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オートロックマンションの防犯ポイントや選び方について解説

家づくりの基本

2024/11/29

2024/11/29

記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

オートロックマンションの防犯ポイントや選び方について解説

マンション選びで重要な要素のひとつが、セキュリティ面です。特にオートロックシステムは、住まいの安全性を大きく左右する設備といっても過言ではありません。

そこで今回は、オートロックマンションの基本的な仕組みから、メリット・デメリット、防犯ポイント、選び方まで詳しくご説明します。これから住まい探しをされる方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

オートロックマンションの仕組み

オートロックマンションの基本的な仕組みは、建物のエントランスに電気錠を設置し、居住者以外の第三者の入館を制限するというものです。一般的なマンションと異なり、エントランスの扉を開けるには専用のカードキーや暗証番号による認証が必要となります。

来訪者の入館手順

来訪者は、エントランスに設置されたインターホンから、訪問したい部屋を呼び出します。居住者は室内のモニターで来訪者を確認し、許可する場合のみ解錠操作を行います。この仕組みにより、不審者や勧誘を事前に防ぐことができます。

オートロックシステムの種類

オートロックシステムには、大きく分けて以下のような種類があります。物件によって採用している方式が異なるため、入居前に確認しておくとよいでしょう。

カードキー式

専用のICカードやキーフォブを使用して解錠を行うタイプです。非接触式で使いやすく、紛失時にはカードの無効化ができるため、セキュリティ面でも安心です。

暗証番号式

数字のテンキーに暗証番号を入力して解錠を行うタイプです。物を持ち歩く必要がない反面、番号が漏洩するリスクがあります。定期的な番号変更が推奨されます。

スマートフォン連動式

専用アプリを利用して解錠を行う最新のシステムです。スマートフォンがキーとなるため、来訪者への遠隔での解錠操作も可能です。

顔認証システム

最新の物件で導入が進んでいるシステムです。登録した顔情報をもとに認証を行うため、鍵の持ち歩きが不要です。ただし、システムの導入・維持費用が高額になる傾向があります。

宅配便の受け取り対応

多くのオートロックマンションでは、宅配ボックスが設置されています。不在時の荷物は宅配ボックスに保管され、専用の暗証番号で受け取ることができます。これにより、再配達の手間を減らすことが可能です。

緊急時の対応システム

災害時や停電時の対応として、非常用電源の確保や手動解錠システムが整備されています。また、多くの物件では警備会社と連携し、24時間体制での監視や緊急時のサポート体制を整えています。

システムのメンテナンス

オートロックシステムを安全に運用するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。一般的に、以下のような保守管理が行われています。

定期点検

電気錠やカードリーダー、インターホンなどの機器の動作確認や清掃が定期的に実施されます。これらの費用は、通常管理費に含まれています。

システムの更新

セキュリティ性能を維持するため、数年ごとにシステムの更新が必要となる場合があります。この際は、修繕積立金から費用が支出されることが一般的です。

システム導入時の注意点

築年数の経過した一般のマンションにオートロックを後付けで設置する場合、工事費用や維持管理費用が予想以上にかかる可能性があります。また、既存の設備との互換性なども考慮する必要があるため、専門家との相談をおすすめします。

オートロックマンションのメリット・デメリット

オートロックマンションへの入居を検討する際は、メリットとデメリットを十分に理解しておくことが大切です。ここでは、主なメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。

オートロックマンションのメリット

高い防犯性能

最大のメリットは、やはり防犯面での安全性です。エントランスでの入館制限により、不審者の侵入を未然に防ぐことができます。特に女性の一人暮らしや子育て世帯にとって、大きな安心材料となります。

プライバシーの確保

来訪者を事前に確認できるため、セールスマンや勧誘など、不要な訪問者を門前払いすることができます。これにより、居住者のプライバシーが守られ、より快適な住環境を実現できます。

資産価値の維持

オートロックシステムは、マンションの資産価値を維持する要素のひとつとなっています。特に都心部では、オートロック付きの物件の方が、売却時や賃貸時に有利になる傾向があります。

管理体制の充実

オートロックマンションは一般的に、警備会社との連携や防犯カメラの設置など、総合的なセキュリティ対策が整っています。24時間体制での監視により、緊急時にも迅速な対応が期待できます。

