housemarriage

マンションと一戸建てを徹底比較!価格や資産価値、住み心地の違い

家づくりの基本

2024/12/02

2024/12/02

記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

マンションと一戸建てを徹底比較!価格や資産価値、住み心地の違い

マイホーム購入を検討する際、多くの方が「マンションと一戸建て、どちらを選ぶべきか」という選択に悩まれることでしょう。両者にはそれぞれの特徴があり、ライフスタイルや予算によって最適な選択は異なってきます。今回の記事では、マンションと一戸建ての違いについて、価格や資産価値、住み心地などの観点から詳しく解説していきます。

目次

マンションのメリット・デメリット

マンションのメリット

マンションの最大のメリットは、管理の手軽さと充実したセキュリティにあります。共用部分の管理や建物の大規模修繕は管理会社が担当してくれるため、個人での管理負担が少なくて済みます。特に忙しい共働き世帯や単身者にとって、この点は大きな魅力となっています。

立地面でも、都心部や駅近くに住める可能性が高いのがマンションの特徴です。一戸建てと比べると土地代が抑えられるため、同じ予算でも利便性の高い場所に住むことができます。通勤や買い物に便利な立地を重視する方には、マンションが適しているでしょう。

防犯面での安全性も、マンションの大きな強みです。オートロックやセキュリティカメラ、24時間警備など、充実したセキュリティシステムを備えているマンションが多く、特に女性や高齢者の方に安心感をもたらします。

また、耐震性や断熱性といった建物の基本性能も、近年のマンションは高水準です。一戸建てと比べて気密性が高く、冷暖房効率も良好なため、光熱費の節約にもつながります。

マンションのデメリット

一方で、マンションには避けられないデメリットもあります。最も大きな課題は、毎月の管理費や修繕積立金といった固定費用が必要なことです。物件価格以外にもこれらの費用を考慮する必要があり、家計の負担となります。

住まいの自由度に制限があることも、マンションの特徴的なデメリットです。間取りの変更や外観の改装には管理組合の承認が必要で、思い通りの改装ができない場合もあります。また、ペットの飼育や楽器の演奏などにも様々な規約による制限がかかることが一般的です。

生活音の問題も見逃せません。上下階や隣接する住戸からの足音や生活音が気になることがあり、特に子育て世帯やペットを飼っている方は気を使う場面が多くなります。逆に、自分たちの生活音も近隣に配慮する必要があります。

建物の老朽化に伴う資産価値の低下も、マンションの課題のひとつです。築年数が経過するにつれて物件価値は下がっていく傾向にあり、将来的な売却や建て替えを考える際には注意が必要です。

マンション購入時の注意点

マンションを購入する際は、管理体制や修繕積立金の状況をしっかりと確認することが重要です。管理組合の運営が適切に行われているか、大規模修繕に向けた資金が十分に積み立てられているかなどをチェックしましょう。

また、駐車場の空き状況や来客用駐車場の有無、宅配ボックスの設置状況など、日常生活に関わる設備についても事前に確認することをおすすめします。特に車を所有している方は、駐車場の確保が重要なポイントとなります。

マンションが向いている人の特徴

マンションは以下のような方々に特に適しています。共働き世帯や単身者など、住まいの管理に多くの時間を割けない方、通勤や買い物の利便性を重視する方、防犯面での安心感を求める方、また、高齢者の方で管理の手間を極力減らしたい方などです。

特に都心部での暮らしを望む方にとって、マンションは現実的な選択肢となるでしょう。一戸建てと比べて初期費用を抑えられる可能性が高く、同じ予算でもより利便性の高い場所に住むことができます。

一戸建てのメリット・デメリット

一戸建てのメリット

一戸建ての最大の魅力は、住まいの自由度の高さにあります。間取りの変更や外壁の塗り替え、庭のリフォームなど、自分の好みに合わせて自由にカスタマイズできることが大きな特徴です。ライフステージの変化に応じて増改築することも可能で、長期的な暮らしを見据えた住まいづくりができます。

プライバシーの確保も一戸建ての大きな利点です。上下階や隣接する住戸を気にする必要がないため、子どもの声や楽器の演奏なども比較的自由に楽しむことができます。また、ペットの飼育に関する制限も少なく、家族の希望に沿った暮らしを実現しやすい環境といえます。

