資産価値が落ちにくい街の特徴や住宅購入事情についてご紹介!
家づくりの基本
2024/12/17
2024/12/17
マイホーム購入を考える際、気になるのが将来の資産価値ではないでしょうか。せっかく購入した家でも、立地によっては資産価値が大きく下がってしまうことも。今回は、資産価値が落ちにくい街の特徴や、購入時のポイントについて詳しくご説明します。
資産価値が落ちにくい街ってどんな街?
資産価値が落ちにくい街は、立地条件や生活利便性など、複数の要素が組み合わさって形成されています。ここでは、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
交通アクセスが優れている
資産価値を維持する最も重要な要素の一つが、交通アクセスの良さです。具体的には、駅から徒歩10分以内の物件、複数の路線が利用できる街、都心へのアクセスが30分以内の地域などが該当します。特に、通勤・通学の時間帯に急行や特急が停車する駅がある街は、長期的な資産価値の維持が期待できます。
生活インフラが充実している
日常生活に必要な施設が徒歩圏内に揃っていることも、重要なポイントです。大型スーパーマーケットやショッピングモール、病院、学校、公園など、生活に必要な施設が整っている街は、将来的にも需要が見込めます。特に、休日も含めて深夜まで営業しているスーパーマーケットがあるなど、利便性の高い街は人気が継続します。
治安が良好である
街の治安の良さは、資産価値を維持する重要な要素です。街灯が適切に設置され、防犯カメラの整備が行き届いている地域や、地域コミュニティが活発で防犯パトロールが定期的に行われている街は、安心して住める環境として評価が高くなります。
教育環境が整っている
学区内に評価の高い公立学校がある、私立の有名校が近くにあるなど、教育環境が充実している街は、子育て世代からの需要が安定的にあります。また、学習塾や習い事教室なども充実していることで、より魅力的な街となります。
自然環境とのバランスが取れている
都会的な利便性だけでなく、緑地や公園などの自然環境も重要な要素です。特に、規模の大きな公園や緑地が整備されている街は、住環境の快適性が高く評価され、資産価値も維持されやすい傾向にあります。
人口が安定している
人口の増加や安定が見られる街は、将来的にも需要が期待できます。特に、子育て世代の流入が多い地域は、学校や子育て支援施設の充実度も高く、長期的な発展が期待できます。
商業施設が充実している
駅前や街の中心部に大型商業施設があり、さらに個性的な商店街も残っているような街は、生活の利便性が高く評価されます。特に、休日でも賑わいのある商業エリアを持つ街は、資産価値の維持が期待できます。
災害リスクが低い
地震や水害などの自然災害に対するリスクが低い地域は、長期的な資産価値の維持が期待できます。特に、高台にあり浸水の心配が少ない、耐震基準を満たした建物が多いなどの特徴を持つ街は、安全性の面で評価が高くなります。
将来性がある
再開発計画が進行中である、新しい商業施設の建設が予定されているなど、街の発展が見込める地域は、将来的な資産価値の上昇も期待できます。特に、行政による積極的なまちづくり施策が実施されている地域は注目に値します。
資産価値が落ちにくい街のポイントや注意点
住宅購入を検討する際、街の将来性を見極めることは非常に重要です。ここでは、資産価値が落ちにくい街を選ぶ際の具体的なポイントと、見落としがちな注意点についてご説明します。
再開発計画をチェックする
街の将来性を判断する上で、再開発計画の有無は重要な判断材料となります。市区町村の都市計画マスタープランなどで、今後10年、20年の街の展望を確認しましょう。特に、駅前再開発や大規模商業施設の建設計画がある地域は、インフラ整備や街の活性化が期待でき、資産価値の向上も見込めます。
人口動態を確認する
人口推移は街の活力を示す重要な指標です。区役所や市役所で公開されている統計データから、過去5年、10年の人口推移を確認することをおすすめします。特に、子育て世代の流入が多い地域は、教育施設や子育て支援サービスの充実も期待でき、将来的な発展が見込めます。
企業の進出状況を把握する
大手企業のオフィスや研究所の進出は、街の発展に大きな影響を与えます。新しいオフィスビルの建設計画や、企業の移転情報などもチェックしておくと良いでしょう。雇用が生まれることで、人口増加や商業施設の充実にもつながります。
