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壁紙の色のポイントや選び方、コーディネート例について解説

家づくりの基本

2024/10/29

2024/10/29

記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

壁紙の色のポイントや選び方、コーディネート例について解説

家づくりにおいて、壁紙の色選びは見落としがちですが非常に重要なポイントです。壁紙は部屋の印象を大きく左右する要素であり、慎重に選ぶ必要があります。本記事では、壁紙の色選びのポイントやコーディネート例を交えながら詳しく解説していきます。

目次

壁紙の色で、部屋の印象は想像以上に大きく変わる

住宅の内装において、壁紙は部屋の面積の60~70%を占める重要な要素です。そのため、壁紙の色選びは部屋の印象を大きく左右します。たとえ同じ家具やカーテンを使用していても、壁紙の色によって空間の雰囲気は劇的に変化するのです。

明るい色を選んだ場合の効果

白やベージュなどの明るい色を選んだ場合、部屋全体が明るく広く感じられます。特に自然光が少ない部屋では、明るい壁紙を選ぶことで開放感を演出することができます。また、清潔感や爽やかさを演出する効果もあり、水回りの空間などにも適しています。

落ち着いた色を選んだ場合の効果

グレーやネイビーなどの落ち着いた色を選んだ場合、落ち着きのある大人な雰囲気の空間を作ることができます。書斎やベッドルームなど、リラックスしたい空間づくりに効果的です。ただし、暗めの色を選ぶ際は、照明計画との兼ね合いも重要になってきます。

アクセントカラーとしての活用

壁一面ではなく、一部の壁だけ異なる色を使用する「アクセントウォール」という手法もあります。これにより、空間にメリハリをつけ、より魅力的な空間を演出することができます。ただし、アクセントカラーを使用する際は、家具やカーテンとの調和にも気を配る必要があります。

色の組み合わせによる空間づくり

壁紙の色は、単体ではなく組み合わせで考えることも重要です。たとえば、リビングと隣接する和室で色調を合わせることで、統一感のある空間を作ることができます。反対に、あえて異なる色を使用することで、空間の切り替えを演出することも可能です。

経年変化への配慮

壁紙の色を選ぶ際は、長期的な視点も必要です。流行の派手な色を選んでしまうと、数年後には飽きてしまう可能性があります。そのため、ベースとなる壁紙は落ち着いた色を選び、小物やカーテンで色味のアクセントをつける方法がおすすめです。

部屋の用途に合わせた色選び

壁紙の色は、その部屋の用途に合わせて選ぶことも大切です。例えば、キッチンは清潔感のある明るい色、寝室はリラックスできる落ち着いた色というように、部屋の目的に応じて適切な色を選びましょう。

このように、壁紙の色は空間づくりにおいて非常に重要な要素です。じっくりと検討し、理想の空間づくりを目指しましょう。迷った際は、実際の色見本を壁に貼って確認したり、ハウスメーカーの営業担当者に相談したりすることをおすすめします。

「色見本」を上手に活用して、壁紙の色を上手に選ぼう

壁紙選びにおいて、色見本は非常に重要なツールです。ただし、小さな色見本だけを頼りに決めてしまうと、実際に施工した際に想像と異なる仕上がりになってしまうことがあります。ここでは、色見本を効果的に活用するポイントについて詳しく解説していきます。

色見本の基本的な使い方

色見本は、実際の壁に当てて確認することが基本です。この時、自然光の入る昼間と照明を使用する夜間など、異なる時間帯で確認することをおすすめします。また、色見本は必ず複数枚並べて比較することで、微妙な色の違いを確認することができます。

実物大サンプルの重要性

可能であれば、実物大のサンプルを取り寄せることをおすすめします。小さな色見本では分からない、実際の質感や色の見え方を確認することができます。特に、柄物の壁紙を検討している場合は、実物大サンプルでの確認が重要です。

光の影響を考慮する

壁紙の色は、光の種類や方向によって大きく見え方が変わります。自然光が入る窓の位置や、照明の種類(LED、蛍光灯など)によっても印象が異なってきます。色見本を確認する際は、実際の使用環境に近い条件で行うことが大切です。

複数の場所での確認

同じ部屋でも、場所によって光の当たり方は異なります。そのため、色見本は窓際や部屋の奥など、複数の場所で確認することをおすすめします。特に、壁一面に同じ壁紙を使用する場合は、この確認が重要になります。

