用途に適した防音室の種類や作り方、費用、デザイン例を徹底解説
家づくりの基本
2024/08/26
2024/08/26
自宅に防音室を作りたいと考えている方は多いのではないでしょうか。楽器の練習や映画鑑賞を思う存分楽しみたい、しかし周囲に迷惑をかけたくないという悩みを抱えている方に、防音室は理想的な解決策となります。この記事では、防音室の仕組みから作り方、コスト、注意点まで詳しく解説します。自宅に防音室を作る際の参考にしてください。
防音室の仕組み
防音室の仕組みを理解することは、効果的な防音対策を行う上で非常に重要です。防音室は、外部への音の漏れを防ぎ、同時に室内の音響環境を整えるために設計されています。その仕組みの核心は、遮音と吸音という2つの要素にあります。
遮音と吸音の違い
遮音と吸音は、防音において異なる役割を果たします。遮音は音を外部に漏らさないようにすることを目的とし、吸音は室内の音を吸収して反響を抑えることを目的としています。
遮音は主に重量のある材料や密度の高い素材を使用して実現します。例えば、コンクリートや鉛、特殊な遮音シートなどが用いられます。これらの材料は音のエネルギーを反射したり、吸収したりすることで、音の伝播を防ぎます。
一方、吸音は多孔質の柔らかい材料を使用して行います。グラスウールやロックウール、ウレタンフォームなどがよく使われます。これらの材料は音波を吸収し、熱エネルギーに変換することで、室内の音の反響を抑えます。
目的にかなった防音室を作るには、吸音材と遮音材のバランスが重要
効果的な防音室を作るには、遮音材と吸音材をバランスよく組み合わせることが重要です。例えば、楽器演奏用の防音室では、外部への音漏れを防ぐ遮音性能が特に重要になります。一方で、録音スタジオなどでは、クリアな音を得るために室内の音響環境を整える吸音性能も同様に重要です。
具体的には、壁や天井、床に遮音材を施工し、その内側に吸音材を配置するのが一般的です。この「サンドイッチ構造」により、外部への音漏れを防ぎつつ、室内の音響環境も整えることができます。
防音グレードについて
防音室の性能は、一般的に防音グレードで表されます。グレード1から5まであり、数字が大きいほど高性能を意味します。
グレード1は一般的な会話レベルの遮音、グレード2は普通の音楽鑑賞レベル、グレード3は楽器演奏レベル、グレード4はバンド演奏レベル、グレード5はプロ仕様のスタジオレベルの遮音性能を持ちます。自分の目的や予算に合わせて適切なグレードを選択することが大切です。
遮音等級とは、建物の遮音性能を数値化したもの
遮音等級は、建物や部屋の遮音性能を客観的に評価するための指標です。主に以下の2つの値で表されます。
1. D値(音圧レベル差):壁や床を通して伝わる空気伝搬音の遮断性能を表す値です。数値が大きいほど遮音性能が高いことを示します。
2. Dr値(床衝撃音レベル):上階からの床衝撃音(歩行音や物を落とす音など)に対する遮音性能を表す値です。こちらも数値が大きいほど遮音性能が高くなります。
これらの数値を参考にすることで、防音室の性能を客観的に評価し、自分のニーズに合った防音設計を行うことができます。
防音室の仕組みを理解し、適切な材料と設計を選択することで、効果的で快適な音環境を作り出すことが可能になります。自分の目的や予算に合わせて、最適な防音室を作り上げていきましょう。
防音室の用途別、適した種類とその値段
防音室は様々な用途で利用されますが、その目的によって適した種類や必要な設備が異なります。ここでは、主な用途別に適した防音室の種類とその概算の価格帯をご紹介します。
防音室の用途(ピアノ・ギターなどの楽器演奏/シアタールーム/オーディオルーム他)
1. ピアノ用防音室
ピアノは低音から高音まで幅広い音域を持つ楽器です。そのため、全周波数帯域での高い遮音性能が求められます。
適した種類:フローティング工法を用いた完全防音室
特徴:床や壁、天井を既存の建物構造から切り離し、防音室全体を浮かせる構造。振動の伝播を最小限に抑えます。
価格帯:200万円〜500万円程度(約6畳の場合)
2. ギター・ドラムなどの楽器演奏用防音室
