重量鉄骨造の家の特徴や耐用年数、音のトラブル・対策方法を解説
間取り・住宅の特徴
2024/10/29
2024/10/29
マイホーム購入を考える際、構造によって特徴が大きく異なることをご存知でしょうか。今回は重量鉄骨造の家について、メリットやデメリット、耐用年数、費用の目安までご紹介します。
重量鉄骨造は木造住宅と比べて耐震性や耐火性に優れ、大空間を実現できる構造として知られています。一方で、建築コストが高くなる傾向にあり、音の問題も指摘されています。
重量鉄骨造の家の特徴
重量鉄骨造は、H形鋼やI形鋼といった大きな鉄骨を使用して建てられる住宅です。一般的な木造住宅と比べて強度が高く、大空間を実現できる構造として広く知られています。
構造的な特徴
重量鉄骨造の最大の特徴は、柱や梁に太い鉄骨を使用することにあります。鉄骨の太さは12cm~30cm程度で、これにより木造では難しい大スパンの実現が可能となります。
基礎部分には大きな荷重がかかるため、地盤の安定性が特に重要になってきます。そのため、地盤調査や基礎工事は入念に行う必要があります。
空間設計の特徴
重量鉄骨造では、柱の本数を少なくすることができるため、間取りの自由度が高くなります。例えば、リビングに柱のない開放的な空間を設けたり、将来的な間取り変更にも柔軟に対応できたりします。
また、木造では実現が難しい吹き抜けや大きな開口部の設置が可能となり、開放感のある住空間を実現できます。
素材としての特徴
鉄骨は熱伝導率が高いという特徴があります。そのため、結露や断熱性への配慮が必要不可欠です。特に寒冷地では入念な断熱対策が求められます。
また、鉄は錆びやすい性質があるため、防錆処理や定期的なメンテナンスが重要になってきます。初期の防錆処理を適切に行うことで、長期的な耐久性を確保することができます。
デザイン面での特徴
重量鉄骨造は、モダンでスタイリッシュな外観を実現しやすい構造です。大きな窓や直線的なデザイン、シャープな印象の外観など、現代的な住宅デザインと相性が良いとされています。
一方で、鉄骨造ならではの無機質な印象を和らげるため、内装材や外装材の選定が重要になってきます。木材やタイルなどの素材を組み合わせることで、温かみのある空間づくりも可能です。
施工面での特徴
重量鉄骨造の施工には、専門的な技術と経験が必要です。特に鉄骨の建て方や溶接作業などは、高度な技術が求められます。そのため、施工会社の選定は慎重に行う必要があります。
また、工場での製作と現場での組み立てを組み合わせることで、工期の短縮や品質の安定化を図ることができます。ただし、天候による影響を受けやすい面もあるため、工程管理には十分な注意が必要です。
維持管理の特徴
重量鉄骨造は、定期的なメンテナンスを行うことで長期にわたって性能を維持することができます。特に重要なのは、錆び対策と接合部分の点検です。
また、補修や改修工事も比較的容易に行うことができ、将来的なリフォームにも対応しやすい特徴があります。躯体を残したまま大規模な改修も可能です。
重量鉄骨造のメリット
重量鉄骨造には、木造住宅にはない特有のメリットが多くあります。ここでは、主要なメリットについて詳しく解説していきます。
高い耐震性能
重量鉄骨造の最大のメリットは、優れた耐震性能です。鉄骨の持つ強度と粘り強さにより、大地震時でも建物の変形を抑えることができます。
また、建物自体の重量が木造より重いため、地震の揺れに対する抵抗力も高くなります。特に横揺れに強く、耐震等級3を取得しやすい構造となっています。
優れた耐火性能
鉄骨は不燃材料であるため、火災に対する強さも特徴の一つです。木造と比べて延焼の心配が少なく、火災保険料も比較的安く設定されています。
ただし、高温で強度が低下する特性があるため、耐火被覆などの対策は必要不可欠です。それでも、一般的な住宅火災では躯体が損傷するリスクは極めて低いとされています。
間取りの自由度の高さ
重量鉄骨造では、太い柱を使用することで柱の本数を減らすことができます。そのため、間仕切り壁の配置に制限が少なく、自由度の高い間取り設計が可能です。
また、大きなスパンを飛ばせるため、開放的なリビングや広いガレージなど、木造では実現が難しい大空間を設けることができます。将来的な間取り変更にも柔軟に対応できる点も魅力です。
長期的な耐久性
