ネット銀行の住宅ローンの特徴や懸念点の解消法、手続き方法を解説
家づくりの予算・費用
2024/11/25
2024/11/25
近年、低金利や手続きの簡便さから注目を集めているネット銀行の住宅ローン。従来の銀行と比べてどのような特徴があり、どんな人に向いているのでしょうか。本記事では、ネット銀行の住宅ローンについて、メリット・デメリットから申込手続きまで詳しく解説します。
目次
ネット銀行の住宅ローンについて
ネット銀行の住宅ローンとは、インターネット専業銀行が提供する不動産取得のための融資サービスです。実店舗を持たないネット銀行ならではの特徴として、低金利設定と手続きのオンライン完結が挙げられます。
ネット銀行の住宅ローンの基本的な特徴
ネット銀行の住宅ローンには、以下のような基本的な特徴があります。まず、実店舗での運営費が不要なため、その分を金利の引き下げに反映できることが大きな特徴です。また、24時間365日いつでも申し込み可能で、書類提出もスマートフォンやパソコンから行えます。
主要なネット銀行の住宅ローン商品
現在、主要なネット銀行では以下のような住宅ローン商品を提供しています。楽天銀行では「住宅ローン」「フラット35」、住信SBIネット銀行では「ネット専用住宅ローン」、ソニー銀行では「住宅ローン」といった商品があります。各行で金利タイプや返済方法に特徴があり、変動金利型や固定金利型、固定変動選択型などから選択できます。
対象となる物件と資金使途
ネット銀行の住宅ローンで購入できる物件は、一戸建て、マンション、建売住宅など、従来型の銀行とほぼ同様です。資金使途も、新築住宅の購入、中古住宅の購入、住宅建築、借り換えなど、幅広く対応しています。
借入可能額と返済期間
借入可能額は、一般的に数千万円規模で、年収や物件価格によって上限が設定されます。返済期間は最長35年程度が一般的で、借入時の年齢や完済時の年齢制限があります。頭金は物件価格の20%程度を推奨する銀行が多いですが、場合によってはそれ以下でも可能です。
審査の特徴
審査はオンラインで行われますが、収入証明や勤続年数、職種などについて、従来の銀行と同程度かそれ以上に詳細な確認が行われます。特に、安定的な収入があることを重視する傾向にあります。また、団信(団体信用生命保険)への加入が必須となるケースが多いです。
金利の特徴
金利は一般的に従来型の銀行より低く設定されています。また、職業や取引状況、団信の加入状況などによって優遇金利が適用される場合もあります。変動金利型、固定金利型、固定変動選択型など、様々な金利タイプから選択できます。
申込みから融資実行までの流れ
申込みから融資実行までの基本的な流れは以下の通りです。まず、オンラインで仮審査を申し込み、その結果を受けて本審査に進みます。本審査では必要書類をオンラインで提出し、物件評価なども行われます。審査通過後は、契約書類の取り交わしを経て、融資が実行されます。
サポート体制
実店舗での対面サービスはありませんが、多くのネット銀行では電話やメール、ビデオ通話による相談サービスを提供しています。住宅ローン専門のスタッフが、商品選びから審査、契約までサポートする体制を整えています。
今後の展望
テクノロジーの進化により、手続きの更なる簡素化や、AIを活用した審査の高度化など、サービスの進化が期待されています。また、従来型の銀行との競争により、より魅力的な商品開発が進むことも予想されます。
ネット銀行の住宅ローンのメリット・デメリット
ネット銀行の住宅ローンは、従来型の銀行とは異なる特徴を持っています。ここでは、そのメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。
ネット銀行の住宅ローンの主なメリット
1. 低金利での借り入れが可能 実店舗の運営費や人件費が抑えられるため、従来型の銀行と比べて金利が0.1〜0.5%程度低く設定されています。これにより、返済総額を大きく抑えることができます。
2. 24時間365日いつでも申込み可能 実店舗への来店が不要で、スマートフォンやパソコンからいつでも申込みができます。仕事が忙しい方や、平日の銀行営業時間内に来店が難しい方にとって大きな利点となります。
3. 手続きの簡便性 書類提出や各種手続きがオンラインで完結するため、従来型の銀行で必要な複数回の来店が不要です。また、書類の準備から提出までの時間を大幅に短縮できます。
