レトロモダンの特徴や内装・外観の工夫、インテリアの選び方を解説
家づくりの基本
2024/09/24
2024/09/24
レトロモダンなインテリアが似合う家を建てたい!そんな夢を抱いている方も多いのではないでしょうか。懐かしさと新しさが融合したレトロモダンな空間は、独特の魅力を放ち、居心地の良い雰囲気を醸し出します。本記事では、大正レトロや昭和レトロの要素を取り入れつつ、モダンな要素をバランスよく組み合わせた家づくりのポイントをご紹介します。レトロモダンな家具や照明の選び方、外観や内装の工夫など、具体的なアイデアをお伝えしていきます。
目次
レトロモダンの特徴や、大正レトロと昭和レトロの違い
レトロモダンという言葉を耳にしたことがある方も多いでしょう。しかし、その具体的な特徴や、大正レトロと昭和レトロの違いについては、よく分からないという方もいるかもしれません。ここでは、レトロモダンの特徴や、大正レトロと昭和レトロの違いについて詳しく解説していきます。
レトロモダンとは
レトロモダンとは、過去の様式や雰囲気を現代的に再解釈したデザインスタイルのことを指します。「レトロ」は「懐かしい」や「古めかしい」という意味を持ち、「モダン」は「現代的な」という意味を持ちます。つまり、レトロモダンは古い時代の魅力を現代的な感覚で取り入れたデザインスタイルといえるでしょう。レトロモダンの特徴として、以下のようなポイントが挙げられます。
1. 懐かしさと新しさの融合:過去の要素を取り入れつつ、現代的なデザインや機能性を備えている
2. シンプルさと装飾性のバランス:過度に装飾的にならず、かといって無機質すぎない絶妙なバランス
3. 色使いの工夫:レトロな色彩と現代的な色使いを組み合わせている
4. 素材の組み合わせ:古い素材と新しい素材を上手く調和させている
大正レトロと昭和レトロの違いとは
日本におけるレトロモダンスタイルを考える上で、大正レトロと昭和レトロは重要な要素です。これらは異なる時代背景や文化的影響を反映しており、それぞれ独特の魅力を持っています。
大正レトロの特徴
大正レトロは、1912年から1926年までの大正時代の雰囲気を取り入れたスタイルです。この時代は、西洋文化の影響を強く受けつつも、日本の伝統的な要素との融合が見られた時期です。大正レトロの主な特徴は以下の通りです。
1. 和洋折衷のデザイン:和風の要素と洋風の要素が融合した独特のデザイン
2. アールデコ調の装飾:幾何学的なパターンや曲線を用いた装飾
3. 華やかで優雅な雰囲気:豪華で洗練された印象
4. 温かみのある素材使い:木材や織物など、自然素材を多用
5. クラシカルな家具:曲線的なデザインの家具や、アンティーク調の小物
昭和レトロの特徴
昭和レトロは、1926年から1989年までの昭和時代の雰囲気を取り入れたスタイルです。特に、戦後の高度経済成長期(1950年代後半から1970年代)のデザインが多く取り入れられます。昭和レトロの主な特徴は以下の通りです。
1. ポップでカラフルな色使い:ビビッドカラーや原色を大胆に使用
2. 幾何学的なパターン:直線的で単純化されたデザイン
3. プラスチック素材の活用:新素材としてのプラスチックを積極的に使用
4. ミッドセンチュリーモダンの影響:シンプルで機能的なデザイン
5. 懐かしい家電製品:昭和時代を象徴するような家電製品のデザイン
大正レトロ・昭和レトロをモダンでオシャレに見せるポイント
大正レトロや昭和レトロの要素を取り入れつつ、現代的でおしゃれな空間を作るには、いくつかのポイントがあります。
1. 色彩のバランス:レトロな色使いを取り入れつつ、全体的には落ち着いた色調でまとめる
2. 現代的な素材との組み合わせ:レトロな家具や小物と、ガラスやスチールなどの現代的な素材を組み合わせる
3. シンプルさの追求:装飾過多にならないよう、シンプルさを心がける
