housemarriage

不動産の情報収集の手段やコツ、活用方法について解説

家づくりの基本

2024/12/18

2024/12/18

記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

不動産の情報収集の手段やコツ、活用方法について解説

マイホームや賃貸物件探しで避けて通れないのが、不動産情報の収集です。近年はインターネットの発達により、様々な方法で物件情報を入手できるようになりました。そこで今回は、効率的な不動産情報の集め方と活用方法についてまとめてみました。

不動産の情報収集の手段

不動産情報を集める主な手段を、それぞれの特徴とともに詳しく見ていきましょう。

不動産ポータルサイトの活用

SUUMOやHOMES、アットホームなどの不動産ポータルサイトは、最も手軽に物件情報を集められる手段です。複数の不動産会社の物件をまとめて検索できる便利さがあり、条件を細かく設定して希望に合う物件を絞り込むことができます。

ただし、掲載情報が実際の状況と異なることもあるため、気になる物件を見つけた場合は、必ず不動産会社に物件の詳細を確認するようにしましょう。特に価格や空室状況は日々変動する可能性があります。

不動産会社の公式サイト

大手不動産会社の公式サイトでは、その会社が取り扱う物件情報を直接確認することができます。ポータルサイトよりも情報が新しく、詳細なデータが掲載されていることも多いです。

また、会社独自の物件検索システムや、オンライン相談サービスなども利用できる場合があります。ただし、1社のサイトだけでは物件の選択肢が限られてしまうため、複数の会社のサイトをチェックする必要があります。

不動産会社への来店

実際に不動産会社へ足を運ぶことで、WEBには掲載されていない物件情報を得られることがあります。また、担当者と直接話をすることで、より具体的な条件や要望を伝えることができます。

特に、内見の予約や契約に関する相談など、重要な判断が必要な場面では、face to faceでのコミュニケーションが欠かせません。ただし、1回の来店では時間的な制約もあるため、ある程度物件を絞り込んでから訪問することをおすすめします。

住宅情報誌の活用

従来からある情報収集手段として、住宅情報誌も依然として有効です。地域密着型の情報誌では、その地域特有の物件情報や地域情報が詳しく掲載されていることがあります。

また、不動産会社の広告やキャンペーン情報なども確認できるため、お得な情報を見つけられる可能性もあります。ただし、発行のタイミングによって情報が古くなることは避けられません。

現地での情報収集

実際に希望エリアを歩いて、「貸します・売ります」の看板や、不動産会社の店頭情報をチェックすることも重要です。その際、街の雰囲気や生活環境も同時に確認できるため、より実践的な情報収集が可能です。

特に人気エリアでは、良質な物件はWEBに掲載される前に決まってしまうこともあるため、現地での情報収集は大きな意味を持ちます。ただし、時間と労力がかかることは避けられないため、ある程度エリアを絞ってから行うことをおすすめします。

SNSやクチコミサイトの活用

最近では、X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSで物件情報が発信されることもあります。また、口コミサイトでは、実際に住んでいる人の生の声を聞くことができます。

ただし、SNSやクチコミの情報は主観的な意見が多いため、参考程度に留めておくことが賢明です。必ず公式情報と照らし合わせて、総合的に判断するようにしましょう。

物件の希望条件の整理方法

物件探しを始める前に、希望条件を明確にしておくことで効率的な情報収集が可能になります。以下、重要なポイントについて詳しく解説していきます。

予算に関する条件

予算は物件選びの最も重要な条件です。購入の場合は、頭金、住宅ローンの返済額、諸経費などを考慮に入れて設定しましょう。賃貸の場合は、家賃に加えて、管理費、共益費、敷金、礼金なども含めて検討する必要があります。

特に注意したいのは、予算をギリギリまで設定してしまうことです。予想外の出費や将来の収入変動なども考慮に入れ、余裕を持った設定にすることをおすすめします。

立地に関する条件

立地条件は生活の利便性に直結する重要な要素です。通勤・通学時間、最寄り駅からの距離、買い物施設への近さなど、優先順位をつけて検討しましょう。

また、治安や災害リスク、日当たり、道路の騒音なども重要な検討項目です。これらは実際に現地を見て確認することが望ましいでしょう。

間取りと広さの条件

間取りは、現在の生活スタイルだけでなく、将来の変化も見据えて検討する必要があります。家族構成の変化や在宅ワークの可能性なども考慮に入れましょう。

専有面積や各部屋の広さについても、家具のレイアウトや収納スペースを具体的にイメージしながら希望を整理していくことが大切です。

建物の条件

建物の築年数、構造、設備の状態なども重要な条件です。特に中古物件の場合は、リフォーム履歴や今後の修繕計画なども確認しておく必要があります。

また、エレベーターの有無、駐車場・駐輪場の状況、防犯設備なども、生活の快適性に関わる重要な要素となります。

入居時期の条件

入居希望時期も重要な条件の一つです。急いでいる場合は即入居可能な物件に絞る必要がありますし、余裕がある場合は、リフォーム途中の物件なども検討対象に入れることができます。

