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25坪の平屋の間取りづくりのコツとプラン例を詳しく解説

間取り・住宅の特徴

2024/09/02

2024/09/02

記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

25坪の平屋の間取りづくりのコツとプラン例を詳しく解説

平屋の家は、階段がなく生活動線がシンプルなため、高齢者や小さな子供がいる家族に人気です。特に25坪の平屋は、コンパクトながらも快適な暮らしを実現できる広さとして注目されています。この記事では、25坪の平屋の間取りづくりのコツや、具体的なプラン例を紹介します。部屋数の目安や玄関の向き、20坪との違いなど、平屋の家づくりに役立つ情報をお届けします。

25坪の平屋は、コンパクトながらも快適な生活空間を実現できる広さです。この広さの平屋で実現可能な部屋数について、詳しく解説していきましょう。

25坪の平屋は3LDK程度までが目安

25坪の平屋では、一般的に3LDK程度までの間取りが目安となります。これは、リビング・ダイニング・キッチンの共用スペースに加えて、3つの個室(寝室や子供部屋など)を確保できる広さです。

具体的な部屋構成の例としては、以下のようなものが考えられます。

1. リビング・ダイニング・キッチン(LDK):約12~15畳

2. 主寝室:6~8畳

3. 子供部屋または書斎:4~6畳

4. もう1つの個室または収納スペース:4~6畳

5. 浴室、洗面所、トイレなどの水回り

この構成であれば、家族4人程度まで快適に暮らすことができるでしょう。ただし、個々の部屋の広さは、家族構成や生活スタイルによって調整が必要です。

また、25坪という限られたスペースを有効活用するためには、以下のような工夫が効果的です。

1. オープンな LDK を中心に据え、開放感を演出する

2. 収納スペースを効率的に配置し、生活空間をすっきりさせる

3. 可動式の間仕切りを使用し、必要に応じて空間を分割・統合できるようにする

4. 天井高を確保し、視覚的な広がりを演出する

25坪の平屋では、4LDK以上の間取りを実現するのは難しいでしょう。無理に部屋数を増やすと、各部屋が狭くなりすぎてしまい、快適性が損なわれる可能性があります。そのため、3LDK程度を最大とし、ゆとりある空間づくりを心がけることが大切です。

ただし、将来的な家族構成の変化や、在宅ワークなどのニーズを見据えて、フレキシブルな空間設計を検討するのも良いでしょう。例えば、リビングの一角に仕事スペースを設けたり、子供部屋を将来的に2つに分割できるような設計にしたりすることで、長期的な住みやすさを確保できます。

25坪という限られた空間でも、工夫次第で快適な住まいを実現できます。家族の生活スタイルやニーズを十分に考慮し、効率的かつ快適な間取りプランを作成することが重要です。

平屋の間取りでの玄関の向き

平屋の間取りを検討する際、玄関の向きは重要な要素の一つです。玄関の位置や向きは、家全体の動線や各部屋の配置に大きな影響を与えます。以下、玄関の向きについて詳しく解説します。

玄関の位置は道路との位置関係などに左右される

玄関の位置を決める際には、主に以下の要素を考慮する必要があります。

1. 道路との関係: 多くの場合、道路に面した側に玄関を設けるのが一般的です。これは、来客のアクセスのしやすさや、宅配便の受け取りなどの利便性を考慮してのことです。

2. 駐車スペースとの関係: 車を所有している場合、駐車スペースと玄関の位置関係も重要です。雨の日などに濡れずに車から家に入れるよう、玄関と駐車スペースを近くに配置することが望ましいでしょう。

3. 日当たりとの兼ね合い: 南向きの敷地の場合、北側に玄関を配置することで、南側に主要な居住空間を確保しやすくなります。これにより、リビングなどの主要空間で良好な日当たりを確保できます。

4. プライバシーの確保: 玄関から直接リビングが見えてしまうような間取りは、プライバシーの観点から避けたほうが良いでしょう。玄関と生活空間の間に適度な距離や仕切りを設けることが大切です。

5. 風水や家相: これらを重視する方の場合、北東(鬼門)を避けるなど、方角による吉凶を考慮して玄関の向きを決めることもあります。

玄関の向きによる間取りの特徴

玄関の向きによって、間取りにどのような特徴が生まれるか、いくつか例を挙げて説明します。

1. 北玄関の場合:南側にLDKを配置しやすく、明るいリビング空間を確保できる。玄関を入ってすぐに明るい空間に出られるため、開放感がある。ただし、冬は寒い玄関になりやすいので、断熱対策が必要。

