畳をフローリングに、フローリングを畳にリフォームする方法を解説
家づくりの基本
2024/11/27
2024/11/27
床材の張り替えは、お部屋の雰囲気を大きく変える重要なリフォームの一つです。近年は生活スタイルの変化に合わせて、畳からフローリングへの張り替えや、逆にフローリングから畳への張り替えを検討される方が増えています。今回は、それぞれの張り替え方法やメリット・デメリット、費用相場などについて詳しく解説していきます。
目次
畳からフローリングに張り替えるメリット・デメリットや費用相場
メリット
お手入れが簡単になることが最大のメリットです。畳は定期的な表替えや裏返しが必要ですが、フローリングは掃除機がけや拭き掃除だけで十分なメンテナンスが可能です。
インテリアの幅が広がるのも特徴です。和室では和風の家具が中心になりがちですが、フローリングならば洋風の家具やインテリアを自由に取り入れることができます。
アレルギー対策としても効果的です。畳は経年劣化によってダニやカビが発生しやすく、アレルギーの原因となることがありますが、フローリングならばその心配が少なくなります。
部屋の印象が明るくなり、開放感が増すのも特徴です。特に白系のフローリングを選べば、お部屋全体が明るい雰囲気になります。
デメリット
和の趣が失われることは避けられません。畳の持つ独特の風合いや、日本家屋ならではの落ち着いた雰囲気が減少してしまいます。
冷たい印象になりやすく、特に冬場は床からの冷えを感じやすくなります。畳と比べると断熱性が低いため、寒冷地では注意が必要です。
転倒時の衝撃が大きくなります。畳は適度なクッション性があるため転倒時の衝撃を和らげますが、フローリングは硬いため、特にお年寄りや小さなお子様がいるご家庭では考慮が必要です。
費用相場
6畳間を基準とした場合の一般的な費用相場は以下の通りです。
合板フローリング:15万円〜20万円
突板フローリング:18万円〜25万円
無垢材フローリング:25万円〜35万円
これらの費用には、既存の畳の撤去費用、床下地の補強工事、新規フローリングの施工費用が含まれています。床下地の状態が悪く、大規模な補強が必要な場合は追加費用が発生することもあります。
工事期間
一般的な6畳間の場合、以下の工程で2〜3日程度かかります。
1日目:既存畳の撤去、床下地の確認と補強
2日目:防音シートの施工、フローリング材の施工
3日目:仕上げ作業、清掃
選ぶ際のポイント
フローリングを選ぶ際は、以下の点に注意して検討することをお勧めします。
耐久性:日常的な使用に耐えられる強度があるか
デザイン:お部屋の雰囲気に合った色や木目か
メンテナンス性:普段のお手入れがしやすいか
価格:予算に見合った材質か
また、施工業者を選ぶ際は、過去の施工実績や口コミ評価なども参考にすることをお勧めします。見積もりは複数の業者から取り、工事内容や保証内容もしっかりと確認しましょう。
畳からフローリングに張り替える方法
畳からフローリングへの張り替えは、一般的に以下の手順で進められます。DIYは難しい工事のため、専門業者への依頼をお勧めします。それぞれの工程について詳しく解説していきます。
事前調査と準備
まずは床下の状態を確認するための事前調査を行います。床下地の腐食や白蟻被害の有無、床下換気の状態などをチェックします。この段階で必要な補修工事や追加工事の有無が判断できます。
また、工事前には家具や荷物の移動、必要に応じて養生作業も行います。工事中は粉塵が発生するため、エアコンや換気扇のフィルター保護も必要です。
既存の畳の撤去
畳を撤去し、畳床や畳框(かまち)などの下地材を取り除きます。この際、畳の処分方法について事前に確認が必要です。自治体によって処分方法や費用が異なる場合があります。
撤去作業後は床下地の状態を詳しく確認し、必要に応じて補修や補強を行います。特に古い家屋の場合、床下地の補強が必要になることが多いです。
床下地の補強・調整
床下地がフローリング施工に適した状態になるよう、以下の作業を行います。
根太補強:床下地を支える根太の状態を確認し、必要に応じて補強や交換を行います。 防腐・防蟻処理:床下の木材に防腐剤や防蟻剤を塗布します。 床面の水平調整:凹凸がある場合は、水平に調整します。
防音・断熱材の施工
フローリング材を施工する前に、必要に応じて以下の材料を施工します。
防音シート:上下階への音の伝わりを軽減します。
断熱材:床からの冷えを防ぎ、空調効率を高めます。
防湿シート:床下からの湿気を防ぎます。
フローリング材の施工
いよいよフローリング材を施工していきます。施工方法は選んだフローリング材によって異なります。
置き敷きタイプ:専用のアンダーレイを敷いて、その上にフローリング材を並べていきます。
