housemarriage

新築一戸建ての購入時は品質や価格の両方で検討しよう

家づくりの基本

2024/10/11

2024/10/11

記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

新築一戸建ての購入時は品質や価格の両方で検討しよう

新築一戸建ての購入は人生の一大イベントです。家族の夢が詰まった住まいを手に入れるため、慎重に検討を重ねる必要があります。この記事では、新築一戸建ての購入時に押さえるべき重要なポイントを、品質と価格の両面から詳しく解説します。土地の仕入れから住宅の設計、施工、そして物件検査まで、各段階での注意点をまとめました。これらの情報を参考に、理想の住まい選びにお役立てください。

目次

新築一戸建ての検討のポイント

新築一戸建ての購入を検討する際には、多くの重要なポイントがあります。ここでは、主な検討ポイントを詳しく解説していきます。

立地条件の確認

新築一戸建ての購入において、立地条件の確認は極めて重要です。良好な立地は、日々の生活の質を高めるだけでなく、将来的な資産価値にも大きく影響します。以下、立地条件の確認ポイントを詳しく解説します。

交通アクセス

日常生活の利便性を左右する重要な要素です。以下の点をチェックしましょう。

・最寄り駅までの距離と所要時間

・バス停の位置と運行頻度

・主要都市や勤務先までの通勤時間

・道路事情(渋滞の有無、幅員など)

周辺環境

快適な暮らしには良好な周辺環境が欠かせません。

・騒音レベル(交通量、工場、飛行機の航路など)

・日当たりと風通し

・周辺の建物の高さ(将来的な日照権問題の可能性)

・緑地や公園の有無

・街並みの雰囲気

生活利便施設

日常生活に必要な施設が近くにあるかどうかも重要です。

・スーパーマーケットやコンビニエンスストア

・医療機関(病院、クリニック、薬局)

・教育施設(保育園、幼稚園、学校)

・公共施設(図書館、コミュニティセンターなど)

・金融機関(銀行、郵便局)

将来的な開発計画

地域の将来性を見極めるために、以下の情報を収集しましょう。

・都市計画の内容

・道路拡張や新設の計画

・大型商業施設やオフィスビルの建設予定

・再開発事業の有無

災害リスク

安全性の観点から、災害リスクの確認も欠かせません。

・ハザードマップでの確認(洪水、土砂災害など)

・地盤の状況(軟弱地盤、液状化の危険性)

・避難所の位置と収容人数

法的規制

建築や土地利用に関する法的制限を確認しましょう。

・用途地域(住居専用地域、商業地域など)

・建ぺい率・容積率の制限

・高さ制限

・日影規制

周辺の治安

安心して暮らせる環境かどうかを確認します。

・犯罪発生状況

・街灯の設置状況

・近隣住民の様子

これらの立地条件を総合的に判断し、自分たち家族にとって最適な場所を選ぶことが大切です。また、複数回、異なる時間帯に現地を訪れて確認することをおすすめします。昼と夜では周辺の雰囲気が大きく変わることもあります。慎重に、そして時間をかけて立地選びを行うことで、長年にわたって快適に暮らせる住まいを見つけることができるでしょう。

予算の設定

新築一戸建ての購入において、適切な予算設定は非常に重要です。無理のない範囲で理想の住まいを手に入れるためには、慎重な計画が必要です。以下、予算設定の詳細なポイントを解説します。

総予算の決定

まず、住宅購入に充てられる総予算を決めましょう。

・年収の4〜5倍程度を目安に

・借入可能額の確認(金融機関での事前審査が有効)

・頭金として用意できる金額の算出

・諸経費(登記費用、不動産取得税など)も考慮

月々の返済額の設定

無理のない返済計画を立てることが重要です。

・月収の25%以内が一般的な目安

・ボーナス払いの活用検討

・金利の変動リスクも考慮(変動金利の場合)