オートロックマンションのデメリット

高額な管理費

システムの維持管理費用が必要となるため、一般のマンションと比べて月々の管理費が高くなります。また、システムの更新時には、まとまった費用が必要となる場合もあります。

来訪者対応の手間

宅配便の受け取りや来客対応など、日常的な来訪者への対応に手間がかかります。特に在宅時でも、エントランスまで出向いて対応する必要がある場合があり、これを煩わしく感じる方もいます。

システムトラブルのリスク

電気錠やインターホンなど、機械の故障や不具合が発生する可能性があります。また、停電時にはシステムが正常に機能しない場合もあり、その際の対応方法を事前に確認しておく必要があります。

緊急時の対応制限

災害時や緊急時に、救急隊や消防隊の入館に時間がかかる可能性があります。このため、緊急時の対応手順を、管理会社や居住者間で共有しておくことが重要です。

ライフスタイルによる影響

単身世帯の場合

一人暮らしの方にとって、防犯面でのメリットは大きいものの、宅配便の受け取りなどで不便を感じる場合があります。在宅時間が少ない方は、宅配ボックスの設置状況なども確認しておくとよいでしょう。

家族世帯の場合

子育て世帯では、学校からの帰宅時や友達の訪問時など、こまめな解錠操作が必要となります。家族それぞれにカードキーを持たせるなど、運用面での工夫が求められます。

費用面での考慮点

オートロックシステムの維持には、定期的な費用が発生します。入居前に、以下の費用について確認しておくことをおすすめします。

月々の管理費

システムの保守管理費用は、通常管理費に含まれています。一般のマンションと比較して、どの程度の費用差があるのか確認しましょう。

修繕積立金

将来的なシステム更新に備えて、適切な修繕積立金が設定されているか確認が必要です。築年数が経過している物件では、近い将来システムの更新が必要となる可能性もあります。

オートロックマンションの防犯ポイント

オートロックシステムは、マンションの防犯対策の中核を担う重要な設備です。しかし、システムがあるだけでは十分とはいえません。ここでは、オートロックマンションの防犯面でのポイントを詳しく解説します。

エントランスの防犯対策

オートロックシステムの性能

システムの種類や性能によって、セキュリティレベルは大きく異なります。カードキーの複製のしやすさや、暗証番号の変更頻度など、運用面での対策も重要なポイントとなります。

防犯カメラの設置状況

エントランス付近の死角をなくすため、複数の防犯カメラが設置されているかどうかを確認します。また、カメラの録画期間や画質、夜間の撮影能力なども重要な確認ポイントです。

共用部分の防犯対策

エレベーターホールの安全性

各階のエレベーターホールにも防犯カメラが設置されているか、また照明は十分か確認が必要です。死角となりやすい場所には、ミラーの設置なども有効な対策となります。

非常階段の対策

非常階段は防犯上の弱点となりやすい場所です。各階の出入り口に防犯センサーや警報装置が設置されているか確認しましょう。

警備体制のチェックポイント

警備会社との連携

24時間体制での監視や、緊急時の対応マニュアルが整備されているか確認が重要です。警備員の巡回頻度や、緊急時の到着時間なども把握しておきましょう。

管理人の常駐状況

管理人が常駐している時間帯や、不在時の対応体制について確認します。特に夜間や休日の警備体制は、重要なチェックポイントとなります。

居住者の防犯意識

コミュニティの形成

居住者同士の交流や情報共有も、防犯対策の重要な要素です。管理組合や自治会の活動状況、防犯に関する取り組みなども確認しておくとよいでしょう。

防犯ルールの徹底

オートロックの開放厳禁や、見知らぬ人の追従入館防止など、基本的なルールが徹底されているか確認が必要です。

設備面での防犯対策

照明設備

共用部分の照明は、防犯上重要な役割を果たします。人感センサーの設置や、夜間の明るさ確保など、適切な対策が取られているか確認しましょう。

宅配ボックスのセキュリティ

宅配ボックスの設置場所や、暗証番号の管理方法、防犯カメラの設置状況なども重要なポイントです。

緊急時の対応体制

非常時の連絡体制

災害時や防犯上の緊急事態が発生した際の、連絡体制や対応マニュアルが整備されているか確認が必要です。

防犯設備の非常用電源

停電時でもセキュリティシステムが機能するよう、非常用電源の確保状況を確認しましょう。バッテリーの持続時間なども重要な確認ポイントです。

定期的な防犯診断

防犯設備の性能維持のため、定期的な点検や診断が実施されているか確認が必要です。また、防犯カメラの死角チェックや、センサー類の感度調整なども重要な管理項目となります。

