注文住宅で相見積もりを取らない方がいいって本当?元住宅メーカー営業担当者見積もりの考え方を解説
家づくりの予算・費用
2023/02/10
2023/09/26
注文住宅を購入する際には相見積もりが必要と言う人とそうではない人がいるため、どうしたら良いのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
相見積もりを取るには多くの時間や労力がかかってしまいますが、可能な限り値引きをしたいと考えている人にとっては最適な手段です。
そこで今回は、注文住宅で相見積もりを取るメリットやデメリットについてまとめてみました。
なお、当社が提供している「housemarriage」では、住宅コンシェルジュが理想の家づくりのサポートとして住宅購入の予算計画からもご相談を承っております。サービス詳細は以下をご参照ください。
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目次
相見積もりを取るメリット
注文住宅で相見積もりを取るメリットとして、以下の4つが挙げられます。
● 値引きが期待できる
● 価格の相場がわかる
● 家づくりのこだわりポイントがわかる
● 失敗のリスクを減らせる
それぞれ見ていきましょう。
値引きが期待できる
相見積もりを取って比較対象があった方が、値引き交渉が期待できます。
相見積もりを取ることによって、値段交渉時に「A社のほうが御社よりも〇円安かった(だから値下げして欲しい)」と切り出しやすくなります。
また、相場が事前にわかることによって交渉時にも有利に働くでしょう。
値引き交渉をするタイミングとしては契約前がおすすめです。
契約後に値引きを申し出たところで、すでに済んだ話だからと取り合ってもらえないかもしれません。
そのため、複数社に見積もりを取り、値引き交渉に使えるかどうか確認することをおすすめします。
家づくりのこだわりポイントがわかる
相見積もりを依頼する際は、設備の仕様等を決めてから依頼することになります。
この際、各社すべて共通のデザインや間取りとなることはまずありません。
しかし、それぞれの会社におけるデザインに対するこだわりや設備のランクなど、イメージが湧きやすくなるでしょう。
見積もりの中には「標準仕様」や「オプション」という言葉が出てきます。会社の提案ポイントが分かりやすいです。
結果として、よりよい家づくりの参考となるほか、こまかく記載してくれている会社であれば契約後にあれこれ追加で決める項目が減ります。
そのため、契約後はあまり手間がかからずにスムーズに進むほか、予算オーバーが防げるのがメリットです。
失敗のリスクを減らせる
複数社に見積もりを取って比較することで、失敗するリスクを減らせます。
というのも、注文住宅を建てた後に「他社の提案もよく見ておけばよかった」と後悔するケースも少なくありません。
複数社を比べることで、自分に合ったハウスメーカーがわかるほか、決断に自信が持てるでしょう。
相見積もりを取ることで生じるデメリット
相見積もりを取ることによるメリットがある一方で、取らないほうがよいといった意見もあります。
ここでは主に挙げられる意見を3つ、取り上げてみました。
● 同条件にするのが難しい
● 時間やコストがかかる
● 最終的に断るのが大変
ひとつずつ見ていきましょう。
同条件にするのが難しい
ハウスメーカーによって使用する部材は異なるため、相見積もりの条件をすべて揃えることは困難です。
仮に同条件に揃えようとした場合、何度も見積もりの修正を依頼することになります。
また、メーカーによっては取り扱いのない部材もあるため、修正の際に取り寄せとなれば時間もコストもかさむでしょう。
よって、相見積もりの条件を同一にしようとすることは、現実的ではないといえます。
時間やコストがかかる
一社にだけ依頼する場合と異なり、相見積もりをすると時間やコストが余計にかかります。
また、修正や追加の要望などが生じれば見積書の作り直しとなるため、さらに時間がかかるでしょう。
見積もり自体は無料ですが、仮にモデルハウスへ行くとなればガソリン代などのコストも生じます。
最終的に断るのが大変
相見積もりを取ると、最終的に依頼しないとなった場合に断るのが大変です。
ほとんどの場合、ここまできたら契約に繋げたいと相手からしつこく引き留められるでしょう。
相手に時間や労力を費やしてもらった分、断ることに対して申し訳ないと感じるかもしれませんが、はっきりと断ることが大切です。
相見積もりを依頼する際は、最終的に断る手間が生じることを理解しておきましょう。
相見積もりをする際はマナーを守ろう
ハウスメーカーに相見積もりをするとなった場合には、以下のマナーを守るように心がけましょう。
● 先に相見積もりをすることを伝える
● なるべく同条件で見積もりしてもらう
● 期限を決めておく
● 選ばれなかったハウスメーカーには早目に断わりの連絡を入れる
ひとつひとつ見ていきましょう。