周辺素材との調和を確認

色見本を確認する際は、床材や建具、カーテンなど、周辺の素材と一緒に確認することが大切です。それぞれの素材がどのように調和するか、実際に色見本を並べて確認しましょう。

家族での確認

壁紙の色の好みは、人によって大きく異なることがあります。そのため、できるだけ家族全員で色見本を確認し、意見を出し合うことをおすすめします。特に、それぞれの個室の壁紙は、使用する本人の意見を重視しましょう。

プロの意見を聞く

色見本を見ても、なかなか決められないことがあります。そんな時は、ハウスメーカーの営業担当者や設計士に相談してみましょう。プロの目線から、空間に合った色のアドバイスをもらうことができます。

経年変化への配慮

色見本で確認する際は、長期的な視点も必要です。時間の経過とともに色褪せしたり、汚れが目立ちやすくなったりする可能性があります。特に、明るい色や濃い色を選ぶ際は、この点にも注意が必要です。

このように、色見本は壁紙選びの重要なツールですが、その活用方法には様々なポイントがあります。時間をかけてじっくりと検討し、理想の空間づくりを目指しましょう。ただし、あまり考えすぎて決められなくなってしまうのも良くありません。最終的には、直感的に「これだ!」と感じられるものを選ぶのも一つの方法です。

照明や素材など、色のイメージを変える要素に注意

壁紙の色は、照明や素材によって大きく印象が変わります。せっかく選んだ壁紙も、これらの要素との相性が悪いと、想定していた雰囲気を演出できない可能性があります。ここでは、色のイメージを変える要素について詳しく解説していきます。

照明の種類による影響

照明の種類によって、壁紙の色の見え方は大きく異なります。LED照明は色の再現性が高く実際の色に近い見え方をしますが、蛍光灯は若干青みがかって見える傾向があります。また、電球色の照明を使用すると、壁紙が暖かみのある印象になります。

自然光の影響

部屋の方角によって入る自然光の質が異なるため、同じ壁紙でも見え方が変わってきます。南向きの部屋は明るい自然光が入るため色を活きいきと見せますが、北向きの部屋は光が柔らかいため、落ち着いた印象になります。

壁紙の素材感による違い

同じ色でも、壁紙の素材によって印象は大きく異なります。光沢のある素材は空間を明るく見せる効果がありますが、マットな素材は落ち着いた雰囲気を演出します。また、凹凸のある素材は陰影が生まれることで、より深みのある表情を見せます。

時間帯による変化

朝・昼・夕方・夜と、時間帯によって壁紙の見え方は変化します。特に、夕方は赤みがかった光が差し込むため、壁紙の色が暖かみを帯びて見えることがあります。生活時間帯に合わせた色選びが重要です。

部屋の広さと天井高による影響

部屋の広さや天井の高さによっても、壁紙の印象は変わってきます。広い空間では色の影響が分散されるため比較的強い色でも使いやすいですが、狭い空間では色の影響が強く出るため、より慎重な選択が必要です。

他の内装材との相互作用

床材や建具、カーテンなどの色や素材によって、壁紙の見え方は変化します。特に光沢のある素材を使用している場合、その反射光が壁紙の色に影響を与えることがあります。内装材全体のバランスを考慮した選択が重要です。

経年変化への配慮

壁紙は時間とともに少しずつ変化していきます。日光による色褪せや、埃の付着による色の変化などが起こる可能性があります。特に、南向きの窓際など、直射日光が当たる場所では、この変化が顕著に表れることがあります。

メンテナンス性への配慮

壁紙の素材によって、汚れの目立ち方や掃除のしやすさが異なります。特に、凹凸のある素材は埃が溜まりやすく、光沢のある素材は指紋が目立ちやすい傾向があります。日常的なお手入れを考慮した選択も大切です。

このように、壁紙の色は様々な要素の影響を受けて変化します。実際の使用環境を想定しながら、慎重に選んでいくことが大切です。特に、照明計画は壁紙選びと同時に検討することをおすすめします。また、迷った際はハウスメーカーの営業担当者や設計士に相談し、プロの視点からアドバイスをもらうことも効果的です。

