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不動産仲介のキホンやメリット、手数料相場、選び方などを解説

家づくりの基本

2024/12/27

2024/12/27

記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

不動産仲介のキホンやメリット、手数料相場、選び方などを解説

不動産の売買や賃貸を行う際に欠かせない不動産仲介。本記事では、不動産仲介会社の役割から手数料の計算方法、選び方のポイントまで、初めての方にもわかりやすく解説します。不動産取引をより安全かつスムーズに進めるための必須知識を紹介していきます。

目次

不動産仲介会社とは

不動産仲介会社は、宅地建物取引業者として国土交通大臣または都道府県知事から免許を受けた専門業者です。不動産の売買や賃貸の取引において、売主(貸主)と買主(借主)の間に立って取引を円滑に進める重要な役割を担っています。

不動産仲介会社の主な役割

不動産仲介会社は、以下のような幅広い役割を担当します。物件の調査から契約後のアフターフォローまで、取引の全プロセスをサポートします。物件情報の収集・提供、価格査定、物件調査、内見の立ち会い、契約書の作成、重要事項の説明、諸手続きの代行など、多岐にわたるサービスを提供します。

不動産仲介会社の種類

不動産仲介会社には、売主側の仲介を行う「片手仲介」と、売主・買主双方の仲介を行う「両手仲介」があります。また、業態によって総合不動産会社、専門仲介会社、インターネット専業仲介会社などに分類されます。

不動産仲介会社に求められる資格と義務

不動産仲介会社では、宅地建物取引士を必ず配置することが法律で定められています。宅建士は、重要事項説明や契約書の作成など、取引の重要な場面で専門家としての役割を果たします。また、取引の公平性を確保し、依頼者の利益を守る義務があります。

不動産仲介会社のメリット

専門知識と経験を持つ不動産仲介会社を利用することで、以下のようなメリットがあります。適正価格での取引実現、トラブル防止、煩雑な手続きの代行、専門的なアドバイスの提供、広範な情報網の活用などが主な利点です。

不動産仲介会社の選び方のポイント

不動産仲介会社を選ぶ際は、以下の点に注目することが重要です。宅建業者免許の有無、経験と実績、対応の丁寧さ、情報提供の質、手数料の透明性、アフターフォローの体制などを総合的に判断します。

利用時の注意点

不動産仲介会社を利用する際は、契約内容の確認、仲介手数料の確認、重要事項説明の理解、必要書類の準備など、いくつかの重要なポイントに注意が必要です。特に、媒介契約の種類(専任・一般・専属専任)による違いを理解することが大切です。

不動産売買をする場合の不動産仲介サービス

不動産仲介会社が提供する売買に関するサービスは多岐にわたります。売主・買主それぞれの立場に応じて、取引を円滑に進めるための様々なサポートを提供しています。

売主向けの主なサービス

不動産を売却する際、売主に向けて提供される主なサービスには以下のようなものがあります。まず、無料の物件査定から始まり、売却に向けた具体的なプランを提案します。その後、市場分析に基づく適正価格の設定、効果的な販売戦略の立案、物件の告知・広告活動まで、幅広いサポートを行います。

買主向けの主なサービス

購入希望者向けのサービスでは、希望条件に合う物件情報の提供から始まります。物件の下見や内見のアポイント調整と立ち会い、建物の性能や周辺環境の調査、価格交渉のサポートなど、購入の意思決定に必要な支援を行います。

取引成立に向けた具体的なサービス内容

売買契約の成立に向けて、仲介会社は以下のような具体的なサービスを提供します。物件調査や価格査定、広告作成、集客活動、内見案内、価格交渉、契約条件の調整、重要事項説明、契約書作成など、取引の各段階で必要なサポートを行います。

専門的なアドバイザリーサービス

取引に関連する専門的なアドバイスも重要なサービスの一つです。住宅ローンの相談や資金計画の立案支援、税務上の助言、リフォーム・リノベーションの提案、不動産投資に関するコンサルティングなど、専門知識を活かした支援を提供します。

契約後のアフターフォローサービス

契約成立後も、引き渡しまでの各種手続きのサポートが続きます。所有権移転登記の手続き代行、ローン実行のサポート、引き渡し時の立ち会い、引っ越しや解約手続きのアドバイスなど、取引完了までをフォローします。

付加価値サービス

多くの不動産仲介会社では、基本的なサービスに加えて、様々な付加価値サービスも提供しています。例えば、インスペクション(建物状況調査)の手配、土地活用の提案、相続対策のアドバイス、買い替え時の仮住まい紹介など、取引に付随する様々なニーズに対応します。

