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間取りの失敗例-後悔しないためのポイントをプロが解説

間取り・住宅の特徴

2022/04/08

2023/09/26

記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

間取りの失敗例-後悔しないためのポイントをプロが解説

注文住宅を建てる際、一度決めたらなかなか変えられない家の間取り。
失敗したくないという思いを抱えている人も多いですよね。

そこで、今回の記事では間取りの失敗例を具体的に紹介しつつ、後悔しないためのポイントをまとめてみました。
これから家づくりをする方や、間取りで悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

リビングの失敗例

長い時間を過ごすことになるリビングは、快適に暮らせるかどうかを左右する空間といっても過言ではありません。
ここではまず、リビングの失敗例についていくつか見ていきましょう。

日当たりが悪いorまぶしい

平面図や3Dパースだけでは判断しにくい情報として、『日照』が挙げられます。
おそらく、この記事を読んでいる方の中には「南向きの家だから日当たりの心配はないだろう」と思っている方も多いですよね。
しかし、周囲に高い建物がある場合、それらに日差しが遮られてしまう恐れがあります。
また、西日が差し込む位置にテレビがあると見えづらくなるほか、場合によっては眩しすぎて快適に過ごすことが難しくなってしまうでしょう。

こうした事態を避けるためにも、紙面やデータ上だけで日当たりの善し悪しを判断しないことが大切です。
実際に現地に足を運び、自分の目で確認するように心がけましょう。

LDKが広すぎて落ち着かない

広いリビングに憧れを抱く人は少なくありません。
しかし、実際に住んでみるとどこか落ち着かないと感じるほか、広すぎて冷暖房効率が落ちてしまったという意見も多く見受けられます。
そのため、リビングの間取を広くとる場合は簡易的な間仕切りを作っておくと良いでしょう。
状況に応じて部屋を仕切ることで、その時々のニーズに対応できます。

また、例えば『スキップフロア』を取り入れることで、実際にリビングを広くしなくても奥行があるようにみせられるでしょう。
私が実家の間取りを設計した時にはLDKにゆとりを持たせ過ぎました。
開放感はありましたが1人で過ごしている時にはあまりに冷暖房費を無駄にしている気がします。

リビング階段が暮らしに合わなかった

昨今、トレンドにもなっている『リビング階段』ですが設置した方の意見は色々です。
設置の一番の理由は階段スペースを削減でき階段を行き来する子供を見守れるということや、見た目もスタイリッシュなことから人気を集めています。

しかし、一方で2階部分と繋がることから冷暖房効率が落ちるほか、熱・音・臭いが伝わってしまうといったデメリットも。
リビング階段を設置する際は、スクリーンや引き戸を設置するといった対策を講じられるかどうか、専門家と相談してみることをおすすめします。
また、その際に家全体の空調効率を考慮して検討するようにしましょう。

床暖房の設置場所を間違えた

足元の冷えを防ぎ、暖かく過ごせる床暖房ですが、実際に設置するときは設置場所に注意しましょう。
床暖房のある場所にソファーやテレビ台といった大型の家具を置いてしまっては、何も意味がありません。
熱で家具が温まり変形することもありますし、将来家具配置が変わることも念頭に入れた設置計画が必要です。
床暖房の無い場所との寒暖の差が発生しがちですし1階部分のみなのか2階部分も設置するのかきちんと確認しておきましょう。
また、床暖房は電気代が高くつくため、導入前に本当に必要かどうか考えることも大切です。

水回りの失敗例

次に、水回りの失敗例をいくつか紹介します。
水回りも毎日使う場所であるため、デザイン性と使い勝手のバランスを考えるようにしましょう。

浴室とリビングを隣合わせにしてしまった

洗面所とリビングが繋がっているレイアウトにすると、どこに行くにも必ずリビングを通過しなければなりません。
そのため、特に小さな女の子がいる場合には、年頃になると嫌がる恐れがあります。
同様に浴室と洗面所が一緒になるような作りにするのも、家族がお互いに気を遣うことから避けたほうが無難でしょう。

