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リフォームの準備から完了までの流れや、成功のポイントを解説

家づくりの基本

2024/12/24

2024/12/24

記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

リフォームの準備から完了までの流れや、成功のポイントを解説

住まいの老朽化や家族構成の変化に伴い、リフォームを検討される方は多いでしょう。しかし、初めてのリフォームでは何から始めれば良いのか、どんな会社を選べばいいのか悩まれる方も少なくありません。本記事では、リフォームの準備から完了までの流れと、成功のポイントを詳しく解説していきます。

目次

ステップ1 改修箇所と内容の具体化

リフォームを成功させる第一歩は、「どこを」「どのように」改修したいのかを明確にすることです。漠然とした不満や要望を、具体的な計画へと落とし込んでいきましょう。

現状の不満点を洗い出す

まずは、現在の住まいの不便な点や気になる箇所をリストアップしましょう。水回りの老朽化、収納スペースの不足、断熱性能の低さ、間取りの使いづらさなど、日々の生活で感じている不満を具体的に書き出していきます。家族全員で話し合うことで、より包括的な課題の発見につながります。

優先順位をつける

すべての要望を一度に実現することは、予算の面からも現実的ではありません。そのため、安全性や快適性に関わる箇所を優先的に検討しましょう。例えば、雨漏りや配管の劣化といった問題は、早急な対応が必要です。その上で、家族の生活スタイルに合わせた改修を検討していきます。

予算の目安を立てる

リフォームの規模や内容によって必要な予算は大きく変わってきます。一般的な目安として、物件価値の20~30%程度とされていますが、具体的な工事内容や地域によって変動します。預貯金や住宅ローンの借入れ可能額を考慮しながら、現実的な予算設定を行いましょう。

将来を見据えた計画を立てる

リフォームは現在の不便さを解消するだけでなく、将来の暮らしも見据えて計画することが重要です。子どもの成長や親との同居、老後の生活など、今後予想される生活の変化も考慮に入れて検討しましょう。

専門家への相談も検討

リフォームの具体的なイメージが湧かない場合は、早い段階で専門家に相談することをお勧めします。建築士やインテリアコーディネーターなどの専門家は、あなたの要望を具体的な形にする手助けをしてくれます。

リフォームの計画段階では、現状の課題を明確にし、優先順位をつけながら具体的な改修内容を決めていくことが重要です。予算と相談しながら、現在の不便さを解消するとともに、将来の暮らしも見据えた計画を立てましょう。不安な点があれば、専門家に相談することで、より良い住まいづくりにつながります。

ステップ2 情報収集のポイント

リフォーム工事を成功させるためには、信頼できる会社選びが重要です。ここでは、リフォーム会社の情報収集の方法と、チェックすべきポイントについて詳しく解説します。

情報収集の基本的な方法

リフォーム会社の情報は、様々な方法で集めることができます。インターネットでの検索はもちろん、住宅情報誌や地域のフリーペーパーなども活用しましょう。また、住宅展示場や各社のショールームに足を運ぶことで、より具体的な情報を得ることができます。近所で工事を行っている会社の評判を聞くことも、有効な情報収集方法の一つです。

会社の実績をチェック

リフォーム会社を選ぶ際は、過去の施工実績を必ず確認しましょう。会社の規模や創業年数、年間施工件数などの基本情報に加え、施工事例集やビフォーアフター写真なども参考になります。特に、あなたが検討している工事内容と似たような実績があるかどうかは、重要なチェックポイントです。

保証・アフターサービス体制の確認

リフォーム後の保証内容やアフターサービスの体制も、会社選びの重要な判断材料となります。保証期間や保証範囲、メンテナンス体制などについて、具体的に確認することが大切です。また、定期的な点検サービスの有無や、緊急時の対応体制についても確認しておきましょう。

資格・許認可の確認

信頼できる会社かどうかを判断する際は、建設業許可の有無や所属している業界団体なども確認しましょう。また、リフォーム専門の資格を持つスタッフが在籍しているかどうかも、会社の信頼性を図る指標となります。

見積もり・提案力の評価

実際に複数の会社から見積もりを取ることで、各社の提案力や対応の丁寧さを比較することができます。見積もり内容の明確さや、要望に対する具体的な提案力なども、会社選びの重要な判断材料となります。

信頼できるリフォーム会社を見つけるためには、様々な角度からの情報収集と比較検討が重要です。会社の実績や保証体制、提案力などを総合的に判断し、あなたの要望に最も適した会社を選びましょう。焦らず慎重に選ぶことで、満足度の高いリフォームが実現できます。

