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ファミリークロークを取り入れた間取り例や、広さの目安をご紹介

間取り・住宅の特徴

2024/08/26

2024/08/26

記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

ファミリークロークを取り入れた間取り例や、広さの目安をご紹介

家族の洋服や小物をまとめて収納できるファミリークローク。近年の住宅設計では人気の収納スペースとなっていますが、本当に必要なのでしょうか。この記事では、ファミリークロークの基本的な情報から、メリット・デメリット、間取り例まで詳しく解説します。家づくりの参考にしてください。

ファミリークロークとは

ファミリークロークは、家族全員の衣類や小物をまとめて収納するための大型クローゼットです。リビングや寝室などの近くに配置され、家族共有の収納スペースとして機能します。

家族の衣類などをまとめて収納することで動線がコンパクトに

ファミリークロークの最大の特徴は、家族全員の衣類や小物を一箇所にまとめて収納できる点です。これにより、各部屋に分散していた収納スペースを集約し、家事動線をコンパクトにすることができます。洗濯物の収納や取り出しがスムーズになり、家事の効率化にもつながります。

ファミリークロークの広さの目安

ファミリークロークを計画する際、適切な広さを決めることは非常に重要です。家族構成や生活スタイル、収納する物の量によって最適な広さは変わってきます。ここでは、ファミリークロークの広さの目安について詳しく解説します。

家族構成別の広さの目安

一般的な家族構成別の広さの目安は以下の通りです。

2〜3人家族

– 最小サイズ:1.5畳(約2.5平方メートル)

– 推奨サイズ:2畳(約3.3平方メートル)

4人家族

– 最小サイズ:2畳(約3.3平方メートル)

– 推奨サイズ:3畳(約5平方メートル)

5人以上の家族

– 最小サイズ:3畳(約5平方メートル)

– 推奨サイズ:4畳以上(約6.6平方メートル以上)

広さ別の特徴と適した家庭

1.5畳(約2.5平方メートル)

– 特徴:コンパクトで、他の部屋のスペースを大きく削らない

– 適した家庭:2人暮らしの夫婦、収納する衣類が比較的少ない家庭

– 注意点:収納量に限りがあるため、整理整頓が重要

2畳(約3.3平方メートル)

– 特徴:4人家族の最小限の収納ニーズを満たせる

– 適した家庭:3人家族、収納にこだわりのない4人家族

– 注意点:効率的な収納システムの導入が必要

 

3畳(約5平方メートル)

– 特徴:4人家族の収納ニーズを十分に満たせる、多様な収納システムを導入可能

– 適した家庭:4人家族、収納にこだわりのある3人家族

– 注意点:他の部屋のスペースを若干圧迫する可能性がある

4畳以上(約6.6平方メートル以上)

– 特徴:大家族の収納ニーズを満たせる、多目的に使用可能

– 適した家庭:5人以上の大家族、収納にこだわりのある4人家族

– 注意点:維持管理に手間がかかる、他の部屋を圧迫する可能性がある

広さを決める際の考慮点

1. 将来の家族構成の変化: 子供の成長や家族の増減を見据えて、余裕を持たせたサイズにすることが賢明です。

2. 収納する物の量と種類: 衣類だけでなく、寝具や季節用品なども含めて考慮しましょう。

3. 使用目的の明確化: 単なる収納スペースか、着替えや洗濯物の管理など多目的に使用するかで必要な広さは変わります。

4. 家全体のバランス: ファミリークロークを広くすることで、他の部屋が狭くなりすぎないよう注意が必要です。

5. 収納システムの種類: 導入予定の収納システムによって、必要なスペースは変わってきます。例えば、引き出し式の収納を多用する場合は、開閉のためのスペースも考慮しましょう。

広さの決定プロセス

1. 現在の収納量の把握: 家族全員の衣類や収納したい物の量を確認します。

2. 将来のニーズの予測: 子供の成長や家族構成の変化を考慮します。

3. 収納システムの選択: 使用したい収納システムを決め、必要なスペースを計算します。

4. 住宅全体の間取りとの調整: 他の部屋とのバランスを考慮し、最適な広さを決定します。

5. 専門家への相談: 住宅メーカーや設計士に相談し、アドバイスを得ることも有効です。

ファミリークロークの広さは、快適な暮らしを実現するための重要な要素です。家族の生活スタイルや優先順位、住宅全体の間取りなどを総合的に考慮し、最適な広さを選択してください。必要以上に広くしすぎると無駄なスペースになる可能性がある一方、狭すぎると使い勝手が悪くなるため、慎重に検討することが大切です。

