新築マンションと中古マンションを徹底比較!費用や物件の探し方等
家づくりの基本
2024/12/03
2024/12/03
マンション購入を考える際、新築と中古のどちらを選ぶべきか迷われる方は多いのではないでしょうか。新築には新築なりの、中古には中古なりのメリット・デメリットがあり、一概にどちらが良いとは言えません。今回の記事では、新築マンションと中古マンションの特徴を徹底的に比較し、それぞれの選び方のポイントについてまとめてみました。
目次
新築マンションのメリット、デメリット
新築マンションの購入を検討される方のために、詳しくメリットとデメリットを解説していきましょう。住宅購入は人生の一大イベントですので、それぞれのポイントをしっかりと理解しておくことが大切です。
新築マンションの主なメリット
新築マンションの最大のメリットは、誰も使用していない真新しい住まいに住めることです。新築ならではの清潔感や快適性は、多くの方にとって大きな魅力となっています。
設備やデザインを自分で選べる
間取りや内装、設備など、ある程度自分の好みに合わせてカスタマイズできます。キッチンの向きや収納の位置、フローリングの色味など、細かな部分まで選択できることは、新築ならではのメリットといえるでしょう。
最新の性能基準に対応
耐震性能や省エネ性能など、最新の建築基準に適合した設計になっています。特に、断熱性能や気密性能が優れているため、光熱費の削減も期待できます。また、防犯設備も充実していることが多く、安心して暮らせる環境が整っています。
住宅ローン減税などの優遇制度が利用しやすい
新築マンションは、住宅ローン減税をはじめとする様々な税制優遇制度を利用しやすいのが特徴です。これにより、実質的な購入負担を軽減できる可能性があります。
新築マンションの主なデメリット
一方で、新築マンションには以下のようなデメリットもあります。購入を検討する際は、これらの点もしっかりと考慮する必要があります。
価格が高額になりやすい
中古マンションと比較して、物件価格が20~30%程度高くなるのが一般的です。また、消費税も別途必要となるため、初期費用の負担は大きくなります。
実際の住み心地が分かりにくい
モデルルームや図面だけでは、日当たりや騒音、風通しなど、実際の住み心地を把握することが難しいのが現状です。入居してから「思っていたのと違う」というギャップを感じる可能性もあります。
入居までに時間がかかる
契約してから実際に入居できるまでに、半年から1年程度の期間が必要です。その間の住居費や引っ越しのタイミングなども考慮する必要があります。
管理費や修繕積立金の設定が適切か判断しづらい
新築の場合、管理費や修繕積立金が適切に設定されているかどうかの判断が難しいのが実情です。将来的に値上げが必要になるケースもあり、長期的な資金計画に影響を与える可能性があります。
新築マンション購入時の注意点
新築マンションを購入する際は、以下の点に特に注意を払うことをお勧めします。
デベロッパーの信頼性確認
建設会社やデベロッパーの実績や信頼性をしっかりと確認しましょう。アフターサービスの内容や、過去の物件の評価なども重要なチェックポイントとなります。
周辺環境の将来性
現在の環境だけでなく、将来的な開発計画や人口動態なども考慮に入れる必要があります。特に、新規開発エリアの場合は、今後の生活利便施設の充実度なども確認しておくことが重要です。
価格の妥当性
周辺相場と比較して、価格設定が適切かどうかの確認は必須です。将来的な資産価値も考慮に入れながら、慎重に検討することをお勧めします。
以上のように、新築マンションには様々なメリット・デメリットがあります。ご自身のライフスタイルや予算に合わせて、それぞれの特徴を十分に理解した上で、購入を検討することが大切です。
中古マンションのメリット、デメリット
中古マンション購入を検討される方に向けて、メリットとデメリットを詳しく解説していきます。中古マンションならではの特徴を理解することで、より賢い選択が可能になるでしょう。
中古マンションの主なメリット
購入価格が新築より安価
中古マンションの最大のメリットは、新築と比べて購入価格が安いことです。同じエリア、同じ広さの物件であれば、新築の7~8割程度の価格で購入できることも。また、消費税がかからないことも、大きなメリットの一つです。
実際の住み心地が確認できる
実際に建っている建物を見学できるため、日当たりや風通し、騒音などの住環境を事前に確認することができます。また、現在の住人や管理人から、住み心地や管理状況についての生の声を聞くことも可能です。