2. 南玄関の場合:北側にLDKを配置することになるため、日当たりの工夫が必要。玄関周りは明るくなりやすい。夏場は玄関が熱くなりやすいので、日よけなどの対策が必要。

3. 東玄関の場合:西側にLDKを配置することで、午後まで日当たりの良い空間を確保できる。朝日が入り、さわやかな雰囲気の玄関になりやすい。

4. 西玄関の場合:東側にLDKを配置することで、午前中は明るい空間を楽しめる。夕方以降は玄関が暑くなりやすいので、通風や日よけの工夫が必要。

玄関の向きを決める際は、これらの特徴を踏まえつつ、敷地の条件や家族の生活スタイルに合わせて最適な位置を選びましょう。また、玄関の向きだけでなく、玄関から各部屋へのスムーズな動線確保も重要です。家族全員が使いやすい、機能的な間取りを目指すことが大切です。

20坪と25坪でプランニングは変わる?

20坪と25坪では、わずか5坪(約16.5㎡)の差ですが、間取りのプランニングには大きな違いが生まれます。この違いについて、詳しく解説していきましょう。

5坪の違いで、余裕のあるプランニングが可能に

20坪から25坪になることで、より余裕のあるプランニングが可能になります。この5坪の違いは、以下のような点で大きな意味を持ちます。

1. より広いLDKの確保: 20坪では10畳程度が限界だったLDKを、25坪では12〜14畳程度まで広げることができます。これにより、家族が集まる中心的な空間がより快適になり、開放感のある暮らしが実現できます。

2. 個室の拡張: 20坪では6畳程度が限界だった寝室を、25坪では8畳に広げることが可能です。子供部屋も4.5畳から6畳へと拡張でき、成長期の子供たちにとって重要な個人スペースを確保できます。

3. 収納スペースの充実: 25坪になると、各部屋に十分な収納を設けやすくなります。例えば、寝室にウォークインクローゼットを設置したり、リビングに大型の収納スペースを確保したりすることが可能になります。

4. 水回りの拡張: 洗面所やバスルームにゆとりを持たせることができます。例えば、洗面所に洗濯機置き場を確保したり、浴室を1坪から1.25坪に広げたりすることが可能になります。

5. プラスアルファの空間の創出: 25坪になると、書斎や趣味の部屋といったプラスワンの空間を設けることが可能になります。例えば、4.5畳程度の多目的室を設けることで、在宅ワークスペースや子供の学習スペースとして活用できます。

6. 将来的な間取り変更の余地: 子供の成長や家族構成の変化に対応しやすくなります。例えば、将来的に子供部屋を2つに分けることを想定して、可動式の間仕切りを採用するなどの工夫が可能になります。

7. 動線の改善: 25坪になることで、廊下幅を広げたり、玄関ホールにゆとりを持たせたりすることができます。これにより、日常の生活動線がスムーズになり、より快適な暮らしが実現できます。

8. エネルギー効率の向上: 25坪になると、太陽光パネルの設置スペースや蓄電池の設置場所を確保しやすくなります。これにより、エネルギー効率の高い住まいづくりが可能になります。

9. バリアフリー設計の実現: 25坪であれば、将来的な高齢化に備えて、廊下幅を広くしたり、段差をなくしたりするバリアフリー設計を取り入れやすくなります。

10. 外部空間の確保: 敷地に余裕がある場合、25坪になることで、ウッドデッキや小さな庭などの外部空間を確保しやすくなります。

このように、わずか5坪の違いですが、20坪と25坪では間取りのプランニングに大きな違いが生まれます。25坪になることで、より快適で余裕のある暮らしを実現できる可能性が広がります。ただし、予算や敷地条件などの制約もありますので、自分たちのニーズと照らし合わせながら、最適な選択をすることが大切です。

25坪の平屋の間取り例を紹介

25坪の平屋は、コンパクトながらも快適な生活空間を実現できる魅力的な住まいです。ここでは、様々なライフスタイルやニーズに合わせた具体的な間取り例をいくつか紹介します。これらの例を参考に、自分たちの理想の住まいをイメージしてみてください。

シンプルな3LDKプラン

このプランは、一般的な家族構成に適した基本的な間取りです。

・LDK:14畳

・主寝室:8畳

・子供部屋:6畳

・書斎または客間:4.5畳

・収納:各部屋にクローゼットを配置 ・

特徴:

– リビングを中心に各部屋を配置し、動線効率の良い間取り

– LDKは広めに取り、家族の団らんの場として十分な広さを確保

– 主寝室は8畳あり、ゆとりのある空間を実現

– 子供部屋と書斎は将来的に用途変更が可能な配置

家族構成の変化に対応できる4LDKプラン

この間取りは、子育て世帯や将来的な家族の成長を見据えたプランです。

・LDK:12畳

・主寝室:8畳

・子供部屋1:6畳

・子供部屋2:6畳

・書斎または将来の子供部屋:4.5畳

・特徴:

– LDKはやや抑えめですが、個室を重視した間取り

– 子供部屋は2部屋確保し、子供の成長に合わせて使用可能

– 書斎は将来的に子供部屋として利用することも想定

– 可動式の間仕切りを採用し、ライフステージの変化に柔軟に対応

趣味を楽しむための空間を重視したプラン

このプランは、個人の時間や趣味を大切にしたい方におすすめです。

・LDK:13畳

・主寝室:8畳

・子供部屋:6畳

・趣味室:6畳

・特徴:

– LDKは家族共有のスペースとして十分な広さを確保

– 趣味室を設け、家族それぞれの時間を大切にできる間取り

– 趣味室は書斎や在宅ワークスペースとしても活用可能

– 収納は各部屋に壁面収納を採用し、空間を有効活用

二世帯住宅を意識したプラン

このプランは、将来的な親との同居や介護を見据えた間取りです。

・LDK:12畳

・主寝室:8畳

・子供部屋:6畳

・親世帯寝室:6畳

・共用の水回り

・特徴:

– LDKは共有スペースとして中心に配置

– 親世帯用の寝室を設け、プライバシーに配慮

– 水回りは共用とし、コンパクトながら機能的な設計

– 将来的に介護が必要になった場合も想定した動線設計

開放感を重視したプラン

このプランは、限られた空間でも広々とした印象を与える間取りです。

・LDK:15畳

・主寝室:8畳

・子供部屋/書斎:6畳

・特徴:

– LDKを最大限広く取り、開放感のある空間を創出

– リビングと一体化したオープンキッチンを採用

– 大きな窓を設置し、外部との繋がりを意識

– 収納は出来る限り壁面に集約し、空間をすっきりと見せる工夫

これらの間取り例は、25坪という限られたスペースを最大限に活用するための一例です。実際の間取りを決める際は、家族の人数や年齢、生活スタイル、趣味などを十分に考慮し、建築家や設計士とよく相談しながら、自分たちに最適な間取りを作り上げていくことが大切です。また、将来的な変化も見据えて、ある程度の柔軟性を持たせた設計を心がけることで、長く快適に暮らせる住まいを実現できるでしょう。

よくある質問(Q&A)

25坪の平屋に関して、よくある質問とその回答をまとめました。これらの Q&A を参考に、自分たちの理想の住まいづくりの参考にしてください。

Q1: 25坪の平屋で4LDKは可能ですか?

A1: 25坪の平屋でも4LDKは可能ですが、各部屋がやや狭くなる傾向があります。実現するためには以下のような工夫が必要です。

・LDKを10〜12畳程度に抑える

・寝室を6畳程度にする

・子供部屋を4.5畳×2部屋とする

・収納を工夫し、できるだけ居住スペースを確保する

ただし、このような間取りでは窮屈に感じる可能性もあるため、家族の人数や生活スタイルを考慮し、3LDKで余裕を持たせる選択肢も検討することをおすすめします。

Q2: 25坪の平屋で、十分な収納スペースを確保するコツはありますか?

A2: 25坪という限られたスペースで十分な収納を確保するには、以下のようなコツがあります。

1. 各部屋にクローゼットを設ける:寝室や子供部屋に十分な大きさのクローゼットを設置することで、室内をすっきりさせることができます。

2. リビングに壁面収納を取り入れる:テレビ台や本棚を兼ねた大型の壁面収納を設けることで、効率的に収納スペースを確保できます。

3. 床下収納を活用する:季節物の衣類や不定期で使用するものを収納するのに適しています。

4. 廊下や玄関に収納スペースを設ける:デッドスペースを有効活用することで、収納力がアップします。

5. 多機能な家具を利用する:収納付きのソファやベッド、オットマンなどを活用することで、限られたスペースを有効活用できます。

Q3: 25坪の平屋で、開放感を出すためのデザインのポイントは?