土地と建物のバランス

総予算を土地と建物にどう配分するかを考えます。

・一般的に土地:建物=5:5または6:4程度

・地域や立地によって適切な比率は変わる

・土地の相場を十分に調査

ランニングコストの試算

購入後の維持費用も忘れずに計算しましょう。

・固定資産税・都市計画税

・火災保険料

・光熱費(新居の断熱性能なども考慮)

・修繕積立金

将来的な収入変動の考慮

長期的な視点で家計を見直すことが大切です。

・昇給や転職の可能性

・子どもの教育費など将来的な出費増加

・定年退職後の収入減少

予備費の確保

不測の事態に備えて、余裕を持った予算設定を。

・総予算の5〜10%程度は予備費として確保

・追加工事や設備グレードアップの可能性も考慮

住宅ローンの選択

自分に合った住宅ローンを選ぶことで、長期的な負担を軽減できます。

・固定金利と変動金利のメリット・デメリット比較

・返済期間の設定(30年、35年など)

・繰り上げ返済の可能性も考慮

・団体信用生命保険の加入検討

補助金や減税制度の活用

各種支援制度を利用することで、予算の有効活用ができます。

・住宅ローン控除

・すまい給付金

・省エネ住宅ポイント

・地方自治体独自の補助金制度

優先順位の明確化

限られた予算内で最大限の満足を得るために、優先順位をつけましょう。

・譲れない条件と妥協できる点の整理

・将来的なリフォームの可能性も考慮

・設備のグレードや仕様の選択

適切な予算設定は、快適な新居での生活を長期的に支える基盤となります。単に無理をして高額な住宅を購入するのではなく、将来の生活設計全体を見据えた慎重な計画が大切です。必要に応じてファイナンシャルプランナーや住宅ローンアドバイザーなどの専門家に相談し、自分たち家族にとって最適な予算設定を行いましょう。

間取りと広さの検討

新築一戸建ての購入において、間取りと広さの検討は快適な暮らしを実現するための重要なポイントです。家族構成や生活スタイルに合わせて、理想的な住空間を設計することが大切です。以下、詳細な検討ポイントを解説します。

家族構成と将来計画の考慮

現在だけでなく、将来の家族構成も見据えて計画しましょう。

・子どもの成長に合わせた部屋の配置

・老親との同居の可能性

・在宅勤務スペースの必要性

・来客用スペースの確保

生活動線の設計

日常生活がスムーズに行えるよう、動線を考慮します。

・キッチンからダイニング、リビングへの動線

・玄関から各部屋へのアクセス

・洗面所、浴室、トイレの配置関係

各部屋の広さと用途

それぞれの部屋の広さと用途を具体的に検討します。

・リビング・ダイニング・キッチン(LDK)のサイズ

・寝室の必要数と広さ

・子ども部屋の将来的な分割可能性

・書斎やホビールームの必要性

収納スペースの確保

十分な収納スペースは快適な暮らしの基本です。

・各部屋のクローゼットサイズ

・パントリーや納戸の設置

・季節物の収納場所(屋根裏収納など)

・玄関収納やシューズクローゼット

採光と通風の考慮

自然光と風を効果的に取り入れる設計を心がけます。

・窓の配置と大きさ

・吹き抜けの検討

・風の通り道を考えた間取り

プライバシーの確保

家族全員が快適に過ごせるよう、プライバシーにも配慮します。

・寝室や浴室の配置

・リビングと個室のバランス

・音の伝わりにくい間取りの工夫

バリアフリー設計の検討

将来的な住みやすさを考えて、バリアフリー設計も検討しましょう。

・段差の少ない設計

・広めの廊下幅

・手すりの設置場所

・将来的な改修のしやすさ

屋外スペースの活用

庭やバルコニーなど、屋外スペースの活用も考えます。

・庭のサイズと用途(家庭菜園、ペットの遊び場など)

・バルコニーや縁側の設置

・屋外収納(物置など)の必要性

設備の配置

主要な設備の配置も間取りに大きく影響します。

・キッチンの形状(I型、L型、対面式など)

