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マンションの高層階の住み心地や、低層階や中層階との違いを解説

家づくりの基本

2024/11/29

2024/11/29

記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

マンションの高層階の住み心地や、低層階や中層階との違いを解説

マンション選びで重要な検討ポイントとなる階数選び。特に高層階は眺望の良さから人気が高い一方で、デメリットもあることをご存知でしょうか。

そこで今回の記事では、マンションの高層階における住み心地や魅力、注意点などについて詳しく解説していきます。高層階への入居を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

マンションの高層階の住み心地や魅力

マンションの高層階には、他の階では得られない特別な魅力があります。ここでは、高層階ならではの住み心地や魅力について、詳しく解説していきます。

抜群の眺望と開放感

高層階の最大の魅力は、なんといっても眺望の良さです。低層階では周辺の建物に視界を遮られがちですが、高層階からは街並みを一望でき、遠くの山々や海まで見渡せることも。特に夜景は圧巻で、まるでホテルのような贅沢な眺めを毎日楽しむことができます。

優れた採光と日当たり

高層階は日当たりの面でも大きなアドバンテージがあります。周辺の建物の影響を受けにくいため、朝から夕方まで豊富な陽光を取り入れることが可能です。日当たりの良さは室内の明るさだけでなく、冬場の暖房効率にも好影響を与えます。

騒音やプライバシーへの配慮

高層階は地上からの距離が離れているため、道路からの騒音や排気ガスの影響を受けにくいという特徴があります。また、向かいの建物からの視線も気にならず、プライバシーが保たれやすい環境といえます。

空気の清浄さ

地上階と比べて、高層階は排気ガスなどの影響が少なく、比較的きれいな空気を享受できます。花粉の飛散も地上より少ないため、花粉症の方にとっては住みやすい環境といえるでしょう。

カーテンいらずの自然な目隠し

高層階では下からの視線を気にする必要が少ないため、日中はカーテンを開けっ放しにしていても問題ありません。そのため、より開放的で明るい室内空間を演出することができます。

防犯面での安心感

高層階は地上からのアクセスが難しく、窓やベランダからの侵入リスクが低いため、防犯面での安心感があります。特に、女性の一人暮らしの方にとっては、この点も大きな魅力となるでしょう。

マンション内での地位を象徴

一般的に、高層階は最も人気が高く、価格も高額となります。そのため、マンション内での一種のステータスシンボルとしての側面も持ち合わせています。

季節の移ろいを感じられる

高層階からは、遠くまで見渡せる眺望を活かして、桜の開花や紅葉、積雪など、季節の変化をダイナミックに感じることができます。また、花火大会なども特等席で観賞できる可能性があります。

このように、マンションの高層階には数々の魅力が存在します。ただし、これらのメリットを最大限に活かすためには、物件選びの段階で向きや眺望、日当たりなどをしっかりと確認することが大切です。また、管理規約などで定められている制限事項についても、事前に確認しておくことをおすすめします。

マンションの高層階と、低層階や中層階との違い

マンションの階数による違いは、住環境に大きな影響を与えます。ここでは、高層階・中層階・低層階それぞれの特徴と違いについて詳しく解説していきます。

住戸価格の違い

一般的に、階数が上がるにつれて住戸価格も上昇する傾向にあります。特に都心部の高層マンションでは、最上階と低層階で数千万円もの価格差が生じることも。これは眺望や日当たり、居住環境の違いが反映された結果といえます。