ファミリークロークの種類

ファミリークロークには、主に2つの基本タイプがありますが、それぞれに特徴があり、家族構成や住まいの間取りに応じて選択することが大切です。ここでは、各タイプの特徴や適した使い方について詳しく解説します。

ウォークインタイプ

ウォークインタイプは、文字通り中に入って使用するクローゼットです。このタイプの特徴は以下の通りです。

1. 広々としたスペース: クローゼット内に入ることができるため、十分な空間を確保でき、ゆったりと収納や衣類の取り出しができます。

2. 大容量の収納: 壁面全体を使って収納棚やハンガーパイプを設置できるため、家族全員の衣類や小物を余裕をもって収納できます。

3. 整理整頓のしやすさ: 広いスペースを活かして、季節ごとや家族メンバーごとに区分けした収納が可能です。これにより、整理整頓がしやすくなります。

4. カスタマイズの自由度: 広いスペースを活かして、様々な収納システムを導入できます。例えば、引き出し式の収納や回転式のハンガーラックなど、ニーズに合わせたカスタマイズが可能です。

ウォークスルータイプ

ウォークスルータイプは、2つの部屋をつなぐ通路としても機能するクローゼットです。このタイプの特徴は以下の通りです。

1. スペースの有効活用: 通路としても機能するため、限られた空間を最大限に活用できます。特に、コンパクトな住宅では効果的です。

2. 動線の改善: 例えば、寝室とリビングの間に設置することで、スムーズな動線を確保できます。洗濯物の収納や取り出しがしやすくなります。

3. 両面アクセス: 両側の部屋からアクセスできるため、使い勝手が良くなります。例えば、寝室側からは衣類を、リビング側からは小物類を取り出すなど、用途に応じた使い分けが可能です。

4. 省スペース設計: ウォークインタイプほど広いスペースを必要としないため、比較的小さな間取りでも設置可能です。

その他のバリエーション

基本的な2タイプの他にも、以下のようなバリエーションがあります。

1. オープンタイプ: 扉のないオープンな設計で、リビングや寝室の一角に設置します。アクセスが容易で、インテリアの一部としても楽しめます。

2. 可動式パーティション型: 可動式の仕切りを使用することで、必要に応じてスペースを変更できる柔軟性のあるタイプです。

3. 多機能型: 洗濯機置き場や家事スペースを併設した多機能なファミリークロークです。家事効率を更に高めることができます。

ファミリークロークのタイプ選びは、家族の人数や生活スタイル、住まいの間取りなどを考慮して決定することが大切です。それぞれのタイプの特徴を理解し、自分たちに最適な収納空間を作り上げることで、より快適な暮らしを実現できるでしょう。

ファミリークロークのメリット・デメリット

ファミリークロークは、家族全員の衣類や小物をまとめて収納できる便利なスペースですが、導入にあたってはメリットとデメリットを十分に理解しておく必要があります。ここでは、ファミリークロークのメリットとデメリットについて詳しく解説します。

ファミリークロークのメリット

1. 収納スペースの集約による家事効率の向上: 家族全員の衣類や小物を一箇所にまとめることで、洗濯物の収納や衣替えなどの家事作業が効率的に行えます。動線が短くなり、時間と労力の節約につながります。

2. 各部屋をすっきりと保つことができる: 個々の部屋にあった収納スペースをファミリークロークに集約することで、各部屋がすっきりと片付いた状態を保ちやすくなります。特に子供部屋や寝室の空間を有効活用できるようになります。

3. 家族の衣類や小物を一括管理できる: 家族全員の衣類や小物を一箇所で管理できるため、誰がどんな服を持っているかが把握しやすくなります。これにより、無駄な買い物を防いだり、子供の成長に合わせた衣類の管理がしやすくなったりします。

4. 季節ごとの衣替えがしやすい: 広いスペースを活用して、季節ごとに衣類を整理しやすくなります。使わない季節の衣類をまとめて収納したり、次のシーズンの準備をしたりするのに便利です。

5. 収納のカスタマイズが可能: ファミリークロークは比較的広いスペースなので、家族のニーズに合わせて収納システムをカスタマイズしやすいです。引き出しやハンガーラック、棚などを自由に組み合わせることができます。

ファミリークロークのデメリット

1. 他の部屋のスペースが狭くなる可能性がある: ファミリークロークを設置するためには、ある程度のスペースが必要です。そのため、他の部屋や共用スペースが狭くなる可能性があります。特に、コンパクトな住宅では注意が必要です。

2. プライバシーの確保が難しい場合がある: 家族全員の衣類や小物を一箇所に集めるため、個人のプライバシーが守りにくくなる可能性があります。特に、思春期の子供がいる家庭では配慮が必要かもしれません。

