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30坪で建てられる二世帯住宅の間取りのコツや間取りプラン例を解説

間取り・住宅の特徴

2024/09/24

2024/09/24

記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

30坪で建てられる二世帯住宅の間取りのコツや間取りプラン例を解説

二世帯住宅を検討する際、「30坪では狭すぎるのでは?」と不安に感じる方も多いでしょう。しかし、工夫次第で30坪でも快適な二世帯住宅を実現することができます。この記事では、30坪で建てられる二世帯住宅の間取りのコツや、具体的な間取りプラン例をご紹介します。限られたスペースを最大限に活用し、二世帯が心地よく暮らせる住まいづくりのヒントをお伝えします。

“分離型”の二世帯住宅、なんとか収まるのは30坪

二世帯住宅を検討する際、多くの方が気になるのが必要な広さです。特に都市部では敷地に制限があることも多く、30坪程度の土地で二世帯住宅が実現可能かどうかが重要なポイントとなります。結論から言えば、30坪でも工夫次第で”分離型”の二世帯住宅を建てることは可能です。

ここでいう”分離型”とは、完全に独立した2つの住居というわけではありません。30坪という限られたスペースでは、ある程度の共有部分を設けることで、はじめて快適な二世帯住宅が実現できます。例えば、玄関や水回りを共有するなど、部分的に空間を共有することで、各世帯の私的空間を広く確保することができるのです。

30坪の二世帯住宅を計画する際に、重要なポイントがいくつかあります。まず、垂直方向の空間活用です。2階建てや3階建てにすることで、限られた敷地面積を最大限に活用することができます。次に、各部屋の機能の見直しです。例えば、リビングと寝室を兼用にするなど、多機能な部屋づくりを心がけることで、必要最小限の広さで快適な暮らしを実現できます。

また、収納スペースの工夫も重要です。壁面収納や階段下収納など、デッドスペースを有効活用することで、限られた空間を効率的に使うことができます。さらに、開口部の配置にも注意が必要です。適切に窓を配置することで、狭い空間でも開放感を演出することが可能です。

ただし、30坪の二世帯住宅には制限もあります。例えば、各世帯に広々としたLDKを設けることは難しいでしょう。また、将来的な間取り変更の余地も限られてきます。そのため、家族構成や生活スタイルをよく考慮し、優先順位をつけて設計を進めることが大切です。

30坪という限られたスペースでの二世帯住宅は、確かにチャレンジングな選択肢です。しかし、適切な設計と工夫次第で、十分に快適な暮らしを実現することができます。各世帯のプライバシーを確保しつつ、家族の絆も深められる理想的な住まいづくりを目指しましょう。

30坪の二世帯住宅の間取りプラン例

30坪という限られたスペースで二世帯住宅を実現するには、効率的な間取りプランが不可欠です。ここでは、分離度合いの異なる3つのプラン例を詳しく解説します。各プランの特徴を理解し、自分たちの生活スタイルに合った間取りを選ぶ参考にしてください。

玄関+水まわりを共用するプラン

このプランは、玄関と水回りを共用することで、各世帯の居住スペースをより広く確保できる点が特徴です。一般的には、1階に親世帯、2階に子世帯を配置します。

1階の親世帯スペースには、12~15畳程度のLDKと6畳の寝室を設けることができます。2階の子世帯スペースも同様の広さを確保できるでしょう。共用の水回りは、1階に設置するのが一般的です。これにより、高齢の親世帯の負担を軽減できます。

このプランのメリットは、広々とした居住スペースを確保できることと、水道光熱費の節約ができることです。一方で、プライバシーの確保には若干の難があります。家族の結びつきを重視する世帯や、経済的な面を重視する世帯に適しているでしょう。

玄関のみ共用するプラン

このプランは、玄関のみを共用し、水回りは各世帯で別々に設けます。プライバシーと経済性のバランスが取れた中間的な選択肢といえるでしょう。

1階には親世帯のLDK(10~12畳程度)、寝室(6畳程度)、水回りを配置します。2階には子世帯の同様のスペースを設けます。各階に水回りを設置するため、居住スペースは玄関+水回り共用プランよりも若干狭くなります。