眺望・景観の違い

高層階:周辺に視界を遮るものが少なく、遠くまで見渡せる開放的な景色を楽しめます。夜景も魅力的で、場所によっては山々や海も一望できます。

中層階:建物によって視界が遮られる場合もありますが、街並みを程よい高さから眺めることができます。

低層階:周辺の建物により視界が制限される場合が多く、特に1階は道路からの視線も気になりやすいです。

日当たり・採光の違い

高層階:周辺の建物の影響を受けにくく、朝から夕方まで豊富な陽光を取り入れやすい環境です。

中層階:建物の向きや周辺環境によって日当たりは変わりますが、比較的バランスの取れた採光が期待できます。

低層階:周辺の建物の影響を受けやすく、日照時間が限られる場合があります。特に北向きの場合は注意が必要です。

騒音・振動の違い

高層階:道路からの騒音は軽減されますが、風切り音や地震時の揺れを感じやすくなります。

中層階:騒音や振動は比較的バランスが取れており、多くの方にとって住みやすい環境です。

低層階:道路からの騒音や振動を感じやすく、特に幹線道路に面している場合は注意が必要です。

生活利便性の違い

高層階:エレベーターの待ち時間が長く、荷物の運搬や緊急時の避難に時間がかかります。

中層階:エレベーターの待ち時間は程よく、比較的スムーズな移動が可能です。

低層階:階段での移動も現実的な選択肢となり、エレベーター待ちのストレスが少なくなります。

温度・気圧の違い

高層階:夏場は気温が低く感じられる一方、暖房効率は良好です。気圧の変化を感じやすい環境です。

中層階:温度変化は比較的穏やかで、気圧の影響も少ない快適な環境です。

低層階:地面からの熱の影響を受けやすく、夏場は暑く感じられる傾向にあります。

防犯面での違い

高層階:窓やベランダからの侵入リスクが低く、防犯面で安心感があります。

中層階:高層階ほどではありませんが、一定の防犯性は確保されています。

低層階:窓やベランダからの侵入リスクが比較的高く、防犯対策が重要になります。

災害時の対応の違い

高層階:避難に時間がかかり、停電時のエレベーター停止が大きな課題となります。

中層階:避難時間は比較的適度で、階段での移動も現実的な選択肢となります。

低層階:避難がスムーズで、災害時の対応がしやすい環境といえます。

このように、マンションの階数によって住環境は大きく異なります。物件選びの際は、ご自身のライフスタイルや優先順位に合わせて、それぞれの特徴を十分に検討することをおすすめします。

マンションの高層階に住む際の注意点

マンションの高層階は魅力的な住環境である一方で、いくつかの課題や注意点も存在します。ここでは、高層階での生活を検討されている方に向けて、知っておくべき注意点を詳しく解説していきます。

強風対策の必要性

高層階は強風の影響を受けやすく、特に台風時期は注意が必要です。ベランダに置いている物が飛ばされる可能性があるため、家具や植木鉢などは固定するか室内に移動させる必要があります。また、窓やベランダドアの開け閉めも影響を受けやすいため、耐風圧性能の高い建具を選ぶことをおすすめします。

エレベーターに関する課題

高層階での生活は、エレベーターへの依存度が高くなります。混雑時の待ち時間が長くなりやすく、特に朝のラッシュ時は注意が必要です。また、停電時や地震時にエレベーターが使用できなくなる可能性もあり、階段での移動を想定した備えも必要になります。

気圧変化への対応

高層階では気圧の変化が大きく、耳が詰まりやすい、頭痛を感じやすいなどの症状が出る方もいます。特に気圧の変化に敏感な方や、小さなお子様、ご高齢の方は、この点について事前に考慮しておく必要があります。

地震時の揺れ対策

高層階は低層階と比べて地震時の揺れが大きくなります。家具の転倒防止や、物の落下防止など、十分な地震対策が必要です。また、長周期地震動の影響も受けやすいため、耐震グッズの準備や避難経路の確認も重要です。

災害時の避難計画

災害発生時、高層階からの避難には時間がかかります。非常階段の位置や避難経路を確認し、定期的な避難訓練への参加も推奨されます。また、飲料水や食料、懐中電灯などの防災用品の備蓄も必要不可欠です。

結露対策の重要性

高層階は気温差が大きく、結露が発生しやすい環境です。特に冬場は窓やベランダドア周りの結露に注意が必要で、適切な換気や除湿対策が求められます。放置すると、カビの発生や建材の劣化につながる可能性があります。

清掃・メンテナンスの制約

高層階は外窓の清掃が困難で、プロの清掃業者に依頼する必要があることも。また、ベランダでの作業も風の影響を受けやすく、洗濯物の干し方にも工夫が必要になります。

水圧対策について

高層階では水圧が低下しやすく、シャワーの勢いが弱くなったり、トイレの水の流れが悪くなったりする可能性があります。ただし、現代のマンションでは増圧ポンプなどの設備で対応されていることが一般的です。