4. 照明の工夨:温かみのある間接照明を効果的に使用する
5. 現代的な機能性の確保:レトロな外観や内装でありながら、最新の設備や機能を取り入れる
レトロモダンなインテリアや家づくりを楽しむ際は、これらの特徴や違いを理解した上で、自分らしいアレンジを加えていくことが大切です。大正レトロと昭和レトロの要素を上手く組み合わせたり、現代的なデザインとの融合を図ったりすることで、独自の魅力を持つ空間を作り出すことができるでしょう。
レトロモダンな部屋にするインテリアの選び方
レトロモダンな部屋づくりは、懐かしさと新しさのバランスが重要です。ここでは、大正レトロと昭和レトロそれぞれのインテリアの選び方について、より詳しく解説していきます。
大正レトロでのインテリアの選び方
大正レトロの雰囲気を演出するインテリアを選ぶ際は、和洋折衷の優雅さを意識しましょう。以下のポイントを押さえることで、洗練された大正レトロな空間を作り出すことができます。
1. アンティーク調の家具:曲線的なデザインの木製家具を選びましょう。例えば、猫脚のテーブルやチェア、曲線を活かしたサイドボードなどが適しています。チークやマホガニーなどの深みのある木材を使用した家具も、大正レトロの雰囲気を醸し出すのに効果的です。
2. 和洋折衷のアイテム:和風の要素と洋風の要素が融合したアイテムを取り入れましょう。例えば、和柄のクッションカバーを洋風のソファに配置したり、欄間風の装飾を洋室に取り入れたりするのもよいでしょう。着物の柄をモチーフにしたファブリックや、和風の模様を取り入れた洋風の食器なども、和洋折衷の雰囲気を演出するのに適しています。
3. レースやフリルのアクセント:カーテンやクッションカバーにレースやフリルを取り入れることで、優雅な雰囲気を演出できます。ただし、使いすぎないよう注意が必要です。レースのテーブルクロスや、フリル付きのランプシェードなども、さりげなく取り入れるとよいでしょう。
4. アールデコ調の小物:幾何学的なパターンや華やかな装飾が特徴的な小物を活用しましょう。例えば、アールデコ調の置時計や花瓶、ステンドグラス風のランプシェードなどが効果的です。鏡や額縁、トレイなどにも、アールデコ調のデザインを取り入れると、空間全体の統一感が増します。
5. 温かみのある照明:シャンデリアや、アンティーク調のテーブルランプを用いることで、柔らかな光と優雅な雰囲気を演出できます。真鍮や青銅などの金属製の照明器具も、大正レトロの雰囲気によく合います。また、和紙を使用した和風照明と組み合わせることで、和洋折衷の雰囲気を強調することができます。
昭和レトロでのインテリアの選び方
昭和レトロの雰囲気を演出するインテリアを選ぶ際は、ポップでカラフルな要素とシンプルなデザインのバランスが重要です。以下のポイントを押さえることで、懐かしさと新しさが融合した昭和レトロな空間を作り出すことができます。
1. ミッドセンチュリーモダンの家具:シンプルで機能的なデザインの家具を選びましょう。例えば、細い脚のソファやサイドボード、プライウッド製の椅子などが適しています。イームズチェアやノールチェアなど、1950年代から60年代に人気を博した家具デザインも、昭和レトロの雰囲気によく合います。
2. ポップな色使いのアイテム:ビビッドカラーや原色を効果的に取り入れましょう。例えば、赤や青、黄色などの原色を使ったクッションや小物を配置するのがおすすめです。壁掛け時計やポスターなどにも、ポップな色使いを取り入れると効果的です。ただし、色の使いすぎには注意し、白や木目調の家具とのバランスを取ることが大切です。
3. レトロな家電:昭和時代を思わせるデザインの家電製品を取り入れましょう。例えば、レトロなデザインの冷蔵庫やテレビ、扇風機などを置くことで、懐かしさを演出できます。最近では、外観はレトロでありながら機能は現代的な家電製品も多く販売されているので、そういった製品を選ぶのもよいでしょう。