敷地を自由に活用できることも魅力的です。庭やガレージ、物置などのスペースを確保でき、家庭菜園や趣味の空間として活用することができます。また、太陽光パネルの設置なども比較的自由に行えるため、環境に配慮した住まいづくりも実現しやすいでしょう。

資産価値の面でも、土地付き一戸建ては優位性があります。特に立地の良い場所では、土地の価値が上昇する可能性もあり、将来的な資産形成の観点からも注目されています。

一戸建てのデメリット

一戸建ての最も大きな課題は、日々の管理や修繕を自己責任で行う必要があることです。庭の手入れや外壁の塗り替え、設備の修繕など、定期的なメンテナンスが欠かせません。これらの作業には時間と費用がかかり、特に共働き世帯にとっては大きな負担となることがあります。

防犯面での不安も無視できません。マンションと比べてセキュリティ面での対策が必要で、防犯カメラや警報システムの設置など、追加の設備投資が必要になることも考えられます。特に留守がちな世帯や単身者にとっては、この点が大きな懸念材料となるでしょう。

初期費用の高さも課題です。土地の購入が必要となるため、特に都心部では価格が高額になりやすい傾向にあります。また、固定資産税や都市計画税なども考慮する必要があり、維持費用の面でも計画的な資金管理が求められます。

災害への備えも重要な検討事項です。地震や台風などの自然災害に対する耐震性や防災対策は、個人での対応が必要となります。これらの対策には相応の費用がかかることも考慮しなければなりません。

一戸建て購入時の注意点

一戸建てを購入する際は、土地の状況や周辺環境をしっかりと確認することが重要です。地盤の強度や日当たり、道路との関係性、将来的な開発計画の有無などを詳しくチェックしましょう。

建物の性能面では、耐震性や断熱性、防音性などの基本性能を確認することが大切です。特に中古物件の場合は、過去の修繕履歴や設備の状態なども含めて、専門家による建物検査を受けることをおすすめします。

一戸建てが向いている人の特徴

一戸建ては、以下のような方々に特に適しています。子育て世帯やペットと暮らす方など、自由な生活空間を必要とする方、庭いじりや家庭菜園などの趣味を楽しみたい方、将来的な資産形成を考えている方、また、プライバシーを重視する方などです。

特に郊外での暮らしを検討している方にとって、一戸建ては魅力的な選択肢となるでしょう。都心部に比べて土地の価格が比較的手頃で、ゆとりのある敷地を確保しやすい傾向にあります。また、長期的な定住を考えている方にとっても、カスタマイズ性の高さは大きな利点となります。

【比較ポイント①】物件価格や諸費用

物件価格の比較

マンションと一戸建ての物件価格は、立地によって大きく異なります。都心部では、一般的にマンションの方が一戸建てより安価な傾向にあります。これは、土地代を複数世帯で按分できるマンションの特性によるものです。例えば、同じ都心部でも、マンションであれば4,000万円台から購入できる物件がある一方、一戸建ては6,000万円以上が相場となることも珍しくありません。

ただし、郊外に目を向けると状況は異なります。都心から離れるほど土地代が安くなるため、一戸建ての価格も比較的手頃になります。場所によっては、マンションと同程度の価格で一戸建てを購入できるケースもあります。

初期費用の内訳

物件価格以外にも、購入時には様々な諸費用が必要となります。マンションの場合、手付金、契約時の諸費用、ローン手数料、登記費用などが主な初期費用となります。また、引っ越し費用や家具・家電の購入費用なども考慮する必要があります。

一戸建ての場合は、これらに加えて土地の購入費用や、建築確認申請費用、地盤調査費用なども必要となります。特に注文住宅の場合は、設計費用や外構工事費用なども含めて計画を立てる必要があります。

ランニングコストの比較

月々のランニングコストも、両者で大きく異なります。マンションの場合、管理費と修繕積立金が毎月必要となります。管理費は共用部分の清掃や設備の保守点検などに使われ、修繕積立金は将来の大規模修繕に備えて積み立てられます。一般的な例では、70平米程度のマンションで月々2〜3万円程度の負担となります。

一戸建ての場合、管理費や修繕積立金は不要ですが、建物の維持管理費用は全て自己負担となります。外壁の塗り替えや屋根の修繕、設備の更新など、計画的な資金管理が必要です。また、固定資産税も土地と建物双方にかかるため、マンションより高額になる傾向があります。

