housemarriage

即入居可の新築マンションや中古マンションの特徴、入居日数を解説

家づくりの基本

2024/12/03

2024/12/03

記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

即入居可の新築マンションや中古マンションの特徴、入居日数を解説

マンション購入を検討する際、「できるだけ早く入居したい」というニーズをお持ちの方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、即入居可の新築・中古マンションについて、物件の特徴や実際の入居までにかかる日数などについてまとめてみました。

目次

新築マンション購入の場合の、即入居可物件の特徴

新築マンションで即入居可物件とは、建物の完成後すぐに入居できる状態の物件を指します。主に、建物完成後に未契約で残っている住戸や、契約後にキャンセルが発生した物件などが該当します。

即入居可の新築マンションのメリット

即入居可の新築マンションには、いくつかのメリットがあります。まず、実際の住戸を内覧できることが大きな特徴です。日当たりや窓からの眺望、収納の使い勝手など、モデルルームだけではわからない部分を実際に確認できます。

また、建物が完成しているため、外観や共用部の仕上がり、エントランスの雰囲気なども把握することができます。さらに、すでに入居が始まっている場合は、実際の住民構成や生活環境なども確認しやすいというメリットがあります。

価格面での特徴

即入居可物件は、竣工後に時間が経過している場合、デベロッパーの在庫負担軽減のため、価格が値引きされているケースがあります。特に決算期や物件の販売状況によっては、魅力的な価格で購入できる可能性もあります。

契約から引き渡しまでの特徴

建物が完成しているため、通常の分譲時期に購入する場合と比べて、契約から引き渡しまでの期間が短くなります。ただし、住宅ローンの審査や諸手続きには一定期間が必要なため、即日の入居は難しい点には注意が必要です。

間取りや仕様の制約

即入居可物件の場合、すでに建物が完成しているため、間取りの変更や設備のグレードアップなどのカスタマイズが制限される場合があります。基本的には現状での購入となるため、物件選びの際は細部までしっかりと確認することが重要です。

注意すべきポイント

即入居可物件を検討する際は、なぜその物件が未契約なのか、どのくらいの期間販売されているのかなどの背景も確認しておくとよいでしょう。住戸の向きや階数、価格設定など、何らかの理由があって販売が進んでいない可能性もあります。

また、建物の完成から時間が経過している場合、最新の住宅性能や設備と比較して古い仕様となっている可能性もあります。購入を検討する際は、これらの点も含めて総合的に判断することをおすすめします。

即入居可物件の探し方

即入居可物件の情報は、不動産情報サイトや各デベロッパーのウェブサイト、不動産店舗などで確認することができます。また、マンション専門の不動産会社に相談すると、より詳しい物件情報を得られる場合もあります。

なお、即入居可物件は在庫数が限られているため、気になる物件があれば早めに内覧を申し込み、検討を進めることをおすすめします。特に人気エリアの物件は、比較的早く成約となる傾向にあります。

即入居可の新築マンションに入居できるまでの日数(目安)

即入居可の新築マンションは、建物が完成し、内装や設備も整った状態で引き渡しを受けることができます。しかし、実際の入居までには様々な手続きが必要となります。ここでは、契約から入居までの具体的な期間と必要な手続きについて解説します。

標準的な所要期間について

即入居可の新築マンションの場合、契約締結から入居までは通常1〜2ヶ月程度の期間が必要となります。これは、住宅ローンの手続きや、引き渡し前の確認、各種手続きなどに要する時間です。現金一括払いの場合や、住宅ローンの事前審査を済ませている場合は、3週間程度まで短縮できる可能性があります。

住宅ローン利用時の所要期間

住宅ローンを利用する場合、金融機関による審査期間が必要となります。事前審査には3〜5営業日程度、本審査には2週間から1ヶ月程度かかります。その後、契約書類の準備に1週間程度、融資実行までに1週間程度を要するのが一般的です。金融機関や審査状況によって多少の変動はありますが、これらの手続きを円滑に進めるためには、必要書類を事前に準備しておくことが重要です。

契約から引き渡しまでの流れ

売買契約を締結してから物件の引き渡しまでには、いくつかのステップがあります。まず重要事項説明を受け、売買契約を締結します。その後、手付金の支払いを行い、残金決済・引き渡しという流れとなります。これらの手続きには合計で2週間から1ヶ月程度を要します。デベロッパーの営業日や予約状況によっても変動する可能性があります。

