housemarriage

浴槽・水栓の基礎知識や選び方のポイントについて解説

家づくりの基本

2024/12/12

2024/12/12

記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

浴槽・水栓の基礎知識や選び方のポイントについて解説

浴室は毎日使う大切な空間であり、特に浴槽と水栓の選択は快適な入浴体験に大きく影響します。この記事では、浴槽・水栓の基礎知識から選び方のポイントまで、実例を交えながら詳しく解説していきます。

浴槽・水栓の役割や機能性

浴室空間における浴槽と水栓は、単なる入浴のための道具以上の重要な役割を担っています。それぞれの役割と機能性について、詳しく見ていきましょう。

浴槽の基本的な役割

浴槽には、リラックスできる入浴空間を提供する以外にも、体を温める、疲労回復を促す、血行を促進するといった重要な役割があります。近年の浴槽は、これらの基本的な役割に加えて、さまざまな機能が追加されています。

浴槽の主な機能性

保温機能は、最近の浴槽に搭載されている代表的な機能の一つです。断熱材を使用することで、お湯の冷めにくい構造になっており、追い焚きの回数を減らすことができます。これにより、光熱費の節約にもつながります。

また、節水機能も重要な機能の一つです。浴槽の形状を工夫することで、少ない水量でも十分な浸かり心地を実現できるようになっています。環境にも家計にも優しい機能といえるでしょう。

水栓の基本的な役割

水栓は、適切な温度と水量で安全に給水・給湯を行う重要な役割を担っています。使い勝手の良さはもちろんのこと、安全性も特に重視される部分です。

水栓の主な機能性

温度調節機能は、水栓において最も重要な機能の一つです。特にサーモスタット式の場合、設定した温度を自動的に維持してくれるため、やけどの防止に効果的です。

止水機能も重要です。適切なタイミングで確実に水を止められることは、安全面でも節水面でも大切です。最近の水栓には、節水シャワーヘッドが標準装備されているものも多く、水の使用量を抑えることができます。

最近のトレンドと新機能

浴槽では、自動洗浄機能や水素生成機能など、より高度な機能を備えた製品も登場しています。水栓についても、音声操作やタッチセンサーなど、より使いやすい機能が搭載された製品が増えてきています。

メンテナンス性について

浴槽も水栓も、日々の使用に加えて、定期的なメンテナンスが必要になります。最近の製品は、掃除のしやすさや部品の交換のしやすさなども考慮して設計されており、メンテナンス性も重要な機能の一つとなっています。

省エネルギー性能

浴槽の保温機能や水栓の節水機能は、省エネルギーの観点からも注目されています。これらの機能を上手く活用することで、光熱費の削減だけでなく、環境への負荷を減らすことにもつながります。

このように、浴槽と水栓には多くの役割と機能性があり、快適な入浴環境を実現する上で欠かせない要素となっています。選択の際は、これらの機能をよく理解した上で、自身のニーズに合った製品を選ぶことが大切です。

浴槽・水栓の種類

浴槽の設置タイプ

浴槽の設置タイプには、据置式、半埋め込み式、埋め込み式があります。据置式は工事が比較的簡単で交換もしやすい一方、埋め込み式は見た目がすっきりとして高級感がありますが、工事費用が高くなる傾向にあります。

浴槽の素材による分類

FRP製は最も一般的で価格も手頃ですが、傷つきやすい特徴があります。人工大理石製は高級感があり保温性に優れていますが、価格は比較的高めです。ホーロー製は傷つきにくく耐久性が高いものの、重量があり工事費用が高くなります。

浴槽の形状による分類

和風タイプは深い浸かり心地が特徴で、洋風タイプは広々とした設計が特徴です。また、コーナータイプはスペースを効率的に活用でき、親子タイプは段差があり子供との入浴に適しています。

水栓の種類

シングルレバー式は操作が簡単で一般的です。サーモスタット式は温度調節が容易で安全性が高く、デジタル式は正確な温度設定が可能です。また、タッチレス式は衛生的で使い勝手が良いという特徴があります。