相見積もりをすることを伝える
相見積もりをする際は、その旨を各ハウスメーカーに伝えることも大切です。
伝えないことが問題になるわけではありませんが、今後お付き合いしていくハウスメーカーとの信頼関係を築くためにも伝えておいた方が無難といえます。
なるべく同条件で見積もりしてもらう
全てを同じ条件にするのは難しいとはいえ、なるべく同じような間取りや仕様で見積もりをお願いするようにしましょう。
その際、工事の納期や決済方法なども確認しておくことで、より各ハウスメーカーの特徴を比較しやすくなります。
間取りや仕様を同じ条件にしてもらうことと、「正式見積もり」」「概算」「別途見積もり」の違いにも注意してください。
A社には正式見積もりが含まれていてB社は別途見積もりになっていたら比較出来なくなります。
せめて概算で見積もりしてもらいましょう。
期限を決めておく
見積もりを依頼する際は、一週間程度の期限を設定するようにしましょう。
全ての見積書が揃わなければ、比較ができないため相見積もりの意味がありません。
また、たとえ時間に余裕があったとしても、見積書が揃わなければ次のステップに進めません。
見積書の返送期限を決めておくことはもちろん、指定した期限での送付が難しい場合は目安を聞くようにしましょう。
ハウスメーカーによっては提案時期を引き延ばしてきます。最後に自社が提案して交渉が優位になるようにすることもあります。
選ばなかったハウスメーカーには断わりの連絡を入れる
相見積もりを取ったあとは、断るハウスメーカーに対して連絡を入れるようにしましょう。
この場合は、相手の時間を取らないためにもメールか電話が無難です。
断る理由をシンプルに伝えたうえで、時間や労力をかけてもらったことに対しての感謝を伝えると、気持ちが伝わってよいかもしれません。
住宅購入相談歴25年の私は相見積もりに賛成です
相見積もりすることによって納得できる
複数のハウスメーカーで比較することは当たり前だと思っています。
一番気に入ったハウスメーカーが予算内であればあえて相見積もりを行う必要は無いかもしれませんが、多くの場合予算オーバーな資金計画になることが多いです。
その場合、予算オーバーだからそのハウスメーカーの検討を辞めるのではなくそもそも他のハウスメーカーでも予算オーバーになるのかどうか確認する為にも相見積もりするべきです。
客観的に各社比較できることが条件
各社提案内容が異なりますと見積もり内容は大幅に変わってきます。
今どきは1つのハウスメーカーでも仕様の異なる見積もりを用意してきますのでじっくり理解しなければなりません。
間取りや設備の仕様、見積もりに盛り込まれた項目の内容が各社同じ条件なのか比較出来る目が持つことが条件です。
理解出来ずに何社にも見積もりを出してもらうとただただ混乱するだけです。
購入への意思表示をはっきり伝えること
「いつまでに契約を決め」て「いつまでに住みたいか」をきちんと伝えたほうが良いです。
建物価格が高騰しておりハウスメーカーは金額調整に苦労しています。
いつまでに契約していつまでに建てたいのかをきちんと伝えますと最大限の努力をしてくれます。
ハウスメーカーは売り上げの計画を立てる必要があります。
建物完成時期は会社の売上時期になりますので明確な意思表示はとても大事な交渉材料となります。
まとめ
今回の記事では、注文住宅で相見積もりを取るべきかどうかについてまとめてみました。
予算に限りがある中で価格を抑えたい場合には、相見積もりを行い値段交渉をすることで値引きを期待できるかもしれません。
一方で、労力やコストをかけたくない人は、相見積もりを取るよりも1社に絞ったほうが無難です。
自分の置かれている状況に加え、それぞれのメリットとデメリットを踏まえた上で相見積もりを取るかどうかを判断するとよいでしょう。
なお、当社が提供している「housemarriage」では、住宅コンシェルジュが理想の家づくりのサポートとして住宅購入の予算計画からもご相談を承っております。サービス詳細は以下をご参照ください。
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記事コンセプト
ハウスメーカーの垣根を超えて地域ごとに担当者をご紹介しておりますので、まずは希望地域を絞って頂き、その地域に登録している担当者の様々な趣味嗜好や家づくりに対する熱い思いを確認してください。
きっと皆さんの家づくりに対するこだわりをきちんと受け止めてくれて、どうすればその夢を解決できるのか一緒に悩みながらも満足のいく家づくりを導いてくれる担当者に出会えるはずです。
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運営会社情報
会社名
:有限会社ティーエムライフデザイン総合研究所
代表者
:渡辺知光
本社
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