サービス提供時の重要なポイント

これらのサービスを提供する際、不動産仲介会社は以下の点を重視します。情報の正確性と透明性の確保、迅速な対応とコミュニケーション、個人情報の適切な管理、公平性の維持、依頼者の最善の利益の追求などが重要なポイントとなります。

大手の不動産会社と地元で強い会社の違い

不動産取引において、大手不動産会社と地域密着型の不動産会社では、それぞれに特徴的な強みと特性があります。物件の売買や賃貸を検討する際は、これらの違いを理解した上で選択することが重要です。

大手不動産会社の特徴と強み

大手不動産会社は、全国規模のネットワークと豊富な経営資源を活かしたサービスを提供します。具体的には、広範な情報網による物件紹介力、充実した社内研修による専門知識、標準化された高品質なサービス、確かな信用力と安定性、豊富な取引実績とノウハウ、充実した顧客サポート体制などが特徴として挙げられます。

地域密着型不動産会社の特徴と強み

地域密着型の不動産会社は、特定のエリアに特化したサービスを提供します。地域の詳細な相場情報や市場動向の把握、きめ細かな顧客対応、地域特有のニーズへの対応力、フレキシブルな価格設定、地域コミュニティとの強いつながり、素早い意思決定と対応力などが主な強みとなっています。

サービス面での違い

サービスの提供方法や内容にも大きな違いがあります。大手は標準化されたサービスを全国均一で提供し、地域密着型は顧客のニーズに応じて柔軟にサービスをカスタマイズします。また、大手は組織的なサポート体制を持つ一方、地域密着型は経営者や担当者との直接的なやり取りが可能です。

取引におけるメリット・デメリット

大手不動産会社は、広域での物件探しや買い替えに強みを持ち、安定した取引体制を提供します。一方、地域密着型は地元ならではの詳細情報の提供や、迅速な対応が可能です。ただし、大手は画一的なサービスになりがちで、地域密着型は取扱物件数が限られる傾向にあります。

手数料や費用面での違い

手数料体系にも違いがみられます。大手は標準的な料金体系を採用することが多く、地域密着型は状況に応じて柔軟な料金設定が可能です。ただし、両者とも法定の上限額が定められており、その範囲内での設定となります。

選び方のポイント

不動産会社の選択は、取引の目的や物件の特性によって判断します。例えば、広域での物件探しや買い替えを検討する場合は大手が適しており、特定地域での取引や地域特有の事情がある場合は地域密着型が有利となる場合が多いでしょう。

それぞれの活用シーン

大手不動産会社は、マンション売買や投資用不動産の取引、法人取引などに強みを持ちます。一方、地域密着型は、中古住宅の売買や地域特有の物件、急ぎの取引などに適しています。状況に応じて使い分けることで、最適な取引が実現できます。

不動産売買時の仲介手数料の計算方法

不動産取引における仲介手数料は、宅地建物取引業法で上限が定められており、取引価格に応じて計算されます。正確な計算方法を理解することで、取引にかかる費用を適切に見積もることができます。

基本的な仲介手数料の計算式

仲介手数料の基本計算式は以下の通りです。

取引価格が400万円超の場合:取引価格 × 3% + 6万円(税別)

取引価格が400万円以下の場合:取引価格 × 4.32%(税込)

具体的な計算例

例1:取引価格3,000万円の場合

計算式:3,000万円 × 3% + 6万円 = 96万円(税別)

税込金額:96万円 × 1.10 = 105.6万円

例2:取引価格300万円の場合

計算式:300万円 × 4.32% = 12.96万円(税込)

両手仲介の場合の計算方法

両手仲介(売主・買主双方から仲介手数料を受け取る場合)では、それぞれに上記の計算式が適用されます。ただし、合計額が取引価格の6%+12万円(税別)を超えないように設定されます。

価格帯別の具体的な手数料例

2,000万円の物件の場合:

片手仲介:66万円(税別)= 2,000万円 × 3% + 6万円

両手仲介:132万円(税別)= 66万円 × 2

3,500万円の物件の場合:

片手仲介:111万円(税別)= 3,500万円 × 3% + 6万円

両手仲介:222万円(税別)= 111万円 × 2

手数料に含まれるサービス

この手数料には以下のようなサービスが含まれます。

・物件調査・価格査定

・物件紹介・内見対応

・価格交渉

・契約書作成

・重要事項説明

・引き渡しまでのサポート

手数料の減額可能性

法定上限額以下であれば、仲介会社との交渉により手数料を減額できる可能性があります。ただし、以下の要因により減額幅は変動します。

・取引価格の大きさ

・仲介会社の方針

・取引の難易度

・サービス内容の範囲

追加費用の有無

仲介手数料とは別に発生する可能性のある費用:

・登記費用

・印紙税

・不動産取得税

・固定資産税

・都市計画税の精算金

これらの費用は仲介手数料には含まれず、別途必要となります。

不動産売買時の仲介手数料の上限や安くする方法

仲介手数料を抑える方法として、複数の不動産会社に相見積もりを取る、インターネット不動産仲介サービスを利用する、両手仲介(売主・買主双方の仲介)を避けるなどの方法があります。ただし、サービスの質とのバランスを考慮することが大切です。

不動産売買時の手順

不動産売買は複数の段階を経て進められる重要な取引です。売主・買主それぞれの立場で必要な手順が異なるため、以下では各立場での具体的な流れを解説していきます。

売却する場合の基本的な手順

売却プロセスは、まず準備段階から始まります。最初に複数の不動産会社に相談し、各社の対応や提案内容を比較検討します。その際、無料で実施される物件査定を依頼し、適切な売却価格の検討材料とします。不動産会社を決定した後は、媒介契約を締結します。契約形態には一般媒介、専任媒介、専属専任媒介があり、それぞれ特徴が異なるため、慎重に選択する必要があります。

販売活動と契約までの流れ

媒介契約締結後、本格的な販売活動が開始されます。不動産会社は物件の写真撮影や図面作成を行い、各種媒体での広告掲載を開始します。購入希望者からの問い合わせがあれば内見に対応し、具体的な価格交渉へと進みます。購入希望者が決まると、売買契約に向けた準備に入ります。この段階では、重要事項説明を受け、契約内容を詳細に確認します。手付金の受領と同時に、売買契約を締結することで、取引が正式に成立します。

購入する場合の基本的な手順

購入側の最初のステップは、予算の確定です。自己資金の確認に加え、住宅ローンを利用する場合は事前審査を受けることで、具体的な購入予算が明確になります。その後、不動産会社に希望条件を伝え、物件探しを開始します。条件に合う物件が見つかったら、現地見学や内見を行い、周辺環境も含めて慎重に検討します。特に中古物件の場合は、建物状況調査(インスペクション)の実施を検討することが推奨されます。

契約から引き渡しまでの流れ

売買契約締結後は、残代金の準備や各種手続きが始まります。住宅ローンを利用する場合は、金融機関との具体的な手続きを進めます。また、固定資産税などの精算金額の確認や、付帯設備の確認も重要です。決済・引き渡し時には、残代金の支払いと同時に物件の引き渡しが行われ、鍵の受け渡しや設備の使用説明なども実施されます。

引き渡し後の必要手続き

物件の引き渡し完了後も、いくつかの重要な手続きが残っています。まず、所有権移転登記を行い、固定資産税の名義変更手続きを進めます。購入者は住民票の異動手続きを行い、水道・電気・ガスなどの契約変更も必要です。これらの手続きを漏れなく完了させることで、取引が完全に完了します。

手続き時の注意点とトラブル防止

不動産取引を円滑に進めるためには、各段階での慎重な確認が重要です。契約前には物件の権利関係や法令上の制限を確認し、抵当権等の有無も調査します。また、契約時には契約条件や特約事項を詳細に確認し、瑕疵担保責任の範囲や引き渡し条件についても明確に定めておく必要があります。これらの確認を怠ると、後々トラブルの原因となる可能性があるため、不明な点があれば必ず確認することが推奨されます。

よくある質問(Q&A)

不動産取引において、多くの方が疑問や不安を感じる点について、具体的に解説します。

仲介会社の選択について

Q:不動産会社は何社に相談すべきでしょうか?

A:物件の適正価格を把握し、最適な不動産会社を選ぶため、最低でも3社程度に相談することをお勧めします。各社の対応、査定価格、販売戦略、手数料などを比較検討することで、より良い選択が可能となります。ただし、相談する会社が多すぎると情報の整理が難しくなる場合もあるため、5社程度を目安とすると良いでしょう。

価格設定について

Q:売却価格はどのように決めれば良いのでしょうか?