玄関の先にお風呂を設置してしまった

玄関の一直線上に浴室やトイレがあるようなレイアウトでは、洗面所やトイレの出入りがドアを開けたときに見えてしまう恐れがあります。
特に来客時には利用しにくくなることもあります。
そのため、玄関先に浴室等を設置する際は動線に気を付けましょう。

収納の失敗例

注文住宅ではどうしてもリビングや浴室など、主要なスペースに目いきがちです。
しかし、あとから収納で失敗したと嘆く人も少なくありません。

代表的な失敗例として、以下のような事例が挙げられます。
● クローゼットが思ったより奥行きが狭かった
● 浴室に掃除用具の収納場所を作り忘れた
● アウトドア関係のものを入れるスペースがなかった
● 使い勝手よりデザイン性を重視してしまった

戸建ての収納を決める際は、どの部屋に何をしまうのかをある程度考えておくことが大切です。
私の実家には廊下に納戸を2つ設けました。奥行きの浅い納戸と深い納戸です。用途別に分けて収納出来るので便利でした。
また、子育て中はどうしても荷物が多くなるため、少し余裕をもって収納スペースを作っておくと良いでしょう。

明るさ・照明・温度・湿度の失敗例

戸建て住宅において、窓の位置は非常に重要です。
西側に窓を設けすぎてしまうと、冬は西日で暖かく過ごせるものの、夏場は暑すぎてそうもいきません。
風通しも窓の位置によって左右されるため、風が通り抜けできるようなレイアウトを意識する必要があります。

また、室内においては照明の位置も重要です。
照明の位置が悪いと、手元が暗くなってしまうのはもちろん、部屋全体の雰囲気も悪くなってしまいます。
スイッチの場所も気にしつつ、部屋の用途別に、適切な照明を用意しましょう。

音やにおいの失敗例

ここでは、音やにおいに不具合が出てしまう間取りの失敗例について見ていきましょう。

間取りでミスをしてしまった

間取りのミスで騒音問題が生じるケースとして、以下のような事例が挙げられます。
●道路に面した面を寝室にしてしまった
●書斎の真上を子ども部屋にしてしまった
●浴室を道路に面した場所に設置してしまった
●南側にキッチンを配置した為夏が暑過ぎた

特に、子どもが小さいうちは子ども部屋と周りの部屋の間取りに注意が必要です。
また、トイレも音が響きやすいことから、隣に寝室や書斎を設置しないほうがよいでしょう。

リビングを吹き抜けにしてしまった

見た目がスタイリッシュでお洒落なことから人気がある吹き抜けリビングですが、音が響きやすく、においが全室に行き渡りやすいといった欠点があります。
そのため、吹き抜け部分に窓を設けたり、換気扇やエアコンを設置するといった対策を講じるように心がけましょう。
また吹抜け部分に設置する照明は掃除などの手入れがしやすいタイプか気を付けましょう。

広さの失敗例

限られた面積では、スペース配分を意識しなければなりません。

配分に失敗してしまうと、次のような問題が生じる原因ともなってしまいます。
●脱衣所が狭すぎて1人しか入れない(家事動線が悪い)
●寝るだけだしいいやと寝室を狭くしすぎた
●玄関を狭くしすぎて靴が置けない
●広すぎて冷暖房が効かない(電気代も高くつく)

図面をもとに実際の生活をシミュレーションしつつ、各スペースの面積を決めていくことが大切です。
また、将来ライフスタイルが変化することを見越して、部屋の広さを変えやすい間取りにするのもよいでしょう。

視線の失敗例

視線の失敗例として、よくあるパターンも確認していきましょう。
●リビングが道路から丸見えになっていた
●窓を開けたら隣の家の窓が目の前に合った
●玄関の一直線上にリビングのドアを作ってしまった
●隣の家の庭がリビングから見えてしまう

