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FIX窓・はめ殺し窓の費用やオススメの場所、カーテンの選び方を紹介

家づくりの基本

2024/08/26

2024/08/26

記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

FIX窓・はめ殺し窓の費用やオススメの場所、カーテンの選び方を紹介

FIX窓(フィックス窓)・はめ殺し窓は、開閉できない固定式の窓で、シンプルなデザインと優れた機能性で人気を集めています。外観をおしゃれに演出し、インテリアにも大きな影響を与えるFIX窓。この記事では、FIX窓の特徴や価格、おすすめの設置場所、メリット・デメリット、カーテンとの組み合わせ、掃除方法などについて詳しく解説します。FIX窓を取り入れて、あなたの家をスタイリッシュで快適な空間に変えてみませんか?

FIX窓(はめ殺し窓)とは

FIX窓(フィックス窓)、または「はめ殺し窓」と呼ばれる窓は、開閉機能のない固定式の窓のことです。枠に直接ガラスをはめ込んだシンプルな構造で、スタイリッシュな外観と高い断熱性能が特徴です。開閉できないため、通風や換気には向きませんが、採光性に優れ、景色を楽しむのに最適な窓として注目を集めています。

FIX窓(フィックス窓・はめ殺し窓)の価格の目安やサイズ

価格は、一般的なサッシより安め

FIX窓は、開閉機構がないシンプルな構造のため、一般的な開閉式の窓(サッシ)と比べて価格が安くなる傾向があります。具体的な価格は、サイズや使用するガラスの種類、メーカーによって異なりますが、同じサイズの開閉式窓と比べると、おおよそ2割から3割ほど安くなることが多いです。

細長や丸いおしゃれなFIX窓(はめ殺し窓)

FIX窓の魅力の一つは、多様なサイズや形状が選べることです。一般的な長方形だけでなく、細長い窓や丸窓、三角形の窓など、個性的でおしゃれな形状のFIX窓を取り入れることで、建物の外観やインテリアに独特の魅力を加えることができます。これらの特殊な形状の窓は、階段の踊り場や玄関、トイレなどの小スペースにも設置しやすく、空間にアクセントを与えてくれます。

FIX窓(はめ殺し窓)がおすすめの場所

FIX窓(はめ殺し窓)は、その特性から特定の場所に設置すると効果的です。ここでは、FIX窓がおすすめの場所について詳しく解説していきます。

階段や廊下

階段や廊下は、FIX窓の設置に最適な場所の一つです。その理由は以下の通りです。

1. 採光性の向上:階段や廊下は家の中心部に位置することが多く、自然光が届きにくい場所です。FIX窓を設置することで、これらの空間に明るさをもたらし、開放感を演出できます。

2. 安全性:階段や廊下は通行する場所のため、開閉式の窓だと誤って開けてしまう危険性があります。FIX窓なら、そのようなリスクを避けられます。

3. デザイン性:細長いFIX窓を縦に連続して設置したり、幾何学的な形状の窓を配置したりすることで、モダンでスタイリッシュな印象を与えられます。

4. 省エネ効果:階段室は家全体の温度調整に影響を与えます。高い断熱性能を持つFIX窓を使用することで、エネルギー効率を高めることができます。

トイレ

トイレにFIX窓を設置することで、以下のような利点があります。

1. プライバシーの確保:すりガラスや型板ガラスを使用したFIX窓なら、外からの視線を遮りながら自然光を取り入れることができます。

2. 換気の補助:トイレには通常、換気扇が設置されているため、開閉式の窓が必須ではありません。FIX窓で十分な採光を確保しつつ、換気扇で空気を循環させることができます。