4. 懐かしい柄物:幾何学模様や花柄など、昭和時代を感じさせる柄物を活用しましょう。カーテンやクッションカバー、壁紙などに取り入れるとよいでしょう。特に、大きな花柄や、ストライプ、水玉模様などは、昭和レトロの雰囲気を強く演出します。ただし、柄物の使いすぎには注意し、無地のアイテムとバランスよく組み合わせることが大切です。
5. プラスチック素材のアイテム:昭和時代に普及したプラスチック素材を活かしたアイテムを取り入れましょう。例えば、カラフルなプラスチック製の小物入れや、モダンなデザインの椅子などが効果的です。バケツやタッパーウェアなど、日用品にもレトロなデザインのものを選ぶと、より昭和の雰囲気が出ます。
6. ポスターやサイン:昭和時代の広告ポスターやホーロー看板などを飾ることで、レトロな雰囲気を強調できます。古い映画のポスターや、昔の商品のホーロー看板などを壁に飾ると、空間全体の雰囲気が一気に昭和レトロになります。ただし、使いすぎると雑然とした印象になるので、配置には注意が必要です。
レトロモダンなインテリアの選び方を理解し、これらのポイントを押さえることで、懐かしさと新しさが融合した魅力的な空間を作り出すことができるでしょう。自分好みのレトロモダンな部屋づくりを楽しんでください。
レトロモダンにする「内装」のポイント
レトロモダンな空間を作り出すには、インテリアだけでなく内装にも工夫が必要です。ここでは、大正レトロと昭和レトロそれぞれの内装のポイントについて、詳しく解説していきます。
大正レトロな内装のポイント
大正レトロな内装を実現するには、和洋折衷の要素を取り入れつつ、優雅さと温かみを演出することが重要です。以下のポイントを押さえましょう。
1. 和洋折衷の空間構成:障子や襖といった和の要素と、洋風の建具を組み合わせましょう。例えば、リビングルームに障子戸を設置したり、洋室に琉球畳を敷いたりするのも効果的です。和室と洋室の間に引き戸を設置し、必要に応じて空間を仕切ったり繋げたりできるようにするのも良いでしょう。
2. 格子天井やステンドグラス:アールデコ調の装飾的な天井や、ステンドグラスを取り入れましょう。格子天井は、和風の要素を洋風の空間に取り入れる絶好の方法です。また、階段の踊り場や廊下の窓にステンドグラスを使用することで、優雅な雰囲気を演出できます。
3. 木製フローリング:温かみのある木製フローリングを採用しましょう。オーク材やチーク材など、深みのある色合いの木材を使用すると、落ち着いた雰囲気が出ます。ヘリンボーン柄や市松模様など、装飾的な張り方を選ぶのも大正レトロの雰囲気を出すのに効果的です。
4. 壁紙や塗り壁:アンティーク調の壁紙や、レトロな雰囲気の塗り壁を取り入れましょう。花柄や幾何学模様の壁紙、または漆喰や珪藻土などの自然素材を使った塗り壁が適しています。一部の壁面にだけ特徴的な壁紙を使用し、アクセントをつけるのも良いでしょう。
5. モールディングや腰壁:壁や天井にモールディングを施したり、腰壁を設置したりすることで、クラシカルな雰囲気を演出できます。白を基調としたモールディングは、洋風の優雅さを強調します。
昭和レトロな内装のポイント
昭和レトロな内装を実現するには、シンプルさとポップな要素のバランスが重要です。以下のポイントを押さえましょう。
1. オープンプラン:リビングとダイニングを一体化させたオープンな空間構成を採用しましょう。昭和時代に普及し始めた「LDK」スタイルを意識し、家族が集まりやすい開放的な空間を作ります。キッチンとリビングの間に低いカウンターを設置するのも、昭和レトロの雰囲気を出すのに効果的です。
2. 懐かしい建材:レトロなタイル張りや、モザイクタイルを取り入れましょう。玄関やキッチン、浴室などに使用すると効果的です。特に、小さな六角形のタイルや、カラフルなモザイクタイルは、昭和レトロの雰囲気を強く演出します。