・浴室やトイレの数と位置

・洗濯機置き場と物干しスペースの関係

将来的な可変性

ライフスタイルの変化に対応できる柔軟性も考慮します。

・間仕切り壁の可動性

・子ども部屋の将来的な用途変更

・増築の可能性

間取りと広さの検討は、実際に住んでからの生活の質に直結する重要な要素です。家族全員の意見を聞きながら、理想の住空間をイメージしていくことが大切です。また、モデルハウスの見学や、住宅展示場でのさまざまな間取りの体験も参考になるでしょう。専門家のアドバイスを受けながら、じっくりと時間をかけて検討することで、長年にわたって快適に暮らせる理想の間取りを実現できるはずです。

構造と耐震性

新築一戸建ての構造と耐震性は、安全で長く住める家を実現するための重要な要素です。日本は地震大国であり、耐震性能は特に注目すべきポイントです。以下、構造と耐震性に関する詳細な検討事項を解説します。

基本構造の選択

住宅の基本構造には主に以下のタイプがあります。それぞれの特徴を理解しましょう。

・木造(在来工法、ツーバイフォー工法など)

・鉄骨造

・RC造(鉄筋コンクリート造)

耐震等級の確認

住宅の耐震性能を示す指標として、耐震等級があります。

・耐震等級1:建築基準法で定められた最低限の耐震性能

・耐震等級2:耐震等級1の1.25倍の耐震性能

・耐震等級3:耐震等級1の1.5倍の耐震性能

地盤調査と基礎工事

地盤の状況は家全体の安全性に大きく影響します。

・地盤調査の実施(ボーリング調査など)

・軟弱地盤対策(地盤改良、杭打ちなど)

・基礎の種類(べた基礎、布基礎など)と強度

耐震技術の採用

さまざまな耐震技術を取り入れることで、さらなる安全性向上が期待できます。

・制震装置(ダンパーなど)の設置

・耐震壁の適切な配置

・筋交いや耐力面材の使用

・接合部の強化

建材の品質

使用される建材の品質も重要な要素です。

・構造材の強度や品質(等級など)

・防腐・防蟻処理の有無

・耐火性能のある建材の使用

免震構造の検討

より高い耐震性能を求める場合、免震構造の採用も選択肢の一つです。

・建物全体を地震から遮断する仕組み

・コストは高いが、最高レベルの耐震性能

耐久性への配慮

長期にわたる耐震性能の維持には、耐久性への配慮も欠かせません。

・木材の場合、含水率管理や乾燥処理

・鉄骨の場合、防錆処理

・定期的なメンテナンス計画の策定

耐風性能の確認

地震だけでなく、台風などの強風に対する耐性も重要です。

・屋根や外壁の耐風圧性能

・開口部(窓やドア)の耐風性能

断熱性能と気密性能

構造体の性能向上は、断熱性能や気密性能の向上にもつながります。

・断熱材の種類と厚さ

・気密シートの使用

・結露対策

耐震性能証明書の取得

第三者機関による耐震性能の証明は、安心の証となります。

・住宅性能評価書の取得

・長期優良住宅認定の取得

将来的な補強や改修の可能性

将来的な耐震補強や改修がしやすい構造であることも考慮しましょう。

・耐震補強が可能な壁や柱の配置

・増築や間取り変更の可能性

構造と耐震性は、目に見えにくい部分ではありますが、家の安全性と快適性を長期にわたって支える重要な要素です。ハウスメーカーや設計士との打ち合わせの際には、これらの点について詳しく説明を求め、納得のいく選択をすることが大切です。また、耐震性能は技術の進歩とともに向上しているため、最新の情報を収集することも重要です。安全で快適な住まいづくりのために、構造と耐震性にしっかりと注目しましょう。

デザインと外観

新築一戸建ての魅力的なポイントの一つが、自分好みのデザインと外観を選べることです。外観は家の顔であり、街並みの一部となるため、慎重に検討する必要があります。以下、デザインと外観に関する詳細な検討事項を解説します。