視線の失敗を回避する対策ですが、外から見えやすい窓やドア、また室内で見えると困る場所を前もって確認することをおすすめします。
なお、どうしてもオープンな間取りになってしまう場合、小壁など目隠しとなる場所を設置するのもよいでしょう。

配線の失敗例

「必要な場所にコンセントがなかった」「家具を置いたら使えなくなってしまった」「位置が悪かった」など、
配線やコンセントの失敗もよくある話のひとつです。
後悔を避けるためにも、コンセントの数や配置を決める際は具体的に部屋の用途をイメージするようにしましょう。

また、図面に必ず置く家具を書き入れてもらうのもひとつの手です。
家具を置く場所を書き込んでもらうことで、家具の後ろにコンセントが隠れるのを防ぐことができます。
なお、スイッチも同様に、家の中を移動する際に不便がないように設置場所を決めていくと失敗を防げるでしょう。

私が完璧だと思った実家の配線も結局数か所はタコ足配線になってしまいました。難しいですね。

動線の失敗例

家を建てたあとに簡単に変えられない間取りと家事動線。
家事動線でよくある失敗例として、「2階に浴室や洗面室をまとめたものの1階に手洗い場を作らなかった」「洗濯物を干すのに家の中を大回りしなければいけなくなった」などが挙げられます。
家事動線は人によって異なるため、家族が家にいる間の動きを紙に書き出すことをおすすめします。
基本的には水回りの利用動線の確認です。
その際、外出前、帰宅後などの状況別で考えることはもちろん、平日・休日ごとの行動パターンを把握するようにしましょう。

失敗しないためのコツ

間取りの失敗例について紹介してきましたが、ここでは失敗しないためのコツをいくつか取りあげてみました。

家族の生活スタイルを意識する

間取りでの失敗を防ぐために、家族の生活スタイルを意識することが大切です。
まずは家族にそれぞれヒアリングを行い、今の住まいに対する不満や要望をリストアップしてみましょう。
そのうえで解消できそうな項目をひとつずつクリアにしていくことで、家族の暮らしに見合った家を作ることができます。

また、先にも述べたように家具などのバランスを見ながら各スペースの間取りを考えるようにしましょう。
家族構成や今後のライフプランと照らし合わせ、慎重な家づくりをすることが重要です。

周辺環境を考慮して間取りを決める

収納スペースは実用性が求められるため、できるだけ具体的に検討するようにしましょう。
基本的に住んでいる期間が長ければ長いほど物が増えるため、長期的な視点で収納を考えることも大切です。
また、「将来的には子どもを持ちたい」「親と同居することを検討している」といった場合には収納スペースにいくらか余裕を持たせるように心がけましょう。

まとめ

今回の記事では、注文住宅の間取りでよくある失敗例についてご紹介しました。
部屋や部位によってさまざまな失敗が想定されるものの、事前に把握しておくことで対策を練ることができます。
注文住宅を建てる際は家族の行動パターンを把握したうえで間取りを考えることはもちろん、内部だけでなく周辺環境にも目を向けることを意識しましょう。
注文住宅の間取りで悩んでいるとき、少しでもこの記事が参考になっていたら幸いです。

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記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

大学卒業後、積水化学工業に入社し住宅「セキスイハイム」を販売。3年8カ月千葉県内で営業に従事し、営業表彰を6期連続受賞。
途中、母の急死に直面し、自分の将来について悩み始める。結果、大学のゼミで学んだ「保険」事業に実際に携わりたいと思いFP資格を取得して日本生命に転職。4年間営業に従事したが、顧客に対して提供出来る商品がなく退職を決意。FP兼保険代理店を開業する。

収入も顧客もゼロからのスタート。しかも独立直前に結婚し住宅購入した為、返済不安に陥り貯蓄が日々減っていく恐怖を覚える。

人生で初めて家計の見直しを行い、根本的な改善により失敗と不安を減らすコツを発見。自分の経験を生かしお客様が同じ道を歩まないよう伝えるべく「マイホーム検討者向けFP」として活動中。

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    :有限会社ティーエムライフデザイン総合研究所

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    :渡辺知光

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