電気ギターやドラムは大きな音量を出すため、高い遮音性能が必要です。特にドラムは低音の振動対策も重要です。
適した種類:防音パネル工法による防音室
特徴:高性能な防音パネルを組み合わせて作る。設置や撤去が比較的容易。
価格帯:100万円〜300万円程度(約4畳の場合)
3. シアタールーム
映画やライブ映像を楽しむためのシアタールームでは、外部への音漏れ防止と同時に、室内の音響効果も重要です。
適した種類:吸音材を効果的に配置した準防音室
特徴:壁や天井に吸音材を効果的に配置し、音の反射を調整。プロジェクターやスクリーンの設置にも配慮。
価格帯:150万円〜400万円程度(約8畳の場合)
4. オーディオルーム
高音質な音楽を楽しむオーディオルームでは、外部騒音の遮断と室内の音響環境の最適化が求められます。
適した種類:音響設計を重視した準防音室
特徴:壁面の形状や素材を工夫し、理想的な音の反射と吸収のバランスを実現。
価格帯:200万円〜500万円程度(約6畳の場合)
5. 在宅ワーク用防音室
オンライン会議や電話対応が多い在宅ワーク用の防音室では、適度な遮音性能と快適な作業環境が重要です。
適した種類:簡易防音ブースまたは防音パネル工法による小規模防音室
特徴:比較的軽量で設置が容易。換気やネット環境にも配慮。
価格帯:30万円〜100万円程度(約2畳の場合)
6. 録音・配信用スタジオ
音楽録音やポッドキャスト配信などのための防音室では、高い遮音性能と理想的な室内音響環境が求められます。
適した種類:プロ仕様の完全防音室
特徴:高性能な遮音材と吸音材を使用し、外部音の完全遮断と理想的な室内音響を実現。
価格帯:300万円〜1000万円以上(規模や設備による)
これらの価格帯はあくまで目安であり、実際の費用は部屋の大きさ、使用する材料、設備の内容、施工方法などによって大きく変動します。また、既存の部屋を改修する場合と新規に建設する場合でも費用は異なります。
防音室の設置を検討する際は、自分の用途と予算に合わせて適切な種類を選択し、専門業者に相談しながら詳細を詰めていくことをおすすめします。DIYで簡易的な防音対策を行う方法もありますが、本格的な防音効果を得るには専門知識と適切な施工が必要です。目的に応じた適切な防音室を選ぶことで、周囲に迷惑をかけることなく、自分の趣味や仕事を思う存分楽しむことができるでしょう。
防音室の作り方の違いや費用
防音室の作り方は、目的や予算、設置場所の条件によって様々です。ここでは、主な作り方の違いとそれぞれのコストについて詳しく解説します。
賃貸マンションでも設置可能なタイプも! 防音室の種類
賃貸住宅でも設置可能な防音室には、以下のようなタイプがあります。
1. 組み立て式防音ブース
特徴:工事不要で設置可能。比較的軽量で移動も可能。
コスト:10万円〜100万円程度(サイズによる)
2. 防音カーテン
特徴:設置が簡単で低コスト。ただし、効果は限定的。
コスト:1万円〜10万円程度
3. 防音パネル
特徴:壁や天井に貼り付けるだけで簡単に設置可能。
コスト:1畳あたり5万円〜20万円程度
既にある部屋に防音パネルを設置する方法
既存の部屋に防音パネルを設置する方法は、比較的手軽に防音効果を得られる方法です。
手順
1. 壁や天井の状態を確認
2. 適切な防音パネルを選択
3. 接着剤や専用の金具を使用して設置
4. 隙間を埋めて仕上げ
コスト:6畳の部屋で30万円〜100万円程度
DIYで行うこともできますが、確実な効果を得るには専門業者に依頼することをおすすめします。
部屋自体を工事して防音室に改装する方法
最も高い防音効果が期待できるのが、部屋全体を工事して防音室に改装する方法です。
主な工法
1. 浮き床工法:床を既存の構造から切り離し、防振ゴムなどで支える
2. 防音壁工法:高性能な遮音材と吸音材を組み合わせた壁を新設
3. 防音天井工法:既存の天井から独立した新しい天井を設置
コスト:6畳の部屋で200万円〜500万円以上
この方法は高額ですが、最も確実な防音効果が得られます。ただし、賃貸物件では大規模な工事が難しいため、持ち家での施工が一般的です。