4. 豊富な商品ラインナップ 変動金利型、固定金利型、固定変動選択型など、様々な金利タイプから選択できます。また、団信(団体信用生命保険)も充実しており、幅広いニーズに対応しています。
5. 諸費用の抑制 事務手数料や手続き費用が従来型の銀行より安価に設定されていることが多く、借入れにかかる初期費用を抑えることができます。
ネット銀行の住宅ローンの主なデメリット
1. 対面での相談ができない 実店舗がないため、対面での詳細な相談や書類の確認ができません。特に住宅ローンが初めての方にとっては、不安要素となる可能性があります。
2. 審査基準が厳格 従来型の銀行と比べて、年収や勤続年数などの審査基準が厳格な傾向にあります。特に、フリーランスや自営業の方は審査が通りにくい場合があります。
3. インターネット環境が必須 申込みから契約まで、すべての手続きにインターネット環境が必要です。また、オンラインでの操作に不慣れな方には、手続きが煩雑に感じられる可能性があります。
4. 情報セキュリティへの不安 個人情報やローン関連の重要な情報をすべてオンラインでやり取りするため、情報セキュリティに不安を感じる方もいます。
5. 一部の手続きは対面や郵送が必要 契約書への署名や物件の確認など、一部の手続きは従来通りの対面や郵送での対応が必要となる場合があります。
メリットを最大限活用するためのポイント
1. 事前の情報収集 商品内容や手続きの流れについて、事前に十分な情報収集を行うことで、スムーズな申込みが可能になります。
2. 電話やオンライン相談の活用 多くのネット銀行では、専門スタッフによる電話やビデオ通話での相談サービスを提供しています。これらを積極的に活用することで、不安を解消できます。
3. 必要書類の準備 審査に必要な書類を事前に準備しておくことで、手続きをスムーズに進めることができます。
ネット銀行の住宅ローンがオススメの人の特徴
ネット銀行の住宅ローンは、誰にでも適しているわけではありません。ここでは、特にオススメできる人の特徴と、その理由について詳しく解説していきます。
会社員・公務員など安定した収入がある人
ネット銀行の住宅ローンは、特に以下のような安定した収入がある方に適しています。
・正社員として3年以上の勤続経験がある方
・年収が300万円以上ある方
・残業代や賞与が安定している方
・公務員や大手企業勤務の方
これらの方々は審査が通りやすく、かつ低金利の恩恵を最大限受けることができます。特に、将来的な収入も安定している見込みがある場合、長期的なメリットが大きくなります。
自分で情報収集・判断ができる人
以下のような特徴を持つ方には、ネット銀行の住宅ローンが向いています。
・金融商品について自分で調べることができる
・インターネットでの情報収集に長けている
・住宅ローンの基礎知識がある
・自己判断で意思決定ができる
・必要に応じて専門家に相談できる
インターネットでの手続きに抵抗がない人
オンライン手続きに適した以下のような方にオススメです。
・スマートフォンやパソコンの操作に慣れている
・オンラインバンキングの利用経験がある
・電子書類の提出に抵抗がない
・デジタル機器を日常的に使用している
・オンラインでの本人確認に慣れている
平日の銀行窓口への来店が難しい人
以下のような生活スタイルの方に特に便利です。
・仕事が忙しく、銀行営業時間内の来店が困難
・残業が多い職種の方
・転勤や出張が多い方
・育児や介護で時間に制約がある方
・通勤時間が長く、銀行に立ち寄る時間的余裕がない方
金利の低さを重視する人
以下のような方には、金利面でのメリットが大きくなります。
・借入額が3,000万円以上の方
・返済期間が20年以上の方
・少しでも月々の返済額を抑えたい方
・総支払額の削減を重視する方
・将来的な借り換えも視野に入れている方
シンプルな取引を好む人
以下のような方には、手続きの簡便さがメリットとなります。
・対面での営業トークを苦手とする方
・必要最小限の手続きで済ませたい方
・銀行との余計なやり取りを避けたい方
・時間を効率的に使いたい方
・シンプルな商品性を好む方
ネット銀行との取引経験がある人
既存の取引関係がある方には以下のようなメリットがあります。
・取引実績による金利優遇を受けられる