適切なメンテナンスを行えば、木造住宅よりも長持ちする傾向にあります。特に白蟻や腐食の心配が少なく、湿気による劣化も木造ほど深刻ではありません。
定期的な点検と補修を行うことで、60年以上の長期使用も可能とされています。この耐久性の高さは、資産価値の維持にも貢献します。
リフォームのしやすさ
重量鉄骨造は、躯体を残したまま大規模な改修が可能です。壁や床の位置を変更する際も、構造体への影響が少ないため、比較的自由にプランを立てることができます。
また、配管やダクトスペースも確保しやすく、設備の更新工事もスムーズに行えます。将来的な生活スタイルの変化にも対応しやすい構造といえます。
工期の短さ
工場での製作と現場での組み立てを組み合わせることで、木造と比べて工期を短縮することができます。特に基礎工事完了後の建て方工事は、数日程度で完了することも可能です。
また、天候の影響を受けにくい工場での製作により、品質の安定性も確保できます。工期の短縮は、仮住まい期間の短縮にもつながります。
解体のしやすさ
建て替え時の解体工事も、木造に比べて容易です。分別解体が簡単で、建設資材のリサイクルも進んでいるため、環境負荷の低減にも貢献できます。
また、解体時の粉塵も木造より少なく、近隣への影響も最小限に抑えることができます。将来的な建て替えまで考慮した場合、このメリットも重要なポイントとなります。
重量鉄骨造のデメリット
重量鉄骨造には数々のメリットがある一方で、いくつかの課題や注意点も存在します。ここでは、重量鉄骨造のデメリットについて詳しく解説していきます。
建築コストの高さ
重量鉄骨造の最も大きなデメリットは、建築コストが高くなりやすい点です。木造と比べると15~20%ほど建築費用が上昇する傾向にあります。
この要因としては、材料費の高さ、専門的な技術を持つ職人の人件費、基礎工事の大規模化などが挙げられます。また、防錆処理や耐火被覆などの特殊な工程も必要となります。
断熱性能の課題
鉄は熱伝導率が高い素材のため、適切な断熱対策を行わないと夏は暑く、冬は寒い住環境になってしまいます。特に柱や梁の部分は熱橋(ヒートブリッジ)となりやすい傾向にあります。
断熱材の施工も木造より慎重な作業が必要で、施工不良があると結露の原因となります。そのため、入念な断熱計画と確実な施工が求められます。
音の伝わりやすさ
重量鉄骨造は振動を伝えやすい構造のため、床を伝わる重低音や雨音が気になりやすいという特徴があります。特に2階建て以上の場合、上階の足音が下階に伝わりやすくなります。
また、外部からの振動も伝わりやすく、交通量の多い道路沿いや線路近くでは、より入念な防音対策が必要になってきます。
結露のリスク
鉄骨は温度差による結露が発生しやすい素材です。特に冬季は、室内の暖かい空気が冷えた鉄骨に触れることで結露が発生しやすくなります。
結露が継続すると、内装材の劣化やカビの発生、さらには鉄骨自体の錆びの原因となるため、適切な換気設備の設置や結露対策が不可欠です。
メンテナンスの必要性
重量鉄骨造は定期的なメンテナンスが欠かせません。特に防錆処理の更新や接合部分の点検は重要で、10年ごとに100万円程度のメンテナンス費用を見込む必要があります。
また、補修が必要になった場合、木造と比べて専門的な技術が必要となるため、修繕費用も高額になりやすい傾向にあります。
施工業者の限定
重量鉄骨造の施工には高度な専門技術が必要なため、対応できる業者が限られています。特に地方では、施工可能な業者を見つけるのが困難な場合もあります。
また、溶接などの重要な工程は熟練工の手作業に頼る部分が多く、施工品質の確保には信頼できる業者の選定が不可欠です。
デザインの制約
重量鉄骨造は現代的なデザインとの相性は良いものの、和風建築や伝統的な外観を実現するのは難しい傾向にあります。また、外装材の選択肢も木造と比べるとやや限定的です。
内装においても、木のぬくもりを出すためには追加の工夫が必要で、素材感を活かしたデザインには一定の制約があることを理解しておく必要があります。
重量鉄骨造の坪単価
重量鉄骨造の住宅は、一般的に木造住宅より建築コストが高くなる傾向にあります。ここでは、具体的な坪単価や費用に影響する要因について詳しく解説していきます。
一般的な坪単価の目安