A3: 25坪の平屋で開放感を出すためのデザインポイントには、以下のようなものがあります。

1. リビング、ダイニング、キッチンを一体化したLDKを中心に据える:壁で仕切らず、視線が抜ける空間にすることで開放感が生まれます。

2. 天井高を少し高めに設定する:標準的な2.4mよりも高い、2.7m以上の天井高にすることで、視覚的な広がりが生まれます。

3. 大きな窓を設置し、外の景色を取り込む:庭や周囲の緑を室内に取り込むことで、空間が広く感じられます。

4. 建具は引き戸を多用する:開け放つことで空間を柔軟に仕切れるようになり、必要に応じて広々とした空間を作れます。

5. 色調は明るめの色を基調とする:白や淡いベージュなど、光を反射しやすい色を使うことで、空間が明るく広く感じられます。

6. 家具は必要最小限に抑える:余分な家具を置かないことで、空間にゆとりを持たせることができます。

Q4: 25坪の平屋で、在宅ワークスペースを確保するにはどうすればいいですか?

A4: 在宅ワークスペースを確保するには、以下のような方法があります。

1. リビングの一角にワークスペースを設ける:パーテーションや本棚で仕切ることで、集中できる環境を作れます。

2. 子供部屋を広めに取り、将来的に分割できるようにする:子供が小さいうちは親の仕事スペースとして使い、成長後に子供部屋として使用できます。

3. 和室や押入れをリノベーションする:和室を洋室に変更したり、押入れを改造したりしてワークスペースを確保する方法もあります。

4. 多目的室を設ける:4.5畳程度の小部屋を設け、仕事や趣味など様々な用途に使用できるようにします。

Q5: 25坪の平屋で、バリアフリー設計は可能ですか?

A5: 25坪の平屋でもバリアフリー設計は十分に可能です。以下のような点に注意して設計することをおすすめします。

1. 段差をなくす:玄関や水回りの段差をなくし、フラットな床面にする。

2. 廊下幅を広くとる:車椅子でも通れるよう、最低でも80cm以上の幅を確保する。

3. 引き戸を採用する:開閉が容易な引き戸を多用する。

4. 手すりを設置する:トイレや浴室、廊下などに手すりを設置する。

5. 車椅子対応のキッチンを検討する:作業台の高さを調整可能なものにするなど、将来の車椅子利用を想定した設計にする。

これらの質問と回答を参考にしながら、25坪という限られたスペースを最大限に活用し、自分たちの理想の住まいづくりを進めていってください。疑問点があれば、建築の専門家に相談することも大切です。

まとめ

25坪の平屋は、コンパクトながらも快適な暮らしを実現できる魅力的な住まいです。間取りづくりにおいては、3LDK程度を目安に、家族の生活スタイルに合わせて柔軟にプランニングすることが大切です。玄関の向きは道路との位置関係を考慮しつつ、室内の動線やプライバシーにも配慮して決定しましょう。

20坪との比較では、わずか5坪の違いでより余裕のあるプランニングが可能になります。この余裕を活かして、広めのLDKや充実した収納スペース、さらには書斎や趣味の部屋といったプラスアルファの空間を設けることができます。

最後に、25坪の平屋の間取り例をいくつか紹介しましたが、これらはあくまで参考例です。実際の間取りづくりでは、家族一人ひとりの要望をしっかりとヒアリングし、プロの意見も取り入れながら、理想の住まいを作り上げていくことが重要です。コンパクトな空間だからこそ、細部まで丁寧に計画することで、長く快適に暮らせる住まいが実現できるでしょう。

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記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

大学卒業後、積水化学工業に入社し住宅「セキスイハイム」を販売。3年8カ月千葉県内で営業に従事し、営業表彰を6期連続受賞。
途中、母の急死に直面し、自分の将来について悩み始める。結果、大学のゼミで学んだ「保険」事業に実際に携わりたいと思いFP資格を取得して日本生命に転職。4年間営業に従事したが、顧客に対して提供出来る商品がなく退職を決意。FP兼保険代理店を開業する。

収入も顧客もゼロからのスタート。しかも独立直前に結婚し住宅購入した為、返済不安に陥り貯蓄が日々減っていく恐怖を覚える。

人生で初めて家計の見直しを行い、根本的な改善により失敗と不安を減らすコツを発見。自分の経験を生かしお客様が同じ道を歩まないよう伝えるべく「マイホーム検討者向けFP」として活動中。

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    :有限会社ティーエムライフデザイン総合研究所

  • 代表者

    :渡辺知光

  • 本社
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    :〒104-0045 東京都中央区築地2-15-15 セントラル東銀座1002

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    :地下鉄日比谷線築地駅より徒歩3分

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