防音設備の価格相場。1畳以下の防音ブースなら10万円から設置できる
防音設備の価格は、規模や性能によって大きく異なります。以下に、主な防音設備の価格相場をまとめます。
1. 小型防音ブース(1畳以下):10万円〜50万円
2. 中型防音室(2〜4畳程度):50万円〜200万円
3. 大型防音室(6畳以上):200万円〜1000万円以上
4. 防音カーテン(1窓分):1万円〜5万円
5. 防音パネル(1枚):5千円〜3万円
これらの価格はあくまで目安であり、実際の費用は使用する材料や設備、施工方法によって変動します。また、既存の部屋の状態や建物の構造によっても費用は大きく変わります。
防音室の作り方を選ぶ際は、以下の点を考慮することが重要です。
1. 目的:必要な防音レベルや用途
2. 予算:設置にかけられる費用
3. 設置場所の条件:賃貸か持ち家か、建物の構造など
4. 将来性:引っ越しの可能性や長期的な使用計画
これらを総合的に判断し、自分に最適な防音室の作り方を選択しましょう。高額な投資となる場合は、専門家のアドバイスを受けながら慎重に計画を立てることをおすすめします。適切な防音室を作ることで、周囲に迷惑をかけることなく、自分の趣味や仕事を存分に楽しむことができるでしょう。
防音室をつくるときのポイント
防音室を作る際には、音響性能だけでなく、快適性や使い勝手も考慮する必要があります。以下に、防音室を作る際の重要なポイントを詳しく解説します。
目的の明確化
防音室の用途を明確にすることが最初のポイントです。
– 楽器練習用:高い遮音性能が必要
– 録音スタジオ:遮音性能に加え、理想的な音響環境が重要
– ホームシアター:適度な遮音と最適な音響バランスが必要
– 在宅ワーク用:会話レベルの遮音で十分な場合が多い
目的に応じて必要な性能や設備が変わるため、まずは用途を明確にしましょう。
遮音性能の確保
外部への音漏れを防ぐ遮音性能の確保は、防音室の基本です。
– 壁・床・天井の二重構造化
– 防音材(グラスウール、ロックウールなど)の適切な使用
– 防音ドアの設置
– 窓がある場合は二重窓や防音ガラスの使用
– 配管やコンセントなどの隙間対策
室内音響の最適化
室内の音響環境を整えることで、より快適な空間になります。
– 吸音材の適切な配置
– 音の反射を調整するディフューザーの使用
– 定在波対策(部屋の寸法比の最適化、バスタイルの設置など)
– 用途に応じた残響時間の調整
換気システムの導入
密閉性の高い防音室では、適切な換気が不可欠です。
– 防音ダクトの設置
– 消音チャンバーの使用
– 24時間換気システムの導入
– 結露対策の実施
電気設備の適切な配置
必要な電気設備を事前に計画し、適切に配置します。
– 十分な数のコンセントの設置
– 照明の適切な配置と調光機能の検討
– 音響機器用の専用電源の確保
– ノイズ対策(アース設置、電源ライン用のノイズフィルター導入など)
振動対策
特に集合住宅や楽器演奏用の防音室では、振動対策も重要です。
– フローティング工法の採用
– 防振ゴムや防振マットの使用
– 機器の設置場所に防振台を使用
快適性の確保
長時間使用しても快適な環境を作ることが大切です。
– 適切な空調設備の設置
– 湿度管理(除湿器や加湿器の設置)
– ergonomicな家具や機器の選択
– 適度な広さと天井高の確保
デザインと機能性の両立
美しく使いやすい空間づくりを心がけましょう。
– 防音性能を損なわない範囲でのデザイン的な工夫
– 収納スペースの確保
– 可動式の家具や機器の導入による柔軟性の確保
– 心地よい照明計画
将来性の考慮
将来的な用途の変更や機器の更新にも対応できるよう配慮します。
– 可能な限り汎用性の高い設計
– 拡張性を考慮した配線や設備の配置
– 防音性能のグレードアップが可能な構造
法規制の遵守
建築基準法などの関連法規を遵守することも重要です。
– 必要に応じて建築確認申請の実施
– 消防法に基づく防火対策の実施
– 集合住宅の場合は管理組合の承認取得