建築様式の選択

まず、どのような建築様式を選ぶかを決めましょう。

・和風:日本の伝統的な美意識を反映したデザイン

・洋風:欧米のデザインを取り入れたスタイル

・モダン:シンプルで洗練されたデザイン

・ナチュラル:自然素材を活かしたデザイン

・ミックススタイル:複数の様式を組み合わせたデザイン

外壁材の選択

外壁材は家の印象を大きく左右します。耐久性と美観のバランスを考慮しましょう。

・サイディング:多様なデザインと色が選べる

・タイル:高級感があり耐久性に優れる

・塗り壁:柔らかい印象を与える

・レンガ:重厚感のある外観を演出

・木材:自然な風合いが魅力

屋根の形状と材質

屋根は家の印象を決める重要な要素です。

・切妻屋根:シンプルで一般的な形状

・寄棟屋根:和風住宅によく見られる形状

・片流れ屋根:モダンな印象を与える

・陸屋根:フラットな屋上を持つデザイン

・屋根材の選択(瓦、金属、スレートなど)

窓のデザインと配置

窓は採光と通風だけでなく、外観デザインにも大きく影響します。

・窓の形状(縦長、横長、出窓など)

・窓の大きさと配置のバランス

・特殊な窓(円窓、三角窓など)の使用

・窓枠のデザインと色

玄関まわりのデザイン

玄関は家の顔となる部分です。印象的なデザインを心がけましょう。

・ポーチのデザイン

・玄関ドアの選択(素材、色、デザイン)

・アプローチの舗装材や植栽

・門柱や表札のデザイン

色彩計画

外観の色使いは、家全体の印象を大きく左右します。

・外壁の主色と差し色のバランス

・屋根と外壁の色の調和

・周辺環境との調和

・経年変化を考慮した色選び

照明計画

夜間の外観も考慮した照明計画を立てましょう。

・玄関灯のデザインと明るさ

・アプローチ照明の配置

・外壁のライトアップ

・センサー付き防犯灯の設置

バルコニーや庇のデザイン

バルコニーや庇は機能性だけでなく、デザイン性も重要です。

・バルコニーの手すりデザイン

・庇の形状と材質

・日よけ対策(オーニングなど)

外構計画

外構は家と敷地をつなぐ重要な要素です。

・フェンスや塀のデザイン

・植栽計画(シンボルツリー、生垣など)

・駐車場のデザイン

・ガーデニングスペースの確保

メンテナンス性への配慮

美しい外観を長く保つためには、メンテナンス性も考慮が必要です。

・清掃のしやすさ

・耐候性のある材料の選択

・補修のしやすさ

周辺環境との調和

個性的なデザインも良いですが、周辺環境との調和も大切です。

・近隣の家々との調和

・地域の景観ガイドラインの確認

・自然環境との調和

デザインと外観の選択は、個人の好みが大きく反映される部分です。しかし、単に好みだけでなく、機能性やメンテナンス性、周辺環境との調和など、多角的な視点から検討することが大切です。また、3Dパースや VR などを活用して、完成イメージを具体的に確認することもおすすめです。長年愛着を持って住める家となるよう、じっくりと時間をかけてデザインを検討しましょう。

住宅設備の選択

新築一戸建ての住宅設備は、日々の生活の快適さに直結する重要な要素です。適切な設備選びは、長期的な住み心地や光熱費の節約にも大きく影響します。以下、住宅設備の選択に関する詳細な検討事項を解説します。

キッチン設備

家族の食事を支えるキッチンは、特に重要な設備の一つです。

・システムキッチンのタイプ(I型、L型、対面式など)

・調理機器(IHクッキングヒーター、ガスコンロなど)