このプランのメリットは、水回りを分けることで、より独立性の高い生活が可能になる点です。ただし、30坪という限られたスペースに2つの水回りを設けるため、動線計画や収納スペースの確保に工夫が必要です。例えば、階段下を収納として活用したり、壁面収納を積極的に取り入れたりすることで、スペースを有効活用できます。

完全に分離するプラン

このプランは、玄関も水回りも完全に分離しているため、最もプライバシーが確保されます。ただし、30坪という限られたスペースでは、かなりの工夫が必要になります。

一例として、1階に親世帯の居住スペース(8~10畳のLDK、4.5畳の寝室、水回り)と子世帯の水回り、2階に子世帯の居住スペース(10~12畳のLDK、6畳の寝室)を配置する方法があります。この場合、親世帯の居住スペースが若干狭くなりますが、完全に独立した生活が可能になります。

このプランのメリットは、各世帯のプライバシーが最大限に確保される点です。ただし、各部屋の広さは必然的に小さくなります。また、建築コストも他のプランに比べて高くなる傾向があります。世帯間の独立性を重視する家族や、将来的に完全分離の可能性を考えている場合に適しているでしょう。

以上の3つのプラン例は、あくまで一例です。実際の設計では、家族構成や生活スタイル、将来的な変化の可能性なども考慮しながら、最適な間取りを検討することが重要です。また、プロの建築家や工務店に相談することで、より効率的で快適な30坪二世帯住宅の実現が可能になるでしょう。

よくある質問(Q&A)

30坪の二世帯住宅に関して、多くの方が抱く疑問や懸念について、よくある質問とその回答をまとめました。これらの情報を参考に、より具体的な二世帯住宅のイメージを描いていただければと思います。

Q1: 30坪の二世帯住宅で、庭や駐車場は確保できますか?

A1: 30坪という限られた敷地では、建物の占める割合が大きくなるため、広い庭や複数台分の駐車場の確保は確かに難しいのが現状です。ただし、工夫次第でミニマルな庭や1台分の駐車スペースなら可能です。 例えば、建物を少しセットバックさせて前面に駐車スペースを設ける方法があります。また、建物の一部をピロティ形式にして駐車場として活用する方法も効果的です。庭については、バルコニーや屋上を活用してグリーンスペースを作るなど、立体的な発想で対応することができます。 重要なのは、限られたスペースの中で何を優先するかをよく考えることです。車の所有台数や外部空間の必要性などを家族でよく話し合い、優先順位を決めてから設計を進めることをおすすめします。

Q2: 30坪の二世帯住宅で、将来的な間取り変更は可能ですか?

A2: はい、可能です。ただし、初めから将来の変更を見据えた設計にしておくことが非常に重要です。 例えば、水回りの位置を固定しつつ、間仕切り壁を可動式にしておくという方法があります。これにより、将来的に子世帯が独立した際に親世帯の居住スペースを広げるといった対応が可能になります。また、構造壁の配置を工夫することで、大規模な改修にも対応できるようになります。 さらに、設備配管やコンセントの位置なども、将来の変更を見越して計画しておくことが大切です。例えば、現在は1つの大きな部屋として使用していても、将来的に2つの部屋に分割できるよう、あらかじめ必要な設備を整えておくなどの工夫が考えられます。 設計の段階で建築家や工務店としっかり相談し、将来のライフスタイルの変化に対応できる柔軟な間取りを考えておくことをおすすめします。

Q3: 30坪の二世帯住宅で、各世帯のプライバシーは確保できますか?