修繕費用の違い

建物の修繕費用も重要な検討ポイントです。マンションの場合、共用部分の修繕は修繕積立金から支出されますが、専有部分の修繕は個人負担となります。大規模修繕は通常10〜15年サイクルで行われ、その際に追加の費用負担が発生することもあります。

一戸建ての場合、全ての修繕費用が自己負担となります。屋根や外壁などの大規模な修繕から、設備の更新まで、計画的な修繕計画を立てる必要があります。一般的に、築15年程度で100万円規模の修繕が必要になることも想定しておくべきでしょう。

購入時の資金計画のポイント

物件購入時は、頭金の準備と住宅ローンの借入額のバランスが重要です。マンションの場合、物件価格が比較的安価なため、借入額を抑えやすい傾向にあります。また、団体信用生命保険料も一戸建てより安価になることが多いです。

一戸建ての場合、物件価格が高額になりやすいため、住宅ローンの借入額も大きくなる傾向にあります。そのため、月々の返済額や返済期間を慎重に検討する必要があります。また、将来の修繕費用も考慮に入れた資金計画を立てることが重要です。

税金面での違い

固定資産税や都市計画税などの税金面でも、マンションと一戸建てでは違いがあります。マンションの場合、専有部分の面積に応じた課税となりますが、一戸建ての場合は土地と建物それぞれに課税されます。特に都心部の一戸建ては、土地の評価額が高いため、税負担が大きくなる傾向にあります。

【比較ポイント②】資産価値

一般的な資産価値の推移

資産価値の面では、一般的に土地付き一戸建ての方が優位とされています。これは土地が原則として資産価値を維持しやすい特性を持つためです。特に都心部や交通利便性の高いエリアでは、土地の価値が上昇することも少なくありません。

一方、マンションは築年数とともに資産価値が低下していく傾向が強くなります。特に築30年を超えると、建物の経年劣化や設備の陳腐化により、資産価値の下落が顕著になりやすい傾向にあります。

資産価値に影響を与える要因

マンションの資産価値は、以下のような要因によって大きく左右されます。立地条件(駅からの距離、周辺環境など)、建物の管理状態、修繕積立金の積立状況、管理組合の運営状況、大規模修繕の実施状況などが重要なポイントとなります。

一戸建ての資産価値は、立地条件に加えて、土地の形状や接道状況、日当たり、地盤の状況なども重要な要素となります。また、建物自体の性能や維持管理の状態、耐震性能なども価値を左右する要因となっています。

売却時の市場性

売却のしやすさという観点では、マンションの方が有利な面があります。特に駅近くの物件は需要が多く、比較的売却しやすい傾向にあります。また、価格の相場が立ちやすく、売却価格の設定もしやすいという特徴があります。

一戸建ての場合、物件ごとの個別性が高く、適正な売却価格の設定が難しいケースがあります。また、建物の状態や設備の古さによっては、売却までに時間がかかることも考えられます。ただし、立地条件の良い物件は、土地としての価値が評価され、売却がスムーズに進むこともあります。

建て替えやリノベーションの可能性

一戸建ては、建て替えやリノベーションの自由度が高く、これにより資産価値を維持・向上させることが可能です。耐震補強や省エネ設備の導入、間取りの変更など、時代のニーズに合わせた改修を行うことで、資産価値の維持を図ることができます。

マンションの場合、区分所有という性質上、大規模な改修や建て替えには管理組合での合意が必要となります。特に建て替えについては、区分所有者の4/5以上の賛成が必要となるなど、ハードルが高いのが現状です。

将来的な資産価値の見通し

将来的な価値変動を考える上で、築年数による減価は避けられない要素です。マンションの場合、一般的に年間2〜4%程度の割合で価値が低下すると言われています。特に築20年を超えると、設備の陳腐化などにより価格下落が加速する傾向にあります。

一戸建ての場合、建物自体は同様に価値が低下しますが、土地の資産価値は維持されやすい傾向にあります。特に都市部では、再開発などにより土地の価値が上昇することも期待できます。

資産価値を維持するためのポイント

マンションの資産価値を維持するためには、適切な管理と修繕が重要です。修繕積立金を適正に積み立て、計画的な大規模修繕を実施することで、建物の劣化を最小限に抑えることができます。また、管理組合の運営状況も資産価値に大きく影響するため、積極的な参加が推奨されます。

