが特徴

・樹皮が美しく、冬も楽しめる

モミジ

日本庭園には欠かせない落葉樹で、紅葉が見事です。和風建築に特によく合います。

特徴

・春の新緑、秋の紅葉と季節感豊か

・葉の形や色の変化が美しい

・樹形の作り込みも可能で、和風庭園の主役になる

これらの人気のシンボルツリーは、それぞれ特徴的な魅力を持っています。選択の際は、自宅の建築スタイルや環境条件、個人の好みなどを総合的に考慮し、最適な樹種を選びましょう。また、各樹種の成長速度や最終的な大きさも考慮に入れ、長期的な視点で選択することが大切です。

シンボルツリーの選び方

シンボルツリーの選び方は、家の外観や雰囲気を大きく左右する重要な決断です。ここでは、シンボルツリーを選ぶ際の主要なポイントについて詳しく解説していきます。

玄関の方位によって選び方を変える

シンボルツリーを選ぶ際、玄関の方位は非常に重要な要素です。方位によって日当たりや風通しが異なるため、樹木の生育環境に大きな影響を与えます。

南向きの玄関:日当たりが良好なため、耐陽性の強い樹種を選びましょう。常緑樹ではオリーブやシマトネリコ、落葉樹ではシンジュやケヤキなどが適しています。

北向きの玄関:日陰になりやすいため、耐陰性のある樹種が望ましいです。常緑樹ではソヨゴやモチノキ、落葉樹ではヤマボウシやイロハモミジなどがおすすめです。

東向きの玄関:朝日を浴びる環境のため、適度な日光を好む樹種が適します。常緑樹ではクスノキやモッコク、落葉樹ではハナミズキやエゴノキなどが選択肢になります。

西向きの玄関:午後の強い日差しと熱気に耐える樹種を選びましょう。常緑樹ではヒイラギモチやサザンカ、落葉樹ではサルスベリやニセアカシアなどが適しています。

常緑樹、落葉樹 どっちがシンボルツリー向き?

常緑樹と落葉樹のどちらを選ぶかは、家の雰囲気や好みによって異なります。それぞれの特徴を理解し、自分の理想に合った樹種を選びましょう。

常緑樹の特徴

・一年中緑を保つため、安定感があります。

・管理が比較的容易で、落ち葉の処理が少なくて済みます。

・冬でも緑を楽しめるため、寒々しい印象を和らげます。

・代表的な樹種:クスノキ、シラカシ、マテバシイなど

落葉樹の特徴

・季節の変化を楽しめ、四季折々の表情を見せます。

・春の新緑、秋の紅葉など、季節感を演出できます。

・冬は葉を落とすため、日光を取り入れやすくなります。

・落ち葉の処理が必要になります。

・代表的な樹種:イロハモミジ、ハナミズキ、コブシなど

「誕生日の樹」や、地域に根付いた自生植物という選択肢も

シンボルツリーの選び方として、個人的な意味合いや地域性を重視する方法もあります。

「誕生日の樹」を選ぶ

生まれ月や星座に関連した樹木を選ぶことで、より愛着のわくシンボルツリーとなります。例えば、1月生まれならマツ、4月生まれならサクラ、10月生まれならカエデなどが該当します。

地域に自生する植物を選ぶ

その土地の気候や風土に適した樹木を選ぶことで、育てやすく、地域の生態系にも配慮したシンボルツリーとなります。地元の植木屋さんや造園業者に相談すると、適切なアドバイスが得られるでしょう。

サブツリーの選び方

シンボルツリーの魅力をさらに引き立てるため、サブツリーの選び方も重要です。サブツリーはシンボルツリーの脇役として、全体的な調和を考えて選びましょう。

・シンボルツリーと同じ種類の樹木を小さめのサイズで植える

・シンボルツリーと対照的な特徴を持つ樹木を選ぶ(例:常緑樹のシンボルツリーに対し、落葉樹のサブツリー)

・シンボルツリーの高さや幅を考慮し、バランスの取れたサイズを選ぶ

・花期や紅葉の時期がシンボルツリーと異なる樹種を選び、年間を通じて庭に変化をつける

シンボルツリーの選び方は、家の外観デザイン、環境条件、個人の好み、そして将来の成長を考慮した総合的な判断が必要です。時間をかけて検討し、専門家のアドバイスも参考にしながら、あなたの家にぴったりのシンボルツリーを見つけてください。

よくある質問(Q&A)

Q1: シンボルツリーの適切な高さはどれくらいですか?

A1: 一般的に、2階建ての家であれば4〜6m程度の高さが適切とされています。ただし、家の規模や周辺環境によって異なるため、個々の状況に応じて判断することが大切です。

Q2: シンボルツリーの植え替えは可能ですか?

A2: 基本的に可能ですが、樹木の大きさや根の張り方によっては難しい場合があります。植え替えを考慮に入れる場合は、当初から根鉢を小さく保つなどの対策をしておくとよいでしょう。

Q3: シンボルツリーの維持管理にはどのくらいの費用がかかりますか?

A3: 樹種や大きさによって異なりますが、年間の剪定や施肥、病害虫対策などで2〜5万円程度かかることが多いです。ただし、大きな樹木や特殊な管理が必要な場合はさらに費用が増える可能性があります。

まとめ

シンボルツリーは家の顔となる重要な要素です。選び方のポイントとして、家や庭とのバランス、玄関の方位、常緑樹か落葉樹か、地域性などを考慮することが大切です。また、成長後の姿を想定し、適切な場所に植えることも重要です。人気の樹種を参考にしつつ、自分の好みや家の雰囲気に合ったシンボルツリーを選ぶことで、魅力的な外構づくりができるでしょう。シンボルツリーを通じて、四季の変化を楽しみ、愛着のある家づくりを実現してください。

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記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

大学卒業後、積水化学工業に入社し住宅「セキスイハイム」を販売。3年8カ月千葉県内で営業に従事し、営業表彰を6期連続受賞。
途中、母の急死に直面し、自分の将来について悩み始める。結果、大学のゼミで学んだ「保険」事業に実際に携わりたいと思いFP資格を取得して日本生命に転職。4年間営業に従事したが、顧客に対して提供出来る商品がなく退職を決意。FP兼保険代理店を開業する。

収入も顧客もゼロからのスタート。しかも独立直前に結婚し住宅購入した為、返済不安に陥り貯蓄が日々減っていく恐怖を覚える。

人生で初めて家計の見直しを行い、根本的な改善により失敗と不安を減らすコツを発見。自分の経験を生かしお客様が同じ道を歩まないよう伝えるべく「マイホーム検討者向けFP」として活動中。

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