3. カラフルな配色:ポップな色使いを壁や床に取り入れましょう。例えば、リビングの一面をビビッドカラーにしたり、子供部屋の壁紙にカラフルな柄物を使用したりするのも良いでしょう。ただし、色の使いすぎには注意し、白や木目調とのバランスを取ることが大切です。
4. 昭和な設備:レトロなデザインの水栓や照明器具を採用しましょう。例えば、真鍮製の蛇口や、ガラスのグローブを使用したペンダントライトなどが適しています。また、昭和時代に流行したプッシュ式の照明スイッチを使用するのも良いでしょう。
5. 木目調の内装材:昭和時代によく使用されていた木目調の内装材を取り入れましょう。例えば、天井や壁の一部にレトロな木目調のパネルを使用したり、建具に木目調のフィルムを貼ったりするのも効果的です。
6. 和室の活用:昭和の家庭には必ずと言っていいほど和室がありました。リビングに隣接した6畳程度の和室を設けることで、昭和レトロの雰囲気を強調できます。障子や襖、畳は新しいものを使用しつつ、デザインは昭和時代を意識したものを選びましょう。
7. レトロな建具:アルミサッシや木製の引き戸など、昭和時代によく使用されていた建具を取り入れましょう。特に、格子戸や型板ガラスを使用した建具は、昭和レトロの雰囲気を強く演出します。
これらのポイントを押さえることで、レトロモダンな内装を実現することができます。ただし、すべての要素を取り入れる必要はありません。自分の好みや生活スタイルに合わせて、適切な要素を選択し、現代的な要素とのバランスを取りながら内装を計画することが大切です。
また、内装を変更する際は、建築基準法や消防法などの法規制に注意する必要があります。大規模な改修を行う場合は、専門家に相談することをおすすめします。
レトロモダンにする「外観」のポイント
レトロモダンな家を作り上げるには、外観デザインも重要な要素です。ここでは、大正レトロと昭和レトロそれぞれの外観のポイントについて、詳しく解説していきます。
大正レトロが似合う家にする外観のポイント
大正レトロな外観を実現するには、和洋折衷の要素を取り入れつつ、優雅さと品格を演出することが重要です。以下のポイントを押さえましょう。
1. 洋風建築の要素:洋風の窓や玄関ポーチを取り入れましょう。例えば、アーチ型の窓や、コラム(柱)で支えられた玄関ポーチなどが効果的です。窓枠には木製や鋳鉄製のものを使用し、格子やステンドグラスを取り入れるのも良いでしょう。
2. 和風の屋根:和風の瓦屋根や入母屋造りを採用しましょう。洋風の外壁と和風の屋根を組み合わせることで、独特の和洋折衷スタイルが生まれます。瓦は黒や灰色を基調としたものを選び、軒先には鬼瓦を配置するのも効果的です。
3. 装飾的な外壁:レンガタイルや石調の外壁材を使用しましょう。特に、一階部分にレンガタイルを使用し、二階部分を漆喰調の仕上げにするなど、素材の組み合わせを工夫するのも良いでしょう。また、外壁に装飾的な彫刻や浮き彫りを施すのも、大正レトロの雰囲気を強調します。
4. アールデコ調のデザイン:幾何学的なパターンや曲線を取り入れた装飾を施しましょう。例えば、玄関周りや窓の上部に装飾的な模様を入れたり、バルコニーの手すりにアールデコ調のデザインを採用したりするのが効果的です。
5. 格子戸や障子:玄関や窓に格子戸や障子を取り入れることで、和の要素を強調できます。洋風の外観に和風の建具を組み合わせることで、独特の雰囲気が生まれます。
6. ベランダや縁側:2階に洋風のベランダを設置したり、1階に和風の縁側を設けたりすることで、和洋折衷の雰囲気を演出できます。
昭和レトロが似合う家にする外観のポイント
昭和レトロな外観を実現するには、シンプルさとモダンさのバランスが重要です。以下のポイントを押さえましょう。