即入居が可能
物件が気に入れば、契約から1~2ヶ月程度で入居することができます。転勤や結婚など、急いで住まいを確保する必要がある場合には、大きなメリットとなります。
リノベーションで理想の住まいに
購入価格が安価な分、その差額でリノベーションを実施することができます。これにより、自分好みの間取りや設備に変更することが可能で、新築のような快適な居住空間を作り出すことができます。
中古マンションの主なデメリット
設備や内装の経年劣化
築年数に応じて、設備や内装に劣化が見られます。特に給排水管などの配管類は、将来的な修繕や取り替えが必要になる可能性が高く、そのための費用も考慮に入れる必要があります。
修繕やメンテナンス費用が必要
築年数が経過するにつれて、大規模修繕や設備の更新が必要になります。これらの費用は決して安くないため、長期的な資金計画を立てる際には注意が必要です。
耐震性能の不安
特に1981年以前に建設された物件は、現行の耐震基準を満たしていない可能性があります。耐震性能が気になる場合は、耐震診断や耐震補強の実施状況を確認することが重要です。
住宅ローン減税の適用が限定的
中古マンションの場合、築年数や耐震基準などの条件によって、住宅ローン減税の適用が制限される場合があります。税制面での優遇措置が受けにくい点は、注意が必要です。
中古マンション購入時の重要チェックポイント
管理状態の確認
管理組合の運営状況や修繕積立金の残高、大規模修繕の実施履歴など、建物の維持管理に関する情報は必ず確認しましょう。管理が適切に行われていない物件は、将来的な資産価値の低下にもつながります。
築年数と構造
築年数が古い物件の場合、特に構造躯体の状態確認が重要です。また、今後の修繕計画や費用についても、しっかりと把握しておく必要があります。
リノベーションの可能性
間取りの変更や設備の更新を検討する場合、構造上の制限や管理規約による制限がないかを確認することが重要です。また、リノベーション費用も含めた総額で予算を考える必要があります。
資産価値の見通し
立地や築年数、管理状態などから、将来的な資産価値の変動を予測することが大切です。特に、再開発計画がある地域や、人口動態の変化が予想される地域では、慎重な判断が必要です。
中古マンション購入のポイント
中古マンションを購入する際は、以下のような点に注意を払うことをお勧めします。
建物の履歴確認
過去の修繕履歴や事故歴、災害による被害状況などを可能な限り確認しましょう。これらの情報は、将来的な維持管理を考える上で重要な判断材料となります。
管理体制の確認
管理組合の活動状況や、管理会社のサービス内容なども重要なチェックポイントです。特に、長期修繕計画の内容や修繕積立金の積立状況は、必ず確認するようにしましょう。
このように、中古マンションには新築にはない独自のメリットとデメリットがあります。物件選びの際は、これらの特徴を十分に理解した上で、慎重に検討を進めることが大切です。
【比較ポイント①】新築マンションと中古マンションの費用
マンション購入を検討する際、最も気になるのが費用の部分ではないでしょうか。新築と中古では、初期費用から維持費用まで、かかる金額が大きく異なります。ここでは、それぞれの費用について詳しく解説していきます。
新築マンションの費用内訳
物件価格
新築マンションの価格は、同じエリアの中古と比べて2~3割ほど高くなるのが一般的です。また、物件価格に加えて10%の消費税がかかることも、初期費用を押し上げる大きな要因となっています。
諸費用
物件価格以外にも、契約時には様々な諸費用が必要になります。具体的には、登記費用、不動産取得税、ローン手数料、火災保険料などが挙げられます。一般的に物件価格の5~7%程度を見込んでおく必要があります。
管理費・修繕積立金
毎月の管理費は専有面積に応じて設定され、一般的に80㎡で月額1万円前後となります。修繕積立金も同様に面積に応じて設定され、月額1~2万円程度が一般的です。ただし、これらの金額は物件によって大きく異なります。
中古マンションの費用内訳
物件価格
中古マンションの価格は、築年数や立地、管理状態などによって大きく変動します。一般的に新築の7~8割程度の価格設定となっており、消費税がかからない点も大きなメリットです。
リノベーション費用
中古マンションを購入する際は、リノベーション費用も考慮に入れる必要があります。水回りの改修だけでも100万円前後、全面的なリノベーションとなると300~500万円程度の費用が必要になることも珍しくありません。