土地の履歴を調べる
土地の過去の利用状況や、周辺環境の変遷を確認することも重要です。特に工場跡地や埋立地などの場合は、土壌汚染や地盤の状況について入念な確認が必要です。これらの要因は、将来の資産価値に大きく影響する可能性があります。
高齢化率に注目する
街の高齢化率は、将来の活力を予測する重要な指標となります。高齢化率が著しく高い地域では、空き家の増加や商店街の衰退などが懸念されます。一方で、若い世代の流入が多い地域は、街の活性化が期待できます。
災害リスクを確認する
ハザードマップで水害や地震のリスクを確認することは必須です。特に、浸水想定区域や土砂災害警戒区域に指定されている地域は、将来的な資産価値の低下リスクがあります。また、避難所の場所や防災施設の整備状況なども確認しておきましょう。
道路計画を確認する
新しい道路の建設計画や、既存道路の拡幅計画は、街の利便性に大きく影響します。特に、環状道路や主要幹線道路の整備計画がある地域は、交通アクセスの向上が期待できます。ただし、住宅の前に大きな道路ができる場合は、騒音や環境の変化にも注意が必要です。
学区の評判を調べる
子育て世代にとって、学区は非常に重要な検討要素です。学校の学力水準や特色ある教育活動、いじめ対策などの取り組みについても確認しておくと良いでしょう。評価の高い学校がある地域は、長期的に見ても需要が期待できます。
商業施設の経営状況をチェックする
近隣の商業施設の経営状況や、新規出店・撤退の動向にも注目しましょう。大手スーパーや商業施設の撤退は、街の衰退の兆候となる可能性があります。一方、新規出店が相次ぐ地域は、発展が期待できます。
行政サービスの充実度を確認する
子育て支援や高齢者福祉などの行政サービスの充実度も、街の魅力を左右する重要な要素です。特に、待機児童の状況や保育施設の整備計画、高齢者向け施設の充実度などは、将来の生活環境を考える上で重要なポイントとなります。
資産価値が落ちにくい街の代表例
資産価値が落ちにくい街には、いくつかの典型的なパターンがあります。ここでは、実際の事例をもとに、資産価値の維持が期待できる街の特徴を具体的にご紹介します。
都心近郊の閑静な住宅街
都心から30分圏内にある閑静な住宅街は、資産価値が維持されやすい代表例です。特に、山手線や中央線沿線の住宅街は、交通の利便性が高く、教育環境も充実しているため、安定した需要が見込めます。緑が多く、街並みが整備され、地域コミュニティが活発な住宅街は、長期的な資産価値の維持が期待できます。
大規模ターミナル駅周辺
複数の路線が乗り入れる大規模ターミナル駅周辺は、商業施設や生活インフラが充実しており、利便性の高さから資産価値が下がりにくい傾向にあります。特に、駅前再開発が進められている地域では、今後さらなる発展が期待できます。また、急行や特急が停車する駅周辺は、通勤・通学の利便性が高く評価されます。
新興住宅地として開発された計画的な街
大規模デベロッパーによって計画的に開発された新興住宅地は、道路や公園などの都市計画が整っており、景観も統一されています。特に、商業施設や教育施設、医療機関などが計画的に配置された街は、生活利便性が高く、資産価値も維持されやすい傾向にあります。
文教地区として知られる街
有名大学や私立学校が集中する文教地区は、教育環境の充実度が高く評価され、資産価値が維持されやすい特徴があります。学生向けの賃貸需要も安定しており、将来的な活用の選択肢も広がります。また、図書館や文化施設なども充実している傾向にあります。
自然環境と都市機能が調和した街
大規模な公園や緑地に囲まれながら、都市機能も充実している街は、住環境の快適性が高く評価されます。特に、河川や海岸沿いの整備された地域で、かつ災害リスクが低い街は、長期的な資産価値の維持が期待できます。
企業の本社や研究所が集積する街
大手企業の本社や研究所が集中している地域は、雇用が安定しており、それに伴う商業施設の充実も期待できます。また、企業の進出に伴い、インフラ整備も進められる傾向にあり、街の発展が見込めます。
医療施設が充実している街
大学病院や総合病院を中心に、医療施設が充実している街は、高齢化社会においても需要が見込めます。特に、複数の専門医療機関が揃っている地域は、安心して暮らせる環境として評価が高くなります。