ステップ3 プラン・見積もり依頼のポイント

リフォーム会社の候補が絞れたら、具体的なプランと見積もりの依頼に進みます。この段階での慎重な検討が、満足度の高いリフォームにつながります。

プラン依頼時の重要ポイント

プランを依頼する際は、これまでに整理した要望や予算を具体的に伝えましょう。現状の不満点や改善したい箇所、家族構成、生活スタイルなどの情報を詳しく伝えることで、より適切な提案を受けることができます。また、将来的な生活の変化についても共有することで、長期的な視点でのプランニングが可能になります。

見積もり依頼時のチェックポイント

見積もりの内容は細かく確認することが重要です。材料費、工事費、諸経費などの内訳が明確になっているか、追加費用が発生する可能性がある項目はないかなどを確認しましょう。また、見積もり有効期限や支払条件についても必ず確認が必要です。不明な点があれば、その場で質問することが大切です。

複数社への依頼のポイント

同じ条件で複数社に見積もりを依頼することで、価格や提案内容を比較検討することができます。各社の見積もり金額の違いだけでなく、使用する材料の品質や工事期間、保証内容なども含めて総合的に判断しましょう。極端に安い見積もりには、見落としている項目や手抜き工事の可能性がないか注意が必要です。

詳細な打ち合わせの重要性

プランや見積もりの内容について、担当者と詳細な打ち合わせを行うことが重要です。図面や完成イメージ、使用する材料のサンプルなどを確認しながら、具体的なイメージを固めていきましょう。打ち合わせの際は、担当者の説明の分かりやすさや、要望に対する対応の柔軟さなども重要な判断材料となります。

見積書の比較・検討方法

各社から受け取った見積書を比較する際は、工事項目や使用材料、工事期間などを細かく照らし合わせましょう。単純な金額の比較だけでなく、提案内容の質や付帯サービスの内容なども含めて総合的に判断することが重要です。

プランと見積もりの依頼は、リフォーム工事の成否を左右する重要な段階です。複数社への依頼を通じて、価格だけでなく提案内容や対応の質も含めて総合的に判断しましょう。不明な点は必ず確認し、納得のいく内容で次のステップに進むことが、満足度の高いリフォームにつながります。

ステップ4 リフォーム会社の決定と契約のポイント

プランと見積もりの検討を重ね、依頼するリフォーム会社を決定したら、いよいよ契約段階に入ります。この段階での慎重な確認が、安心で満足度の高いリフォームにつながります。

リフォーム会社決定の判断基準

会社選定の最終段階では、見積金額だけでなく、提案内容の質、担当者の対応力、アフターフォロー体制など、総合的な判断が必要です。特に、要望への理解度や提案の具体性、質問への回答の明確さなどは、工事中のコミュニケーションを予測する上で重要な判断材料となります。

契約前の最終確認事項

契約書にサインする前に、工事内容、金額、工期、保証内容などの重要事項を再度確認しましょう。特に、見積書と契約書の内容に相違がないか、支払条件や工事スケジュール、保証範囲などについて、細かく確認することが重要です。また、工事中の生活への影響や、近隣への配慮についても具体的な取り決めを行います。

契約書の重要チェックポイント

契約書には必ず以下の項目が明記されているか確認が必要です。工事の具体的な内容と範囲、使用する材料の詳細、総額と支払いの条件、工事期間、保証内容、工事保険の加入状況、追加・変更工事が発生した場合の対応方法、解約条件などです。不明な点があれば、必ずその場で確認を取りましょう。

支払い条件の確認

契約金、着工金、中間金、完了金など、支払いのタイミングと金額について明確に確認します。一般的な支払い条件は、契約時、着工時、工事の中間時点、完了時の4回に分けて支払う方式が多いですが、会社によって異なる場合があります。

工事保険と保証内容の確認

工事中の事故や不測の事態に備え、工事保険の加入状況を確認することが重要です。また、工事完了後の保証期間や保証内容について、具体的な範囲と条件を確認しましょう。特に、構造部分と設備機器では保証期間が異なることが多いため、詳しく確認が必要です。

リフォーム工事の契約は、お客様とリフォーム会社の信頼関係を形にする重要な段階です。契約内容を細かく確認し、不明な点は必ず質問することで、安心して工事を任せられる関係を築きましょう。特に、工事内容や金額、保証内容などの重要事項については、後々のトラブルを防ぐためにも、書面での確認を怠らないことが大切です。