接着タイプ:床下地に直接接着剤で貼り付けていきます。
釘打ちタイプ:フローリング材を床下地に釘で固定していきます。
仕上げ作業
フローリング材の施工後は、以下の仕上げ作業を行います。
幅木の取り付け:壁との隙間を隠すための幅木を取り付けます。
清掃:施工時に出た削り屑やゴミを丁寧に清掃します。
養生材の撤去:保護のために貼っていた養生材を撤去します。
施工後の確認
工事完了後は以下の点を確認します。
床鳴りがないか フローリング材に傷や汚れがないか 幅木などの付属部材がしっかりと固定されているか 床下収納がある場合は、蓋の開閉に問題がないか
注意点
工事を依頼する際は、以下の点に注意が必要です。
見積もり時に床下地の状態まで確認してもらう 防音・断熱対策の必要性を検討する 工事保証の内容を確認する 施工後のメンテナンス方法について説明を受ける
また、工事中は騒音や振動が発生するため、必要に応じて近隣への配慮も忘れずに行いましょう。工事期間中の生活動線の確保についても、事前に業者と相談することをお勧めします。
フローリング材ごとの特徴
フローリング材には大きく分けて「無垢材」「突板フローリング」「合板フローリング」の3種類があります。それぞれの特徴や価格帯、メリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
無垢材フローリング
天然木を使用した最高級のフローリング材です。木材本来の風合いや質感を楽しむことができます。
メリット: 耐久性が高く、長期使用が可能 傷がついても研磨による再生が可能 年月とともに味わいが増す 天然木ならではの高級感がある
デメリット: 価格が高い(1坪あたり3〜5万円) 温度や湿度の変化で伸縮する メンテナンスが比較的難しい 日光による色褪せがある
突板フローリング
合板の表面に天然木の薄い板(突板)を貼り付けたフローリング材です。無垢材に近い見た目と、合板の安定性を兼ね備えています。
メリット: 無垢材より価格が抑えられる(1坪あたり2〜3万円) 天然木の風合いを楽しめる 伸縮が少なく安定している 施工がしやすい
デメリット: 表面の突板が薄いため、傷つきやすい 研磨による再生は1〜2回が限度 経年による剥がれの可能性がある 日光による色褪せがある
合板フローリング
合板に化粧シートを貼り付けた最も一般的なフローリング材です。価格が手頃で施工性も良好です。
メリット: 価格が安い(1坪あたり1〜2万円) 耐水性・耐久性に優れている 傷つきにくい メンテナンスが簡単
デメリット: 天然木の質感は期待できない 研磨による再生はできない 経年での色褪せが比較的早い 環境への負荷が比較的大きい
素材による違い
フローリング材は使用する木材の種類によっても特徴が異なります。
オーク(ナラ): 硬く耐久性に優れている 落ち着いた色合いで人気が高い 価格は中程度
メープル(カエデ): 明るい色合いで室内が明るくなる やや柔らかめで傷つきやすい 価格は比較的高め
パイン(松): 柔らかく温かみのある印象 傷つきやすいが価格は安め 木目が特徴的
用途による選び方
部屋の用途によって最適なフローリング材は異なります。
リビング: 人の出入りが多いため、耐久性の高い材質を選ぶ インテリアとの調和を重視
寝室: 足触りの良さを重視 静かな印象の木目を選ぶ
キッチン: 耐水性の高い材質を選ぶ 掃除のしやすさを重視
選ぶ際のポイント
フローリング材を選ぶ際は、以下の点を総合的に判断することをお勧めします。
予算:工事費用を含めた総額を考慮
耐久性:想定使用年数に見合う強度があるか
デザイン:インテリアとの相性
メンテナンス:日常的な手入れの手間
使用環境:日当たりや湿度などの条件
実際に見本を手に取って、色味や質感を確認することも大切です。また、施工後のアフターケアについても、事前に業者に確認しておくことをお勧めします。
フローリングから畳へのリフォームするメリット・デメリットや費用相場
近年、和の空間を取り入れたインテリアが見直されており、フローリングから畳への張り替えを検討される方も増えています。ここでは、リフォームのメリット・デメリットや費用相場について詳しく解説していきます。
メリット
和の雰囲気を演出できることが最大のメリットです。畳の持つ独特の風合いは、日本人の心に安らぎを与えてくれます。座布団を置くだけで和室として使用できるため、インテリアにかける費用を抑えることができるのも特徴的です。
断熱性に優れているのも大きな魅力です。畳は天然素材で断熱効果が高く、夏は涼しく冬は暖かい空間を作り出します。特に床からの冷えが気になる方には、効果的な選択肢となるでしょう。