シャワーヘッドの種類

節水タイプ、マッサージタイプ、ミスト機能付きなど、様々な機能を備えたものがあります。ホース長さや吐水パターンの選択肢も豊富で、使用目的に応じて選べます。

最新のトレンド

浴槽では、自動洗浄機能付きや水素水生成機能付きなど、より高機能な製品が登場しています。水栓では、音声操作対応やIoT連携機能を備えた製品が増えてきており、より使いやすく快適な入浴環境を実現しています。

浴槽・水栓選びのポイント

浴槽と水栓の選択は、日々の暮らしに大きく影響する重要な決定です。家族構成やライフスタイルに合わせて、適切な選択をするためのポイントを詳しく解説していきます。

浴槽選びの基本ポイント

まず重視したいのが、家族構成との相性です。大人数の家族なら広めの浴槽、高齢者がいる場合は出入りのしやすい浴槽、小さな子供がいる場合は安全性の高い浴槽を選ぶようにしましょう。

浴槽の素材選び

FRP製は価格が手頃で一般的ですが、傷つきやすい面があります。人工大理石は高級感があり保温性にも優れていますが、価格は高めです。予算と求める性能のバランスを考慮して選択することが大切です。

浴槽のサイズ選び

浴室の広さや間取りに合わせて、適切なサイズを選ぶ必要があります。ただし、大きすぎると水道光熱費が増加する可能性があるため、実際の使用シーンを想定して選びましょう。

水栓の選び方

水栓は安全性を最優先に考えましょう。特に小さな子供や高齢者がいる家庭では、温度調節機能の充実したサーモスタット式がおすすめです。また、使い勝手の良さも重要なポイントとなります。

メンテナンス性の考慮

日々のお手入れのしやすさも重要です。浴槽は掃除がしやすい形状のもの、水栓は汚れが付きにくく清掃が簡単なものを選ぶと、長期的な使用を考えた際に便利です。

コストパフォーマンスの検討

初期費用だけでなく、水道光熱費や維持費用なども含めて総合的に検討しましょう。保温機能や節水機能が充実した製品は、長期的に見ると費用対効果が高くなる可能性があります。

設置環境の確認

既存の給排水管の位置や、床の耐荷重性能なども確認が必要です。特に重量のある素材の浴槽を選ぶ場合は、設置可能かどうかの事前確認が重要です。

デザイン性の検討

浴室全体の雰囲気との調和も大切なポイントです。浴槽の形状や色、水栓のデザインなど、統一感のある空間づくりを意識して選びましょう。

保証とアフターサービス

製品の保証期間やアフターサービスの内容も確認しておきましょう。特に水栓は使用頻度が高いため、故障時の対応がスムーズな製品を選ぶことをおすすめします。

エコ性能の確認

節水性能や保温性能など、環境に配慮した機能も重要な選択基準です。これらの機能は、環境負荷の低減だけでなく、光熱費の削減にもつながります。

このように、浴槽・水栓の選択には多くの検討ポイントがあります。展示場で実物を確認したり、専門家に相談したりしながら、理想の製品を見つけていきましょう。

よくある質問

浴槽・水栓の選択に関して、お客様からよく寄せられる質問をQ&A形式でまとめました。選択の際の参考にしていただければと思います。

浴槽に関する質問

Q:浴槽の素材選びで迷っています。FRPと人工大理石、どちらがおすすめですか?

A:予算とお手入れの手間を考慮すると、一般的にはFRP製がおすすめです。ただし、保温性や高級感を重視する場合は人工大理石製が適しています。FRPは価格が手頃で軽量ですが、傷つきやすい特徴があります。人工大理石は耐久性と保温性に優れていますが、価格は比較的高めとなります。

Q:浴槽の保温機能は必要でしょうか?

A:光熱費の節約の観点から、保温機能付きの浴槽をおすすめします。特に、家族の入浴時間が分散する場合や、追い焚きの回数を減らしたい場合は、保温機能があると便利です。初期費用は多少高くなりますが、長期的に見ると経済的です。

水栓に関する質問

Q:サーモスタット式の水栓は本当に必要ですか?