1. シンプルな箱型フォルム:直線的でシンプルな外観デザインを採用しましょう。昭和時代に流行した「箱型住宅」をイメージし、無駄な装飾を省いたすっきりとしたデザインを心がけます。
2. 大きな開口部:大きな窓や開口部を設けて開放的な印象を作りましょう。特に、リビングに面した大きな掃き出し窓や、2階のバルコニーに続く大きな窓などが効果的です。アルミサッシを使用するのも、昭和レトロの雰囲気を出すのに適しています。
3. コンクリート打ち放し:モダンな印象を与えるコンクリート打ち放しの外壁を取り入れましょう。全面をコンクリート打ち放しにするのではなく、一部に使用することで、アクセントを付けることができます。
4. レトロな看板やサイン:昭和時代を思わせる看板やサインを外観に取り入れましょう。例えば、ネオンサインや昭和レトロなデザインの表札などを設置するのが効果的です。
5. カラフルな外壁:昭和時代に流行したビビッドカラーを外壁に取り入れましょう。例えば、白を基調としつつ、アクセントカラーとして明るい黄色や青、緑などを使用するのも良いでしょう。
6. 屋根のデザイン:昭和時代に多く見られた陸屋根や緩勾配の屋根を採用しましょう。また、トタン葺きの屋根も昭和レトロの雰囲気を演出するのに効果的です。
7. ガレージや駐車スペース:昭和時代に普及し始めた自家用車に対応するため、カーポートやビルトインガレージを設置するのも良いでしょう。
8. 植栽:昭和時代によく見られた植栽を取り入れましょう。例えば、シンボルツリーとしてヒマラヤスギを植えたり、玄関周りにツツジやサツキを配置したりするのが効果的です。
これらのポイントを押さえることで、レトロモダンな外観を実現することができます。ただし、すべての要素を取り入れる必要はありません。自分の好みや周辺環境に合わせて、適切な要素を選択し、現代的な要素とのバランスを取りながら外観を計画することが大切です。
また、外観デザインを決める際は、地域の建築規制や景観条例にも注意を払う必要があります。専門家に相談しながら、法規制に適合した外観デザインを検討することをおすすめします。
レトロモダンを楽しむには「和と洋の心地よいバランス」を明確にすることが大切
レトロモダンな空間を楽しむ上で、「和と洋の心地よいバランス」を明確にすることは非常に重要です。特に日本のレトロモダンスタイルにおいては、和の要素と洋の要素をうまく融合させることが鍵となります。ここでは、そのバランスの取り方と重要性について詳しく解説していきます。
和と洋のバランスの重要性
レトロモダンスタイルにおいて、和と洋のバランスを取ることが重要な理由は以下の通りです。
1. 独自の魅力の創出:和と洋の要素をバランスよく組み合わせることで、どちらか一方だけでは生み出せない独特の魅力が生まれます。
2. 居心地の良さの向上:日本人にとって馴染みのある和の要素と、新鮮さを感じさせる洋の要素のバランスが、心地よい空間を作り出します。
3. 空間の奥行きの創出:和と洋の要素を組み合わせることで、空間に深みと奥行きが生まれ、より豊かな雰囲気を演出できます。
4. 文化的アイデンティティの表現:和と洋のバランスを取ることは、日本の文化的アイデンティティを表現しつつ、国際的な要素も取り入れるという、現代的な生活スタイルを反映することにもつながります。
和と洋のバランスを取るためのポイント
以下のポイントを意識することで、和と洋の心地よいバランスを実現できます。
1. 空間の基本構成を決める:和室と洋室のバランス、または和洋折衷の空間構成を考えます。例えば、リビングは洋風で、隣接する和室を設けるなどの工夫ができます。
2. 建築要素のバランスを考える:外観や内装において、和風の要素(瓦屋根、障子など)と洋風の要素(アーチ窓、モールディングなど)をバランスよく配置します。
