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シューズインクローゼットのポイントや玄関の収納事例5選を解説

家づくりの基本

2024/09/24

2024/09/24

記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

シューズインクローゼットのポイントや玄関の収納事例5選を解説

玄関は家の顔であり、毎日の生活で頻繁に使う重要なスペースです。しかし、靴や外出用品の収納に悩む方も多いのではないでしょうか。そこで注目されているのが、シューズインクローゼットです。この記事では、シューズインクローゼットの基本的な情報からメリット・デメリット、作る際のポイントまで詳しく解説します。快適な玄関づくりの参考にしてください。

シューズインクローゼットとは

シューズインクローゼットとは、玄関に設けられた大型の靴収納スペースのことです。通常の下駄箱よりも広く、靴以外の外出用品も収納できる多目的なスペースとなっています。家族全員の靴をまとめて収納できるだけでなく、コート、バッグ、傘、スポーツ用品なども一緒に保管できるため、玄関周りをすっきりと整理整頓することができます。

シューズインクローゼットの特徴は、以下の通りです。

1. 大容量の収納スペース:家族全員の靴を余裕を持って収納できます。

2. 多目的な使用:靴以外の外出用品も一緒に収納できます。

3. カスタマイズ性:ライフスタイルに合わせて、棚の高さや配置を調整できます。

4. デザイン性:玄関の印象を大きく向上させる効果があります。

シューズインクローゼットは、主に以下の3つのタイプに分類されます。

ウォークインタイプ

ウォークインタイプは、文字通り中に入って靴の出し入れができる広々としたスペースです。通常の下駄箱よりも奥行きがあり、まるで小さな部屋のような感覚で使用できます。このタイプの最大の特徴は、十分な収納スペースを確保できることです。靴だけでなく、コート、バッグ、傘なども一緒に収納できるため、玄関周りをすっきりと保つことができます。また、姿見を設置したり、ベンチを置いたりすることで、より機能的な空間にすることも可能です。

ウォークスルータイプ

ウォークスルータイプは、玄関から室内へ通り抜けられる通路型の収納スペースです。両側に棚を設置することで、効率的に収納スペースを確保できます。このタイプの特徴は、狭い玄関でも導入しやすいことです。また、玄関と室内の動線上にあるため、靴の履き替えがスムーズに行えます。さらに、通路としても機能するため、空間を無駄なく活用できるメリットがあります。

オープンタイプ

オープンタイプは、扉のない開放的なデザインの靴収納スペースです。靴の出し入れがしやすく、玄関に広がりを感じさせる効果があります。このタイプの特徴は、見た目のスッキリ感と使いやすさのバランスが取れていることです。ただし、靴が見えてしまうため、整理整頓が重要になります。デザイン性の高い靴ラックを使用したり、装飾的な要素を取り入れたりすることで、玄関の印象をより良くすることができます。

シューズインクローゼットは、単なる靴の収納場所ではなく、玄関の機能性とデザイン性を高める重要な要素となっています。家族構成やライフスタイル、住宅の間取りなどを考慮して、最適なタイプを選ぶことが大切です。

シューズインクローゼットのメリット・デメリット

シューズインクローゼットは、玄関の収納問題を解決する有効な手段ですが、導入を検討する際には、そのメリットとデメリットを十分に理解しておくことが重要です。ここでは、シューズインクローゼットのメリットとデメリットについて詳しく解説します。

シューズインクローゼットのメリット

1. 大量の靴を収納できる:

シューズインクローゼットの最大のメリットは、多くの靴を一度に収納できることです。家族全員の靴を余裕を持って保管でき、季節に応じた靴の入れ替えも容易に行えます。

2. 靴以外の外出用品も一緒に収納できる:

コート、バッグ、傘、スポーツ用品など、外出時に必要なアイテムを靴と一緒に保管できます。これにより、玄関周りの収納がより効率的になります。

3. 玄関がすっきりと片付く:

靴や外出用品をまとめて収納できるため、玄関スペースがすっきりと整理されます。これにより、玄関の見た目が格段に向上し、家全体の印象も良くなります。

4. 靴の出し入れがしやすい:

広いスペースを確保できるため、靴の出し入れが容易になります。特にウォークインタイプの場合、クローゼット内に入って靴を選ぶことができるので、非常に使いやすくなります。

5. 玄関の印象が良くなる:

シューズインクローゼットを設置することで、玄関のデザイン性が向上します。また、靴が見えないようになるため、来客時も気兼ねなく玄関を開けることができます。

シューズインクローゼットのデメリット

1. 設置スペースが必要:

シューズインクローゼットを設置するには、ある程度のスペースが必要です。特に既存の住宅にリフォームで導入する場合、十分なスペースを確保できるかが課題となります。

2. 初期費用がかかる:

シューズインクローゼットの設置には、一定の費用がかかります。特に高品質な材料を使用したり、カスタマイズを行ったりする場合は、予想以上に費用が膨らむ可能性があります。

3. 湿気対策が必要:

靴は湿気を含みやすいため、シューズインクローゼット内の湿気対策が重要になります。換気設備や除湿機の設置など、追加の対策が必要となる場合があります。

4. 掃除や整理が大変になる可能性がある:

収納スペースが広くなるため、定期的な掃除や整理整頓が欠かせません。特に家族が多い場合、管理が行き届かなくなる可能性があります。

5. オーバースペックになる可能性:

靴の数が少ない家庭や、外出頻度が低い場合、シューズインクローゼットが必要以上に大きくなってしまう可能性があります。ライフスタイルに合わせた適切な規模の設計が重要です。

シューズインクローゼットの導入を検討する際は、これらのメリットとデメリットを十分に考慮し、自身の生活スタイルや住宅の特性に合わせて判断することが大切です。適切に設計・設置されたシューズインクローゼットは、日々の生活の質を大きく向上させる可能性があります。

シューズインクローゼットをつくる際のポイント

シューズインクローゼットを作る際は、使いやすさと機能性を重視しつつ、家族のライフスタイルに合わせた設計が重要です。以下、主要なポイントについて詳しく解説します。

広さについて

シューズインクローゼットの広さは、家族の人数や靴の数、収納したい物に応じて決めましょう。一般的な目安として、1人あたり0.5〜1畳程度のスペースが必要です。ただし、コートやバッグなども収納する場合は、さらに広めに設計することをおすすめします。広さを決める際の具体的なポイントは以下の通りです。

1. 家族の人数と靴の数を考慮する

2. 季節ごとの靴の入れ替えを想定する

3. 靴以外の収納物(コート、バッグ、傘など)のスペースを確保する

4. 将来的な家族構成の変化も視野に入れる

5. 快適に動ける通路幅(最低でも60cm以上)を確保する

内装・設備について

内装や設備は、使いやすさと湿気対策を考慮して選びましょう。以下のポイントに注意してください。

1. 棚の高さや間隔を調整できる可動式の棚を採用する:

靴の種類や季節によって収納する靴が変わるため、フレキシブルに対応できる棚が便利です。

2. 湿気対策として、除湿機や換気扇を設置する:

靴は湿気を含みやすいため、カビや臭いの原因となります。適切な換気設備や除湿機の設置が重要です。

3. 十分な明るさを確保するため、照明を適切に配置する:

LEDライトや人感センサー付きの照明を使用すると、省エネかつ便利です。

4. 靴の出し入れがしやすいよう、十分な通路幅を確保する:

最低でも60cm以上の通路幅があると快適に使用できます。

5. 鏡や姿見を設置し、外出前の身だしなみチェックができるようにする:

全身鏡を設置することで、靴選びと同時に全身のコーディネートチェックができます。

シューズインクローゼットの費用相場について

シューズインクローゼットの費用は、広さや仕様によって大きく変わります。一般的な相場として、2〜5畳程度のシューズインクローゼットで50〜150万円程度かかることが多いです。ただし、既存の空間を利用する場合や、DIYで作成する場合はもっと安く抑えられる可能性があります。費用に影響する主な要因は以下の通りです。

1. クローゼットの広さ

2. 使用する材料の質

3. 内装のグレード

4. 照明や換気設備などの追加オプション

5. 工事の難易度(新築か既存住宅のリフォームか)

リフォームでつくる場合の注意点

既存の住宅にシューズインクローゼットを設置する場合は、以下の点に注意しましょう。

1. 構造上の制約がないか確認する:

壁や床の構造上、大きな改修が必要になる場合があります。事前に専門家に相談することをおすすめします。

2. 玄関ドアの開閉に支障がないようにする:

ドアの開閉スペースを十分に確保し、使い勝手を損なわないよう注意しましょう。

3. 既存の設備(電気、給排水など)への影響を考慮する:

照明や換気扇の設置に伴い、電気工事が必要になる場合があります。

4. 工事期間中の生活への影響を最小限に抑える工夫をする:

玄関は日常的に使用する場所のため、工事中の代替動線を確保するなどの配慮が必要です。

5. 防音・断熱性能への影響を考慮する:

玄関周りの改修は、家全体の断熱性能に影響を与える可能性があります。適切な断熱材の使用を検討しましょう。

シューズインクローゼットは、適切に設計・設置することで、日々の生活をより快適にする重要な要素となります。家族のライフスタイルや将来的な変化も考慮しながら、使いやすく機能的なスペースを作り上げることが大切です。

シューズインクローゼットでの収納アイデア5選

シューズインクローゼットを最大限に活用するためには、効率的で使いやすい収納方法を取り入れることが重要です。ここでは、後悔しないための実用的な収納アイデアを5つ紹介します。

靴の種類ごとに収納エリアを分ける

靴の種類や用途に応じて収納エリアを分けることで、探しやすく取り出しやすい環境を作ることができます。

・ 普段履きの靴は手の届きやすい中段に

・ フォーマルシューズは上段や奥のスペースに

・ スニーカーやサンダルなどカジュアルシューズは下段に

・ ブーツなど丈の長い靴は専用のスペースを設ける

このように分類することで、靴の管理がしやすくなり、外出時の靴選びもスムーズになります。

季節外の靴は上段や奥に収納する

季節に応じて靴を入れ替えることで、使用頻度の高い靴を取り出しやすい位置に配置できます。

・ 現在の季節の靴を手の届きやすい場所に配置

・ オフシーズンの靴は上段や奥のスペースに収納

・ 収納ボックスを利用して季節外の靴をまとめて保管

・ 季節の変わり目には靴の配置を見直し、入れ替えを行う

この方法により、スペースを有効活用しつつ、シーズン中の靴へのアクセスが容易になります。

傘立てやコート掛けを設置して多機能化する

シューズインクローゼットを靴だけでなく、外出時に必要な小物類も一緒に収納できる多機能スペースにします。

・ 壁面にフックを取り付け、コートやバッグを掛ける

・ コーナーに傘立てを設置し、傘をまとめて収納

・ 小物入れを設置し、鍵や手袋などの小物を整理

・ ベンチを置いて、靴の履き替えスペースを確保

これにより、外出時の準備がよりスムーズになり、玄関周りの整理整頓も容易になります。

靴用の除湿・消臭グッズを活用する

シューズインクローゼット内の湿気や臭いを防ぐために、除湿・消臭グッズを効果的に使用します。

・ 棚ごとに除湿剤を設置する

・ 靴の中に消臭・除湿効果のあるインソールを入れる

・ 炭や珪藻土などの自然素材の消臭剤を利用する

・ 定期的に換気を行い、空気を入れ替える

これらの対策により、靴の劣化を防ぎ、快適な収納環境を維持することができます。

小物収納用のボックスやトレイを活用する

靴以外の小物類を整理整頓するために、収納ボックスやトレイを効果的に使用します。

・ サイズの異なる収納ボックスを用意し、小物の大きさに合わせて使い分ける

・ トレイを使って、鍵や財布などのよく使う小物をまとめる

・ 靴磨きセットなどのメンテナンス用品を専用のボックスにまとめる

・ 季節ごとの小物(サンダル、手袋など)を仕分けして収納する

この方法により、小物類の紛失を防ぎ、必要な時にすぐに見つけることができるようになります。

これらの収納アイデアを組み合わせることで、シューズインクローゼットをより効率的に、そして使いやすく整理することができます。家族全員で収納ルールを共有し、定期的に整理整頓を行うことで、常に快適な玄関空間を維持することができるでしょう。

よくある質問(Q&A)

シューズインクローゼットについて、よくある質問とその回答をまとめました。これらの情報は、シューズインクローゼットの導入を検討している方や、すでに使用している方の疑問解消に役立つでしょう。

Q1: シューズインクローゼットは狭い家でも作れますか?

A1: はい、可能です。狭いスペースでも、工夫次第でシューズインクローゼットを設置することができます。以下のような方法が考えられます。

・ ウォークスルータイプやオープンタイプを採用することで、効率的な収納スペースを確保できます。

・ 既存のクローゼットや階段下のスペースを活用する方法もあります。

・ 玄関の一部を仕切って小さめのシューズインクローゼットを作ることも可能です。

・ 縦長の収納棚を使用することで、限られたスペースを最大限に活用できます。

ただし、動線や使いやすさを考慮しながら設計することが重要です。専門家に相談しながら、最適な方法を見つけることをおすすめします。

Q2: シューズインクローゼットの湿気対策はどうすればいいですか?