3. 清潔感の演出:自然光が入ることで、トイレ空間が明るく清潔な印象になります。

4. スペースの有効活用:小さなトイレでも、壁面の高い位置にFIX窓を設置することで、狭さを感じさせずに明るさを確保できます。

玄関

玄関にFIX窓を設置することの利点は以下の通りです。

1. 明るさと開放感の創出:玄関に自然光が差し込むことで、家に入った瞬間から明るく開放的な印象を与えられます。

2. セキュリティの確保:開閉式の窓と比べて、侵入経路として狙われにくいため、防犯面で安心です。

3. デザイン性の向上:ドアの横や上部に細長いFIX窓を配置することで、スタイリッシュな外観を演出できます。

4. 省エネ効果:断熱性の高いFIX窓を使用することで、玄関からの熱の出入りを抑制し、エネルギー効率を高めることができます。

リビングや寝室

リビングや寝室にも、FIX窓の設置がおすすめです。

1. 景色の楽しみ:大きなFIX窓を設置することで、外の景色を額縁に入れたように楽しむことができます。特に、眺望の良い場所では効果的です。

2. 開放感の演出:壁一面をFIX窓にすることで、室内に開放感をもたらし、空間を広く感じさせることができます。

3. 断熱性能の向上:リビングや寝室は長時間過ごす場所のため、高い断熱性能が求められます。FIX窓は気密性が高いため、室温の管理がしやすくなります。

4. インテリアとの調和:カーテンやブラインドと組み合わせることで、インテリアの一部としてデザイン性を高めることができます。

書斎やワークスペース

集中力が必要な書斎やワークスペースにも、FIX窓が適しています。

1. 適度な採光:作業に適した自然光を取り入れつつ、眩しさを抑えるためにすりガラスなどを使用できます。

2. 静寂な環境の確保:開閉部分がないため、外部の騒音を効果的に遮断できます。

3. 集中力の向上:外の景色を眺められる大きなFIX窓は、適度な気分転換にもなり、作業効率の向上につながります。

FIX窓(はめ殺し窓)は、これらの場所以外にも、建物の構造や生活スタイル、デザインの好みに応じて様々な場所に設置できます。ただし、換気や避難経路の確保が必要な場所では、開閉式の窓と適切に組み合わせることが重要です。FIX窓の特性を理解し、家全体のバランスを考えながら配置することで、機能的で美しい住空間を作り出すことができるでしょう。

FIX窓(はめ殺し窓)のメリット・デメリット

FIX窓(はめ殺し窓)には、様々なメリットとデメリットがあります。ここでは、それぞれについて詳しく解説していきます。

FIX窓(はめ殺し窓)のメリット

1. 高い断熱性能:FIX窓は開閉部分がないため、気密性が非常に高くなります。これにより、外気の侵入を防ぎ、室内の温度を安定させやすくなります。結果として、冷暖房効率が向上し、省エネにもつながります。

2. 優れた防音効果:開閉部分がないことは、騒音対策にも効果的です。特に、複層ガラスや防音ガラスを使用することで、より高い遮音性能を実現できます。

3. デザイン性の高さ:FIX窓は形状やサイズの自由度が高く、建物の外観やインテリアにアクセントを加えやすいです。例えば、大きな一枚ガラスで開放感を演出したり、細長い窓を並べてモダンな印象を作り出したりできます。

4. メンテナンスの容易さ:可動部分がないため、経年劣化による故障のリスクが低く、メンテナンスも比較的簡単です。開閉式の窓のように、レールの掃除や潤滑油の注油などの手入れも必要ありません。

5. コストパフォーマンスの良さ:開閉機構がない分、同サイズの開閉式窓と比べて価格が安くなる傾向があります。初期投資を抑えたい場合に有効です。

6. セキュリティ面での安心:開閉できない窓のため、侵入経路として狙われにくく、防犯面でも安心です。

FIX窓(はめ殺し窓)のデメリット

1. 換気ができない:最大のデメリットは、窓を開けて換気ができないことです。結露や臭気対策、室内の空気循環のためには、別途換気設備や開閉可能な窓を設置する必要があります。

2. 緊急時の避難経路として使えない:火災などの緊急時に、避難経路として使用できません。安全面を考慮すると、すべての窓をFIX窓にするのは避けたほうがよいでしょう。