諸費用
新築同様、登記費用や不動産取得税などの諸費用が必要です。物件価格の5~7%程度を目安としておくと良いでしょう。また、リノベーションを行う場合は、設計費用や工事保険なども必要になります。
長期的に見た場合の費用比較
修繕・メンテナンス費用
新築マンションの場合、当初10年程度は大きな修繕費用は発生しにくいものの、築年数が経過するにつれて様々な修繕が必要になってきます。一方、中古マンションでは、購入後比較的早い段階で設備の更新や修繕が必要になる可能性があります。
資産価値の変動
新築マンションは、引き渡し直後から資産価値が大きく下がる傾向にあります。一方、中古マンションは、既にある程度価格が下がった状態で購入するため、相対的に資産価値の下落が緩やかになる傾向があります。
予算計画を立てる際の注意点
ローン返済計画
新築・中古どちらの場合も、住宅ローンの返済計画は慎重に立てる必要があります。特に、ボーナス払いの設定や繰り上げ返済の可能性なども考慮に入れながら、無理のない返済計画を立てることが重要です。
修繕積立金の確認
特に中古マンションの場合、修繕積立金が適切に積み立てられているかの確認が重要です。積立金が不足している場合、将来的な値上げや一時金の徴収が必要になる可能性があります。
予備費の確保
予期せぬ修繕や設備の故障に備えて、ある程度の予備費を確保しておくことをお勧めします。特に中古マンションの場合は、購入後しばらくの間に修繕が必要になる可能性が高いため、余裕を持った資金計画が必要です。
このように、新築と中古では必要な費用の内訳や金額が大きく異なります。購入を検討する際は、初期費用だけでなく、維持費用や将来的な修繕費用なども含めて、総合的に検討することが大切です。
【比較ポイント②】新築マンションと中古マンションの物件の探し方
新築マンションと中古マンションでは、物件の探し方が大きく異なります。それぞれの特徴を理解し、効率的に希望の物件を見つけることが重要です。ここでは、新築・中古それぞれの物件の探し方について詳しく解説していきます。
新築マンションの探し方
不動産情報サイトの活用
新築マンション専門の情報サイトには、販売予定の物件情報が豊富に掲載されています。価格帯や間取り、立地条件などで絞り込みができ、効率的に物件を探すことができます。ただし、掲載されている情報は限定的なため、詳細は販売会社に確認する必要があります。
モデルルームの見学
実際の間取りや設備、仕様を確認できるモデルルームの見学は、新築マンション選びの基本となります。土日祝日は混雑することが多いため、平日に見学することをお勧めします。また、複数のモデルルームを見学することで、各物件の特徴や違いを比較検討することができます。
不動産会社への直接相談
大手デベロッパーの営業所や不動産会社に直接相談することで、未公開物件や販売予定物件の情報を早めに入手できる可能性があります。また、価格交渉や契約条件についても詳しいアドバイスを受けることができます。
中古マンションの探し方
不動産ポータルサイトの活用
SUUMOやHOMES、アットホームなどの不動産ポータルサイトでは、豊富な中古物件情報を検索することができます。価格、築年数、面積、駅からの距離など、様々な条件で絞り込みが可能です。最新の相場情報も確認できるため、予算設定の参考にもなります。
地元の不動産会社への訪問
希望エリアの地元不動産会社を訪問することで、ポータルサイトには掲載されていない物件情報を得られることがあります。また、地域の相場感や将来性、住みやすさなど、地元ならではの詳しい情報を教えてもらえる可能性があります。
現地での物件見学
中古マンションの場合、実際の物件を見学できることが大きな特徴です。建物の外観や共用部分の状態、日当たり、騒音など、実際に確認することで住み心地を具体的にイメージすることができます。
物件探しのポイント
新築マンションを探す際のポイント
デベロッパーの実績や信頼性、アフターサービスの内容、将来の管理体制なども重要な確認ポイントです。また、完成後の眺望や日当たりなど、現地では確認しづらい部分については、周辺環境をよく調査することが大切です。
中古マンションを探す際のポイント
管理組合の運営状況や修繕積立金の残高、大規模修繕の実施履歴など、建物の維持管理に関する情報は必ず確認しましょう。また、リノベーションの可能性や制限事項についても、事前に確認することが重要です。
効率的な物件探しのコツ
希望条件の優先順位付け