・手続きに慣れている
・口座開設などの初期設定が完了している
・オンラインバンキングの操作に習熟している
・カスタマーサポートの利用経験がある
比較的若い世代の方
以下のような特徴を持つ若い世代に特に適しています。
・20〜40代の方
・デジタルネイティブ世代
・新しいサービスへの適応力がある
・オンラインでの各種手続きに慣れている
・長期的な視点で金利低減効果を享受できる
住宅ローンの基礎知識がある人
以下のような知識や経験がある方に向いています。
・金利の仕組みを理解している
・返済方法の種類を把握している
・必要書類について知識がある
・担保や保証人の仕組みを理解している
・団体信用生命保険について知識がある
これらの特徴に該当する方は、ネット銀行の住宅ローンのメリットを最大限に活用できる可能性が高く、満足度も高くなると考えられます。ただし、これらの条件に完全に当てはまらなくても、必要なサポートを受けながら利用することは可能です。
ネット銀行で住宅ローンを借りる懸念点の解消法
ネット銀行での住宅ローン利用において、多くの方が不安や懸念を抱えています。しかし、適切な対策を講じることで、これらの不安要素は十分に解消することができます。ここでは、主な懸念点とその具体的な解消法について詳しく解説します。
対面での相談ができない不安の解消
ネット銀行では対面での相談ができないことが最大の懸念点として挙げられます。しかし、現在では様々な代替手段が用意されています。多くのネット銀行では、専門スタッフによるビデオ通話相談サービスを提供しており、画面を通じて顔を見ながら詳しい相談が可能です。また、土日祝日も利用できるフリーダイヤルでの電話相談やチャット機能での即時相談も充実しています。メールでの質問と回答は記録として残すことができ、後から内容を確認することも可能です。
手続きの複雑さへの不安の解消
オンラインでの手続きに不安を感じる方も多いですが、ネット銀行では詳細な手続きガイドを用意しています。入力途中での一時保存機能も備わっており、じっくりと確認しながら進めることができます。また、必要書類のチェックリストも提供されており、漏れのない準備が可能です。分からない点があれば、サポートデスクにすぐに確認できる体制も整っています。
審査への不安の解消
審査に関する不安は、事前の準備で大きく軽減することができます。多くのネット銀行では、本審査の前に仮審査を行うことができ、借入可能額を事前に把握することが可能です。審査基準も明確に公開されており、必要な条件を事前に確認することができます。また、収入証明書類などは最新のものを用意し、複数のネット銀行に同時に申し込むことで、承認の可能性を高めることもできます。
セキュリティ面での不安の解消
オンラインでの取引におけるセキュリティ面の不安は、適切な対策により解消することができます。ネット銀行では、二段階認証の導入や定期的なパスワード変更の推奨など、高度なセキュリティ対策を実施しています。利用者側でも、最新のセキュリティソフトを導入し、安全な通信環境を確保することで、より安心して利用することができます。
書類提出に関する不安の解消
書類提出に関する不安は、計画的な準備により解消することができます。必要書類は事前にリストで確認し、原本が必要な書類は早めに取り寄せておくことが重要です。スキャンアプリを使用した電子化の方法も、事前に確認しておくと安心です。提出前には内容を複数回確認し、期限に余裕を持って準備を進めることで、スムーズな手続きが可能となります。
契約内容の理解に関する不安の解消
契約内容の理解に不安がある場合は、十分な時間をかけて確認することが重要です。重要事項説明書や契約書の内容は、分からない点があればメモを取り、必ず質問するようにしましょう。多くのネット銀行では、説明動画やマニュアルも用意されており、専門用語の意味も確認しながら理解を深めることができます。
返済に関する不安の解消
返済に関する不安は、綿密な計画を立てることで解消できます。返済シミュレーションを複数のパターンで実施し、自分に合った返済プランを選択することが重要です。自動引き落としの設定を確実に行い、返済予定表は分かりやすい場所に保管しておきましょう。また、繰り上げ返済のルールや返済に関する相談窓口も事前に確認しておくと安心です。
システムトラブルや緊急時の不安の解消