・シンクの大きさと素材

・収納スペースの充実度

・食器洗い乾燥機の設置

・換気扇の性能

浴室設備

疲れを癒す浴室も、快適性を重視して選びましょう。

・ユニットバスかタイル張りか

・浴槽の素材と大きさ

・シャワーヘッドの種類

・浴室暖房乾燥機の設置

・追い焚き機能の有無

・手すりの設置位置

洗面所・トイレ設備

毎日使う洗面所とトイレは、使い勝手の良さが重要です。

・洗面台の大きさと収納力

・蛇口の種類(シングルレバー、センサー式など)

・トイレの機能(温水洗浄、節水機能など)

・手洗い器の設置

・換気設備の性能

空調設備

年間を通じて快適に過ごすための空調設備を選びましょう。

・エアコンの種類と設置場所

・床暖房システムの検討

・全館空調システムの検討

・換気システム(24時間換気、熱交換換気など)

給湯設備

給湯設備は、エネルギー効率も考慮して選択します。

・給湯器の種類(エコキュート、エネファーム、従来型給湯器など)

・タンクの容量

・省エネ性能

照明設備

照明は機能性とデザイン性のバランスが重要です。

・LED照明の採用

・調光・調色機能の検討

・間接照明の活用

・センサー付き照明の設置場所

セキュリティ設備

安心して暮らすためのセキュリティ設備も重要です。

・ホームセキュリティシステムの導入

・防犯カメラの設置

・センサーライトの設置

・スマートロックの採用

収納設備

十分な収納スペースは快適な暮らしの基本です。

・ウォークインクローゼットの設置

・各部屋のクローゼットの大きさと形状

・玄関収納の充実

・パントリーの設置

通信設備

現代の生活に欠かせない通信環境も整えましょう。

・光回線の引き込み

・Wi-Fi環境の整備

・テレビアンテナの設置(地デジ、BS/CS)

・インターホンの機能(カメラ付きなど)

電気設備

家電製品の増加に対応できる電気設備を整えます。

・コンセントの数と配置

・分電盤の容量

・蓄電池システムの検討

・太陽光発電システムの検討

水回り設備

水道やガスなどのインフラ設備も重要です。

・水道メーターの位置

・ガスメーターの位置(都市ガスの場合)

・排水設備の確認

住宅設備の選択は、日々の生活の質に直結する重要な要素です。初期投資は増えるかもしれませんが、高性能・高機能な設備を選ぶことで、長期的には光熱費の節約や快適性の向上につながります。また、将来的なメンテナンスや更新のしやすさも考慮に入れましょう。設備選びの際は、実際に展示場などで触れてみることも大切です。自分たち家族のライフスタイルに合った最適な設備を選ぶことで、より快適で満足度の高い住まいを実現できるでしょう。

契約内容の確認

新築一戸建ての購入において、契約内容の確認は非常に重要なステップです。細心の注意を払って確認することで、将来のトラブルを防ぎ、安心して家づくりを進めることができます。以下、契約内容の確認に関する詳細なポイントを解説します。