価格、立地、広さ、築年数など、様々な条件の中で特に重視する点を明確にしておくことで、効率的な物件探しが可能になります。条件が合わない場合は、優先順位の低い条件から妥協することを検討しましょう。
複数の情報源の活用
ポータルサイトだけでなく、不動産会社への直接相談や現地での情報収集など、複数の情報源を活用することで、より多くの選択肢の中から最適な物件を見つけることができます。
タイミングの見極め
新築マンションの場合、販売時期や契約時期によって価格が変動することがあります。中古マンションでは、売り出しタイミングや相場の変動を見極めることが重要です。焦らず、じっくりと物件探しを進めることをお勧めします。
このように、新築と中古では物件の探し方が大きく異なります。それぞれの特徴を理解した上で、自分に合った方法で物件探しを進めることが、理想の物件を見つけるポイントとなります。
【比較ポイント③】新築マンションと中古マンションの物件購入のダンドリ
新築マンションと中古マンションでは、物件購入までの流れや必要な手続きが大きく異なります。ここでは、それぞれの購入プロセスについて、時系列に沿って詳しく解説していきます。
新築マンションの購入プロセス
1.物件情報の収集と資金計画の検討
希望の条件に合う物件を探しながら、住宅ローンの仮審査を受けるなど、具体的な資金計画を立てます。この段階で、複数の金融機関に相談し、最適な融資条件を探ることをお勧めします。
2.モデルルーム見学・申込み
気になる物件のモデルルームを見学し、間取りや設備を確認します。希望の物件が決まったら、申込金(通常10~20万円程度)を支払い、購入申し込みを行います。人気物件の場合は抽選になることもあります。
3.契約
申し込みから約2週間程度で売買契約を締結します。この時点で、契約金(物件価格の10~20%程度)の支払いが必要です。契約時には重要事項説明を受け、管理規約や契約内容をしっかりと確認します。
4.住宅ローンの正式審査
契約後、住宅ローンの正式審査を受けます。審査には通常2~3週間程度かかります。この時点で、火災保険の加入や団体信用生命保険の手続きも必要になります。
5.中間金の支払い
建物の建築状況に応じて、中間金(物件価格の20~30%程度)の支払いが必要になることがあります。支払い時期は物件によって異なります。
6.内覧会・最終確認
建物完成前に内覧会があり、実際の住戸を確認することができます。施工状態や設備の動作確認など、細かなチェックを行います。
7.残金決済・引き渡し
最終的な残金の支払いを行い、物件の引き渡しとなります。この時点で所有権移転登記の手続きも行われます。
中古マンションの購入プロセス
1.物件情報の収集と内見
希望条件に合う物件を探し、実際に内見を行います。この段階で建物の管理状態や修繕履歴なども確認します。同時に、住宅ローンの事前審査も受けておくと良いでしょう。
2.物件調査
気になる物件が見つかったら、管理規約や修繕積立金の状況、過去の修繕履歴などを詳しく調査します。必要に応じて、建物診断や耐震診断も検討します。
3.価格交渉・売買契約
物件価格や諸条件について売主と交渉を行い、合意が得られたら売買契約を締結します。契約時には手付金(物件価格の10%程度)の支払いが必要です。
4.住宅ローンの正式審査
契約後、住宅ローンの正式審査を申請します。中古物件の場合、建物の築年数や管理状態によって融資条件が変わることがあります。
5.残金決済・引き渡し
契約から約1~2ヶ月後に残金決済と引き渡しが行われます。この時点で所有権移転登記も行われます。
購入時の注意点
新築マンション購入時の注意点
販売スケジュールや支払いスケジュールを事前に確認し、必要な資金を計画的に準備することが重要です。また、オプション工事の申込期限や、住宅ローン減税の適用条件なども確認しておきましょう。
中古マンション購入時の注意点
建物の状態や修繕履歴の確認は特に重要です。また、リノベーションを予定している場合は、工事可能な時期や制限事項についても事前に確認が必要です。
スムーズな購入のためのポイント
資金計画の綿密な検討
諸費用や今後の修繕費用なども含めて、余裕を持った資金計画を立てることが重要です。特に、中古マンションの場合は、リノベーション費用も考慮に入れる必要があります。
専門家への相談
不動産取引の経験が豊富な不動産会社や、マンション管理の専門家に相談することで、トラブルを未然に防ぐことができます。特に契約内容の確認や、建物の状態チェックは、専門家の意見を参考にすることをお勧めします。