一戸建ての場合、定期的なメンテナンスと必要に応じた修繕・リフォームが重要となります。特に外壁や屋根などの外部部材は、早めの対応が資産価値の維持につながります。また、庭や外構の手入れなど、見た目の美観を保つことも大切です。

【比較ポイント③】住み心地

居住空間の快適性

マンションの居住空間は、一般的に気密性や断熱性に優れています。高層階であれば眺望も良好で、日当たりの良さも特徴です。また、最近の物件では、二重サッシや防音床材の採用により、遮音性も向上しています。ただし、収納スペースや自由な間取り変更には制限があることが多いです。

一戸建ては、敷地の広さに応じて自由な空間設計が可能です。庭やバルコニーなどの屋外スペースも確保しやすく、開放感のある暮らしを実現できます。また、プライバシーが保たれやすく、生活音を気にせず過ごせる点も大きな魅力となっています。

防犯・セキュリティ面

マンションは、オートロックや防犯カメラ、24時間警備など、充実したセキュリティシステムを備えているケースが多く見られます。また、複数世帯が居住していることで、自然な防犯効果も期待できます。特に単身者や女性にとって、この点は大きな安心材料となっています。

一戸建ての場合、セキュリティ対策は基本的に自己責任となります。防犯カメラやセンサーライト、警報装置などの設置を検討する必要があり、留守時の防犯対策にも気を配る必要があります。ただし、最近では、ホームセキュリティシステムの導入により、マンションと同等の安全性を確保することも可能です。

日常生活の利便性

マンションは一般的に、駅や商業施設から近い場所に立地していることが多く、日常の買い物や通勤・通学に便利です。また、宅配ボックスや管理人室などの設備により、不在時の荷物受け取りなども安心です。共用施設として、ゴミ置き場や駐輪場なども整備されているのが一般的です。

一戸建ては、立地によって利便性に大きな差が出ます。特に郊外の場合、日常の買い物や通勤などに時間がかかることもあります。ただし、車の利用が前提となる地域では、カーポートや物置などのスペースを確保しやすく、自家用車での移動を中心とした生活がしやすい環境といえます。

騒音・生活音の影響

マンションでは、上下階や隣接する住戸からの生活音が気になることがあります。子どもの飛び跳ねる音や、深夜の足音など、建物の構造上避けられない音の問題が存在します。ただし、最近の物件では防音対策が強化されており、以前に比べると改善されている傾向にあります。

一戸建ては、上下階からの音を気にする必要がなく、比較的自由な生活を送ることができます。ただし、近隣住宅との距離が近い場合は、お互いの生活音に配慮が必要な場合もあります。また、道路からの騒音対策は、立地や建物の構造によって検討が必要となります。

災害時の安全性

マンションは一般的に、耐震性能が高く、災害に強い構造となっています。また、高層階であれば津波などの水害にも比較的安全です。ただし、停電時のエレベーター停止や、給水設備の停止など、ライフラインの確保に不安が残る場合があります。

一戸建ての場合、建物の耐震性は建築時期や構造によって大きく異なります。ただし、避難経路の確保が容易で、災害時の行動の自由度が高いのが特徴です。また、太陽光発電システムや蓄電池の設置など、独自の防災対策を講じやすい環境といえます。

コミュニティ面での違い

マンションでは、管理組合活動や町内会活動を通じて、居住者同士の交流が生まれやすい環境があります。ただし、プライバシーの観点から、あえて距離を置く居住者も多く、コミュニティへの参加は個人の選択に委ねられています。

一戸建ての場合、近隣住民との付き合いは、地域性や個人の意向によって大きく異なります。町内会活動への参加が求められる地域もありますが、比較的自由な距離感でご近所付き合いを築くことができます。ただし、地域コミュニティとの関係づくりは、防災や防犯の観点からも重要な要素となっています。

マンション VS 一戸建ての総合評価

立地による評価の違い

都心部では、土地価格の関係からマンションの方が現実的な選択肢となることが多いです。同じ予算でも、マンションであれば駅近くや便利な立地に住むことができ、通勤・通学の利便性を重視する方にとっては大きなメリットとなります。

一方、郊外では一戸建ての優位性が高まります。土地代が比較的安価なため、広い敷地面積を確保しやすく、庭付きの開放的な暮らしを実現できます。また、周辺環境も含めて、子育てに適した住環境を選びやすい傾向にあります。