商業・オフィス・住宅がバランスよく混在する街
商業施設、オフィスビル、住宅がバランスよく配置された街は、昼夜を問わず人の流れがあり、街の活気が維持されやすい特徴があります。特に、再開発によって新しい施設と既存の街並みが調和している地域は、将来的な発展も期待できます。
観光資源を有する街
歴史的な建造物や観光スポットを有する街は、観光客の流入による経済効果が期待できます。特に、適切に保存・活用されている歴史的な街並みは、独自の魅力として評価され、資産価値の維持にもつながります。
行政機関が集中する街
市役所や区役所などの行政機関が集中する街は、公共サービスが充実しており、また行政による街づくり施策も積極的に実施される傾向にあります。これらの要因は、長期的な街の安定性につながります。
資産価値が落ちにくい街の住宅購入事情
資産価値が落ちにくい街での住宅購入には、いくつかの特徴的な事情があります。ここでは、実際の購入を検討する際に知っておくべきポイントについて詳しく解説します。
物件価格の特徴
資産価値の維持が期待できる街では、当然ながら物件価格も高めに設定されています。特に、駅から徒歩10分以内の物件や、人気の学区内の物件は、相場よりも割高になる傾向があります。ただし、築年数や広さによって価格に幅があるため、予算に応じた選択肢を見つけることは可能です。
物件の競争率
人気エリアでは物件の売り出しから成約までの期間が短く、良い物件はすぐに売れてしまう傾向にあります。特に、新築物件や価格が手頃な中古物件は競争率が高くなります。そのため、資金計画や購入計画は余裕を持って進めることが重要です。
中古物件の状況
資産価値が落ちにくい街では、中古物件でも適切なメンテナンスがなされている物件が多い傾向にあります。管理体制がしっかりしているマンションや、リノベーション済みの戸建てなど、状態の良い中古物件も選択肢として検討する価値があります。
購入時の諸費用
物件価格が高額なため、必然的に諸費用も高額になります。住宅ローンの頭金、仲介手数料、登記費用、不動産取得税など、様々な費用が発生するため、購入予算は物件価格の1割から2割増しで考える必要があります。
住宅ローンの審査
資産価値の高い物件は、住宅ローンの審査も通りやすい傾向にあります。ただし、物件価格が高額なため、年収に対する借入額の倍率には注意が必要です。金融機関によっては、地域や物件の特性を考慮した独自の審査基準を設けている場合もあります。
売却時のメリット
将来の売却を考えた場合、資産価値が維持されている物件は、売り出し期間が短く、希望価格での売却が期待できます。また、賃貸に出す場合でも、安定した賃料収入が見込めるため、投資的な観点からも選択肢が広がります。
物件選びの注意点
資産価値が落ちにくい街であっても、個々の物件によって将来性は異なります。日当たりや間取り、建物の構造、設備の状態など、物件自体の価値を決める要素もしっかりと確認する必要があります。また、今後の修繕計画や管理体制なども重要な検討ポイントとなります。
購入タイミング
人気エリアでは、不動産市況による価格変動が比較的小さい傾向にあります。ただし、大規模な再開発計画の発表前後や、新しい交通インフラの整備計画が公表されるタイミングでは、価格が上昇する可能性があります。これらの情報をキャッチしながら、購入のタイミングを見極めることが重要です。
エリア分析の重要性
街全体の資産価値が高くても、同じ街の中でも場所によって将来性が異なります。特に、再開発の計画がある地域や、新しい商業施設の出店が予定されている地域など、今後の発展が期待できるエリアを見極めることが重要です。地域の不動産会社や住宅メーカーから情報を収集し、慎重に検討することをおすすめします。
住宅保険や保証の検討
資産価値の高い物件では、自然災害や事故による価値の低下リスクに備えて、充実した住宅保険への加入を検討することも重要です。また、住宅瑕疵保険やアフターサービス保証の内容も、しっかりと確認しておく必要があります。
よくある質問
資産価値が落ちにくい街での住宅購入について、よくある質問をQ&A形式でまとめました。購入を検討される方の不安や疑問にお答えします。
予算に関する質問
Q:資産価値が落ちにくい街の物件は、予算的に購入は難しいのでしょうか?