このように、新築と中古では購入までのプロセスが大きく異なります。それぞれの特徴を理解し、計画的に手続きを進めることが、スムーズな購入の鍵となります。
【比較ポイント④】新築マンションと中古マンションの住み替えのしやすさ
将来的な住み替えを考える上で、新築マンションと中古マンションでは売却のしやすさや資産価値の推移に大きな違いがあります。ここでは、それぞれの特徴や注意点について詳しく解説していきます。
新築マンションの住み替えのしやすさ
売却のしやすさ
新築マンションは、築年数が浅いうちは比較的売却しやすい傾向にあります。特に、人気エリアや交通利便性の高い場所であれば、売却時の価格も維持されやすく、買い手もつきやすいでしょう。ただし、購入直後は価格が下がりやすい点には注意が必要です。
資産価値の推移
一般的に、新築マンションは引き渡し直後から価格が下がる傾向にあります。その後は立地や管理状態によって価格の推移が異なりますが、良好な管理が行われている物件であれば、緩やかな価格低下に留まることが多いです。
住み替え時のメリット
設備や内装が比較的新しい状態であることから、大規模なリフォームなしでも売却できる可能性が高くなります。また、住宅性能評価書があることで、建物の品質を客観的に示すことができます。
中古マンションの住み替えのしやすさ
売却のしやすさ
中古マンションの場合、築年数や管理状態、立地条件によって売却のしやすさが大きく異なります。特に、管理組合の運営が良好で、修繕積立金が適切に積み立てられている物件は、比較的売却しやすい傾向にあります。
資産価値の推移
中古マンションは、既にある程度価格が下がった状態で購入するため、新築と比べて価格下落の幅が小さくなる傾向があります。ただし、建物の管理状態や修繕の実施状況によって、価格の推移は大きく変わってきます。
住み替え時の注意点
築年数が経過している場合、売却前にリフォームが必要になることがあります。また、耐震性や設備の老朽化など、建物の状態によっては買い手がつきにくくなる可能性もあります。
住み替えを考える際の重要ポイント
立地条件の重要性
新築・中古どちらの場合も、立地条件は売却のしやすさを左右する最も重要な要素です。特に、駅からの距離や生活利便施設へのアクセスは、将来的な売却を考える上で重要なポイントとなります。
管理状態の影響
建物の管理状態は、資産価値の維持に大きく影響します。修繕積立金が適切に積み立てられており、定期的なメンテナンスが行われている物件は、将来的な売却も比較的スムーズに進むことが多いです。
市場動向の把握
不動産市場の動向や地域の将来性も、住み替えのしやすさに影響を与えます。再開発計画がある地域や、人口増加が見込まれる地域では、比較的売却しやすい傾向にあります。
スムーズな住み替えのためのアドバイス
購入時の検討ポイント
将来的な住み替えを考慮する場合、以下の点に注意して物件を選ぶことをお勧めします。
新築マンションの場合:
・デベロッパーの知名度や実績
・建物の基本性能や設備の質
・管理体制の充実度
中古マンションの場合:
・修繕履歴や大規模修繕計画の内容
・管理組合の運営状況
・設備の更新状況
日常的な維持管理の重要性
建物の価値を維持するためには、日常的な維持管理が重要です。管理組合の活動に積極的に参加し、適切な修繕計画の策定や実施に協力することで、将来的な売却もスムーズに進みやすくなります。
売却時期の見極め
住み替えを考える際は、市場動向や自身のライフプランを考慮して、適切な売却時期を見極めることが重要です。特に、大規模修繕の実施時期や、周辺の再開発計画なども考慮に入れながら、タイミングを検討しましょう。
このように、新築と中古では住み替えのしやすさに違いがあります。購入時から将来の住み替えを視野に入れ、物件選びや維持管理を行うことで、スムーズな住み替えが可能になります。
よくある質問
新築・中古マンション購入に関して、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。物件選びの参考にしていただければと思います。
価格・費用に関する質問
Q. 新築マンションと中古マンション、総費用はどのくらい違いますか?
A. 一般的に、同じエリア・同じ広さの場合、新築マンションは中古マンションと比べて2~3割ほど高額になります。ただし、中古マンションの場合はリノベーション費用が別途必要になる可能性があります。また、新築の場合は消費税(10%)が別途かかりますが、中古の場合は不要です。