引き渡し前の確認事項

実際の入居前には、物件の最終確認(内覧会)が行われます。この際には、設備や内装の状態、各種スイッチの動作確認、給排水設備の確認などを行います。また、鍵の受け渡し方法の確認も行われます。この確認には通常半日から1日程度かかります。確認時に不具合が見つかった場合は、修正のための追加期間が必要となる場合もあります。

入居に向けた事前準備

入居に向けては、電気・ガス・水道などのライフラインの開通手続き、インターネット回線の開通手続き、管理組合への入居届の提出、火災保険の加入手続きなどが必要です。これらの手続きには1週間から10日程度かかることが一般的です。特にインターネット回線の開通は、工事の予約状況によっては時間がかかる場合があります。

引っ越し時期の調整

新築マンションの場合、同時期に多くの入居者が引っ越しを行うことが予想されます。そのため、エレベーターの予約や、引っ越し業者の手配は早めに行う必要があります。特に週末や月末は混雑が予想されるため、平日での引っ越しを検討するなど、柔軟な対応が求められます。

スムーズな入居のためのアドバイス

入居をスムーズに進めるためには、デベロッパーや不動産会社との連絡を密にとることが重要です。特に必要書類の準備や各種手続きは、チェックリストを作成して漏れがないように管理することをお勧めします。また、予期せぬトラブルに備えて、入居予定日の1週間程度前には全ての手続きを完了させておくことが望ましいでしょう。

入居後の手続きについて

実際の入居後にも、住民票の移動や、マンションの管理規約に基づく各種届出など、いくつかの手続きが必要となります。これらの手続きにも1週間程度の期間を見込んでおく必要があります。また、新築マンションの場合、入居後に行われる入居者説明会や管理組合の設立総会などにも参加する必要があります。

中古マンション購入の場合の、即入居可物件の特徴

中古マンションの即入居可物件は、売主が既に退去しており、いつでも入居できる状態の物件を指します。具体的には、売主がすでに転居済みの空室物件や、投資用として保有されていた賃貸物件、相続物件で空室となっている物件、リノベーション済みの物件などが該当します。

内覧や物件確認のしやすさ

即入居可物件の大きなメリットは、実際の室内を確認しやすい点です。売主が不在のため、内覧の日程調整がスムーズに行えるほか、現地での寸法確認や写真撮影なども自由に行えます。これにより、リフォームプランを具体的に検討することも容易になります。

物件の状態による分類

即入居可物件は、その状態によってさまざまなタイプがあります。現状のままですぐに住める物件もあれば、クリーニングのみ必要な物件、簡単な補修工事が必要な物件、あるいはフルリノベーションが必要な物件まで、状態は物件によって大きく異なります。

価格交渉のしやすさ

即入居可物件では、物件の状態が明確なため、修繕費用を考慮した具体的な価格交渉が可能です。また、売主の売却意欲が比較的高いケースが多く、リフォーム費用を含めた総額での検討ができることも特徴です。

間取り変更やリフォームの自由度

中古マンションならではの特徴として、カスタマイズの自由度が高い点が挙げられます。クロスや床材の張り替え、キッチンやバスルームなどの設備交換、構造上可能な範囲での間取り変更、収納の追加や変更など、ライフスタイルに合わせた改修が可能です。

注意すべきポイント

即入居可物件を検討する際は、建物の築年数と大規模修繕の履歴、管理組合の運営状況と修繕積立金の残高について、しっかりと確認することが重要です。また、設備の経年劣化状況や給排水管などの設備更新の必要性についても、専門家に相談しながら慎重に判断する必要があります。

物件選びのポイント

良質な即入居可物件を選ぶためには、まず管理状態の良い物件を選ぶことが重要です。給排水管の更新状況や専有部分の設備状況、エレベーターなど共用部分の設備更新状況なども、重要なチェックポイントとなります。

メンテナンス履歴の重要性

中古マンションを選ぶ際は、過去の修繕履歴や設備の更新時期、大規模修繕工事の実施状況、管理組合の修繕計画などの履歴情報が非常に重要です。これらの情報は、将来的な修繕費用の予測にも役立ちます。