重量鉄骨造の坪単価は、一般的に70万円から100万円程度となっています。ただし、これはあくまでも目安であり、様々な要因によって大きく変動する可能性があります。
特に、ハイグレードな仕様や複雑なデザインを採用する場合は、150万円以上の坪単価となることも珍しくありません。
坪単価に影響する要因
重量鉄骨造の坪単価に影響を与える主な要因として、建設地域、建物の規模、デザイン、仕様グレード、施工会社などが挙げられます。特に都市部では人件費や運搬費が高くなるため、坪単価も上昇する傾向にあります。
また、基礎工事の規模や地盤改良の必要性によっても、大きく費用が変動することがあります。地盤調査の結果は、予算計画に大きな影響を与えます。
内訳別の費用目安
重量鉄骨造の建築費用は、大きく分けて以下のような内訳となります。基礎工事が15~20%、鉄骨工事が20~25%、内外装工事が35~40%、設備工事が15~20%、諸経費が10~15%程度です。
特に鉄骨工事の占める割合が大きく、鋼材価格の変動が建築費用全体に大きな影響を与えることがあります。
追加費用の可能性
基本的な建築費用以外にも、地盤改良工事、外構工事、インテリア、カーテン、照明器具などの費用が別途必要となります。これらの費用は物件によって大きく異なるため、事前の確認が重要です。
また、防音対策や断熱強化など、付加的な性能を求める場合は、それに応じた追加費用が発生します。
木造との比較
一般的な木造住宅の坪単価が50万円から70万円程度であることを考えると、重量鉄骨造は15~20%ほど建築費用が高くなります。ただし、耐久性や維持費を考慮した長期的な視点では、必ずしも割高とはいえない場合もあります。
特に、大空間や特殊な間取りを実現する場合は、重量鉄骨造のほうがコストメリットが出る可能性もあります。
メンテナンス費用
建築費用に加えて、定期的なメンテナンス費用も考慮に入れる必要があります。一般的に10年ごとに100万円程度のメンテナンス費用を見込んでおく必要があります。
ただし、これらの費用は建物の状態や立地環境によって大きく異なるため、専門家に相談しながら計画を立てることが重要です。
コスト削減のポイント
建築費用を抑えるポイントとしては、シンプルな形状を採用する、過剰な仕様を避ける、工期を短縮できる工法を選ぶなどが挙げられます。ただし、将来的な維持費や資産価値も考慮に入れた判断が必要です。
また、複数の施工会社から見積もりを取ることで、適正な価格を見極めることができます。ただし、単純な価格比較だけでなく、品質やアフターサービスなども含めて総合的に判断することが重要です。
重量鉄骨造の音に関するトラブル
重量鉄骨造の住宅では、音の問題が大きな課題として挙げられています。ここでは、具体的にどのような音の問題が発生するのか、またその対策について詳しく解説していきます。
重量鉄骨造で発生する音の特徴
重量鉄骨造では、鉄骨の持つ振動伝達性の高さから、様々な音の問題が発生します。特に上階からの床衝撃音(重量床衝撃音・軽量床衝撃音)、雨音、外部からの振動音などが課題となります。
また、鉄骨造特有の響きがあり、木造住宅とは異なる音の伝わり方をすることも特徴です。特に低周波音の伝わりやすさは、居住者にストレスを与える要因となることがあります。
具体的な音の問題
重量鉄骨造で特に問題となる音として、以下のようなものが挙げられます。上階の足音や家具を動かす音、子どもの飛び跳ねる音、雨樋を伝わる雨音、エアコンの室外機の振動音、道路からの振動音などです。
特に2階建て以上の住宅では、上階からの床衝撃音が深刻な問題となることがあります。これは鉄骨の構造特性上、振動が伝わりやすいためです。
音の対策方法
重量鉄骨造の音の問題に対しては、設計段階からの対策が重要です。具体的な対策として、二重床構造の採用、防音材の使用、床材の選定、天井の防音処理などが挙げられます。
また、建物全体の構造計画においても、防音を考慮した設計が必要です。例えば、寝室やリビングの配置を工夫したり、音の伝わりやすい部分に緩衝材を入れたりするなどの対策が効果的です。
床衝撃音対策
床衝撃音対策として最も効果的なのは、二重床構造の採用です。防振ゴムや特殊な防振材を使用することで、上階からの振動を大幅に軽減することができます。