システムトラブルや緊急時への不安は、適切な準備により軽減することができます。複数のアクセス手段を確保し、システムメンテナンス時間を把握しておくことが重要です。また、自然災害時の特例措置や緊急連絡先も確認しておき、いざという時の対応を事前に準備しておくことで、安心して利用することができます。
これらの解消法を適切に実施することで、ネット銀行の住宅ローンを安心して利用することができます。特に初めて住宅ローンを組む方は、これらの対策を確実に実施することで、より安心して手続きを進めることができるでしょう。不安な点があれば、積極的にサポート体制を活用し、慎重に進めることが重要です。
ネット銀行の住宅ローンの手続きや必要書類
ネット銀行の住宅ローンは、基本的にオンラインで手続きが完結するのが特徴です。ここでは、申込みから融資実行までの流れと、必要となる書類について詳しく解説します。
住宅ローン申込みの流れ
まず、住宅ローンの申込みは仮審査から始まります。インターネット上で基本的な情報を入力し、借入れの可否や借入可能額の目安を確認します。この段階では、本人確認書類のアップロードと基本情報の入力のみで完了します。仮審査の結果は最短で数分、通常でも1営業日程度で通知されます。
仮審査承認後は本審査へと進みます。この段階では、より詳細な情報と必要書類の提出が求められます。提出書類は電子データでアップロードすることができ、原本の郵送が必要な書類は別途指定されます。本審査の結果が出るまでには、通常1週間から2週間程度かかります。
必要となる基本書類
本審査時に必要となる基本的な書類には、本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)、所得証明書類(源泉徴収票、所得証明書、確定申告書など)、住民票、実印の印鑑証明書などがあります。給与所得者の場合は、直近2年分の源泉徴収票が必要となることが一般的です。
収入証明に関する書類
収入を証明する書類は審査の重要な要素となります。給与所得者の場合は、源泉徴収票に加えて、直近の給与明細書や賞与明細書も求められることがあります。自営業者の場合は、確定申告書の写しや所得証明書、事業に関する登記簿謄本などが必要です。また、副収入がある場合は、それを証明する書類も提出が求められます。
物件に関する書類
購入する物件に関しては、不動産売買契約書、重要事項説明書、物件の登記簿謄本、建物の図面、土地の公図などが必要となります。新築物件の場合は、工事請負契約書や建築確認通知書なども求められます。中古物件の場合は、建物状況調査報告書(インスペクション報告書)が必要となることもあります。
保証に関する書類
団体信用生命保険への加入が必要な場合は、健康診断書や告知書の提出が求められます。また、収入合算やペアローンを利用する場合は、配偶者の収入証明書類なども必要となります。保証会社を利用する場合は、保証会社指定の書類も別途提出が必要です。
契約時に必要な書類
ローン契約時には、借入申込書、契約書、償還表、金銭消費貸借契約証書などの書類への署名・捺印が必要となります。これらの書類は、電子契約で済む場合もありますが、原本への実印の押印が必要な場合もあります。また、火災保険の加入証明書も必要となります。
提出書類の電子化と原本の取り扱い
多くの書類はスマートフォンやスキャナーで電子化して提出することができます。ただし、印鑑証明書や住民票など、一部の書類については原本の郵送が必要です。電子化する際は、文字や数字が明確に読み取れる画質であることが重要で、必要に応じて複数回撮影することをおすすめします。
手続きにおける注意点
提出書類には有効期限があるものが多いため、タイミングに注意が必要です。住民票や印鑑証明書は発行から3ヶ月以内のものが求められるのが一般的です。また、書類の不備や追加書類の提出を求められることもあるため、余裕を持ったスケジュール管理が重要です。
融資実行までのスケジュール管理
融資実行までは、通常1〜2ヶ月程度の期間が必要です。物件の引き渡し時期や住宅ローンの返済開始日を考慮し、計画的に手続きを進めることが重要です。特に新築物件の場合は、建築確認や完了検査のスケジュールも考慮に入れる必要があります。