3. 収納が偏ると散らかりやすくなる: 一箇所に収納が集中するため、整理整頓を怠ると大変散らかりやすくなります。定期的な整理が必要で、家族全員の協力が欠かせません。

4. 設置コストがかかる: ファミリークロークを新設するには、ある程度のコストがかかります。収納システムや照明、換気設備などの費用も考慮する必要があります。

5. 湿気対策が必要: 衣類や小物を大量に収納するため、湿気対策が重要になります。換気設備や除湿器の設置など、追加の対策が必要になる場合があります。

6. 家族の成長に合わせた変更が難しい: 子供の成長や家族構成の変化に伴い、収納ニーズも変化します。ファミリークロークは固定の設備なので、将来的な変更が難しい場合があります。

ファミリークロークの導入を検討する際は、これらのメリットとデメリットを踏まえ、自分たちの生活スタイルや優先順位に合わせて判断することが大切です。また、住宅の間取りや予算なども考慮に入れ、総合的に検討することをおすすめします。

ファミリークロークを取り入れた間取り例

ファミリークロークは、その配置によって家全体の使い勝手が大きく変わります。ここでは、ファミリークロークを効果的に取り入れた間取り例をいくつか詳しく紹介します。それぞれの特徴や利点を理解し、自宅の設計の参考にしてください。

リビング隣接型

リビングに隣接してファミリークロークを配置する間取りです。

特徴: – リビングから直接アクセスできるため、日常的な衣類の出し入れがスムーズです。 – 帰宅時にコートや靴下などをすぐに収納できます。 – リビングのすっきりとした空間を保ちやすくなります。

注意点:リビングの広さが若干狭くなる可能性があります。プライバシーの配慮が必要になる場合があります。

洗面所連結型

洗面所とファミリークロークを連結させた間取りです。

特徴:洗濯物の収納がとても便利になります。洗濯から収納までの動線が短くなり、家事効率が向上します。朝の身支度がスムーズになります。

注意点:湿気対策が特に重要になります。洗面所のスペースが狭くなる可能性があります。

2階ホール設置型

2階のホールにファミリークロークを設置する間取りです。

特徴:各寝室からのアクセスが容易になります。2階全体の収納スペースとして機能します。子供部屋をコンパクトにまとめやすくなります。

注意点:ホールのスペースが狭くなる可能性があります。1階との動線を考慮する必要があります。

主寝室隣接型

主寝室に隣接してファミリークロークを配置する間取りです。

特徴:夫婦の衣類管理がしやすくなります。寝室をすっきりと保ちやすくなります。プライバシーを確保しやすい配置です。

注意点:子供の衣類管理との兼ね合いを考える必要があります。主寝室のスペースが狭くなる可能性があります。

玄関隣接型

玄関のすぐ近くにファミリークロークを配置する間取りです。

特徴:外出時の準備や帰宅時の片付けがスムーズになります。コートや靴、傘などの収納にも便利です。玄関周りをすっきりと保ちやすくなります。

注意点:玄関が狭くなる可能性があります。来客時のプライバシーに配慮が必要です。

多機能型(ランドリールーム兼用)

ファミリークロークにランドリー機能を組み合わせた間取りです。

特徴:洗濯から乾燥、アイロンがけ、収納までを一箇所で行えます。家事効率が大幅に向上します。洗濯物の一時置き場としても活用できます。

注意点:比較的大きなスペースが必要になります。換気や湿気対策に特に注意が必要です。

ファミリークロークの配置を検討する際は、家族の生活スタイルや住まいの全体的な間取りを考慮することが重要です。また、将来的な家族構成の変化も視野に入れ、柔軟性のある設計を心がけるとよいでしょう。それぞれの間取り例のメリットとデメリットを比較検討し、自分たちの理想の住まいづくりに活かしてください。

よくある質問(Q&A)

ファミリークロークに関して、多くの方が疑問に思う点について、Q&A形式で詳しく解説します。これらの情報を参考に、ファミリークロークの導入を検討してみてください。

Q1: ファミリークロークは必ず必要ですか?

A1: 必ずしも必要ではありません。家族構成や生活スタイル、予算に応じて検討しましょう。ファミリークロークの代わりに、各部屋に十分な収納スペースを確保する方法もあります。ただし、家事効率の向上や空間の有効活用を重視する場合は、ファミリークロークの導入を検討する価値があります。

Q2: ファミリークロークの換気はどうすればいいですか?