オートロックマンションの選び方

オートロックマンションを選ぶ際は、システムの性能だけでなく、総合的な観点から検討することが大切です。ここでは、物件選びのポイントを詳しく解説していきます。

立地環境の確認

周辺の治安

オートロックがあっても、地域の治安は重要な要素です。最寄り駅からの動線や、夜間の明るさ、交番の位置なども確認しましょう。

建物へのアプローチ

エントランスまでの経路に死角がないか、十分な照明が確保されているか、など、建物周辺の環境もチェックポイントとなります。

システムの確認ポイント

オートロックの種類

カードキー式、暗証番号式、スマートフォン連動式など、システムの種類によって使い勝手が大きく異なります。自身のライフスタイルに合った方式を選びましょう。

システムの更新状況

築年数が経過している物件の場合、システムの更新履歴や今後の更新予定を確認することが重要です。古いシステムは、セキュリティ面で不安が残る可能性があります。

管理体制の確認

管理会社の実績

管理会社の規模や実績、評判などを事前に調査しましょう。24時間体制での対応が可能か、トラブル時の対応は迅速かなども重要な判断材料となります。

管理人の常駐状況

管理人の勤務時間帯や、不在時の対応体制を確認します。特に平日の日中に不在となる場合は、代替の警備体制が整っているか確認が必要です。

費用面の考慮

管理費の内訳

オートロックシステムの維持管理費用が、月々の管理費にどの程度含まれているのか確認します。また、将来的な費用増加の可能性についても検討が必要です。

修繕積立金の状況

システムの更新に備えた修繕積立金が適切に設定されているか確認しましょう。積立金の収支状況や、将来的な大規模修繕の予定なども確認が必要です。

設備・仕様の確認

防犯カメラの設置状況

エントランスや共用部分における防犯カメラの設置状況を確認します。録画期間や画質、夜間の撮影能力なども重要なチェックポイントです。

宅配ボックスの利便性

宅配ボックスの数や大きさ、設置場所の適切さを確認します。居住者数に対して十分な数が確保されているか、使い勝手は良いかなども検討が必要です。

共用部分のセキュリティ

エレベーターの防犯対策

エレベーター内の防犯カメラや非常用通報装置の設置状況を確認します。また、不審者の追従を防ぐための対策も重要なポイントです。

駐車場・駐輪場の安全性

駐車場や駐輪場のセキュリティ対策も確認が必要です。照明設備や防犯カメラの設置状況、出入り口の管理方法などをチェックしましょう。

入居者コミュニティ

入居者の構成

ファミリー向けか単身者向けか、入居者の年齢層や世帯構成を確認します。コミュニティの雰囲気は、防犯面でも重要な要素となります。

防犯ルールの浸透度

基本的な防犯ルールが入居者に浸透しているか、管理組合や自治会の活動状況なども確認しておくとよいでしょう。

よくある質問

オートロックマンションに関して、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。入居前の不安や疑問の解消にお役立てください。

システムの利用について

Q:オートロックは停電時も使えますか?

A:多くの物件で非常用電源が確保されており、一定時間は使用可能です。ただし、システムによって対応時間は異なります。また、完全な停電時には手動解錠への切り替えが可能な設計となっています。

Q:カードキーを紛失した場合はどうなりますか?

A:管理会社に申し出ることで再発行が可能です。ただし、再発行には手数料が発生することが一般的です。また、セキュリティ確保のため、紛失したカードは即時に無効化される仕組みとなっています。

来訪者対応について

Q:宅配便の受け取りは面倒ではありませんか?

A:最近の物件では宅配ボックスが設置されており、不在時でも荷物を受け取ることが可能です。ただし、大型の荷物や冷蔵・冷凍品は、直接の受け取りが必要となる場合があります。

Q:来客時の対応はどうするのですか?