また、売買物件の場合は、決済や引き渡しまでの期間も考慮に入れる必要があります。

こだわりの条件

ペット可、オートロック、宅配ボックス、浴室乾燥機など、生活スタイルに応じた設備面でのこだわりがある場合は、優先順位をつけて整理しておきましょう。

ただし、条件が多すぎると選択肢が極端に狭まってしまう可能性があるため、譲れない条件と妥協できる条件を明確に分けておくことが重要です。

家族との条件調整

家族で住む場合は、それぞれの希望条件を擦り合わせる必要があります。通勤・通学の利便性や、各自の生活スタイルに合わせた条件を話し合い、優先順位を決めていきましょう。

特に、将来の変化も見据えた長期的な視点での話し合いが重要です。子育ての環境や親の介護の可能性なども考慮に入れておくとよいでしょう。

WEBの便利なツールの活用方法

不動産情報サイトには様々な便利な機能が用意されています。これらのツールを上手に活用することで、効率的な物件探しが可能になります。それぞれの機能について詳しく解説していきましょう。

物件検索機能の活用

不動産ポータルサイトの検索機能は非常に充実しています。価格帯、広さ、間取り、築年数などの基本条件に加え、設備や条件など細かい希望まで指定することができます。

特に便利なのが、検索条件の保存機能です。一度設定した条件を保存しておくことで、次回からすぐに同じ条件で検索することができます。また、複数の条件パターンを保存できるサイトもあります。

お気に入り登録機能

気になった物件は「お気に入り登録」しておくことをおすすめします。後から見返すことができるほか、複数の物件を並べて比較することも可能です。

また、多くのサイトでは登録した物件の価格変更や成約状況の変化を通知してくれる機能も備わっています。気になる物件の動向を継続的にチェックする際に便利です。

新着物件メール配信

希望条件に合う新着物件が出た際に、自動的にメールで知らせてくれる機能です。人気エリアでは良質な物件がすぐに決まってしまうことも多いため、この機能を活用して素早く対応することが重要です。

メール配信の頻度は自分で設定できることが多く、毎日配信や週1回配信など、自分のペースに合わせて選択することができます。

地図検索機能

地図上で物件の位置を確認できる機能は、周辺環境を把握する際に非常に便利です。駅からの距離や、スーパー、学校などの施設との位置関係を視覚的に確認することができます。

また、航空写真表示に切り替えることで、建物の配置や日当たりなども確認できるサイトもあります。ストリートビューと連携している場合は、街並みも確認することができます。

相場チェックツール

エリアごとの取引相場や賃料相場を確認できるツールも用意されています。過去の取引事例や、同じエリアの類似物件の価格を参考にすることで、適正な価格かどうかの判断材料になります。

特に売買物件の場合は、取引価格の推移なども確認できるため、値付けの妥当性を検討する際に役立ちます。

ローンシミュレーター

住宅ローンの返済シミュレーションができるツールも便利です。借入額、金利、返済期間などの条件を入力することで、毎月の返済額を試算することができます。

また、頭金の金額や、ボーナス払いの設定なども変更しながら、自分に合った返済プランを検討することができます。

スマートフォンアプリの活用

多くの不動産ポータルサイトでは、スマートフォン専用のアプリも提供しています。物件の写真や間取り図を大きく表示できたり、現在地周辺の物件をすぐに検索できたりと、外出先での物件探しに便利な機能が搭載されています。

また、内見の予約や問い合わせもアプリから直接行えるため、気になった物件にすぐにアクションを起こすことができます。

よくある質問

不動産情報の収集に関してよく寄せられる質問について、Q&A形式で解説していきます。

情報の信頼性について

Q:不動産ポータルサイトの情報はどこまで信用できますか?