Q. 頭金はどのくらい必要ですか?
A. 一般的には物件価格の2割程度(新築の場合)を目安とします。中古マンションの場合は、物件価格の1割程度でも購入できることがありますが、リノベーション費用なども考慮する必要があります。頭金が多いほど、月々のローン返済額を抑えることができます。
物件選びに関する質問
Q. 新築と中古、どちらが資産価値は下がりにくいですか?
A. 一般的に、新築マンションは引き渡し直後から価格が下がる傾向にありますが、その後の下落率は緩やかになります。中古マンションは、既にある程度価格が下がった状態で購入するため、相対的に価値の下落は緩やかになります。ただし、どちらの場合も立地条件や管理状態が資産価値の維持に大きく影響します。
Q. 築年数はどのくらいまでが望ましいですか?
A. 中古マンションを検討する場合、一般的には築20年程度までが望ましいとされています。ただし、適切な管理が行われている物件であれば、築30年以上でも十分な居住性が保たれています。重要なのは、建物の管理状態や修繕履歴、管理組合の運営状況です。
住宅ローンに関する質問
Q. 中古マンションでも住宅ローン減税は受けられますか?
A. 一定の条件を満たせば、中古マンションでも住宅ローン減税を受けることができます。ただし、築年数や耐震基準などの条件があり、新築と比べて適用要件が厳しくなります。購入を検討する際は、事前に適用条件を確認することをお勧めします。
Q. 団体信用生命保険は必ず加入する必要がありますか?
A. 一般的な住宅ローンでは、団体信用生命保険への加入が必須となっています。これは、借入者が死亡した場合などに、残りのローンが保険で返済される仕組みです。保険料は通常、金利に含まれています。
管理・修繕に関する質問
Q. 管理費や修繕積立金は、新築と中古でどう違いますか?
A. 新築マンションの場合、当初は比較的低めに設定されていることが多いですが、築年数とともに値上げされる可能性があります。中古マンションの場合は、実際の管理・修繕実績に基づいて設定されているため、より実態に即した金額となっていることが多いです。
Q. 大規模修繕はいつ行われますか?
A. 一般的に、12~15年周期で大規模修繕が実施されます。新築マンションの場合は、最初の大規模修繕まで10年以上かかりますが、中古マンションの場合は、購入時期によって次回の大規模修繕までの期間が異なります。修繕履歴や今後の修繕計画は、必ず確認するようにしましょう。
契約・手続きに関する質問
Q. 契約から入居までどのくらいかかりますか?
A. 新築マンションの場合、契約から入居まで半年から1年程度かかるのが一般的です。中古マンションの場合は、契約から1~2ヶ月程度で入居可能です。ただし、リノベーション工事を行う場合は、工期分の期間が追加で必要になります。
Q. 内覧はいつできますか?
A. 中古マンションの場合は、購入検討時に内覧が可能です。新築マンションの場合は、建物完成前の内覧会で確認することができますが、これは引き渡しの1~2ヶ月前になります。モデルルームとは印象が異なることもあるため、しっかりとチェックすることが重要です。
住み替えに関する質問
Q. 購入後、どのくらいで売却できますか?
A. 法律上の制限はありませんが、新築マンションの場合、価格が下がりやすい引き渡し直後の売却は避けることをお勧めします。中古マンションの場合も、リノベーションなどの投資回収を考慮すると、最低でも3年程度は保有することが望ましいとされています。
まとめ
新築マンションと中古マンションは、それぞれに特徴があり、一概にどちらが良いとは言えません。ご自身の予算や希望の住環境、将来的な住み替えの可能性なども考慮しながら、じっくりと検討することが大切です。また、物件選びの際は、立地や管理状態、将来的な修繕計画なども含めて総合的に判断することをお勧めします。
なお、当社が提供している「housemarriage」では、住宅コンシェルジュが理想の家づくりのサポートとして、住まいを探す上で重要なハウスメーカーや工務店の営業担当者とのマッチングサポートをさせていただきます。住宅購入の資金計画の相談・作成や、相性良く親身になってくれる「営業担当者」をご紹介します。家づくりに関して少しでも不安を感じるようであれば、お問い合わせください。
この記事のタグ
運営会社情報
会社名
:有限会社ティーエムライフデザイン総合研究所
代表者
:渡辺知光
本社
所在地:〒104-0045 東京都中央区築地2-15-15 セントラル東銀座1002
アクセス
:地下鉄日比谷線築地駅より徒歩3分
:地下鉄日比谷線都営浅草線東銀座駅より徒歩3分