また、床材の選定も重要です。フローリングの下に防音シートを敷くことや、カーペットなどの柔らかい床材を使用することで、音の伝わりを抑えることができます。
外部音への対策
外部からの音に対しては、二重サッシや防音ガラスの採用が効果的です。また、外壁の断熱材も音の伝わりを抑える効果があるため、断熱性能と併せて検討することが重要です。
特に道路に面している場合や、線路の近くでは、より入念な防音対策が必要となります。建物の向きや部屋の配置なども、外部音対策として重要な要素となります。
設備音への対策
給排水管やエアコンの室外機など、設備機器からの音も無視できない問題です。配管類は防振材で包むことや、適切な位置に配置することで音の伝わりを軽減できます。
また、エアコンの室外機は防振架台を使用したり、寝室から離れた場所に設置したりするなど、設置位置にも配慮が必要です。
音のトラブルを防ぐために
音の問題は、一度発生してしまうと対策が難しくなる場合が多いため、設計段階での十分な配慮が重要です。設計士や施工会社と十分に相談し、予算と相談しながら必要な対策を講じることが推奨されます。
また、モデルハウスなどで実際の音環境を体験することも、トラブル防止には効果的です。特に2階建て以上の住宅を検討する場合は、上下階の音の伝わり方を実際に確認することをおすすめします。
重量鉄骨造の法定耐用年数、寿命について
重量鉄骨造の住宅は、適切なメンテナンスを行うことで長期にわたって使用することができます。ここでは、法定耐用年数と実際の寿命について、詳しく解説していきます。
法定耐用年数について
重量鉄骨造の法定耐用年数は34年と定められています。ただし、これは減価償却費を計算するための税法上の区分であり、実際の建物の寿命を示すものではありません。
法定耐用年数は建物の構造や用途によって異なり、例えば木造の場合は22年、軽量鉄骨造は27年とされています。このように、重量鉄骨造は他の構造と比べて長い耐用年数が設定されています。
実際の寿命について
重量鉄骨造の実際の寿命は、適切なメンテナンスを行うことで60年以上持たせることが可能です。これは木造住宅の一般的な寿命とされる30~40年と比べても、かなり長い期間といえます。
特に鉄骨本体は、特殊防錆処理と定期的なメンテナンスを行えば、100年以上の耐久性があるとされています。ただし、内装や設備などは適宜更新が必要となります。
寿命に影響を与える要因
重量鉄骨造の寿命に大きく影響を与える要因として、防錆処理の品質、定期的なメンテナンスの実施、建物の立地環境などが挙げられます。特に海岸部など塩害の影響を受けやすい地域では、より入念な防錆対策が必要です。
また、結露対策や排水処理なども寿命に影響を与える重要な要素となります。これらの対策が不十分だと、鉄骨の腐食が進行し、寿命が短くなる可能性があります。
計画的なメンテナンスの重要性
長寿命を実現するためには、計画的なメンテナンスが不可欠です。一般的に10年ごとに大規模な点検と補修を行い、30年程度で大規模改修を検討する必要があります。
具体的なメンテナンス項目としては、防錆塗装の更新、接合部分の点検、外壁の補修、シーリングの打ち替えなどが挙げられます。これらの費用は事前に計画しておくことが重要です。
リフォームと寿命の関係
重量鉄骨造は、躯体を残したまま大規模なリフォームが可能です。そのため、内装や設備を更新することで、建物の価値と機能性を維持することができます。
特に30年程度経過した時点での大規模リフォームは、建物の寿命を延ばす重要な機会となります。この際、断熱性能の向上や設備の modernization なども併せて検討するとよいでしょう。
資産価値の維持
重量鉄骨造は、適切なメンテナンスを行うことで資産価値を長期にわたって維持することができます。特に、定期的な点検と補修の記録を残しておくことで、将来の売却時にもプラスの評価につながります。
また、耐震性能や耐火性能の高さも、中古住宅としての価値を維持する要因となります。ただし、これも日々のメンテナンスがあってこその話です。
よくある質問
重量鉄骨造の住宅について、お客様からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。家づくりの参考にしていただければと思います。
構造・性能について
Q1. 重量鉄骨造は本当に地震に強いのでしょうか?
