オーバーローンとは?知っておくべきオーバーローンのメリットや注意点を解説
家づくりの予算・費用
2023/07/14
2023/09/26
住宅購入や大きな買い物を検討している際に、オーバーローンという言葉を耳にしたことがあるでしょうか?オーバーローンとは、実際に必要な費用よりも多くのローンを組むことを指します。
オーバーローンを検討している方にとって、その概要やメリット、注意点を正しく理解することは重要です。
本記事では、オーバーローンの基本的な概念や、住宅ローンにおける諸費用、そしてオーバーローンを利用する際に留意すべきポイントについて解説します。オーバーローンの借り入れを有効に活用するために必要な情報を理解し、将来の経済的なリスクを避けるための知識を身に付けましょう。
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目次
オーバーローンとは
オーバーローンとは、住宅ローンを組む際に必要な費用や物件価格を超えて借り入れを行うことを指します。通常の住宅ローンではカバーしきれない費用や希望する物件の価格差を埋めるために利用されます。オーバーローンは、一定の条件下で金融機関から追加の融資を受ける形で行われます。
オーバーローンを利用する主な目的は、より高額な物件の購入やリフォーム、増改築など、住宅に関するさまざまな費用をカバーするローンのことです。これにより、予算の制約を超えてより理想的な住まいを実現することができるでしょう。
ただし、オーバーローンは追加の借り入れとなるため、返済におけるリスクや金利負担が増える可能性もあります。そのため、慎重な計画と返済能力の確認が重要です。また、金融機関によってはオーバーローンの取り扱いが異なる場合がありますので、各金融機関の条件や制約についても事前に確認する必要があります。
諸費用の扱い
住宅ローンを組む際には、物件価格以外にもさまざまな諸費用が発生します。これらの費用は住宅ローンでは対応していない金融機関が多くオーバーローンの必要性を生じさせることがあります。以下に一般的な諸費用の一部をご紹介します。
ローン手数料
住宅ローンを申請する際には、金融機関によって必要な経費があります。これに伴う手数料や事務手数料が諸費用として発生します。
引っ越し費用
新たな住まいに移る際には、引っ越し業者や搬入作業などに費用がかかります。これらの費用も考慮する必要があります。
登記費用
住宅を所有者として登記を行い、金融機関が抵当権を設定するためには、登記手続きが必要です。この際に発生する登記費用があります。
保険料
住宅ローンの対象物件には、火災保険や地震保険などの保険料が必要です。これらの保険料も追加の負担となります。
税金
物件購入や住宅ローンに関連して不動産取得税、固定資産税などの税金が発生することがあります。
これらの諸費用は、物件価格に加えて十分な予算を確保する必要があります。予算不足が生じた場合、オーバーローンを検討することで諸費用をカバーすることができます。ただし、オーバーローンを利用する場合には追加の借り入れとなるため、再度金融機関に申請を行い融資承諾を得る必要があります。返済計画や金利負担を慎重に考慮することが重要です。
オーバーローンのメリット
オーバーローンを利用することには、以下のようなメリットがあります。
理想の住まいを実現可能
オーバーローンを利用することで、予算制約を超えた理想的な住まいを実現することができます。追加の借り入れによって、希望する物件の購入やリフォーム、増改築など、より充実した住環境を実現することができます。
自己資金を抑えることができる
オーバーローンを利用することで、追加の費用を現金で支払う必要がありません。住宅ローンの枠内で追加の融資を受けるため、一度に大きな現金を支払う必要がなく、負担を軽減することができます。
低金利の利用が可能
住宅ローンは一般的に低金利で提供されています。金融機関によりますが、オーバーローンも住宅ローンの一部として利用するため、低金利を適用することができます。これにより、別途の融資を受けるよりも金利負担を抑えることができます。
住宅ローンにまとめて一本化
昔はタブーとされていました自動車ローンやブライダルローンなど他のローンを住宅ローンと一緒にまとめてしまって返済が出来る金融機関が現れました。本来の目的とは異なるローンですが、地方銀行では実際にこのオーバーローンが提供されています。返済期間が住宅ローンに合わせて長くなるので月々の支払い負担はかなり低くなります。
返済プランの柔軟性
オーバーローンを利用する場合、住宅ローンの返済計画に追加の負担が生じます。しかし、住宅ローンの特性上、長期間にわたる返済計画を組むことができるため、追加の返済負担を柔軟に調整することができます。
オーバーローンのデメリットと注意点
オーバーローンを利用する際には、以下のような注意点があります。
返済負担の増加
オーバーローンは、住宅ローンの返済額に追加されるため、返済負担が増えます。借り入れ額が増えることで、月々の返済額や返済期間が長くなる可能性があります。自身の収入や予算を考慮し、返済負担を確実に負担できるか検討しましょう。
金利負担の増加
オーバーローンには、住宅ローンと同様の金利が適用されます。追加の借り入れによって金利負担が増えるため、返済総額が増加する可能性があります。金利条件を比較検討し、返済総額を把握しておくことが重要です。一部の金融機関では諸費用だけ別の「諸費用ローン」として組ませます。この場合、金利は住宅ローンと異なり金利が2%以上と大幅に高くなりますので返済負担がアップします。
リスクの認識と備え
オーバーローンは借り入れの一形態であり、追加の負債となります。将来の収入や生活状況に変化があった場合、返済に支障をきたす可能性があります。将来住宅の売却を考えた時にオーバーローン分だけローンが残ってしまう為、万が一の場合に備えた計画を立てておくことが重要です。
専門家の助言を活用する
オーバーローンは複雑な借り入れ形態であり、個々の状況によってメリットやデメリットが異なります。一般的な借り入れとは異なりますから、住宅検討初期段階から金融機関やハウスメーカー、住宅ローンに詳しいファイナンシャルプランナーからアドバイスを受けることをおすすめします。きちんと話を聞いた上で自身の状況に合わせた最適な選択をするために、専門家の知見を活用しましょう。
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原則として住宅以外の借り入れを一緒にまとめることはできません。しかし相談を受けていると、住宅購入と自動車購入を同時に行い一つのローンをまとめてもらうと希望する方が散見されます。ローンに対する認識が緩くなってしまいます。この安易な考えは出来れば辞めて欲しいです。
オーバーローンを検討する際には、リスクや返済負担を十分に考慮し、将来の状況を見据えた判断を行うことが重要です。第三者と相談しながら自身の経済状況や将来の計画を踏まえて、慎重に借り入れを検討しましょう。
まとめ
オーバーローンを利用する際には、自身の収入や予算、将来の計画を考慮し、返済負担やリスクを十分に理解することが重要です。また、金融機関や住宅ローンの専門家の助言を活用することで、最適な選択をすることができます。
オーバーローンは慎重に検討すべき借り入れ方法であり、自身の状況や将来の見通しを考慮した上で判断することが大切です。追加の借り入れを行う際には、メリットとデメリットを比較し、リスクを最小限に抑えながら賢く活用しましょう。
なお、当社が提供している「housemarriage」では、住宅コンシェルジュが理想の家づくりのサポートとして、住まいを探す上で重要なハウスメーカーや工務店の営業担当者とのマッチングサポートをさせていただきます。住宅購入の予算計画からもご相談を承っております。サービス詳細は以下をご参照ください。
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