3. 外側の掃除が困難:特に高所に設置した場合、窓の外側を掃除するのが難しくなります。定期的なメンテナンスのためには、高所作業が必要になる場合があります。

4. 季節や天候に応じた調整ができない:風通しを良くしたい時期や、心地よい外気を取り入れたい時に、窓を開けて調整することができません。

5. 結露のリスク:気密性が高いため、室内の湿度管理が適切に行われないと、結露が発生するリスクがあります。特に、寒冷地や湿度の高い地域では注意が必要です。

6. 修理・交換の難しさ:万が一ガラスにヒビが入ったり破損したりした場合、開閉式の窓と比べて修理や交換が複雑になる可能性があります。

FIX窓(はめ殺し窓)の採用を検討する際は、これらのメリットとデメリットを十分に理解し、設置場所や目的、生活スタイルに合わせて判断することが大切です。例えば、換気が必要な場所には開閉式の窓と組み合わせたり、高所に設置する場合は定期的なメンテナンス計画を立てたりするなど、デメリットを補う工夫をすることで、FIX窓の利点を最大限に活かすことができるでしょう。

FIX窓(はめ殺し窓)にぴったりなカーテン

FIX窓(はめ殺し窓)は、その特性からインテリアデザインに大きな影響を与えます。適切なカーテンを選ぶことで、FIX窓の魅力をさらに引き立たせることができます。ここでは、FIX窓にぴったりなカーテンについて詳しく解説していきます。

ロールスクリーン

ロールスクリーンは、FIX窓との相性が非常に良いカーテンの一つです。

1. シンプルなデザイン:ロールスクリーンはすっきりとしたデザインで、FIX窓のシンプルな美しさを損なわないのが特徴です。

2. 光のコントロールが容易:昼夜で簡単に光の調節ができ、プライバシーの確保と採光のバランスを取りやすいです。

3. 多様な素材と機能:遮熱や断熱効果のある素材を選ぶことで、FIX窓の性能をさらに高めることができます。また、透過性の異なる素材を組み合わせることで、より細かな光のコントロールが可能です。

4. 省スペース:巻き上げ式のため、カーテンレールのような突出した部分がなく、スッキリとした印象を保てます。

5. お手入れの簡単さ:ホコリが溜まりにくく、清掃も容易です。FIX窓のメンテナンスのしやすさと相性が良いです。

ブラインドカーテン

ブラインドカーテンもFIX窓との相性が良く、特に以下の特徴があります。

1. 細かな光の調整:スラットの角度を調整することで、光の量や角度を細かく制御できます。これにより、まぶしさを抑えつつ、適度な採光を確保できます。

2. 多様なデザイン:縦型や横型、様々な素材(木製、アルミ製など)があり、インテリアのスタイルに合わせて選べます。特に縦型ブラインドは、細長いFIX窓との相性が抜群です。