コスト面での注意点

高層階は一般的に販売価格や賃料が高額になります。また、眺望の良さを活かすための大きな窓は、冷暖房効率に影響を与える可能性があり、光熱費の増加も考慮に入れる必要があります。

ペット飼育時の注意点

高層階でペットを飼育する場合、散歩や緊急時の避難などに時間がかかることを考慮する必要があります。また、ベランダでの事故防止のため、網戸や柵の設置など、適切な対策が必要です。

これらの注意点は、高層階での生活を否定するものではありません。事前に把握し、適切な対策を講じることで、快適な高層階での暮らしを実現することができます。物件選びの際は、これらの点を考慮しながら、ご自身のライフスタイルに合った住戸を選択することをおすすめします。

マンションの高層階ライフに向いている人の特徴

マンションの高層階での生活は、全ての方に適しているわけではありません。ここでは、高層階での暮らしに向いている方の特徴と、逆に避けた方が良い方の特徴について詳しく解説していきます。

高層階ライフに向いている人

眺望や開放感を重視する方には、高層階がおすすめです。特に、仕事でストレスを感じやすい方や、家でリラックスする時間を大切にしたい方にとって、高層階からの眺めは良い気分転換になります。

また、以下のような方も高層階での生活との相性が良いと考えられます。

・静かな環境を求める方 周辺の騒音や振動を気にされる方には、地上からの距離が取れる高層階が適しています。

・日当たりを重視する方 太陽光を十分に取り入れたい方や、部屋を明るく保ちたい方には、採光の良い高層階がおすすめです。

・プライバシーを重視する方 向かいの建物からの視線を気にする方には、プライバシーが保たれやすい高層階が向いています。

・在宅時間が長い方 在宅ワークの方や主婦の方など、家で過ごす時間が長い方は、眺望や採光の良さを日常的に活用できます。

高層階ライフを避けた方が良い人

一方で、以下のような方は高層階を避けた方が無難かもしれません。

・高所恐怖症の方 高層階からの眺めに恐怖を感じる方は、むしろストレスになる可能性があります。

・小さなお子様のいるご家庭 エレベーターの待ち時間や緊急時の避難を考慮すると、低層・中層階の方が利便性が高いでしょう。

・ご高齢の方 気圧の変化による体調への影響や、エレベーターの停止時の対応を考えると、低層・中層階をおすすめします。

・ペットの頻繁な散歩が必要な方 何度も昇り降りが必要な場合、エレベーターの待ち時間がストレスになる可能性があります。

ライフスタイル別の適性

・共働き夫婦 朝のラッシュ時のエレベーター待ちを考慮する必要がありますが、夜景を楽しむなど、二人の時間を大切にできる環境として適しています。

・単身者 防犯面での安心感があり、また来客時にも眺望を活かしたおもてなしが可能です。

・セカンドライフを楽しむ方 ゆとりのある暮らしを楽しみたい方には、開放的な眺望と静かな環境が魅力的です。ただし、年齢とともに移動面での負担が増える可能性は考慮が必要です。

居住年数による考慮点

・短期での居住予定 短期間であれば、エレベーターの待ち時間などの不便さは許容できる範囲かもしれません。

・長期での居住予定 将来的な家族構成の変化や加齢による影響も考慮に入れる必要があります。

職業による適性

・クリエイティブな職業の方 眺望からインスピレーションを得られる可能性があり、また静かな環境で集中して作業ができます。

・在宅ワーカー 快適な作業環境を確保しやすく、また気分転換にも適した環境です。

このように、高層階での生活との相性は、個人のライフスタイルや家族構成、将来の展望などによって大きく異なります。物件選びの際は、現在の状況だけでなく、将来の変化も見据えて検討することをおすすめします。

よくある質問

マンションの高層階に関して、多くの方から寄せられる質問について、Q&A形式で詳しく解説していきます。

災害・安全性に関する質問

Q:高層階は地震の揺れが大きいのでしょうか?

A:高層階は低層階と比べて揺れを感じやすい傾向にあります。特に、長周期地震動の影響を受けやすいため、家具の固定など適切な対策が必要です。ただし、現代の高層マンションは高度な耐震設計がなされており、構造的な安全性は確保されています。

Q:停電時の生活はどうなりますか?