これらのポイントを押さえることで、高性能で快適な防音室を作ることができます。ただし、防音工事は専門的な知識と技術が必要なため、可能な限り経験豊富な業者に相談し、設計から施工まで一貫して依頼することをおすすめします。また、予算と性能のバランスを考慮しながら、自分にとって最適な防音室を作り上げていくことが大切です。
防音室の作り方や注意点
防音室を作る際には、単に音を遮断するだけでなく、快適性や使い勝手も考慮する必要があります。以下に、防音室を作る際の重要な注意点を詳しく解説します。
用途に合った防音室のスペースを確保するときの注意点
防音室のスペースを確保する際は、以下の点に注意しましょう。
1. 用途に応じた適切な広さ: 楽器演奏用なら演奏姿勢や機材の配置を考慮し、シアタールームなら適切な視聴距離を確保するなど、用途に合わせて十分なスペースを確保することが重要です。
2. 天井高の確保: 防音工事により天井高が低くなる可能性があるため、最初から十分な高さを確保しておくことが大切です。一般的に、最低でも2.1m以上の天井高が望ましいでしょう。
3. 防音材による容積の減少: 壁や天井、床に防音材を施工すると、室内の容積が減少します。当初の計画よりも10〜20cm程度小さくなる可能性を考慮に入れましょう。
4. 機材や家具のスペース: 楽器や音響機器、家具などの配置を事前に計画し、それらのためのスペースも確保しておく必要があります。
5. 出入りのしやすさ: 防音ドアは通常のドアよりも厚みがあるため、開閉のためのスペースを十分に確保することが重要です。
ドアや換気、エアコンの隙間に注目。快適で音漏れしない環境を作るには
防音室の弱点となりやすいのが、ドアや換気口、エアコンの配管などの隙間です。これらの部分からの音漏れを防ぐため、以下の点に注意が必要です。
1. 防音ドアの選択: 一般的なドアではなく、専用の防音ドアを使用しましょう。防音ドアは重量があり、気密性も高いため、効果的に音を遮断できます。
2. ドア周りの気密性: ドアと枠の間に隙間ができないよう、適切なシーリング処理を行います。また、ドア下部には自動的に下がる気密材(オートドロップシール)を取り付けると効果的です。
3. 換気設備の工夫: 防音室は密閉度が高いため、適切な換気が不可欠です。防音ダクトや消音チャンバーを使用し、音漏れを防ぎながら十分な換気を確保しましょう。
4. エアコン配管の処理: エアコンの配管は音の通り道になりやすいため、配管周りを防音材で覆うなどの対策が必要です。また、室外機の振動が伝わらないよう、防振処理も重要です。
5. コンセントやスイッチの処理: 壁に設置されるコンセントやスイッチも音漏れの原因となる可能性があります。背面に防音材を入れるなどの対策を行いましょう。
6. 防音室内の音響調整: 単に音を遮断するだけでなく、室内の音響環境も重要です。目的に応じて、適切な吸音材を配置し、理想的な音響空間を作り出しましょう。
7. 温度・湿度管理: 密閉度の高い防音室では、温度や湿度が上昇しやすくなります。適切な空調設備を設置し、快適な環境を維持することが大切です。
8. 電源・配線の考慮: 楽器や音響機器、照明などの電源確保と配線計画も重要です。後から追加するのは困難なため、事前に十分な数のコンセントを設置しておきましょう。
9. 照明の選択: 蛍光灯やLED照明は電磁ノイズを発生させる可能性があるため、防音室では白熱灯やハロゲンランプなどのノイズの少ない照明を選ぶことも検討しましょう。
10. 防振対策: 特に集合住宅では、床や壁を伝わる振動にも注意が必要です。防振ゴムや防振マットを使用し、振動の伝播を最小限に抑えましょう。
防音室を作る際は、これらの点に注意を払いながら計画を立てることが重要です。また、防音工事は専門的な知識と技術が必要となるため、DIYでの施工には限界があります。確実な効果を得るためには、専門業者に相談し、適切な設計と施工を依頼することをおすすめします。
適切に計画され、施工された防音室は、音楽や映画を存分に楽しんだり、静かな作業環境を確保したりするなど、生活の質を大きく向上させる可能性があります。初期投資は大きくなる可能性がありますが、長期的な視点で見れば、その価値は十分にあるといえるでしょう。