ステップ5 リフォーム工事期間中の重要ポイント

工事が始まると、日常生活に様々な影響が出てきます。スムーズな工事進行と快適な暮らしの両立のため、重要なポイントを押さえておきましょう。

工事開始前の準備

工事開始前に、工事範囲の荷物の移動や養生の確認が必要です。貴重品や壊れやすいものは安全な場所へ移動させ、工事による粉塵から家具を守るための養生を確認しましょう。また、工事中の生活動線や仮住まいの必要性についても、事前に担当者と打ち合わせを行います。

工事中の日常生活への対応

工事中は、水道・電気・ガスの使用制限や騒音・振動が発生します。特に水回りのリフォームでは、一時的に設備が使用できなくなることもあります。工事スケジュールを確認し、生活への影響を最小限に抑える工夫を担当者と相談しましょう。

近隣への配慮

工事中は近隣への配慮も重要です。騒音や振動、粉塵、工事車両の出入りなど、様々な面で近隣に影響を与える可能性があります。工事会社による事前の挨拶と説明は必須ですが、必要に応じて施主からも一言添えると、より良好な関係を保つことができます。

進捗状況の確認方法

工事の進捗状況は定期的に確認することが大切です。担当者との定例ミーティングを設定し、工事の進み具合や今後の予定、注意点などについて情報共有を行います。疑問点や気になる点があれば、その場で確認することが重要です。

工事中の変更対応

工事途中で変更が必要になった場合は、速やかに担当者に相談しましょう。変更内容によっては、追加費用や工期の延長が必要になることもあります。変更の際は必ず書面での確認を行い、変更内容や費用について明確にしておくことが重要です。

工事期間中は、日常生活への影響を最小限に抑えながら、確実に工事を進めていくことが重要です。担当者との密なコミュニケーションを心がけ、疑問点や気になる点は早めに確認することで、トラブルを未然に防ぎ、満足度の高いリフォームを実現することができます。工事の進捗状況をしっかりと把握し、必要に応じて適切な判断を行うことが、成功への鍵となります。

ステップ6 工事完了から入居までのポイントと今後の対応

長期間にわたるリフォーム工事もいよいよ完了です。この段階での丁寧な確認と引き渡し後の対応について、重要なポイントを解説します。

完了検査のチェックポイント

工事完了時には、施工会社の担当者立ち会いのもと、詳細な完了検査を行います。当初の契約内容や図面と照らし合わせながら、工事の仕上がり具合を細かくチェックしましょう。特に以下の点については入念な確認が必要です。

壁や床の仕上がり状態、設備の動作確認、収納の使い勝手、照明の明るさ、コンセントの位置、建具の開閉具合など、実際に使用する立場で確認を行います。気になる点があれば、その場で指摘し、必要な調整を依頼することが重要です。

引き渡し時の重要書類

工事完了時には、様々な書類が引き渡されます。保証書、取扱説明書、メンテナンス計画書、工事写真、図面など、すべての書類が揃っているか確認しましょう。特に保証書については、保証期間や保証内容を詳しく確認し、大切に保管しておくことが必要です。

アフターフォローの確認

引き渡し後のアフターフォロー体制について、具体的な確認を行います。定期点検のスケジュール、緊急時の連絡先、メンテナンス方法など、今後の維持管理に必要な情報を確実に把握しましょう。また、施工会社による保証期間中の対応範囲についても、明確に確認しておくことが重要です。

新生活のための確認事項

リフォーム後の住まいでの生活を快適に送るため、設備や機器の使用方法について詳しい説明を受けましょう。特に新しく導入した設備については、正しい使用方法や注意点を確実に理解することが大切です。また、定期的なメンテナンスが必要な箇所についても、スケジュールを確認しておきます。

工事完了時の丁寧な確認と、必要書類の受け取りは、その後の快適な暮らしにつながる重要な過程です。引き渡し後も定期的なメンテナンスを行い、不具合を感じた際は早めに対応することで、リフォームの効果を長く維持することができます。施工会社との良好な関係を保ち、必要に応じて相談できる体制を整えておくことも大切です。

リフォームに関するよくある質問(Q&A)