3. プライバシーの確保:スラットを閉じることで外からの視線を遮断しつつ、室内に光を取り入れることができます。

4. 耐久性:適切にメンテナンスすれば長期間使用できるため、FIX窓の長寿命さとマッチします。

5. 省エネ効果:特に断熱効果のあるブラインドを選ぶことで、FIX窓の断熱性能をさらに高めることができます。

ローマンシェード

ローマンシェードは、布地を折りたたんで上げ下げするタイプのカーテンで、FIX窓に柔らかな印象を与えます。

1. エレガントな印象:ふんわりとした布の質感が、FIX窓のシャープな印象を和らげ、エレガントな雰囲気を演出します。

2. 多様な素材と柄:様々な素材や柄が選べるため、インテリアの雰囲気に合わせやすく、和室にも洋室にも馴染みます。

3. 光の調節:シェードの上げ下げにより、光の量を調整できます。また、裏地を付けることで遮光性を高めることもできます。

4. 断熱効果:厚手の生地や裏地付きのものを選ぶことで、断熱効果を高めることができます。

5. インテリアのアクセントに:デザイン性の高いローマンシェードを選ぶことで、FIX窓そのものをインテリアのアクセントとして活かすことができます。

シアーカーテン

シアーカーテン(レースカーテン)も、FIX窓との相性が良いオプションの一つです。

1. 柔らかな光の演出:薄手の素材を通して柔らかな光を室内に取り入れ、優しい雰囲気を作り出します。

2. プライバシーの確保:外からの視線を程よく遮りながら、室内に十分な明るさを保つことができます。

3. 軽やかな印象:薄手の素材が風に揺れることで、静的なFIX窓に動きを与え、空間に軽やかさをプラスします。

4. 重ねづかいの可能性:遮光カーテンと組み合わせることで、より細かな光のコントロールが可能になります。

FIX窓にぴったりなカーテンを選ぶ際は、以下の点も考慮するとよいでしょう。

・窓の大きさや形状:特に不規則な形状のFIX窓の場合、それに合わせたカーテンの選択や取り付け方法を検討する必要があります。

・部屋の用途:寝室なら遮光性の高いもの、リビングなら採光と装飾性のバランスが取れたものなど、部屋の用途に合わせて選びましょう。

・インテリアのスタイル:全体的なインテリアデザインとの調和を考えて、カーテンのデザインや色を選択することが大切です。

・メンテナンス性:FIX窓自体はメンテナンスが簡単なので、カーテンも同様に手入れが容易なものを選ぶと、窓まわり全体の管理が楽になります。

適切なカーテンを選ぶことで、FIX窓の機能性を損なうことなく、より快適で魅力的な空間を作り出すことができます。窓の特性、部屋の雰囲気、そして生活スタイルを総合的に考慮して、最適なカーテンを選んでみてはいかがでしょうか。

FIX窓(はめ殺し窓)の掃除方法

FIX窓(はめ殺し窓)は開閉できない分、一般的な窓よりも掃除がしやすい面がありますが、特に外側の掃除には注意が必要です。ここでは、FIX窓の効果的な掃除方法について詳しく解説していきます。

自分で掃除する場合

1. 準備するもの:

・柔らかい布(マイクロファイバークロスがおすすめ)

・ぬるま湯

・中性洗剤

・スクイージー(ゴム製の水切り)

・バケツ

・スプレーボトル(あれば便利)

2. 掃除の手順:

① まず、乾いた柔らかい布やハタキで、窓枠やガラス表面のホコリを払います。これにより、水拭きの際に傷がつくのを防ぎます。

② ぬるま湯で薄めた中性洗剤を準備します。スプレーボトルがあれば、そこに入れておくと作業がしやすくなります。

③ 洗剤液を含ませた柔らかい布で、ガラス表面を丁寧に拭きます。円を描くように拭くと、むらなく汚れを落とせます。

④ 洗剤を拭き取るため、きれいな水で濡らした別の布で、ガラス表面を拭きます。

⑤ スクイージーを使用して、上から下に向かって水分を切っていきます。端から端まで一気に動かすことで、筋が残りにくくなります。

⑥ 最後に、乾いた布やペーパータオルで残った水滴をしっかりと拭き取ります。

⑦ 窓枠も同様に、中性洗剤で拭いた後、水拭き、乾拭きの順で掃除します。特に下枠は水がたまりやすいので、しっかり乾かすことが大切です。

3. 掃除の頻度:

室内側は月に1回程度、外側は3~6ヶ月に1回程度の掃除が理想的です。ただし、環境によって汚れの付き方は異なるので、状況に応じて調整してください。

4. 注意点:

・強い洗剤や研磨剤入りのクリーナーは使用しないでください。ガラスに傷がつく可能性があります。

・直射日光の当たる時間帯の掃除は避けましょう。洗剤が乾いて跡が残りやすくなります。

・窓枠の溝にたまった水は、こまめに拭き取りましょう。カビの原因になります。

高所や吹き抜けを掃除する場合

高所に設置されたFIX窓や吹き抜けの窓の掃除は、安全面での配慮が特に重要です。

1. 安全対策:

・脚立やはしごを使用する場合は、必ず誰かに支えてもらいましょう。

・滑りにくい靴を履き、作業に適した服装で行いましょう。

・高所作業に不安がある場合は、無理をせず専門業者に依頼することをおすすめします。

2. 便利な道具:

・伸縮式の窓拭きモップ:高所用の窓拭きモップを使えば、床から操作できるため安全です。

・高所用掃除ロボット:最近では、高所の窓ガラスを自動で掃除するロボットも販売されています。安全で効率的な選択肢の一つです。

3. 掃除の手順:

① 伸縮式モップを使用する場合、まず乾いたモップヘッドでホコリを払います。

② 次に、洗剤液を吹きかけたモップヘッドでガラス面を拭きます。

③ きれいな水で濡らしたモップヘッドで洗剤を拭き取ります。

④ 最後に、乾いたモップヘッドや専用のスクイージーアタッチメントで水分を取り除きます。

4. プロに依頼する場合:

高所の窓掃除は危険を伴うため、専門業者に依頼するのも一つの選択肢です。プロに依頼するメリットは以下の通りです。

・安全性の確保:プロは適切な安全装備と経験を持っています。

・高品質な仕上がり:専門の道具と技術で、きれいに仕上げてくれます。

・時間の節約:特に大きな窓や多数の窓がある場合、自分で行うより効率的です。

・定期的なメンテナンス:多くの業者が定期的な清掃プランを提供しているので、継続的なメンテナンスが可能です。

5. 日常のケア:

高所のFIX窓は日常的な掃除が難しいため、以下のような対策を取ることで、大掃除の頻度を減らすことができます。

・雨の後は窓の状態をチェックし、必要があれば乾拭きをする。

・室内側からでも届く範囲は、定期的にホコリを払う。

・窓の周りに植物がある場合は、定期的に剪定して窓に触れないようにする。

FIX窓の掃除、特に高所の窓の掃除は安全が最優先です。自分で行う場合は十分な注意を払い、無理だと感じたら躊躇せずにプロの力を借りることをおすすめします。定期的なメンテナンスを行うことで、FIX窓の美しさと機能性を長く保つことができます。

よくある質問(Q&A)

FIX窓(はめ殺し窓)に関して、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。これらの情報は、FIX窓の特性をより深く理解し、適切な選択や活用方法を考える上で役立つでしょう。

Q1: FIX窓は結露しやすいですか?

A1: FIX窓は開閉部分がないため、一般的な窓よりも結露しにくい傾向にあります。しかし、室内外の温度差が大きい場合や湿度が高い環境では、結露が発生する可能性があります。結露を防ぐためには以下の対策が効果的です。

・断熱性の高い複層ガラスを使用する

・室内の湿度管理を適切に行う(除湿器の使用など)

・窓の周りの空気を循環させる(サーキュレーターの活用など)

・結露が発生した場合は、こまめに拭き取る

Q2: FIX窓は防音効果がありますか?

A2: はい、FIX窓は開閉部分がないため、一般的な窓よりも高い防音効果が期待できます。特に以下の点で優れています。

・隙間からの音の侵入が少ない

・厚手のガラスや防音性能の高い複層ガラスを使用可能

・フレームと窓の接合部分が固定されているため、振動による音の発生が少ない

さらに防音効果を高めたい場合は、防音性能の高い特殊ガラス(合わせガラスやペアガラスなど)を使用することをおすすめします。

Q3: FIX窓は台風対策として適していますか?

A3: FIX窓は開閉部分がないため、強風に対する耐性が高く、台風対策としても有効です。以下の理由から、台風時の安全性が高いと言えます。

・開閉部分がないため、風による揺れや隙間からの雨の侵入が少ない

・フレームとガラスが一体化しているため、構造的に強度が高い

・厚手のガラスや強化ガラスを使用することで、飛来物への耐性を高められる

ただし、台風の規模や建物の立地条件によっては、さらなる対策(雨戸の設置など)が必要な場合もあります。

Q4: FIX窓は省エネ効果がありますか?

A4: はい、FIX窓には高い省エネ効果があります。主に以下の理由から、エネルギー効率の向上に貢献します。

・気密性が高いため、外気の侵入や室内の空気の流出が少ない

・断熱性の高いガラスを使用しやすい(複層ガラス、低放射ガラスなど)

・開閉部分がないため、熱橋(熱の逃げ道)が少ない

これらの特性により、冷暖房効率が向上し、エネルギー消費を抑えることができます。

Q5: FIX窓は火災時の避難経路として使えますか?

A5: FIX窓は開閉できないため、火災時の避難経路としては使用できません。そのため、以下の点に注意が必要です。

・FIX窓のみで構成された部屋は避ける

・開閉可能な窓や扉を適切に配置する

・避難経路を確保した上でFIX窓を設置する

・非常時に破壊可能な専用の工具を用意しておく(ただし、これは最終手段です)

安全性を考慮し、FIX窓と開閉式の窓をバランスよく配置することが重要です。

Q6: FIX窓のガラスが割れた場合、交換は難しいですか?