このように、ネット銀行の住宅ローンは、従来の銀行と必要書類は同じですが、多くの手続きをオンラインで完結できる点が特徴です。ただし、重要な契約となるため、書類の準備と提出は慎重に行う必要があります。不明な点がある場合は、早めにネット銀行のサポートデスクに確認することをおすすめします。
ネット銀行と従来型の銀行の手続きの違い
ネット銀行と従来型の銀行では、住宅ローンの手続き方法に大きな違いがあります。ここでは、両者の具体的な違いと特徴について、手続きの流れに沿って詳しく解説していきます。
申込み方法の違い
従来型の銀行では、住宅ローンの申込みは原則として支店窓口での対面手続きが必要です。事前に電話で予約を入れ、平日の営業時間内に来店する必要があります。一方、ネット銀行では、24時間365日いつでもインターネット上で申込みが可能です。スマートフォンやパソコンから必要事項を入力するだけで、仮審査を申し込むことができます。時間的な制約がなく、場所を問わずに手続きができる点が大きな特徴です。
相談方法の違い
従来型の銀行では、担当者との対面での詳細な相談が可能です。商品説明や返済計画の立て方など、きめ細かなアドバイスを直接受けることができます。一方、ネット銀行では、電話やビデオ通話、メール、チャットなどオンラインでの相談が中心となります。ただし、多くのネット銀行では土日祝日も相談できるなど、時間的な融通が利く点が特徴です。
審査プロセスの違い
従来型の銀行では、審査に必要な書類を窓口で直接提出し、担当者が内容を確認しながら進めていきます。書類に不備があった場合はその場で指摘を受け、修正することができます。ネット銀行では、書類をスキャンしてオンラインでアップロードする形となります。書類の不備は電話やメールで連絡が入り、修正した書類を再度アップロードする必要があります。
必要書類の提出方法
従来型の銀行では、必要書類はすべて原本を窓口に提出する必要があります。一方、ネット銀行では、多くの書類は電子データでの提出が可能です。ただし、印鑑証明書や住民票など、一部の重要書類については原本の郵送が必要となります。電子化された書類の管理がしやすい反面、原本の郵送時には配送状況の確認や到着までの時間を考慮する必要があります。
契約手続きの違い
従来型の銀行では、ローン契約時に支店に来店し、担当者の立ち会いのもとで契約書類への署名・捺印を行います。契約内容についての説明も直接受けることができます。ネット銀行では、契約書類は郵送で届き、指定された書類に署名・捺印して返送する形となります。電子契約に対応している場合は、その手続きもオンラインで完結することができます。
所要時間の違い
従来型の銀行では、各段階で来店が必要なため、手続き全体に要する時間は比較的長くなる傾向があります。特に、仕事で平日の来店が難しい場合は、手続きに時間がかかることがあります。ネット銀行では、オンラインでの手続きが中心となるため、来店時間を考慮する必要がなく、全体的な所要時間を短縮できる可能性があります。
サポート体制の違い
従来型の銀行では、一人の担当者が最初から最後まで一貫してサポートすることが一般的です。担当者との信頼関係を築きやすく、きめ細かな対応を受けることができます。ネット銀行では、問い合わせの都度、異なるスタッフが対応することが多いですが、やり取りの記録が残るため、前回までの経緯を踏まえた対応を受けることができます。
手数料や諸費用の違い
従来型の銀行では、店舗運営費などのコストが手数料に反映される傾向があります。一方、ネット銀行では、店舗運営費が不要なため、手数料を抑えることができます。また、事務手数料などもオンライン手続きを前提とした価格設定となっているため、総じて費用を抑えることができます。
書類保管の違い
従来型の銀行では、契約書類などは紙媒体での保管が中心となります。一方、ネット銀行では、多くの書類が電子データとして保管され、オンラインで確認することができます。ただし、重要な契約書類については、ネット銀行でも紙媒体での保管が必要となる場合があります。
このように、ネット銀行と従来型の銀行では手続きの方法に大きな違いがありますが、どちらにも特徴があります。自身の生活スタイルや希望する対応方法に合わせて、適切な選択をすることが重要です。
よくある質問(Q&A)
ネット銀行の住宅ローンについて、多くの方が疑問に感じる点を質問形式で詳しく解説します。
申込みと審査に関する質問
Q:審査は従来の銀行より厳しいのでしょうか?