スケジュール管理のポイント

即入居可物件であっても、実際の入居までには様々な準備が必要です。リフォーム工事の期間や住宅ローンの審査期間、引っ越しの準備期間、各種手続きに必要な期間などを考慮して、余裕を持ったスケジュールを立てることが大切です。物件購入を決めてからの段取りを綿密に計画することで、スムーズな入居が可能となります。

即入居可の中古マンションに入居できるまでの日数(目安)

即入居可の中古マンションは、空室状態で引き渡しを受けられる物件ですが、実際の入居までには諸手続きや準備が必要となります。ここでは、物件の状態や購入方法によって異なる入居までの期間について、詳しく解説していきます。

物件状態による入居までの期間

リノベーション不要の物件であれば、契約から3週間から1ヶ月程度で入居することが可能です。一方、リフォームやリノベーションが必要な場合は、工事の規模によって入居までの期間が大きく変動します。簡単な内装工事であれば2週間程度、フルリノベーションの場合は1〜2ヶ月程度の工期が必要となります。

購入資金の調達方法による違い

現金一括での購入の場合、売買契約から2週間程度で入居が可能です。一方、住宅ローンを利用する場合は、審査期間として3週間から1ヶ月程度が必要となります。ただし、事前審査を済ませておくことで、この期間を短縮することも可能です。

売買契約から決済までの流れ

売買契約を締結してから物件の引き渡しまでには、重要事項説明や契約書の作成、手付金の支払い、残金決済などの手続きが必要です。これらの標準的な期間は2週間から1ヶ月程度となりますが、売主と買主の都合により、前後する可能性があります。

必要な手続きと所要期間

中古マンションの購入に際しては、不動産登記や住民票の移動、火災保険の加入など、様々な手続きが必要です。また、電気・ガス・水道などのライフラインの開設手続きも必要となります。これらの手続きには1週間から10日程度かかることを見込んでおく必要があります。

入居に向けた事前準備期間

実際の入居に向けては、引っ越し業者の手配や、家具・家電の購入、インターネット回線の開通手続きなども必要です。これらの準備には2週間程度の期間を見込んでおくことをお勧めします。特に繁忙期は、引っ越し業者の予約が取りにくくなるため、早めの手配が重要です。

管理組合への手続き期間

マンションの管理組合への入居届や、駐車場・駐輪場の利用申請など、管理規約に基づく各種手続きも必要です。これらの手続きには1週間程度かかることが一般的です。管理組合の理事会承認が必要な場合は、さらに時間がかかる可能性があります。

スムーズな入居のためのポイント

入居をスムーズに進めるためには、売主や不動産会社、管理会社との連絡を密に取ることが重要です。また、リフォーム工事がある場合は、工事業者との打ち合わせや、工程管理もしっかりと行う必要があります。予期せぬトラブルに備えて、余裕を持ったスケジュール設定を心がけましょう。

トラブル回避のための注意点

中古マンションの場合、引き渡し前の建物状況調査(インスペクション)を実施することをお勧めします。また、管理規約や使用細則をしっかりと確認し、引っ越しやリフォーム工事に関する制限がないかどうかも事前に確認しておく必要があります。これらの確認を怠ると、入居時期に影響が出る可能性があります。

季節による影響

入居時期の検討には、季節的な要因も考慮する必要があります。特に年度末や年度始めは引っ越しのピークシーズンとなり、業者の予約が取りにくくなります。また、夏季や年末年始は工事業者の休暇なども考慮に入れる必要があります。これらの時期に入居を予定している場合は、通常よりも余裕を持ったスケジュール設定が推奨されます。

よくある質問

即入居可のマンション購入に関して、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。購入検討時の参考にしていただければと思います。

価格に関する質問

Q. 即入居可物件は通常の物件と比べて価格が安くなりやすいのでしょうか?

A. 新築マンションの場合、竣工後に時間が経過している物件は、デベロッパーの在庫負担を軽減するため、価格が値引きされているケースがあります。特に決算期が近い場合や、販売状況によっては大幅な値引きが期待できる場合もあります。一方、中古マンションの場合は、物件の状態や市場相場によって価格が決まるため、必ずしも割安とは限りません。

内覧に関する質問

Q. 即入居可物件の内覧はいつでもできますか?

A. 即入居可物件は、実際の住戸を内覧できることが大きな特徴です。ただし、事前に不動産会社への連絡が必要で、通常は1〜3日程度の予約が必要となります。新築マンションの場合は、デベロッパーの営業時間内での内覧となり、中古マンションの場合は、仲介会社のスケジュールに合わせた内覧となります。