また、転倒時の衝撃を和らげる効果も見逃せません。畳のクッション性は、特にお年寄りや小さなお子様のいるご家庭で重宝します。物を落としたときの衝撃や音も軽減できるため、マンションにお住まいの方にも適しています。
デメリット
一方で、定期的なメンテナンスが必要になることは避けられません。表替えは5〜6年、裏返しは3年程度が目安とされており、これらの費用は長期的な維持費として考慮する必要があります。
カビや虫の発生リスクについても注意が必要です。特に湿気の多い地域や時期は要注意で、畳表が日焼けで変色することもあるため、日当たりの調整も必要になってきます。また、掃除機がけがフローリングと比べてやや手間がかかり、特に畳目に入り込んだ細かいゴミを取るのに時間を要することがあります。
費用相場
6畳間を基準とした場合の費用相場についてご説明します。フローリング上からの置き畳であれば8万円から12万円程度で済みますが、フローリングを撤去して新規に畳を施工する場合は12万円から20万円ほどかかります。最近人気のへりなし畳は15万円から25万円、デザイン性の高い特殊な畳になると20万円から30万円ほどの費用が必要になります。
工事期間について
工事期間は施工方法によって大きく異なります。最も簡単な置き畳であれば半日程度で完了しますが、フローリング上から施工する場合は1日程度、フローリングを撤去して新規に施工する場合は2〜3日程度の工期が必要となります。
選ぶ際のポイント
畳を選ぶ際は、まず使用頻度を考慮することが重要です。日常的に使用するのか、それとも特別な時だけの使用なのかによって、適した畳の種類が変わってきます。また、定期的な手入れにかけられる時間や費用、想定する使用年数、そして部屋の雰囲気との調和なども重要な検討ポイントとなります。
リフォームを検討する際は、床の構造上の制約がないかどうかの確認も必要です。畳の厚みによる段差への対応や、防湿・防カビ対策の必要性、日当たりによる色褪せへの対策なども考慮に入れましょう。見積もりは複数の業者から取得し、工事内容や保証内容も含めて比較検討することをお勧めします。特に畳の品質や施工技術には差が出やすいため、実績のある信頼できる業者を選ぶことが重要です。
フローリングから畳へリフォームする方法
フローリングから畳へのリフォームには、大きく分けて「フローリングを撤去して畳を設置する方法」と「フローリングの上から畳を設置する方法」の2種類があります。それぞれの工法について、詳しく解説していきます。
フローリングを撤去して畳を設置する方法
最も一般的な工法で、本来の畳の良さを最大限に活かすことができます。まず、既存のフローリング材を丁寧に撤去し、床下地の状態を確認します。床下地に問題がある場合は、この段階で補修や補強を行います。
その後、畳を支える大引きや根太と呼ばれる部材を設置し、畳床を取り付けていきます。必要に応じて防湿シートを施工し、最後に畳を敷き込んでいきます。工期は6畳間で通常2〜3日程度必要となりますが、床下地の状態によってはさらに長くなることもあります。
この工法のメリットは、本来の畳の特徴である断熱性や防音性を十分に発揮できること、床の高さが変わらないことです。一方で、工期が長く、費用も比較的高額になるというデメリットがあります。
フローリングの上から畳を設置する方法
既存のフローリングはそのままに、その上から直接畳を設置する工法です。工期が短く、費用も抑えられることから、近年人気が高まっています。この場合、薄畳や置き畳と呼ばれる特殊な畳を使用することが一般的です。
施工は比較的簡単で、フローリングの状態を確認し、必要に応じて清掃や簡単な補修を行った後、専用の滑り止めシートを敷いて畳を設置していきます。工期は6畳間で通常半日から1日程度で完了します。
この工法の最大のメリットは、工期が短く費用を抑えられることです。また、必要に応じて畳を外してフローリングに戻すことも可能です。ただし、床の高さが3〜5cm程度上がってしまうため、ドアの開閉に支障が出る可能性があることには注意が必要です。
施工前の準備と確認事項
どちらの工法を選ぶにせよ、施工前には以下の点について確認が必要です。まず、床の防湿・防カビ対策が適切に行われているかどうかを確認します。特に1階の部屋の場合は、床下からの湿気対策が重要になってきます。
また、畳のサイズが部屋の大きさに適しているかどうかも確認が必要です。地域によって一般的な畳のサイズが異なることもあるため、事前に確認しておくことが重要です。さらに、家具の配置や動線を考慮し、必要に応じて畳の向きや配置を検討することも大切です。
施工時の注意点
施工時には、まず部屋の養生をしっかりと行います。特にフローリングを撤去する場合は、粉塵が発生するため、周辺への影響を最小限に抑える必要があります。また、工事中は十分な換気を行い、必要に応じて防音対策も検討します。