A1. はい、重量鉄骨造は地震に対して高い耐性を持っています。鉄骨の持つ粘り強さにより、大地震時でも建物の変形を抑えることができます。また、耐震等級3を取得しやすい構造となっています。
Q2. 鉄は錆びやすいと聞きますが、大丈夫なのでしょうか?
A2. 適切な防錆処理と定期的なメンテナンスを行えば、錆びの心配はありません。工場での防錆処理と現場での補修を確実に行うことで、長期間の使用に耐えることができます。
費用について
Q1. メンテナンス費用はどのくらいかかりますか?
A1. 10年ごとに100万円程度を目安に考えておくとよいでしょう。主な費用は防錆処理や塗装の更新です。ただし、建物の状態や立地環境によって金額は変動します。
Q2. 木造と比べてどのくらい費用が違いますか?
A2. 一般的に木造と比べて15~20%ほど建築費用が高くなります。ただし、耐久性や維持費を考慮した長期的な視点では、必ずしも割高とはいえない場合もあります。
快適性について
Q1. 夏は暑く、冬は寒いと聞きましたが本当ですか?
A1. 適切な断熱対策を行えば問題ありません。ただし、鉄は熱を伝えやすい性質があるため、断熱材の施工は入念に行う必要があります。特に柱や梁の部分は注意が必要です。
Q2. 音の問題は解決できますか?
A2. 設計段階から適切な対策を行えば、かなりの改善が可能です。二重床構造の採用や防音材の使用、床材の選定などで対応できます。ただし、完全に解消することは難しい場合もあります。
工事について
Q1. 工事期間はどのくらいかかりますか?
A1. 一般的な2階建ての場合、基礎工事から完成まで4~5ヶ月程度です。木造と比べて工期は短くなる傾向にありますが、規模や仕様によって変動します。
Q2. 途中での設計変更は可能ですか?
A2. 基本的に可能ですが、工程によっては大幅な変更が難しい場合があります。特に鉄骨の製作開始後の変更は、コストと工期に大きく影響します。
メンテナンスについて
Q1. 点検はどのくらいの頻度で必要ですか?
A1. 年1回程度の定期点検と、10年ごとの大規模な点検が推奨されます。特に目視できない部分の点検は、専門家に依頼することが重要です。
Q2. リフォームは可能ですか?
A2. 可能です。むしろ木造より容易な場合が多いです。躯体を残したまま内装や間取りの変更が可能で、将来的な生活変化にも対応しやすい特徴があります。
資産価値について
Q1. 将来の売却時の価値は下がりやすいのでしょうか?
A1. 適切なメンテナンスを行えば、木造より資産価値は維持されやすい傾向にあります。特に耐震性や耐火性の高さは、中古住宅としての評価にプラスとなります。
Q2. 住宅ローンは通常の木造と同じように組めますか?
A2. はい、通常の木造住宅と同様に住宅ローンを組むことができます。むしろ耐久性が高い点が評価され、融資条件が有利になることもあります。
まとめ
重量鉄骨造は、高い耐震性と耐火性、自由度の高い間取りが特徴的な構造です。建築コストは高めになりますが、長期的な視点で見ると十分な価値があるといえるでしょう。
ただし、音の問題については事前に十分な対策を検討する必要があります。設計段階での配慮や、適切な防音対策を行うことで、快適な住まいを実現することができます。
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