A2: シューズインクローゼットの湿気対策は非常に重要です。以下のような方法が効果的です。

・ 換気扇の設置:定期的に空気を入れ替えることで湿気を防ぎます。

・ 除湿機の利用:特に梅雨時期や夏場は積極的に使用しましょう。

・ 調湿機能のある建材の使用:珪藻土や調湿パネルなどを内装に使用することで、湿度を一定に保つことができます。

・ 定期的な換気:扉を開けて空気を入れ替えることも大切です。

・ 靴専用の除湿・消臭グッズの活用:シリカゲルや炭などの除湿剤を各棚に設置するのも効果的です。

これらの対策を組み合わせることで、湿気による靴の劣化やカビの発生を防ぐことができます。

Q3: シューズインクローゼットのメンテナンスで気をつけることはありますか?

A3: シューズインクローゼットを清潔に保ち、長く快適に使用するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。以下のポイントに注意しましょう。

・ 定期的な清掃:床や棚の拭き掃除を週1回程度行いましょう。

・ 靴の手入れ:靴を収納する前に、汚れを落とし、必要に応じて乾燥させましょう。

・ 換気:週に1〜2回は扉を開けて空気を入れ替えましょう。

・ 除湿剤の交換:使用している除湿剤は定期的に交換または再生させましょう。

・ 季節ごとの整理:年に2回程度、季節の変わり目に靴の整理と収納の見直しを行いましょう。

これらのメンテナンスを習慣化することで、常に清潔で使いやすいシューズインクローゼットを維持することができます。

Q4: シューズインクローゼットの照明はどのようなものがおすすめですか?

A4: シューズインクローゼットの照明は、靴の色や状態を正確に確認できるよう、十分な明るさと適切な色温度が求められます。以下のような選択肢がおすすめです。

・ LED照明:省エネで長寿命、色の再現性も高いLED照明が適しています。

・ 人感センサー付き照明:自動で点灯・消灯するため、便利で省エネにも貢献します。

・ 調光機能付き照明:明るさを調整できるので、時間帯や用途に応じて快適な明るさを選べます。

・ 間接照明:棚の下に設置することで、靴全体を均一に照らすことができます。

色温度は、自然光に近い5000K前後のものを選ぶと、靴の色を正確に判断しやすくなります。

Q5: シューズインクローゼットに鏡を設置するメリットはありますか?

A5: はい、シューズインクローゼットに鏡を設置することには、いくつかのメリットがあります。

・ 全身コーディネートの確認:靴選びと同時に全身の装いをチェックできます。

・ 空間を広く見せる効果:鏡によって視覚的に空間が広がって見えます。

・ 照明の効果を高める:鏡が光を反射し、空間をより明るく感じさせます。

・ 靴の状態確認:靴の手入れや状態チェックが容易になります。

・ 玄関としての機能性向上:出かける前の最終チェックができる場所になります。

ただし、鏡の設置場所や大きさは、使いやすさと安全性を考慮して決定することが重要です。

これらの質問と回答を参考にしながら、自分の生活スタイルや住環境に合ったシューズインクローゼットを計画・維持していくことで、より快適な玄関空間を実現することができるでしょう。

まとめ

シューズインクローゼットは、玄関の収納問題を解決し、快適な住空間を作り出す有効な手段です。ただし、設置にはスペースと費用が必要なため、自身のライフスタイルや予算に合わせて慎重に検討することが大切です。適切な広さ、使いやすい内装、効果的な湿気対策を考慮し、家族全員が使いやすいシューズインクローゼットを作りましょう。毎日の生活がより快適になり、玄関まわりがすっきりと片付くことで、家全体の印象も大きく向上します。

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記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

大学卒業後、積水化学工業に入社し住宅「セキスイハイム」を販売。3年8カ月千葉県内で営業に従事し、営業表彰を6期連続受賞。
途中、母の急死に直面し、自分の将来について悩み始める。結果、大学のゼミで学んだ「保険」事業に実際に携わりたいと思いFP資格を取得して日本生命に転職。4年間営業に従事したが、顧客に対して提供出来る商品がなく退職を決意。FP兼保険代理店を開業する。

収入も顧客もゼロからのスタート。しかも独立直前に結婚し住宅購入した為、返済不安に陥り貯蓄が日々減っていく恐怖を覚える。

人生で初めて家計の見直しを行い、根本的な改善により失敗と不安を減らすコツを発見。自分の経験を生かしお客様が同じ道を歩まないよう伝えるべく「マイホーム検討者向けFP」として活動中。

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  • 代表者

    :渡辺知光

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