契約書の基本事項

まず、契約書の基本的な内容を確認しましょう。

・契約当事者の名前と住所

・物件の所在地と概要

・契約日と引渡し予定日

・契約金額と支払い条件

・手付金の金額と取り扱い

設計図面と仕様書の確認

契約書に添付される設計図面と仕様書を詳細にチェックします。

・間取りや各部屋の寸法

・使用する建材や設備の詳細

・外構工事の範囲と内容

・オプション工事の内容と金額

工期と工程表

工事の進行スケジュールを確認します。

・着工予定日と完成予定日

・主要な工程の日程

・天候不良などによる工期延長の取り扱い

支払い条件

支払いのタイミングと金額を明確に確認します。

・契約金、中間金、完成時支払いの金額と時期

・住宅ローンの実行タイミング

・追加・変更工事の支払い方法

保証内容

アフターサービスや保証の内容を詳しく確認します。

・構造体や雨漏りなどの長期保証の内容

・設備機器の保証期間

・定期点検の実施時期と内容

・保証期間終了後のサポート体制

瑕疵担保責任

引き渡し後に不具合が見つかった場合の対応を確認します。

・瑕疵担保責任の期間

・補修や損害賠償の範囲

・住宅瑕疵担保責任保険の加入有無

解約条件

万が一の場合に備えて、解約条件も確認しておきましょう。

・解約可能な期間と条件

・解約時の違約金の有無と金額

・手付金の取り扱い

追加・変更工事の取り扱い

工事途中での変更に関する取り決めを確認します。

・追加・変更工事の申し込み期限

・見積もりの提示方法

・追加費用の支払い方法

建築確認申請の責任

法的手続きの責任範囲を明確にします。

・建築確認申請の実施者

・申請に関わる費用の負担

・申請が下りない場合の対応

引き渡し時の立ち会いと検査

完成時の確認方法を明確にしておきます。

・引き渡し時の立ち会い検査の実施

・不具合発見時の対応方法

・鍵の引き渡し方法

特約事項の確認

標準的な契約内容以外の特別な取り決めがあれば、明確に記載されているか確認します。

・特殊な工法や材料の使用

・敷地の特殊性に関する取り決め

・近隣対応に関する責任範囲

契約書の保管

契約書は重要書類です。適切に保管しましょう。

・契約書原本の保管場所

・電子データでのバックアップ

・関連書類(設計図面、仕様書など)の一括保管

契約内容の確認は、専門的な知識が必要な部分も多いため、不明点があれば躊躇せずに質問することが大切です。また、必要に応じて弁護士や住宅専門家のアドバイスを受けることも検討しましょう。契約書にサインする前に、十分な時間をかけて内容を精査し、納得した上で契約を結ぶことが、トラブルのない家づくりの第一歩となります。

よくある質問(Q&A)

新築一戸建ての購入に関して、多くの方が疑問や不安を抱えています。ここでは、よくある質問とその回答をQ&A形式でまとめました。

Q1: 新築一戸建ての購入にはどのくらいの期間がかかりますか?

A1: 土地探しから引き渡しまで、通常6ヶ月から1年程度かかります。ただし、以下の要因により期間は変動します。

・土地探しの期間(1〜3ヶ月)

・プランニングと見積もり(1〜2ヶ月)

・契約から着工まで(1〜2ヶ月)

・建築工事(4〜6ヶ月)

オーダーメイドの場合はさらに時間がかかる可能性があります。

Q2: 建築会社の選び方で注意すべき点は何ですか?

A2: 以下の点を考慮して建築会社を選びましょう。

・実績と評判

・財務状況の健全性

・アフターサービスの内容

・提案力と対応の丁寧さ

・建築技術や品質管理体制

複数の会社を比較検討し、モデルハウスの見学やOB宅訪問なども活用するとよいでしょう。

Q3: 予算オーバーを防ぐコツはありますか?

A3: 予算管理は重要です。以下のポイントに注意しましょう。

・初期段階で詳細な見積もりを取る

・優先順位をつけて、必要な機能と欲しい機能を明確にする

・追加・変更工事の可能性も考慮して、余裕を持った予算設定をする

・定期的に予算と実際の支出を照合する

・安易な追加工事や仕様変更を避ける

Q4: 住宅ローンの審査に通りやすくするコツはありますか?

A4: 以下の点に注意することで、審査に通りやすくなります。

・安定した収入を維持する

・他の借入金を減らす

・貯蓄を増やし、頭金を多く用意する

・クレジットカードの使い過ぎに注意する

・勤続年数を考慮する(通常2年以上が望ましい)

事前に金融機関で仮審査を受けておくのも良い方法です。

Q5: 土地選びで最も重要なポイントは何ですか?

A5: 土地選びで重要なポイントは以下の通りです。

・立地条件(通勤・通学の利便性、周辺環境)

・法的規制(用途地域、建ぺい率、容積率など)

・地盤の状況(軟弱地盤や液状化の可能性)

・日当たりと風通し

・将来的な開発計画

・災害リスク(ハザードマップの確認)

特に立地は家の価値に大きく影響するため、慎重に選ぶことが大切です。

Q6: 新築時に絶対に入れておくべき設備はありますか?