ライフスタイルによる適性

マンションは、以下のようなライフスタイルの方に特に適しています。共働き世帯や単身者など時間的な制約の多い方、管理の手間を極力抑えたい方、セキュリティ面での安心感を重視する方、また、都心での利便性の高い暮らしを望む方などです。

一戸建ては、次のような方々に向いています。子育て世帯やペットと暮らす方など自由な生活空間を必要とする方、庭いじりや家庭菜園を楽しみたい方、将来的な資産形成を重視する方、プライバシーを重視する方などです。

世帯構成による評価

単身世帯や夫婦のみの世帯では、管理の手軽さや防犯面での安心感から、マンションが選ばれる傾向にあります。また、高齢者の方にとっても、バリアフリー設計や管理の容易さは大きな魅力となっています。

子育て世帯では、子どもの成長に応じて間取りを変更できる自由度や、庭などの屋外スペースの確保がしやすい一戸建ての方が適している場合が多いです。また、複数世代での同居を考える場合も、一戸建ての方が対応しやすい傾向にあります。

経済面での総合評価

初期投資の面では、特に都心部においてマンションの方が手の届きやすい価格帯となっています。ただし、管理費や修繕積立金などの固定費用が必要となるため、長期的な視点での費用計算が重要です。

一戸建ては初期費用は高額になりやすいものの、土地の資産価値は比較的安定しています。また、固定費用は自己管理次第で抑えることができ、将来的なリフォームや増築なども計画的に進めることが可能です。

維持管理の観点

マンションは、共用部分の管理や大規模修繕が管理組合によって計画的に実施されるため、個人での管理負担が少なくて済みます。ただし、修繕積立金の値上げや追加徴収の可能性もあり、長期的な費用負担を考慮する必要があります。

一戸建ては、建物の維持管理が全て自己責任となります。定期的な点検や修繕が必要で、それなりの時間と費用がかかりますが、自分のペースで計画的に進められる利点があります。

将来性の評価

マンションは、築年数とともに資産価値が低下する傾向にあり、特に築30年を超えると売却や建て替えが課題となってきます。ただし、立地条件の良い物件であれば、一定の資産価値を維持できる可能性もあります。

一戸建ては、建物自体は経年劣化しますが、土地の資産価値は比較的安定しています。また、リフォームや建て替えの自由度が高く、将来的なニーズの変化にも対応しやすい特徴があります。

総合的な判断のポイント

最終的な選択は、以下の要素を総合的に判断する必要があります。現在の生活スタイルと将来的な変化の可能性、予算と資金計画、立地条件と利便性、家族構成の変化、資産形成の考え方、管理負担の許容度などです。

どちらが良いという絶対的な基準はなく、それぞれの特徴を理解した上で、自身のライフスタイルや価値観に合った選択をすることが重要です。また、決定する前に、実際に物件を見学したり、住んでいる方の声を聞いたりすることで、より具体的なイメージを持つことができます。

よくある質問(Q&A)

購入時の判断に関する質問

Q:マンションと一戸建て、初期費用はどのくらい違いますか?

A:立地にもよりますが、都心部では一戸建ての方が2000万円程度高くなることも。ただし、郊外では価格差が縮まる傾向にあります。マンションの場合は管理費や修繕積立金といった月々の固定費も考慮が必要です。

Q:ペットを飼っている場合、どちらが向いていますか?

A:一般的に一戸建ての方が適しています。マンションの場合、ペットの飼育に関する規約があり、大きさや種類に制限がある場合が多いです。一戸建ては自由度が高く、庭でペットを遊ばせることもできます。

資産価値に関する質問

Q:将来売却する場合、どちらが有利ですか?

A:一般的に土地付き一戸建ての方が資産価値は維持されやすいですが、立地や物件の状態によって大きく異なります。マンションは築年数とともに価値が下がる傾向にありますが、駅近物件は比較的売却しやすい特徴があります。

Q:築年数による価値の低下は、どちらが大きいですか?

A:一般的にマンションの方が築年数による価値低下が大きくなります。特に築30年を超えると顕著です。一戸建ては建物の価値は下がりますが、土地の価値は維持されやすく、リフォームによる価値の回復も可能です。

維持管理に関する質問

Q:管理の手間は、どちらが大きいですか?

A:一戸建ての方が管理の手間は大きくなります。庭の手入れや外壁の塗り替え、設備の修繕など、すべて自己責任で行う必要があります。マンションは共用部分の管理を管理会社が行うため、個人の負担は比較的少なくなります。

Q:月々の管理費用は、どのくらい違いますか?