壁紙のコーディネート例

実際の空間づくりの参考として、部屋ごとの壁紙コーディネート例をご紹介します。それぞれの部屋の特性や使い方に合わせた色選びのポイントを解説していきます。

リビングのコーディネート例

家族が最も長く過ごすリビングは、落ち着きと清潔感のバランスが重要です。ベージュやグレージュなどのナチュラルな色をベースに、アクセントウォールで空間にメリハリをつける方法が人気です。特に、テレビ背面の壁をダークブラウンやネイビーにすることで、スタイリッシュな空間を演出できます。

ダイニング・キッチンのコーディネート例

食事空間は清潔感が重要です。ホワイトやライトグレーなどの明るい色がおすすめです。キッチンとダイニングで色を分ける場合は、同系色で統一感を出しつつ、キッチン側をより明るい色にすることで、作業がしやすい空間になります。

寝室のコーディネート例

リラックスできる空間づくりが重要な寝室は、落ち着いた色使いがポイントです。ブルーグレーやモカブラウンなどの穏やかな色を基調とし、アクセントとしてやわらかいピンクベージュを取り入れる例が増えています。光沢を抑えたマット素材を選ぶことで、より落ち着いた雰囲気を演出できます。

子供部屋のコーディネート例

子供の年齢によって適した色使いが異なります。小さなお子様の場合は、パステルカラーや明るいベージュなどの優しい色がおすすめです。成長に合わせて張り替えができるよう、ベース色は落ち着いた色を選び、小物やカーテンで色味のアクセントをつける方法が賢明です。

和室のコーディネート例

和の空間は、ベージュや薄いグリーンなど、自然を感じられる色がマッチします。特に、畳の色との調和を意識することが重要です。最近では、モダンな和室として、グレーを基調とした落ち着いた色使いも人気があります。

玄関・廊下のコーディネート例

来客の第一印象となる玄関は、住まい全体のトーンを意識した色選びが重要です。グレーやベージュといったニュートラルカラーをベースに、アクセントクロスで印象的な空間を作ることができます。廊下は各部屋との調和を考慮し、やや明るめの色を選ぶとよいでしょう。

水回りのコーディネート例

洗面所やトイレは、清潔感のある明るい色が基本です。ホワイトやライトグレーをベースに、アクセントで爽やかなブルーや落ち着いたグリーンを取り入れる例が多く見られます。特に、パウダールームとして使用する場合は、女性らしい柔らかな色使いも素敵です。

書斎・ワークスペースのコーディネート例

集中力を高めたい書斎は、落ち着いた色使いが効果的です。ネイビーやダークグレーなどの深みのある色を使用することで、知的な雰囲気を演出できます。ただし、暗くなりすぎないよう、照明計画との兼ね合いが重要です。

季節を考慮したコーディネート

壁紙の色は、季節によって印象が変わることも考慮しましょう。夏は涼しげに、冬は暖かく感じられる色使いを意識することで、より快適な空間となります。特に、リビングなどの共用空間では、この点に配慮した色選びがおすすめです。

このように、各部屋の用途や特性に合わせて壁紙の色を選ぶことで、より快適な空間づくりが可能になります。ただし、これらはあくまでも一例です。ご家族の好みや生活スタイルに合わせて、オリジナリティのある色使いを見つけていただければと思います。

よくある質問

壁紙の色選びについて、お客様からよくいただく質問をQ&A形式でまとめました。家づくりの参考にしていただければ幸いです。

色の選び方について

Q1:どの部屋も同じ色の壁紙を使った方がよいのでしょうか?

A1:必ずしもすべての部屋を同じ色にする必要はありません。ただし、極端に異なる色を使用すると統一感が失われる可能性があります。基本的には、同系色や似たトーンの色を選ぶことをおすすめします。

Q2:子供部屋の壁紙は明るい色がよいでしょうか?

A2:子供部屋は明るい色が人気です。ただし、あまり刺激の強い色は避け、長く使える落ち着いた色を選ぶことをおすすめします。また、子供の年齢や好みによって張り替えることも視野に入れておくとよいでしょう。

メンテナンスについて

Q1:白い壁紙は汚れが目立ちやすいですか?

A1:確かに汚れは目立ちやすい傾向にありますが、最近の壁紙は汚れに強い加工が施されているものも多くあります。また、部分的な張り替えも可能なので、気になる箇所だけを交換することもできます。

Q2:壁紙の色褪せは避けられないのでしょうか?