リフォームを検討する際には、様々な疑問や不安が生じるものです。ここでは、多くの方が抱える質問について、具体的に解説していきます。

予算・費用に関する質問

Q. リフォームの予算は物件価値の何割くらいが適切ですか?

A. 一般的に物件価値の20~30%程度が目安とされています。ただし、工事内容や地域によって大きく変動することもあります。また、将来的な転売を考える場合は、物件価値の50%を超えない範囲での計画をお勧めします。

Q. 見積もりの相場よりも極端に安い・高い場合は要注意ですか?

A. 相場から±20%以上の差がある場合は、内容を詳しく確認する必要があります。極端に安い場合は材料の品質や施工方法に問題がないか、高い場合は何に費用がかかっているのか、詳細な説明を求めましょう。

Q. ローンは組めますか?

A. リフォームローンや住宅ローンの借り増しなど、様々な選択肢があります。年齢や収入、リフォーム内容によって利用できる制度が異なるため、金融機関に相談することをお勧めします。

工事内容に関する質問

Q. 工事期間はどのくらいかかりますか?

A. 工事の規模や内容によって大きく異なります。キッチンなどの水回り単独の工事で1~2週間、大規模な間取り変更を伴う工事では1~2ヶ月程度が一般的です。

Q. 工事中は住み続けることができますか?

A. 工事の規模や場所によって判断が必要です。キッチンや浴室など水回りの工事の場合、一時的な使用制限は避けられませんが、工事会社と相談して対応を検討することができます。

Q. 古い家でもリフォームは可能ですか?

A. 築年数だけでなく、建物の状態や構造的な強度を確認する必要があります。事前の調査で耐震性や劣化状況をチェックし、必要に応じて補強工事を行うことで対応可能です。

業者選定に関する質問

Q. リフォーム会社の選び方で重要なポイントは?

A. 実績、アフターフォロー体制、保証内容、担当者の対応力などを総合的に判断します。複数の会社から見積もりを取り、提案内容や対応の質を比較検討することが重要です。

Q. 工事途中で業者の対応に不満が出た場合はどうすればよいですか?

A. まずは担当者に具体的な不満点を伝え、改善を求めましょう。改善が見られない場合は、会社の上司や責任者に相談することも検討します。

保証・アフターフォローに関する質問

Q. 工事後の保証期間はどのくらいですか?

A. 一般的に、構造部分は5~10年、設備機器は1~2年程度です。ただし、会社や製品によって保証期間は異なるため、契約時に詳しく確認することが重要です。

Q. 引き渡し後に不具合が見つかった場合はどうすればよいですか?

A. 保証期間内であれば無償で修理対応が可能です。発見したらすぐに施工会社に連絡し、対応を依頼しましょう。

リフォームに関する疑問や不安は、専門家に相談することで解消できます。見積もり依頼の際には、これらの質問を参考に、気になる点を確認することをお勧めします。また、契約前に保証内容やアフターフォロー体制についても詳しく確認することで、安心してリフォームを進めることができます。

まとめ

リフォームを成功させるためには、しっかりとした計画と信頼できる業者選びが重要です。予算設定から業者選定、契約、工事完了まで、各ステップで慎重に判断を重ねることで、理想の住まいづくりが実現できます。困ったことがあれば、専門家に相談することも検討してみましょう。

なお、当社が提供している「housemarriage」では、住宅コンシェルジュが理想の家づくりのサポートとして、住まいを探す上で重要なハウスメーカーや工務店の営業担当者とのマッチングサポートをさせていただきます。住宅購入の資金計画の相談・作成や、相性良く親身になってくれる「営業担当者」をご紹介します。家づくりに関して少しでも不安を感じるようであれば、お問い合わせください。

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記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

大学卒業後、積水化学工業に入社し住宅「セキスイハイム」を販売。3年8カ月千葉県内で営業に従事し、営業表彰を6期連続受賞。
途中、母の急死に直面し、自分の将来について悩み始める。結果、大学のゼミで学んだ「保険」事業に実際に携わりたいと思いFP資格を取得して日本生命に転職。4年間営業に従事したが、顧客に対して提供出来る商品がなく退職を決意。FP兼保険代理店を開業する。

収入も顧客もゼロからのスタート。しかも独立直前に結婚し住宅購入した為、返済不安に陥り貯蓄が日々減っていく恐怖を覚える。

人生で初めて家計の見直しを行い、根本的な改善により失敗と不安を減らすコツを発見。自分の経験を生かしお客様が同じ道を歩まないよう伝えるべく「マイホーム検討者向けFP」として活動中。

運営会社情報

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    :有限会社ティーエムライフデザイン総合研究所

  • 代表者

    :渡辺知光

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