A:マンションの場合、70平米程度で月々2〜3万円程度の管理費・修繕積立金が必要です。一戸建ては定期的な管理費用はありませんが、修繕費用は全額自己負担となり、年間で見ると同程度の費用がかかることもあります。

住み心地に関する質問

Q:子育て世帯には、どちらが向いていますか?

A:一般的に一戸建ての方が子育てに適しています。生活音を気にせず過ごせる点や、庭での遊び場確保、将来的な間取り変更の自由度が高い点が魅力です。ただし、マンションでも防犯面での安心感や、近隣との交流のしやすさなどのメリットがあります。

Q:防犯面では、どちらが安全ですか?

A:マンションの方が防犯面では優位です。オートロックや防犯カメラ、24時間警備などのセキュリティシステムが整っているケースが多く、特に単身者や女性に安心感があります。一戸建ては防犯対策を自己で行う必要があります。

将来性に関する質問

Q:老後の生活を考えた場合、どちらが向いていますか?

A:状況によって異なりますが、管理の手軽さやバリアフリー設計、エレベーターの存在などから、マンションが選ばれることが多いです。ただし、一戸建ても適切なリフォームで対応可能です。

Q:災害時は、どちらが安全ですか?

A:耐震性能は双方で大きな差はありませんが、マンションは高層階の場合、津波などの水害に強い利点があります。一方で、停電時のエレベーター停止などの課題もあります。一戸建ては避難がしやすく、独自の防災対策を講じやすい特徴があります。

契約・手続きに関する質問

Q:住宅ローンは、どちらが組みやすいですか?

A:一般的にマンションの方が借入れやすい傾向にあります。物件価格が比較的安価なため、返済計画が立てやすいためです。ただし、築年数による融資制限がある場合もあります。一戸建ても土地があることで担保価値が認められやすい利点があります。

Q:購入から入居までの期間は、どのくらい違いますか?

A:中古物件の場合は双方とも比較的短期間で入居可能です。新築の場合、マンションは竣工時期が決まっているため計画が立てやすい一方、注文住宅の一戸建ては設計から工事まで通常1年程度必要となります。

まとめ

マンションと一戸建て、それぞれに特徴があり、一概にどちらが良いとは言えません。ご自身のライフスタイルや将来の展望、経済的な事情などを考慮し、納得のいく選択をすることが大切です。また、検討の際は複数の物件を見学し、実際の住み心地や周辺環境もしっかりと確認することをおすすめします。

なお、当社が提供している「housemarriage」では、住宅コンシェルジュが理想の家づくりのサポートとして、住まいを探す上で重要なハウスメーカーや工務店の営業担当者とのマッチングサポートをさせていただきます。住宅購入の資金計画の相談・作成や、相性良く親身になってくれる「営業担当者」をご紹介します。家づくりに関して少しでも不安を感じるようであれば、お問い合わせください。

サービスについて
詳しく知りたい方はこちら

記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

大学卒業後、積水化学工業に入社し住宅「セキスイハイム」を販売。3年8カ月千葉県内で営業に従事し、営業表彰を6期連続受賞。
途中、母の急死に直面し、自分の将来について悩み始める。結果、大学のゼミで学んだ「保険」事業に実際に携わりたいと思いFP資格を取得して日本生命に転職。4年間営業に従事したが、顧客に対して提供出来る商品がなく退職を決意。FP兼保険代理店を開業する。

収入も顧客もゼロからのスタート。しかも独立直前に結婚し住宅購入した為、返済不安に陥り貯蓄が日々減っていく恐怖を覚える。

人生で初めて家計の見直しを行い、根本的な改善により失敗と不安を減らすコツを発見。自分の経験を生かしお客様が同じ道を歩まないよう伝えるべく「マイホーム検討者向けFP」として活動中。

運営会社情報

  • 会社名

    :有限会社ティーエムライフデザイン総合研究所

  • 代表者

    :渡辺知光

  • 本社
    所在地

    :〒104-0045 東京都中央区築地2-15-15 セントラル東銀座1002

  • アクセス

    :地下鉄日比谷線築地駅より徒歩3分

    :地下鉄日比谷線都営浅草線東銀座駅より徒歩3分

housemarriage(住宅営業担当者とのマッチングサービス)についてご紹介します