A:エレベーターが使用できなくなるため、階段での移動を余儀なくされます。非常用電源は法令で設置が義務付けられていますが、長時間の停電に備えて、飲料水や食料、懐中電灯などの備蓄をしておくことをおすすめします。

居住環境に関する質問

Q:高層階は風が強いと聞きますが、日常生活に支障はありませんか?

A:強風の影響は確かにありますが、現代のマンションは十分な対策が施されています。ただし、ベランダでの物干しや植物の管理には注意が必要です。また、台風時期は特に注意が必要となります。

Q:気圧の変化で体調を崩すことはありますか?

A:個人差はありますが、気圧の変化を感じやすい方は、耳の痛みや頭痛を感じることがあります。特に気圧の変化が大きい季節の変わり目には注意が必要です。体調に不安がある方は、事前に医師に相談することをおすすめします。

設備・性能に関する質問

Q:水圧は大丈夫ですか?

A:現代のマンションでは増圧ポンプが設置されており、通常は問題ありません。ただし、停電時には水圧が低下する可能性があるため、飲料水の備蓄は必要です。

Q:エアコンの効きは低層階と違いますか?

A:高層階は日当たりが良く、また風通しも良好なため、冷暖房効率は場所や条件によって異なります。ただし、大きな窓がある場合は、断熱対策が重要になります。

コストに関する質問

Q:管理費は階数によって変わりますか?

A:一般的に、管理費は専有面積によって決まり、階数による違いはありません。ただし、一部のタワーマンションでは、上層階の価値に応じて管理費が設定されているケースもあります。

Q:資産価値は維持されやすいのでしょうか?

A:一般的に、眺望の良い高層階は資産価値が維持されやすい傾向にあります。ただし、建物全体の維持管理状況や立地条件なども大きく影響します。

生活利便性に関する質問

Q:宅配便の受け取りは不便ではありませんか?

A:多くのマンションでは宅配ボックスが設置されており、不在時でも受け取りが可能です。ただし、大型の荷物の場合は、エレベーターの待ち時間を考慮する必要があります。

Q:ごみ出しは大変ではないですか?

A:エレベーターの待ち時間を考慮する必要はありますが、多くのマンションではゴミ置き場までの動線が工夫されています。ただし、分別ルールはマンションによって異なるため、確認が必要です。

防犯・セキュリティに関する質問

Q:高層階は防犯面で安全ですか?

A:一般的に、高層階は侵入リスクが低く、防犯面では有利とされています。ただし、玄関やベランダの施錠など、基本的な防犯対策は必要です。

Q:子どもの安全は心配ありませんか?

A:ベランダや窓からの転落防止など、適切な安全対策が必要です。また、エレベーターの使用については、お子様への適切な指導が重要です。

まとめ

マンションの高層階は、眺望や日当たりの良さ、騒音の少なさといった魅力がある一方で、強風や避難時間といった課題もあります。入居を検討される際は、ご自身のライフスタイルや家族構成に合わせて、メリット・デメリットを十分に検討されることをおすすめします。

なお、当社が提供している「housemarriage」では、住宅コンシェルジュが理想の家づくりのサポートとして、住まいを探す上で重要なハウスメーカーや工務店の営業担当者とのマッチングサポートをさせていただきます。住宅購入の資金計画の相談・作成や、相性良く親身になってくれる「営業担当者」をご紹介します。家づくりに関して少しでも不安を感じるようであれば、お問い合わせください。

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記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

大学卒業後、積水化学工業に入社し住宅「セキスイハイム」を販売。3年8カ月千葉県内で営業に従事し、営業表彰を6期連続受賞。
途中、母の急死に直面し、自分の将来について悩み始める。結果、大学のゼミで学んだ「保険」事業に実際に携わりたいと思いFP資格を取得して日本生命に転職。4年間営業に従事したが、顧客に対して提供出来る商品がなく退職を決意。FP兼保険代理店を開業する。

収入も顧客もゼロからのスタート。しかも独立直前に結婚し住宅購入した為、返済不安に陥り貯蓄が日々減っていく恐怖を覚える。

人生で初めて家計の見直しを行い、根本的な改善により失敗と不安を減らすコツを発見。自分の経験を生かしお客様が同じ道を歩まないよう伝えるべく「マイホーム検討者向けFP」として活動中。

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    :渡辺知光

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