3. 家具や小物のミックス:和風の家具(座椅子、ちゃぶ台など)と洋風の家具(ソファ、テーブルなど)を適度に組み合わせます。また、和風の小物(茶器、掛け軸など)と洋風の小物(絵画、花瓶など)をバランスよく配置します。
4. 色彩のハーモニー:和の落ち着いた色調(茶色、灰色など)と洋の鮮やかな色彩(原色、パステルカラーなど)をうまく組み合わせます。
5. 素材の組み合わせ:和の自然素材(木、竹、和紙など)と洋の素材(ガラス、スチール、プラスチックなど)をバランスよく使用します。
6. 照明の工夫:和風の照明(行灯、提灯など)と洋風の照明(シャンデリア、ペンダントライトなど)を適度に組み合わせます。
バランスを取る際の注意点
和と洋のバランスを取る際は、以下の点に注意しましょう。
1. 過度な混在を避ける:和と洋の要素を単に混ぜ合わせるだけでは、雑然とした印象になりかねません。全体的な統一感を持たせることが大切です。
2. 時代設定を意識する:大正レトロと昭和レトロでは、和洋の融合の仕方が異なります。選択した時代設定に合わせて、適切な和洋のバランスを考えましょう。
3. 生活スタイルとの調和:自分の生活スタイルに合わせて、和と洋のバランスを調整することが重要です。使いやすさと見た目の両方を考慮しましょう。
4. 空間ごとのメリハリをつける:すべての空間で同じようなバランスを取る必要はありません。リビングは洋風寄り、寝室は和風寄りにするなど、空間ごとに特徴を持たせるのも良いでしょう。
よくある質問(Q&A)
Q1: レトロモダンな家具を購入する際のおすすめの場所はありますか?
A1: アンティークショップやヴィンテージ家具専門店、フリーマーケットなどがおすすめです。また、大手家具メーカーでもレトロモダンな雰囲気の家具を扱っているところがあります。オンラインショップも充実しているので、幅広く探してみるとよいでしょう。
Q2: レトロモダンな雰囲気を出しつつ、省エネ性能の高い家は実現可能でしょうか?
A2: 可能です。外観や内装でレトロモダンな雰囲気を演出しつつ、最新の断熱材や高性能サッシ、省エネ設備を採用することで、見た目と性能を両立させることができます。設計段階で専門家とよく相談しましょう。
Q3: レトロモダンなデザインを取り入れる際、避けるべきことはありますか?
A3: 過度に古びた雰囲気や、雑然とした印象を与えないよう注意しましょう。また、時代設定が異なるアイテムを無秩序に混在させると違和感が生じる可能性があります。全体的な統一感を意識しながら、洗練された空間づくりを心がけることが大切です。
まとめ
レトロモダンなインテリアが似合う家づくりは、懐かしさと新しさのバランスが鍵となります。大正レトロや昭和レトロの要素を上手に取り入れつつ、現代的な要素とうまく融合させることで、魅力的な空間が生まれます。家具や照明の選び方、内装や外観の工夫など、様々な観点から総合的にデザインを考えていくことが重要です。
レトロモダンな家づくりは、単なるデザインの模倣ではなく、時代の空気感や文化的背景を理解したうえで、現代的な解釈を加えていく創造的なプロセスです。自分らしさを大切にしながら、心地よい空間づくりを楽しんでいただければと思います。専門家のアドバイスも活用しながら、理想の住まいづくりを実現させてください。
なお、当社が提供している「housemarriage」では、住宅コンシェルジュが理想の家づくりのサポートとして、住まいを探す上で重要なハウスメーカーや工務店の営業担当者とのマッチングサポートをさせていただきます。住宅購入の資金計画の相談・作成や、相性良く親身になってくれる「営業担当者」をご紹介します。家づくりに関して少しでも不安を感じるようであれば、お問い合わせください。
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代表者
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