A:売却価格の決定には、複数の不動産会社による査定価格を参考にしつつ、周辺相場や市場動向、物件の特徴、売却希望時期などを総合的に考慮する必要があります。特に最初の価格設定は重要で、高すぎると問い合わせが減少し、売却期間が長期化する可能性があります。一方で、安すぎると本来得られたはずの利益を逃す可能性があるため、慎重な検討が必要です。

媒介契約について

Q:媒介契約の種類による違いは何ですか?

A:媒介契約には一般媒介、専任媒介、専属専任媒介の3種類があります。一般媒介は複数の不動産会社に依頼できる一方、専任媒介と専属専任媒介は1社のみとの契約となります。専任媒介以上では指定流通機構への登録が必要で、定期的な報告義務があります。専属専任媒介では売主による直接取引も制限されますが、不動産会社の販売力を最大限活用できるメリットがあります。

売買契約について

Q:契約前に特に確認すべき事項は何ですか?

A:契約前には、権利関係、法令上の制限、境界確定の有無、設備の状態、引き渡し条件、瑕疵担保責任の範囲などを必ず確認してください。特に中古物件の場合、建物の現況や修繕履歴、既知の不具合なども重要な確認事項となります。また、契約条件や特約事項については、曖昧な表現を避け、具体的に明記することが重要です。

資金計画について

Q:購入時の諸費用にはどのようなものがありますか?

A:物件価格の他に、仲介手数料、登記費用、印紙税、不動産取得税、固定資産税・都市計画税の精算金などが必要となります。また、住宅ローンを利用する場合は、借入れに関する諸費用も発生します。これらの費用は物件価格の概ね5~10%程度を見込んでおく必要があります。さらに、引っ越し費用やリフォーム費用なども考慮に入れた資金計画を立てることが推奨されます。

住宅ローンについて

Q:住宅ローンの事前審査と本審査の違いは何ですか?

A:事前審査は、物件を選ぶ前に借入れ可能な金額の目安を確認するための審査です。一方、本審査は実際の購入物件が決まった後に行う正式な審査となります。事前審査で承認されても、本審査で否決されるケースもあるため、物件購入を検討する際は、余裕を持った資金計画を立てることが重要です。

引き渡し後について

Q:引き渡し後に不具合が見つかった場合はどうすれば良いですか?

A:契約書に記載された瑕疵担保責任の範囲内であれば、売主に修補や損害賠償を請求できる可能性があります。ただし、発見された不具合が通常の使用による経年劣化の範囲内である場合や、契約時に説明を受けていた場合は、買主の負担となることが一般的です。重大な不具合を発見した場合は、まず仲介会社に相談し、適切な対応方法を検討することをお勧めします。

まとめ

不動産仲介会社を利用することで、専門知識や経験が必要な不動産取引をスムーズに進めることができます。仲介会社の選定では、大手か地域密着型か、手数料の金額、提供されるサービスの内容などを総合的に検討することが重要です。また、仲介手数料についても正しく理解し、必要に応じて交渉することで、より良い取引を実現できます。

なお、当社が提供している「housemarriage」では、住宅コンシェルジュが理想の家づくりのサポートとして、住まいを探す上で重要なハウスメーカーや工務店の営業担当者とのマッチングサポートをさせていただきます。住宅購入の資金計画の相談・作成や、相性良く親身になってくれる「営業担当者」をご紹介します。家づくりに関して少しでも不安を感じるようであれば、お問い合わせください。

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記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

大学卒業後、積水化学工業に入社し住宅「セキスイハイム」を販売。3年8カ月千葉県内で営業に従事し、営業表彰を6期連続受賞。
途中、母の急死に直面し、自分の将来について悩み始める。結果、大学のゼミで学んだ「保険」事業に実際に携わりたいと思いFP資格を取得して日本生命に転職。4年間営業に従事したが、顧客に対して提供出来る商品がなく退職を決意。FP兼保険代理店を開業する。

収入も顧客もゼロからのスタート。しかも独立直前に結婚し住宅購入した為、返済不安に陥り貯蓄が日々減っていく恐怖を覚える。

人生で初めて家計の見直しを行い、根本的な改善により失敗と不安を減らすコツを発見。自分の経験を生かしお客様が同じ道を歩まないよう伝えるべく「マイホーム検討者向けFP」として活動中。

運営会社情報

  • 会社名

    :有限会社ティーエムライフデザイン総合研究所

  • 代表者

    :渡辺知光

  • 本社
    所在地

    :〒104-0045 東京都中央区築地2-15-15 セントラル東銀座1002

  • アクセス

    :地下鉄日比谷線築地駅より徒歩3分

    :地下鉄日比谷線都営浅草線東銀座駅より徒歩3分

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