畳を設置する際は、畳と壁との隙間を適切に調整することが重要です。温度や湿度による畳の伸縮を考慮し、適度な隙間を設けることで、後々の不具合を防ぐことができます。また、畳の目の方向をそろえることで、見た目の美しさも保てます。
施工後のメンテナンス
施工完了後は、畳の取り扱い方法について業者から説明を受けることが重要です。特に新しい畳は、最初の数ヶ月は目土が出やすいため、こまめな掃除が必要になります。また、直射日光による色褪せを防ぐため、必要に応じてカーテンやブラインドで日光を調整することも大切です。
定期的なメンテナンスとして、表替えや裏返しのタイミングについても確認しておきましょう。一般的に表替えは5〜6年、裏返しは3年程度が目安となりますが、使用頻度や環境によって異なってきます。これらの情報を事前に把握しておくことで、長期的な維持管理計画を立てることができます。
地域ごとの畳のサイズ
日本の畳のサイズは、地域によって異なる規格が存在します。これは、各地域の住文化や気候風土の違いから生まれた特徴です。主な規格として「京間」「江戸間」「中京間」の3種類があり、それぞれのサイズや特徴について詳しく解説していきます。
京間(きょうま)について
京間は、京都を中心とした関西地方で一般的に使用されている畳サイズです。縦191センチメートル×横95.5センチメートルという規格で、3種類の中で最も大きいサイズとなっています。主に京都の伝統的な町家などで使用され、格式の高い和室に用いられることが多いのが特徴です。
京間が大きくなった理由には、当時の京都が日本の都として栄え、裕福な商人や公家が多く住んでいたことが関係しているとされています。広い空間を演出できる京間は、格式の高さを表現するのに適していたと言われています。
江戸間(えどま)について
江戸間は、関東地方を中心に使用されている畳サイズです。縦176センチメートル×横88センチメートルという規格で、3種類の中で最も小さいサイズとなっています。現代の住宅で最も一般的に使用されているサイズであり、特にマンションやアパートなどの集合住宅で多く採用されています。
江戸間が小さくなった背景には、江戸時代の庶民住宅の特徴が関係しています。当時の江戸は人口密度が高く、限られた空間を有効活用する必要があったため、畳のサイズも自然とコンパクトになっていったとされています。
中京間(ちゅうきょうま)について
中京間は、名古屋を中心とした中部地方で使用されている畳サイズです。縦182センチメートル×横91センチメートルという規格で、京間と江戸間の中間的なサイズとなっています。特に東海地方の戸建住宅で多く見られ、程よいサイズ感から現代の住宅にも適しているとされています。
中京間は、その中間的なサイズから、和室の広さと現代的な生活様式のバランスが取りやすいという特徴があります。また、家具の配置がしやすく、現代のライフスタイルにも合わせやすいとされています。
サイズ選びのポイント
畳のサイズを選ぶ際は、まず地域の一般的な規格を確認することが重要です。これは、将来の表替えや模様替えの際に、適切なサイズの畳を容易に入手できるようにするためです。また、地域によって畳の製造技術や職人の技術も、それぞれのサイズに特化している傾向があります。
特に新築やリフォームの際には、家具のサイズや配置も考慮してサイズを選択することが大切です。たとえば、ベッドや収納家具を置く予定がある場合は、それらの寸法と畳のサイズの相性を確認しておく必要があります。
メンテナンスの注意点
地域ごとに畳のサイズが異なることは、メンテナンスの面でも重要な意味を持ちます。表替えや裏返しを行う際は、その地域の一般的なサイズに合わせた畳を準備する必要があります。特に引っ越しなどで地域が変わる場合は、畳のサイズの違いに注意が必要です。
また、畳の耐用年数は使用頻度や環境によって異なりますが、一般的に表替えは5〜6年、裏返しは3年程度が目安とされています。これらのメンテナンスを行う際は、地域の畳店や専門業者に相談し、適切なサイズの畳を選択することが重要です。
今後の傾向
現代の住宅では、江戸間のサイズが主流となっていますが、最近では半畳や四半畳といった小さいサイズの畳を組み合わせて、モダンな和空間を演出する傾向も見られます。また、置き畳やユニット畳など、サイズにとらわれない新しい畳の形態も登場しており、より自由度の高い和室づくりが可能になっています。
よくある質問
床材のリフォームについて、施主様からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。畳とフローリング、それぞれの特徴や工事に関する疑問点についてご説明します。
畳からフローリングへの張り替えについて
Q:畳からフローリングへの張り替えは自分でできますか?