A:基本的な審査基準は従来の銀行と大きく変わりませんが、対面での信用確認ができないため、収入証明や勤続年数などの書類審査はより詳細に行われる傾向があります。ただし、審査基準は明確に公開されているため、事前に要件を確認することができます。
Q:仮審査から融資実行までどのくらいの期間がかかりますか?
A:仮審査結果は最短で数分、通常でも1営業日程度で通知されます。その後、本審査から融資実行までは通常1〜2ヶ月程度かかります。ただし、書類の準備状況や物件の状況によって期間は変動します。
手続きに関する質問
Q:すべての手続きがオンラインで完結するのでしょうか?
A:多くの手続きはオンラインで完結しますが、印鑑証明書や住民票など、一部の重要書類は原本の郵送が必要です。また、最終的な契約書への署名・捺印も、実印での対応が必要となる場合があります。
Q:書類の提出方法について教えてください。
A:基本的にスマートフォンやスキャナーで電子化した書類をウェブサイトにアップロードします。原本の提出が必要な書類は、専用の送付状とともに郵送します。電子化の際は、文字や数字が明確に読み取れる画質であることが重要です。
相談対応に関する質問
Q:対面での相談ができないのが不安です。
A:電話やビデオ通話、メール、チャットなど、様々な方法で専門スタッフに相談することができます。多くのネット銀行では土日祝日も対応しており、仕事で平日の相談が難しい方でも安心して利用できます。
Q:担当者は途中で変わってしまうのでしょうか?
A:問い合わせの都度、対応するスタッフは変わる可能性がありますが、すべての相談履歴が記録として残るため、前回までの経緯を踏まえた対応を受けることができます。
金利に関する質問
Q:金利は本当に従来の銀行より低いのですか?
A:一般的に、店舗運営費などのコストが抑えられるため、金利は従来の銀行より0.1〜0.5%程度低く設定されています。ただし、金融市場の状況や個人の審査結果によって変動する可能性があります。
Q:金利の見直しはどのように行われますか?
A:変動金利の場合、一般的に年2回の見直しがあります。固定金利選択型の場合は、選択期間終了時に金利を見直すことができます。見直し時期や方法は、契約時に詳しく説明を受けることができます。
返済に関する質問
Q:繰り上げ返済は可能ですか?
A:可能です。多くのネット銀行では、インターネットバンキングから24時間いつでも繰り上げ返済の手続きができます。手数料も従来の銀行より安価に設定されていることが多いです。
Q:返済が困難になった場合はどうすればよいですか?
A:まずは早めにネット銀行の相談窓口に連絡することをおすすめします。状況に応じて、返済期間の延長や返済額の見直しなど、様々な対応を検討することができます。
セキュリティに関する質問
Q:個人情報の管理は安全ですか?
A:高度な暗号化技術や二段階認証など、厳重なセキュリティ対策が施されています。ただし、利用者側でもパスワードの適切な管理や、セキュリティソフトの導入など、基本的な対策を行うことが重要です。
Q:システムトラブルが起きた場合はどうなりますか?
A:システムトラブルに備えて、バックアップシステムや代替手段が用意されています。また、24時間体制の監視により、トラブルの早期発見と対応が可能となっています。
契約後の対応に関する質問
Q:途中で従来型の銀行に借り換えることは可能ですか?
A:可能です。ただし、借り換え時の金利や手数料、必要書類などは、借り換え先の銀行の条件に従うことになります。借り換えを検討する際は、総費用を慎重に比較検討することをおすすめします。
Q:引っ越しや転職時の手続きはどうなりますか?
A:住所変更や収入の変更など、契約内容に関わる変更は、オンラインでの手続きが可能です。ただし、状況によっては追加書類の提出が必要となる場合があります。変更が生じた際は、早めに連絡することが重要です。
まとめ
ネット銀行の住宅ローンは、低金利と手続きの利便性が大きな魅力です。特に、自己情報収集能力があり、来店での相談にこだわらない方には適しています。ただし、選択する際は自身のニーズや生活スタイルに合っているかを十分に検討することが重要です。
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