A6: 必要な設備は家族構成やライフスタイルによって異なりますが、以下は検討価値が高い設備です。

・高性能な断熱材と窓

・24時間換気システム

・浴室暖房乾燥機

・食器洗い乾燥機

・宅配ボックス

・火災警報器(法律で設置が義務付けられています)

将来的なニーズの変化も考慮して選択しましょう。

Q7: 引き渡し後に不具合が見つかった場合、どうすればいいですか?

A7: 以下の手順で対応しましょう。

1. 不具合の詳細を記録する(写真や動画も撮っておく)

2. 建築会社のアフターサービス窓口に連絡する

3. 保証範囲内かどうかを確認する

4. 修繕計画を立ててもらい、日程を調整する

5. 修繕後、適切に直っているか確認する

重大な不具合の場合は、第三者機関や専門家に相談することも検討しましょう。

Q8: 新築と中古住宅、どちらを選ぶべきですか?

A8: 両者にはそれぞれ長所と短所があります。

新築のメリット:

・最新の設備や性能を享受できる

・自分好みにカスタマイズできる

・維持費が当初は低い

中古住宅のメリット:

・価格が比較的安い

・立地の選択肢が多い

・即入居が可能

予算、希望の立地、ライフスタイルなどを総合的に考慮して選択しましょう。

これらの質問と回答を参考に、新築一戸建ての購入に関する疑問を解消し、より良い意思決定につなげてください。不明点がある場合は、専門家や信頼できる建築会社に相談することをおすすめします。

まとめ

新築一戸建ての購入は、土地の仕入れから住宅の設計、施工、物件検査まで、多くの重要なステップがあります。各段階で細心の注意を払い、専門家のアドバイスも積極的に取り入れながら進めることが大切です。品質と価格のバランスを考慮しつつ、自分たち家族にとって最適な選択をすることで、長年にわたって快適に暮らせる理想の住まいを手に入れることができるでしょう。慎重に、そして楽しみながら新居づくりに取り組んでください。

なお、当社が提供している「housemarriage」では、住宅コンシェルジュが理想の家づくりのサポートとして、住まいを探す上で重要なハウスメーカーや工務店の営業担当者とのマッチングサポートをさせていただきます。住宅購入の資金計画の相談・作成や、相性良く親身になってくれる「営業担当者」をご紹介します。家づくりに関して少しでも不安を感じるようであれば、お問い合わせください。

サービスについて
詳しく知りたい方はこちら

この記事のタグ

記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

大学卒業後、積水化学工業に入社し住宅「セキスイハイム」を販売。3年8カ月千葉県内で営業に従事し、営業表彰を6期連続受賞。
途中、母の急死に直面し、自分の将来について悩み始める。結果、大学のゼミで学んだ「保険」事業に実際に携わりたいと思いFP資格を取得して日本生命に転職。4年間営業に従事したが、顧客に対して提供出来る商品がなく退職を決意。FP兼保険代理店を開業する。

収入も顧客もゼロからのスタート。しかも独立直前に結婚し住宅購入した為、返済不安に陥り貯蓄が日々減っていく恐怖を覚える。

人生で初めて家計の見直しを行い、根本的な改善により失敗と不安を減らすコツを発見。自分の経験を生かしお客様が同じ道を歩まないよう伝えるべく「マイホーム検討者向けFP」として活動中。

運営会社情報

  • 会社名

    :有限会社ティーエムライフデザイン総合研究所

  • 代表者

    :渡辺知光

  • 本社
    所在地

    :〒104-0045 東京都中央区築地2-15-15 セントラル東銀座1002

  • アクセス

    :地下鉄日比谷線築地駅より徒歩3分

    :地下鉄日比谷線都営浅草線東銀座駅より徒歩3分

housemarriage(住宅営業担当者とのマッチングサービス)についてご紹介します