A:畳からフローリングへの張り替えは、床下地の補強や防音対策など専門的な知識と技術が必要な工事です。また、施工ミスは後々大きなトラブルの原因となる可能性があるため、専門業者への依頼をお勧めします。
Q:畳からフローリングにする場合、工事期間はどのくらいかかりますか?
A:一般的な6畳間の場合、2〜3日程度の工期が必要です。ただし、床下地の状態によって補強工事が必要になる場合は、さらに工期が延びることがあります。
Q:フローリングの色や材質は後から変更できますか?
A:フローリングは一度施工すると、色や材質の変更は基本的に難しくなります。そのため、選定時には慎重に検討することが重要です。張り替える場合は、既存のフローリングを撤去して新しく施工し直す必要があります。
フローリングから畳への張り替えについて
Q:フローリングは必ず撤去しないといけませんか?
A:フローリングを撤去せずに、その上から直接畳を設置することも可能です。ただし、床の高さが3〜5cm程度上がるため、ドアの開閉に支障が出る可能性があります。また、断熱性や防音性は、フローリングを撤去して施工する場合と比べると若干劣ります。
Q:畳は定期的に交換が必要と聞きましたが、どのくらいの周期で行うものですか?
A:一般的な目安として、表替えは5〜6年、裏返しは3年程度で行います。ただし、使用頻度や環境によって時期は前後します。日当たりの良い場所や、頻繁に使用する部屋では、より早いサイクルでのメンテナンスが必要になることもあります。
Q:新しい畳は独特の臭いがすると聞きましたが、対処法はありますか?
A:新しい畳の場合、い草の香りが強く感じられることがありますが、これは自然素材特有の香りです。通常、適切な換気を行うことで1〜2週間程度で軽減されます。必要に応じて、消臭剤の使用も検討できます。
費用に関する質問
Q:見積もりの相場と実際の工事費用に差が出ることはありますか?
A:床下地の状態や、工事の際に判明した追加の補修工事などによって、当初の見積もりより費用が増えることがあります。そのため、ある程度の予備費を見込んでおくことをお勧めします。また、複数の業者から見積もりを取り、内容を詳しく比較検討することも重要です。
Q:分割払いは可能ですか?
A:多くの施工業者でローンや分割払いの対応が可能です。ただし、支払い条件は業者によって異なりますので、契約前に確認することをお勧めします。また、リフォームローンなど、専門の金融商品を利用することも検討できます。
工事後の生活について
Q:工事後、すぐに使用できますか?
A:フローリングの場合、接着剤の乾燥時間が必要なため、工事完了後24時間程度は重い家具の移動や水拭きは避けることをお勧めします。畳の場合は、施工後すぐに使用できますが、最初の数ヶ月は目土が出やすいため、こまめな掃除が必要です。
Q:引っ越しのタイミングと工事のタイミングはどうすればよいですか?
A:できるだけ引っ越し前に工事を完了させることをお勧めします。特に家具の搬入前に床材の施工を済ませることで、スムーズな作業が可能になります。ただし、諸事情で難しい場合は、業者と相談のうえ、適切な工程を組むことが重要です。
まとめ
床材の張り替えは、生活環境を大きく変える重要なリフォームです。畳とフローリング、それぞれの特徴やメリット・デメリットを十分に理解したうえで、ご自身のライフスタイルに合った選択をすることが大切です。また、工事の際は必ず信頼できる業者に依頼し、適切な施工方法や材料選びについて相談することをお勧めします。
なお、当社が提供している「housemarriage」では、住宅コンシェルジュが理想の家づくりのサポートとして、住まいを探す上で重要なハウスメーカーや工務店の営業担当者とのマッチングサポートをさせていただきます。住宅購入の資金計画の相談・作成や、相性良く親身になってくれる「営業担当者」をご紹介します。家づくりに関して少しでも不安を感じるようであれば、お問い合わせください。
この記事のタグ
運営会社情報
会社名
:有限会社ティーエムライフデザイン総合研究所
代表者
:渡辺知光
本社
所在地:〒104-0045 東京都中央区築地2-15-15 セントラル東銀座1002
アクセス
:地下鉄日比谷線築地駅より徒歩3分
:地下鉄日比谷線都営浅草線東銀座駅より徒歩3分