A:一般的に価格は高めですが、物件の規模や築年数によって選択肢があります。新築にこだわらず中古物件も検討することで、予算内で良質な物件を見つけることも可能です。また、住宅ローンの金利が低い時期を狙うなど、資金計画を工夫することで購入のチャンスが広がります。
将来性に関する質問
Q:将来、引っ越す可能性がある場合、資産価値は重要な検討要素になりますか?
A:はい、とても重要な要素です。資産価値が維持されている物件は、将来の売却や賃貸の際に選択肢が広がり、収益性も期待できます。特に、転勤の可能性がある方は、資産価値の維持を重視した物件選びをおすすめします。
物件探しに関する質問
Q:資産価値が落ちにくい街で、良い物件を見つけるコツはありますか?
A:複数の不動産会社に相談し、新規物件の情報をいち早くキャッチすることが重要です。また、地域の将来性や再開発計画などの情報も積極的に収集しましょう。不動産会社との良好な関係を築き、希望条件を明確に伝えることで、良い物件情報が入ってきやすくなります。
購入タイミングに関する質問
Q:資産価値が落ちにくい街の物件は、いつ購入するのがベストですか?
A:再開発計画の発表前や、新しい交通インフラの整備が決定する前が、比較的割安で購入できるタイミングとなります。ただし、タイミングを待ちすぎると良い物件を逃してしまう可能性もあるため、資金的に余裕がある時点で購入を検討することをおすすめします。
維持管理に関する質問
Q:資産価値を維持するために、特に気をつけるべきことはありますか?
A:定期的なメンテナンスと修繕は必須です。特にマンションの場合は、管理組合の運営状況や修繕積立金の積立状況にも注意が必要です。また、街の美観を維持するための地域活動にも積極的に参加することをおすすめします。
住宅ローンに関する質問
Q:資産価値が高い物件は、住宅ローンは組みやすいのでしょうか?
A:一般的に、資産価値の高い物件は金融機関からの評価も高く、ローンは組みやすい傾向にあります。ただし、借入額が高額になるため、年収に対する返済比率には注意が必要です。金融機関によって審査基準が異なるため、複数の金融機関に相談することをおすすめします。
中古物件に関する質問
Q:資産価値が落ちにくい街の中古物件は、購入を検討する価値はありますか?
A:はい、十分に検討する価値があります。特に、適切に管理されている中古物件は、新築に比べて割安で購入できる可能性があります。リノベーションを行うことで、資産価値をさらに高めることも可能です。ただし、建物の構造や設備の状態は、専門家に確認してもらうことが重要です。
将来の売却に関する質問
Q:将来、売却する際の相場は、どのように推移すると考えられますか?
A:資産価値が落ちにくい街では、急激な価格下落のリスクは比較的低いと考えられます。ただし、建物の経年劣化による価値の低下は避けられないため、定期的なメンテナンスや必要に応じたリフォームを行うことで、資産価値の維持に努めることが重要です。
まとめ
資産価値が落ちにくい街の選び方について、主なポイントをご紹介しました。交通の利便性や生活インフラの充実度、再開発計画の有無、人口動態など、様々な要素を総合的に判断することが大切です。物件購入の際は、これらの要素を慎重に検討し、長期的な視点で選択することをおすすめします。
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