住宅ローンに関する質問

Q. 住宅ローンの審査は通常の物件と同じように時間がかかりますか?

A. 即入居可物件であっても、住宅ローンの審査に要する期間は通常の物件と変わりません。ただし、新築マンションの場合、デベロッパーと提携している金融機関であれば、審査がスムーズに進む可能性があります。中古マンションの場合は、物件の築年数や管理状態なども審査の対象となるため、場合によってはさらに時間がかかることもあります。

リフォームに関する質問

Q. 即入居可の新築マンションでもリフォームは可能ですか?

A. 新築マンションの場合、建物が完成している状態のため、大幅な間取り変更や設備のカスタマイズは制限される場合が多いです。一方、中古マンションの場合は、管理規約の範囲内で比較的自由にリフォームを行うことができます。ただし、工事期間中は入居できないため、入居時期との調整が必要となります。

管理費等に関する質問

Q. 即入居可物件の場合、管理費や修繕積立金はいつから発生しますか?

A. 一般的に、物件の引き渡し日から管理費や修繕積立金が発生します。新築マンションの場合、管理組合の設立時期によっては、修繕積立金の徴収開始が延期されることもあります。中古マンションの場合は、前所有者からの引き継ぎとなるため、引き渡し日からの負担となります。

契約から入居までの期間に関する質問

Q. 即入居可なのに、なぜ契約から入居まで時間がかかるのですか?

A. 即入居可とは、物件自体がすぐに入居できる状態にあることを意味しますが、実際の入居までには必要な法的手続きや、住宅ローンの審査、引っ越しの準備などの時間が必要となります。これらの手続きを省略することはできませんが、事前に準備を進めることで、可能な限り期間を短縮することは可能です。

引っ越しに関する質問

Q. 即入居可物件の場合、引っ越し日はいつでも自由に決められますか?

A. 基本的には契約時に引き渡し日を決定し、それに合わせて引っ越し日を設定することになります。ただし、マンションの場合、エレベーターの予約が必要となるため、管理会社との調整が必要です。特に新築マンションの場合は、同時期に多くの入居者が引っ越しを行うため、希望通りの日時が取れない可能性もあります。

まとめ

即入居可物件は、実際の住戸を確認できる安心感があり、比較的早期の入居が可能という特徴があります。ただし、住宅ローンの審査など、必要な手続きには一定期間かかることを考慮しておく必要があります。物件選びの際は、入居希望時期に合わせて、必要な期間を逆算して検討を進めることをおすすめします。

なお、当社が提供している「housemarriage」では、住宅コンシェルジュが理想の家づくりのサポートとして、住まいを探す上で重要なハウスメーカーや工務店の営業担当者とのマッチングサポートをさせていただきます。住宅購入の資金計画の相談・作成や、相性良く親身になってくれる「営業担当者」をご紹介します。家づくりに関して少しでも不安を感じるようであれば、お問い合わせください。

サービスについて
詳しく知りたい方はこちら

記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

大学卒業後、積水化学工業に入社し住宅「セキスイハイム」を販売。3年8カ月千葉県内で営業に従事し、営業表彰を6期連続受賞。
途中、母の急死に直面し、自分の将来について悩み始める。結果、大学のゼミで学んだ「保険」事業に実際に携わりたいと思いFP資格を取得して日本生命に転職。4年間営業に従事したが、顧客に対して提供出来る商品がなく退職を決意。FP兼保険代理店を開業する。

収入も顧客もゼロからのスタート。しかも独立直前に結婚し住宅購入した為、返済不安に陥り貯蓄が日々減っていく恐怖を覚える。

人生で初めて家計の見直しを行い、根本的な改善により失敗と不安を減らすコツを発見。自分の経験を生かしお客様が同じ道を歩まないよう伝えるべく「マイホーム検討者向けFP」として活動中。

運営会社情報

  • 会社名

    :有限会社ティーエムライフデザイン総合研究所

  • 代表者

    :渡辺知光

  • 本社
    所在地

    :〒104-0045 東京都中央区築地2-15-15 セントラル東銀座1002

  • アクセス

    :地下鉄日比谷線築地駅より徒歩3分

    :地下鉄日比谷線都営浅草線東銀座駅より徒歩3分

housemarriage(住宅営業担当者とのマッチングサービス)についてご紹介します