A:来客者はエントランスのインターホンから部屋を呼び出します。室内のモニターで来訪者を確認し、許可する場合のみ解錠操作を行います。事前に来訪が分かっている場合は、到着時刻を確認しておくと円滑です。

費用関連について

Q:システムの維持費用はどのくらいかかりますか?

A:一般的に月々の管理費に含まれており、物件によって金額は異なります。また、システムの更新時には別途費用が必要となる場合がありますが、これは通常、修繕積立金から支出されます。

Q:管理費は一般のマンションと比べてどのくらい高いのですか?

A:物件によって差はありますが、一般的に月額数千円程度高くなる傾向にあります。ただし、警備会社との契約や防犯カメラの運用など、総合的なセキュリティサービスが含まれている点を考慮する必要があります。

防犯面について

Q:追従入館される心配はないのでしょうか?

A:完全に防ぐことは難しいものの、防犯カメラの設置や居住者への注意喚起により、リスクを最小限に抑える対策が取られています。また、不審者の追従を感知するセンサーを設置している物件もあります。

Q:緊急時の救急車や消防車の進入はスムーズですか?

A:緊急車両の進入に関する対応マニュアルが整備されており、迅速な対応が可能となっています。多くの物件では、警備会社や管理会社との24時間連携体制が構築されています。

トラブル対応について

Q:システムが故障した場合はどうなりますか?

A:管理会社や警備会社に連絡することで、専門スタッフが対応します。多くの場合、一時的な代替措置(手動解錠など)が用意されており、完全に立ち入りができなくなる事態は避けられる仕組みとなっています。

Q:カードキーが反応しない場合はどうすればよいですか?

A:一時的な不具合の可能性もあるため、まずは管理人室や管理会社に相談します。カードの劣化や破損が原因の場合は、再発行の手続きが必要となります。

入居時の注意点

Q:引っ越し時の業者対応はどうすればよいですか?

A:事前に管理会社へ引っ越しの届出を行い、業者の入館方法や作業可能時間帯などを確認します。多くの場合、一時的な解錠設定や専用カードの貸出しなどの対応が可能です。

Q:カードキーは何枚まで発行できますか?

A:物件によって規定が異なりますが、一般的に世帯人数に応じて必要枚数の発行が可能です。ただし、追加発行には手数料が発生することが多く、また過度な枚数の発行は防犯上避けられる傾向にあります。

まとめ

オートロックマンションは、確かな防犯性能を備えた住まいとして人気を集めています。ただし、システムの種類や使い勝手、維持管理面など、検討すべきポイントは数多くあります。

物件選びの際は、自身のライフスタイルに合わせて、総合的に判断することが大切です。この記事を参考に、理想の住まい探しにお役立てください。

なお、当社が提供している「housemarriage」では、住宅コンシェルジュが理想の家づくりのサポートとして、住まいを探す上で重要なハウスメーカーや工務店の営業担当者とのマッチングサポートをさせていただきます。住宅購入の資金計画の相談・作成や、相性良く親身になってくれる「営業担当者」をご紹介します。家づくりに関して少しでも不安を感じるようであれば、お問い合わせください。

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記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

大学卒業後、積水化学工業に入社し住宅「セキスイハイム」を販売。3年8カ月千葉県内で営業に従事し、営業表彰を6期連続受賞。
途中、母の急死に直面し、自分の将来について悩み始める。結果、大学のゼミで学んだ「保険」事業に実際に携わりたいと思いFP資格を取得して日本生命に転職。4年間営業に従事したが、顧客に対して提供出来る商品がなく退職を決意。FP兼保険代理店を開業する。

収入も顧客もゼロからのスタート。しかも独立直前に結婚し住宅購入した為、返済不安に陥り貯蓄が日々減っていく恐怖を覚える。

人生で初めて家計の見直しを行い、根本的な改善により失敗と不安を減らすコツを発見。自分の経験を生かしお客様が同じ道を歩まないよう伝えるべく「マイホーム検討者向けFP」として活動中。

運営会社情報

  • 会社名

    :有限会社ティーエムライフデザイン総合研究所

  • 代表者

    :渡辺知光

  • 本社
    所在地

    :〒104-0045 東京都中央区築地2-15-15 セントラル東銀座1002

  • アクセス

    :地下鉄日比谷線築地駅より徒歩3分

    :地下鉄日比谷線都営浅草線東銀座駅より徒歩3分

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