防音室のデザイン例を紹介
防音室は機能性だけでなく、デザイン性も重要です。快適で魅力的な空間づくりは、創造性を刺激し、長時間の使用でも疲れにくい環境を実現します。ここでは、様々な用途に合わせた防音室のデザイン例を紹介します。
モダンなミュージックスタジオ
プロフェッショナルな雰囲気を醸し出すモダンなミュージックスタジオの例
特徴
– 壁面に木目調のディフューザーパネルを配置
– 天井には白い吸音パネルを格子状に設置
– フローティングフロアには深みのあるグレーのカーペットを敷設
– LED間接照明で落ち着いた雰囲気を演出
– ガラス張りのブースを設置し、開放感と遮音性を両立
このデザインは、プロフェッショナルな作業環境と居心地の良さを両立させ、長時間の録音セッションにも適しています。
和モダンな瞑想ルーム
静寂を楽しむための和モダンテイストの瞑想ルーム
特徴
– 壁面には淡い色調の珪藻土塗り壁を採用
– 床には畳を敷き、くつろぎの空間を演出
– 天井には和紙調の照明カバーを使用し、柔らかな光を演出
– 一角に小さな枯山水を配置し、心を落ち着かせる景色を創出
– 障子風の仕切りを設置し、空間を柔らかく区切る
このデザインは、日本の伝統的な要素と現代的な防音技術を融合させ、心身をリラックスさせる理想的な環境を提供します。
多目的ファミリールーム
家族全員で楽しめる多機能な防音ルーム
特徴
– 壁面の一部にホワイトボード機能付きの磁石壁を設置
– 床には衝撃吸収性の高いコルク材を使用
– 天井にはスタープロジェクター機能付きの照明を設置
– 収納式のテーブルと椅子を配置し、用途に応じて空間をアレンジ可能
– 壁面の一部に本棚を設置し、図書スペースとしても活用
このデザインは、楽器の練習、映画鑑賞、読書、子どもの遊び場など、様々な用途に対応できる柔軟性の高い空間を実現しています。
ビンテージ風ホームシアター
クラシックな雰囲気を楽しめるビンテージ風ホームシアター
特徴
– 壁面には深紅のベルベット調の布地を使用
– 床には高級感のあるダークウッドのフローリングを採用
– 天井には装飾的な石膏モールディングを施し、クラシカルな雰囲気を演出
– アンティーク調の壁掛け照明を配置し、映画館のような雰囲気を創出
– 革張りのリクライニングシートを設置し、快適な視聴環境を実現
このデザインは、まるで昔の映画館にタイムスリップしたかのような雰囲気で、映画鑑賞を心ゆくまで楽しめる空間を提供します。
未来的なポッドキャストスタジオ
先進的な雰囲気のポッドキャストスタジオ
特徴
– 壁面には幾何学模様の3Dパネルを使用し、未来的な印象を与える
– 床には光沢のある樹脂系の塗床材を採用
– 天井には星空のような効果を持つ LED 照明を設置
– 最新のポッドキャスト収録機材を備えたスタイリッシュな収録ブースを中心に配置
– 壁面の一部に大型ディスプレイを設置し、オンライン配信にも対応
このデザインは、最新技術と斬新なデザインを融合させ、創造性を刺激する先進的な空間を実現しています。
これらのデザイン例は、防音性能を確保しつつ、それぞれの用途や好みに合わせた魅力的な空間を作り出しています。防音室を設計する際は、機能性とデザイン性のバランスを考慮し、長く愛用できる空間づくりを目指すことが大切です。専門のデザイナーや音響エンジニアと相談しながら、理想の防音室を作り上げていくことをおすすめします。
よくある質問(Q&A)
防音室に関して、多くの方が疑問に思う点について、Q&A形式で詳しく解説します。
Q1: 賃貸住宅でも防音室は作れますか?
A1: はい、賃貸住宅でも防音対策は可能です。ただし、大規模な工事は難しいため、以下のような方法が一般的です。
– 組み立て式の防音ブースの設置
– 壁や天井に貼り付けるタイプの防音パネルの使用
– 防音カーテンの設置
– 家具の配置による簡易的な防音
いずれの場合も、事前に大家さんや管理会社の許可を得ることが重要です。また、退去時に原状回復が必要な場合もあるので、その点も考慮しましょう。
Q2: DIYで防音室を作ることはできますか?