A:安全性を考慮すると、サーモスタット式水栓は非常におすすめです。特に小さなお子様やご高齢の方がいるご家庭では、やけど防止の観点から重要です。温度調節が簡単で、水圧の変化による温度変動も防げます。

Q:シャワーヘッドの交換は可能ですか?

A:多くの場合、シャワーヘッドの交換は可能です。ただし、メーカーや機種によって規格が異なる場合があるため、事前に適合性を確認することが重要です。節水タイプやマッサージ機能付きなど、好みに応じて選択できます。

メンテナンスに関する質問

Q:浴槽や水栓のお手入れ方法を教えてください。

A:日々の簡単な清掃と定期的な本格清掃が基本です。浴槽は使用後に軽く洗い流し、週に1回程度は洗剤を使用して清掃することをおすすめします。水栓は水垢が付きやすいため、こまめな拭き掃除が重要です。

Q:水栓の寿命はどのくらいですか?

A:一般的な使用で10年程度とされていますが、使用頻度や水質、お手入れの状態によって異なります。パッキンなどの消耗部品は適宜交換することで、長く使用することができます。

設置・工事に関する質問

Q:浴槽の取り替えにはどのくらいの工期が必要ですか?

A:通常、浴槽の取り替えだけであれば1~2日程度で完了します。ただし、給排水管の位置変更や床の補強が必要な場合は、工期が延びる可能性があります。

Q:既存の浴室に好みの浴槽が設置できるか心配です。

A:設置前に、浴室の広さや給排水管の位置、床の耐荷重性能などを確認する必要があります。特に重量のある素材の浴槽を選ぶ場合は、事前の調査が重要です。

費用に関する質問

Q:浴槽・水栓の交換にかかる費用の相場を教えてください。

A:浴槽の場合、素材や機能によって15万円~50万円程度、水栓は2万円~10万円程度が一般的です。ただし、これらは機器代のみの価格で、工事費用は別途必要となります。また、既存設備の撤去費用なども考慮する必要があります。

まとめ

浴槽・水栓の選択は、快適な暮らしを実現する上で重要なポイントとなります。家族構成やライフスタイル、予算などを考慮しながら、理想の浴室づくりを進めていきましょう。なお、選択に迷った際は、展示場で実物を確認したり、専門家に相談したりすることをおすすめします。

なお、当社が提供している「housemarriage」では、住宅コンシェルジュが理想の家づくりのサポートとして、住まいを探す上で重要なハウスメーカーや工務店の営業担当者とのマッチングサポートをさせていただきます。住宅購入の資金計画の相談・作成や、相性良く親身になってくれる「営業担当者」をご紹介します。家づくりに関して少しでも不安を感じるようであれば、お問い合わせください。

サービスについて
詳しく知りたい方はこちら

この記事のタグ

記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

大学卒業後、積水化学工業に入社し住宅「セキスイハイム」を販売。3年8カ月千葉県内で営業に従事し、営業表彰を6期連続受賞。
途中、母の急死に直面し、自分の将来について悩み始める。結果、大学のゼミで学んだ「保険」事業に実際に携わりたいと思いFP資格を取得して日本生命に転職。4年間営業に従事したが、顧客に対して提供出来る商品がなく退職を決意。FP兼保険代理店を開業する。

収入も顧客もゼロからのスタート。しかも独立直前に結婚し住宅購入した為、返済不安に陥り貯蓄が日々減っていく恐怖を覚える。

人生で初めて家計の見直しを行い、根本的な改善により失敗と不安を減らすコツを発見。自分の経験を生かしお客様が同じ道を歩まないよう伝えるべく「マイホーム検討者向けFP」として活動中。

運営会社情報

  • 会社名

    :有限会社ティーエムライフデザイン総合研究所

  • 代表者

    :渡辺知光

  • 本社
    所在地

    :〒104-0045 東京都中央区築地2-15-15 セントラル東銀座1002

  • アクセス

    :地下鉄日比谷線築地駅より徒歩3分

    :地下鉄日比谷線都営浅草線東銀座駅より徒歩3分

housemarriage(住宅営業担当者とのマッチングサービス)についてご紹介します