A2: 換気は非常に重要です。湿気対策として以下の方法が効果的です。

– 窓を設置し、自然換気を行う

– 換気扇を取り付け、強制的に空気を循環させる

– 除湿機を設置し、湿度管理を行う

– 通気性の良い収納用品を使用する

定期的に換気を行い、カビや臭いの発生を防ぎましょう。

Q3: ファミリークロークの照明は何がおすすめですか?

A3: LED照明が省エネで明るさも十分なのでおすすめです。特に以下の点を考慮しましょう。

– センサー付きの照明を使用すると、手が塞がっているときでも便利です

– 色温度が調整できるタイプを選ぶと、季節や時間帯に応じて雰囲気を変えられます

– スポットライトを活用すると、特定の収納エリアを明るく照らせます

全体照明と部分照明を組み合わせるのも効果的です。

Q4: ファミリークロークの適切な広さはどれくらいですか?

A4: 家族構成や収納する物の量によって異なりますが、一般的な目安は以下のとおりです。

– 2〜3人家族:1.5〜2畳(約2.5〜3.3平方メートル)

– 4人家族:2〜3畳(約3.3〜5平方メートル)

– 5人以上の家族:3畳以上(約5平方メートル以上)

ただし、より快適に使用するためには、可能な限り広いスペースを確保することをおすすめします。

Q5: ファミリークロークの収納システムは何がおすすめですか?

A5: 収納システムは家族のニーズに合わせて選びましょう。一般的におすすめなのは以下のようなものです。

– 可動式の棚:高さ調節が可能で、柔軟な収納が可能

– 引き出し式の収納:小物類の整理に便利

– ハンガーパイプ:長い衣類やコートの収納に最適

– 収納ボックス:季節外の衣類やアクセサリーの収納に便利

– 靴の収納棚:玄関近くに設置する場合に便利

収納システムは後から変更することも可能なので、使いながら最適なものを見つけていくのもよいでしょう。

Q6: ファミリークロークの維持管理で気をつけることは?

A6: ファミリークロークを快適に使い続けるためには、以下の点に注意しましょう。

– 定期的な清掃:掃除機がけや拭き掃除を行い、埃を防ぐ

– 整理整頓:少なくとも季節の変わり目には大掃除を行う

– 湿度管理:除湿剤の使用や定期的な換気を行う

– 防虫対策:防虫剤を適切に使用し、虫食いを防ぐ

– 収納の見直し:定期的に不要な物を処分し、スペースを確保する

家族全員で協力して管理することが大切です。

Q7: ファミリークロークを後から設置することは可能ですか?

A7: 既存の住宅にファミリークロークを後から設置することは可能ですが、大規模なリフォームが必要になる場合があります。

– 隣接する部屋の一部を改造して設置する

– 廊下や階段下のスペースを活用する

– ウォークインクローゼットを拡張する

などの方法があります。ただし、構造上の制約や費用面での課題もあるため、専門家に相談することをおすすめします。

これらの質問と回答を参考に、ファミリークロークの導入を検討してみてください。自分たちの生活スタイルや優先順位に合わせて、最適な収納空間を作り上げることが大切です。

まとめ

ファミリークロークは、家族の衣類や小物をまとめて収納できる便利なスペースです。家事効率の向上や各部屋のすっきりとした空間づくりに役立ちますが、設置には十分なスペースとコストが必要です。自分たちの生活スタイルや優先順位を考慮し、本当に必要かどうかを慎重に検討しましょう。適切に計画し活用すれば、快適な住まいづくりに大きく貢献するはずです。

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記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

大学卒業後、積水化学工業に入社し住宅「セキスイハイム」を販売。3年8カ月千葉県内で営業に従事し、営業表彰を6期連続受賞。
途中、母の急死に直面し、自分の将来について悩み始める。結果、大学のゼミで学んだ「保険」事業に実際に携わりたいと思いFP資格を取得して日本生命に転職。4年間営業に従事したが、顧客に対して提供出来る商品がなく退職を決意。FP兼保険代理店を開業する。

収入も顧客もゼロからのスタート。しかも独立直前に結婚し住宅購入した為、返済不安に陥り貯蓄が日々減っていく恐怖を覚える。

人生で初めて家計の見直しを行い、根本的な改善により失敗と不安を減らすコツを発見。自分の経験を生かしお客様が同じ道を歩まないよう伝えるべく「マイホーム検討者向けFP」として活動中。

運営会社情報

  • 会社名

    :有限会社ティーエムライフデザイン総合研究所

  • 代表者

    :渡辺知光

  • 本社
    所在地

    :〒104-0045 東京都中央区築地2-15-15 セントラル東銀座1002

  • アクセス

    :地下鉄日比谷線築地駅より徒歩3分

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