A2: 簡易的な防音対策ならDIYでも可能ですが、本格的な防音室の作成は専門知識と技術が必要なため、素人での施工には限界があります。
DIYで取り組める防音対策の例
– 市販の防音パネルの設置
– 隙間テープによる気密性の向上
– カーテンやカーペットの活用
ただし、高い防音効果を得るためや、構造に関わる工事が必要な場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。
Q3: 防音室の維持費はかかりますか?
A3: 防音室自体の維持費は比較的低いですが、以下のような費用が発生する可能性があります。
– 換気設備やエアコンの電気代
– 除湿機の電気代(湿気対策として使用する場合)
– 定期的な点検や清掃の費用
– 経年劣化による部材の交換費用
これらの費用は使用頻度や環境によって変わりますが、一般的な部屋と比べてそれほど大きな差はないでしょう。
Q4: 防音室を作ると部屋が狭くなりますか?
A4: はい、ある程度の空間の縮小は避けられません。防音材の厚さにもよりますが、一般的に以下程度の縮小が予想されます。
– 壁:各面10〜15cm程度
– 天井:20〜30cm程度
– 床:10〜20cm程度
これらを考慮して、十分な広さの部屋を選ぶことが重要です。
Q5: 防音室は暑くなりやすいですか?
A5: 防音室は気密性が高いため、適切な換気や空調がないと暑くなりやすい傾向にあります。以下の対策が効果的です。
– 効果的な換気システムの導入
– 適切な容量のエアコンの設置
– 使用していない時の換気の徹底
– 必要に応じて除湿機の使用
Q6: 防音室の中はスマートフォンの電波が入りにくいですか?
A6: 防音室の構造によっては、電波が入りにくくなる可能性があります。対策として以下が考えられます。
– Wi-Fiルーターの設置
– 電波増幅器(レピーター)の利用
– 防音材に電波を通しやすい素材を選択
– ドアを開けた状態での使用
Q7: 防音室を作ると家の資産価値は上がりますか?
A7: 場合によっては資産価値が上がる可能性がありますが、一概には言えません。以下の点が影響します。
– 防音室の品質と汎用性
– 地域や物件の特性
– 潜在的な買主のニーズ
音楽家やYouTuber向けの物件として売り出すなど、マーケティング次第で価値を高められる可能性もあります。
Q8: 防音室を作った後、効果を測定することはできますか?
A8: はい、音響測定機器を使用して防音効果を測定することができます。
– 音圧レベル計による測定
– インピーダンス管による吸音率の測定
– 残響時間の測定
専門業者に依頼すれば、詳細な音響分析と報告書の作成も可能です。
Q9: 防音室を作ると火災の危険性は高まりますか?
A9: 適切な材料選択と施工を行えば、火災リスクは通常の部屋と変わりません。ただし、以下の点に注意が必要です。
– 防火性能の高い防音材の選択
– 適切な換気システムの導入
– 電気配線の安全な施工
– 消防法に基づく防火設備の設置
Q10: 防音室を作る際の許可や申請は必要ですか?
A10: 規模や工事内容によって異なります。
– 軽微な改修の場合:特別な申請は不要の場合が多い
– 大規模な工事の場合:建築確認申請が必要な場合がある
– マンションの場合:管理組合の承認が必要な場合がある
– 賃貸の場合:大家さんの許可が必要
具体的な状況に応じて、専門家や関係機関に確認することをおすすめします。
まとめ
自宅に防音室を作ることで、周囲に迷惑をかけることなく趣味や仕事を楽しむことができます。しかし、その設置には様々な検討事項があります。目的、予算、スペース、建物の構造など、多くの要素を考慮しながら計画を立てることが大切です。この記事で紹介した情報を参考に、あなたにぴったりの防音室作りを目指してください。専門家に相談しながら進めることで、より確実で満足度の高い結果が得られるでしょう。
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運営会社情報
会社名
:有限会社ティーエムライフデザイン総合研究所
代表者
:渡辺知光
本社
所在地:〒104-0045 東京都中央区築地2-15-15 セントラル東銀座1002
アクセス
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