A6: FIX窓のガラス交換は、開閉式の窓に比べてやや難しい場合があります。主な理由と対処方法は以下の通りです。

・ガラスが枠に固定されているため、取り外しに専門的な技術が必要

・大型のFIX窓の場合、ガラスが重いため、専門の機器が必要になることも

・交換作業には通常、複数の作業員が必要

ガラスが割れた場合は、安全のために専門業者に依頼することをおすすめします。また、保険に加入している場合は、保険の適用範囲を確認することも重要です。

Q7: FIX窓は結局のところ、メリットとデメリットどちらが大きいですか?

A7: FIX窓のメリットとデメリットのバランスは、設置場所や用途、個人の優先事項によって異なります。一般的に以下のような特徴があります。

メリット:

・高い断熱性と気密性

・優れた防音効果

・デザイン性の高さ

・メンテナンスの容易さ

・コストパフォーマンスの良さ

デメリット:

・換気ができない

・緊急時の避難経路として使えない

・外側の掃除が難しい場合がある

これらを総合的に判断し、他の窓とのバランスを考えながら採用を検討するのが賢明です。例えば、景色を楽しむリビングの大窓にFIX窓を使い、換気が必要な場所には開閉式の窓を使うなど、使い分けることで最大限のメリットを得られます。

FIX窓に関する疑問は、これらに限らず多岐にわたります。具体的な疑問や懸念がある場合は、建築専門家や窓メーカーに相談することをおすすめします。個々の状況に応じた適切なアドバイスを得ることで、より満足度の高い窓の選択ができるでしょう。

まとめ

FIX窓(フィックス窓)・はめ殺し窓は、シンプルながら高い機能性とデザイン性を兼ね備えた窓です。採光性に優れ、断熱性能も高く、様々な形状やサイズが選べるため、住まいの外観やインテリアに大きな影響を与えることができます。

設置場所や目的に応じて適切なFIX窓を選び、カーテンとうまく組み合わせることで、より快適でスタイリッシュな空間を作り出せます。ただし、換気や緊急時の避難などの点では制限があるため、他の窓とのバランスを考えながら計画することが大切です。

FIX窓を上手に活用することで、明るく開放的で、かつエネルギー効率の良い住まいづくりが可能になります。あなたの家づくりやリフォームの際には、ぜひFIX窓の採用を検討してみてはいかがでしょうか。

なお、当社が提供している「housemarriage」では、住宅コンシェルジュが理想の家づくりのサポートとして、住まいを探す上で重要なハウスメーカーや工務店の営業担当者とのマッチングサポートをさせていただきます。住宅購入の資金計画の相談・作成や、相性良く親身になってくれる「営業担当者」をご紹介します。家づくりに関して少しでも不安を感じるようであれば、お問い合わせください。

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記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

大学卒業後、積水化学工業に入社し住宅「セキスイハイム」を販売。3年8カ月千葉県内で営業に従事し、営業表彰を6期連続受賞。
途中、母の急死に直面し、自分の将来について悩み始める。結果、大学のゼミで学んだ「保険」事業に実際に携わりたいと思いFP資格を取得して日本生命に転職。4年間営業に従事したが、顧客に対して提供出来る商品がなく退職を決意。FP兼保険代理店を開業する。

収入も顧客もゼロからのスタート。しかも独立直前に結婚し住宅購入した為、返済不安に陥り貯蓄が日々減っていく恐怖を覚える。

人生で初めて家計の見直しを行い、根本的な改善により失敗と不安を減らすコツを発見。自分の経験を生かしお客様が同じ道を歩まないよう伝えるべく「マイホーム検討者向けFP」として活動中。

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    :有限会社ティーエムライフデザイン総合研究所

  • 代表者

    :渡辺知光

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    :〒104-0045 東京都中央区築地2-15-15 セントラル東銀座1002

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    :地下鉄日比谷線築地駅より徒歩3分

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