A3: 30坪という限られたスペースでも、適切な設計によって各世帯のプライバシーを確保することは可能です。ただし、完全に独立した2つの住居を作るのは難しいため、ある程度の妥協は必要になります。 プライバシー確保の方法としては、例えば各世帯の生活空間を別フロアに配置する、音や振動の伝わりにくい床や壁の構造を採用する、動線を工夫して互いの生活音が気にならないようにするなどが挙げられます。 また、共用部分と専用部分のバランスを適切に取ることも重要です。玄関や水回りを共用にすることで各世帯の専用スペースを広く取れる反面、プライバシーは若干犠牲になります。逆に完全分離型にすれば プライバシーは確保されますが、各世帯の専用スペースは狭くなります。 家族間でよく話し合い、どの程度のプライバシーが必要かを明確にした上で、適切なプランを選択することが大切です。

Q4: 30坪の二世帯住宅では、収納スペースが足りなくなりませんか?

A4: 確かに30坪の二世帯住宅では、広々とした収納スペースを確保するのは難しいかもしれません。しかし、工夫次第で十分な収納スペースを生み出すことは可能です。 例えば、階段下のスペースを収納として活用する、壁面全体を使った大型収納を設ける、ロフトスペースを収納として利用するなど、様々な方法があります。また、床下収納や天井裏収納なども効果的です。 さらに、家具選びの際に収納付きのものを選ぶ、使用頻度の低いものは別途外部収納を借りるなど、生活面での工夫も重要です。 設計の段階から収納計画を十分に考慮し、限られたスペースを最大限に活用する工夫を凝らすことで、30坪の二世帯住宅でも十分な収納スペースを確保することができるでしょう。

これらの質問と回答を参考に、30坪の二世帯住宅のメリットやデメリット、注意点などをよく理解した上で、理想の住まいづくりを進めていただければと思います。どんな疑問や不安も、プロの建築家や工務店に相談することで、より良い解決策が見つかるはずです。

まとめ

30坪という限られたスペースでも、工夫次第で快適な二世帯住宅を実現することができます。ポイントは、各世帯のプライバシーと共用部分のバランスを適切に取ること、そして限られた空間を効率的に活用することです。完全分離型から一部共用型まで、家族の希望や生活スタイルに合わせて最適なプランを選びましょう。また、将来的な間取り変更の可能性も考慮に入れ、長期的な視点で設計を行うことが大切です。二世帯住宅は家族の絆を深める素晴らしい選択肢ですが、互いのプライバシーも尊重し合える間取りにすることで、より快適な暮らしが実現できるでしょう。

なお、当社が提供している「housemarriage」では、住宅コンシェルジュが理想の家づくりのサポートとして、住まいを探す上で重要なハウスメーカーや工務店の営業担当者とのマッチングサポートをさせていただきます。住宅購入の資金計画の相談・作成や、相性良く親身になってくれる「営業担当者」をご紹介します。家づくりに関して少しでも不安を感じるようであれば、お問い合わせください。

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記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

大学卒業後、積水化学工業に入社し住宅「セキスイハイム」を販売。3年8カ月千葉県内で営業に従事し、営業表彰を6期連続受賞。
途中、母の急死に直面し、自分の将来について悩み始める。結果、大学のゼミで学んだ「保険」事業に実際に携わりたいと思いFP資格を取得して日本生命に転職。4年間営業に従事したが、顧客に対して提供出来る商品がなく退職を決意。FP兼保険代理店を開業する。

収入も顧客もゼロからのスタート。しかも独立直前に結婚し住宅購入した為、返済不安に陥り貯蓄が日々減っていく恐怖を覚える。

人生で初めて家計の見直しを行い、根本的な改善により失敗と不安を減らすコツを発見。自分の経験を生かしお客様が同じ道を歩まないよう伝えるべく「マイホーム検討者向けFP」として活動中。

運営会社情報

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    :有限会社ティーエムライフデザイン総合研究所

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    :渡辺知光

  • 本社
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    :〒104-0045 東京都中央区築地2-15-15 セントラル東銀座1002

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    :地下鉄日比谷線築地駅より徒歩3分

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