A2:完全に防ぐことは難しいですが、紫外線カット機能付きの壁紙を選んだり、カーテンやブラインドで日差しを調整したりすることで、色褪せを最小限に抑えることができます。

照明との関係について

Q1:LEDに変えると壁紙の色が変わって見えますか?

A1:はい、照明の種類によって壁紙の見え方は変化します。LED照明に変更する際は、色温度(電球色か昼白色か)によって壁紙の印象が変わることを念頭に置いて選択することをおすすめします。

Q1:北向きの部屋は明るい色の壁紙の方がよいでしょうか?

A2:一般的に、北向きの部屋は明るい色の壁紙を選ぶことが多いです。ただし、照明計画と組み合わせることで、落ち着いた色でも十分な明るさを確保することができます。

インテリアとの調和について

Q1:家具の色に合わせて壁紙を選んだ方がよいですか?

A1:壁紙は長期間使用するものなので、家具に合わせすぎるのはおすすめできません。むしろ、ベーシックな色を選び、家具やカーテンで色味のアクセントをつける方法が無難です。

Q2:リビングと和室の壁紙の色は揃えた方がよいですか?

A2:完全に同じ色である必要はありませんが、調和のとれた色使いを心がけましょう。特に、引き戸を開けた時の見え方を考慮して選ぶことが大切です。

価格について

Q1:色によって壁紙の価格は変わりますか?

A1:基本的に色だけで価格が大きく変わることは少ないですが、特殊な加工や機能が付加されている場合は価格が上がることがあります。予算と相談しながら選択しましょう。

Q2:後から色を変更したい場合、費用はどのくらいかかりますか?

A2:部分的な張り替えであれば比較的リーズナブルですが、部屋全体となると相応の費用が必要です。施工業者に相談し、具体的な見積もりを取ることをおすすめします。

専門家への相談について

Q1:色選びで迷った場合、誰に相談するのがよいでしょうか?

A1:ハウスメーカーの営業担当者や設計士、インテリアコーディネーターなどの専門家に相談することをおすすめします。豊富な経験に基づいたアドバイスを受けることができます。

Q2:モデルハウスの壁紙の色を参考にしてもよいでしょうか?

A2:モデルハウスは、プロが空間の使い方を考えて色を選んでいますので、とても良い参考になります。ただし、実際の生活シーンを想定しながら、自分に合った選択をすることが大切です。

まとめ

壁紙の色選びは、部屋の印象を大きく左右する重要な要素です。色の効果や周囲との調和を考慮しながら、理想の空間づくりを目指しましょう。迷った際は、ハウスメーカーの営業担当者や設計士に相談するのもよいでしょう。

また、いきなり決めてしまうのではなく、実際の空間で色見本を確認したり、照明を変えて様子を見たりするなど、じっくりと検討することをおすすめします。

なお、当社が提供している「housemarriage」では、住宅コンシェルジュが理想の家づくりのサポートとして、住まいを探す上で重要なハウスメーカーや工務店の営業担当者とのマッチングサポートをさせていただきます。住宅購入の資金計画の相談・作成や、相性良く親身になってくれる「営業担当者」をご紹介します。家づくりに関して少しでも不安を感じるようであれば、お問い合わせください。

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記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

大学卒業後、積水化学工業に入社し住宅「セキスイハイム」を販売。3年8カ月千葉県内で営業に従事し、営業表彰を6期連続受賞。
途中、母の急死に直面し、自分の将来について悩み始める。結果、大学のゼミで学んだ「保険」事業に実際に携わりたいと思いFP資格を取得して日本生命に転職。4年間営業に従事したが、顧客に対して提供出来る商品がなく退職を決意。FP兼保険代理店を開業する。

収入も顧客もゼロからのスタート。しかも独立直前に結婚し住宅購入した為、返済不安に陥り貯蓄が日々減っていく恐怖を覚える。

人生で初めて家計の見直しを行い、根本的な改善により失敗と不安を減らすコツを発見。自分の経験を生かしお客様が同じ道を歩まないよう伝えるべく「マイホーム検討者向けFP」として活動中。

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    :有限会社ティーエムライフデザイン総合研究所

  • 代表者

    :渡辺知光

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