A:基本的な情報は参考になりますが、更新タイミングの関係で、掲載情報が現状と異なることがあります。特に、価格や空室状況は日々変動する可能性があるため、必ず不動産会社に確認するようにしましょう。

Q:複数のポータルサイトを見る必要はありますか?

A:できるだけ複数のサイトをチェックすることをおすすめします。サイトによって掲載されている物件が異なることがあり、1つのサイトだけでは見逃してしまう物件もあります。

情報収集の方法について

Q:効率的な情報収集の順番はありますか?

A:まずはWEBで概要を把握し、気になる物件が見つかったら不動産会社に問い合わせる、という流れが一般的です。ただし、人気エリアでは良質な物件はWEBに掲載される前に決まってしまうこともあるため、不動産会社に直接相談するのも有効です。

Q:不動産会社に直接行くメリットは何ですか?

A:WEBに掲載されていない物件情報を得られる可能性があります。また、具体的な条件や要望を直接伝えることで、より的確な物件を紹介してもらえる可能性が高まります。

タイミングについて

Q:物件情報はいつ更新されることが多いですか?

A:賃貸物件の場合、退去通知が出る2ヶ月前頃から情報が出始めます。また、一般的に月初めは新着物件が多くなる傾向にあります。売買物件の場合は、特定の時期との関連性は低いですが、定期的にチェックすることをおすすめします。

Q:いつから物件を探し始めるべきですか?

A:賃貸の場合、入居希望日の1~2ヶ月前から本格的に探し始めるのが一般的です。売買の場合は、住宅ローンの審査期間なども考慮し、半年前後の余裕を持って始めることをおすすめします。

具体的な活用方法について

Q:内見の申し込みはいくつまでするべきですか?

A:1日あたり3~4件程度が適当です。それ以上になると、物件の特徴を正確に比較検討することが難しくなります。また、不動産会社の担当者の時間も考慮する必要があります。

Q:気になる物件を見つけたらすぐに問い合わせるべきですか?

A:人気エリアや条件の良い物件は早く決まってしまう可能性が高いため、気になる物件を見つけたらできるだけ早めに問い合わせることをおすすめします。ただし、予算や条件など、基本的な部分は事前に整理しておく必要があります。

まとめ

不動産情報の収集は、理想の物件を見つけるための重要なステップです。ポータルサイトなどのWEBツールを上手に活用しながら、必要に応じて不動産会社にも足を運び、丁寧に情報収集を進めていくことが大切です。

ただし、インターネット上の情報だけを信じすぎず、実際に物件を見に行ったり、不動産会社に相談したりすることも忘れないようにしましょう。それぞれの情報収集手段のメリット・デメリットを理解したうえで、バランスよく活用していくことが望ましいといえます。

なお、当社が提供している「housemarriage」では、住宅コンシェルジュが理想の家づくりのサポートとして、住まいを探す上で重要なハウスメーカーや工務店の営業担当者とのマッチングサポートをさせていただきます。住宅購入の資金計画の相談・作成や、相性良く親身になってくれる「営業担当者」をご紹介します。家づくりに関して少しでも不安を感じるようであれば、お問い合わせください。

サービスについて
詳しく知りたい方はこちら

この記事のタグ

記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

大学卒業後、積水化学工業に入社し住宅「セキスイハイム」を販売。3年8カ月千葉県内で営業に従事し、営業表彰を6期連続受賞。
途中、母の急死に直面し、自分の将来について悩み始める。結果、大学のゼミで学んだ「保険」事業に実際に携わりたいと思いFP資格を取得して日本生命に転職。4年間営業に従事したが、顧客に対して提供出来る商品がなく退職を決意。FP兼保険代理店を開業する。

収入も顧客もゼロからのスタート。しかも独立直前に結婚し住宅購入した為、返済不安に陥り貯蓄が日々減っていく恐怖を覚える。

人生で初めて家計の見直しを行い、根本的な改善により失敗と不安を減らすコツを発見。自分の経験を生かしお客様が同じ道を歩まないよう伝えるべく「マイホーム検討者向けFP」として活動中。

運営会社情報

  • 会社名

    :有限会社ティーエムライフデザイン総合研究所

  • 代表者

    :渡辺知光

  • 本社
    所在地

    :〒104-0045 東京都中央区築地2-15-15 セントラル東銀座1002

  • アクセス

    :地下鉄日比谷線築地駅より徒歩3分

    :地下鉄日比谷線都営浅草線東銀座駅より徒歩3分

housemarriage(住宅営業担当者とのマッチングサービス)についてご紹介します