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北西向きのマンション住戸の特徴や快適に暮らすための工夫を解説

間取り・住宅の特徴

2024/11/20

2024/11/20

記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

北西向きのマンション住戸の特徴や快適に暮らすための工夫を解説

マンション選びで重要なポイントとなる住戸の向き。特に北西向きの住戸については、日当たりや通風の面で気になる方も多いのではないでしょうか。この記事では、北西向きのマンション住戸の特徴やメリット・デメリット、快適に暮らすための工夫などについて、詳しく解説していきます。

目次

北西向きのマンション住戸の評判

北西向きのマンション住戸については、一般的にやや評判が低い傾向にあります。これは主に日当たりの面での懸念が大きな要因となっていますが、実際の評判は居住者によって様々です。

評判の良い点

夕方以降の落ち着いた雰囲気を好む方からは、むしろ肯定的な声が多く聞かれます。特に、美しい夕陽を眺められることや、夏場の強い日差しが和らぐことから、時間帯によっては快適に過ごせるという評価があります。また、日中は外出が多く、夜型の生活を送る方からは、朝方の穏やかな光と夕方以降の雰囲気が心地よいという意見も寄せられています。

評判の悪い点

一方で、冬場の寒さや日照時間の短さを指摘する声も少なくありません。特に、家事や育児で日中も在宅時間が長い方からは、室内が暗く感じられることや、洗濯物の乾燥に時間がかかることへの不満が聞かれます。また、冬場は暖房費がかさむことを懸念する声も多くあります。

居住者の属性による評価の違い

評判は居住者の生活スタイルによって大きく異なります。共働き世帯や、夜型の生活を送る単身者からは比較的評価が高い傾向にあります。反対に、日中の在宅時間が長い専業主婦層や高齢者からは、日当たりの面で不満の声が聞かれることが多いようです。

物件選びのポイント

北西向きの物件を検討する際は、実際に現地で時間帯による光の変化を確認することが重要です。特に、冬至の時期の日当たりや、夏場の西日の影響などを事前に確認しておくことで、入居後のミスマッチを防ぐことができます。また、建物の構造や周辺環境によっても日当たりは大きく変わってくるため、単に方角だけでなく、総合的な判断が必要になってきます。

価格面での評価

価格面では、同じマンション内の南向き物件と比べて割安な価格設定となっていることが多く、予算重視で物件を探している方からは、むしろ積極的な評価を得ています。特に、人気エリアの物件を予算内で検討したい場合には、北西向きという選択肢が現実的な解決策となることもあります。

管理組合や不動産業者からの評価

管理組合や不動産業者からは、北西向き住戸の売却や賃貸における流通性については、やや懸念する声が聞かれます。ただし、適切な価格設定や、物件の魅力を適切に訴求することで、十分な需要を見込めるという意見も多くあります。

北西向きのマンション住戸のメリット

北西向きの住戸は、一般的に日当たりの面で評価が低いと思われがちですが、実は様々なメリットがあります。ライフスタイルによっては、むしろ快適な住環境を実現できる可能性も高いのです。

夏場の快適性

夏場は南向きの住戸と比べて室温上昇を抑えられるというメリットがあります。特に、真夏の強い日差しが直接室内に差し込むことが少なく、エアコンの使用頻度を抑えられる可能性があります。また、朝方は穏やかな光で目覚められるため、寝室としての活用に適しているという特徴もあります。

価格面でのメリット

同じマンション内の南向き物件と比較して、5〜15%程度価格が抑えられることが一般的です。この価格差を活かすことで、より広い間取りや、設備の充実した物件を検討することができます。また、賃貸物件の場合も、家賃が比較的抑えめに設定されることが多いため、予算を重視する方にとっては大きなメリットとなります。

眺望と夕陽の魅力

西向きの要素があるため、夕陽を楽しむことができます。特に高層階の場合、美しい夕景を眺められることは、大きな付加価値となります。また、夕方以降のリビングでの時間を大切にする方にとっては、落ち着いた雰囲気で過ごせることも魅力の一つです。

プライバシーの確保

北向きの要素があることで、向かいの建物との距離が近い場合でも、比較的プライバシーが保たれやすい傾向にあります。カーテンやブラインドを開けて過ごせる時間が長くなることで、開放的な室内空間を演出することができます。

生活スタイルとの相性

日中は外出が多く、夜型の生活を送る方にとっては、むしろ理想的な住戸となる可能性があります。朝方の穏やかな光は心地よい目覚めを促し、夕方以降は落ち着いた雰囲気で過ごすことができます。特に、共働き世帯や、夜型の生活を送る単身者には適している傾向があります。

間取りの自由度

日当たりの制約が少ない分、間取りの設計に自由度が生まれます。例えば、寝室を北側に配置しても快適に使用できる場合が多く、リビングやダイニングの配置にも柔軟性があります。また、家具やインテリアの配置においても、日差しによる制約が少ないため、より自由なレイアウトが可能です。

設備投資の優位性

価格が抑えめになる分、その差額を省エネ設備や断熱性能の向上に投資することができます。例えば、高性能な断熱窓や空調設備の導入など、住環境の質を高めるための投資に回すことで、より快適な住まいを実現できる可能性があります。

北西向きのマンション住戸の注意点や快適に暮らすための工夫

北西向きの住戸で快適に暮らすためには、いくつかの注意点があります。また、適切な対策を講じることで、より快適な住環境を実現することができます。ここでは、具体的な注意点と対策について詳しく解説します。

日当たりに関する注意点と対策

冬場は特に日照時間が限られるため、室内が暗くなりがちです。この対策として、明るい色調の内装材を選んだり、反射率の高い壁紙を使用することで、室内の明るさを確保することができます。また、LED照明や間接照明を効果的に配置することで、明るく快適な空間を演出することが可能です。

温度管理の工夫

冬場は室温が上がりにくく、暖房効率が課題となります。高性能な断熱材や二重窓の導入、床暖房の設置など、断熱性能を高める工夫が効果的です。また、サーキュレーターを活用して室内の空気を循環させることで、暖房効率を高めることができます。

結露対策について

北西向きの住戸では結露が発生しやすい傾向にあります。除湿機の設置や、こまめな換気が重要です。特に、朝晩の換気を習慣づけることで、結露の発生を抑制することができます。また、窓際に観葉植物を置くことは避け、カーテンと窓の間に適度な空間を確保することも大切です。

西日への対応策

夏場の西日対策は重要です。遮熱効果の高いカーテンやブラインドの設置、窓ガラスへの遮熱フィルムの貼付けなどが効果的です。また、バルコニーやウッドデッキに日よけを設置することで、室内への熱の侵入を抑えることができます。

照明計画の重要性

効果的な照明計画は、北西向きの住戸では特に重要です。天井照明だけでなく、壁面照明やフロアスタンドを組み合わせることで、明るさの調整が可能になります。また、調光機能付きの照明を導入することで、時間帯や用途に応じた適切な明るさを確保することができます。

インテリアの工夫

壁紙や床材は明るい色調を基調とし、鏡や光沢のある素材を効果的に取り入れることで、空間を明るく見せることができます。また、家具の配置も重要で、窓際に背の高い家具を置かないようにすることで、限られた光を効率的に取り入れることができます。

収納スペースの活用

北西向きの特性を活かし、日光による劣化を気にする衣類や書籍などは、北側の収納スペースに配置することをおすすめします。また、収納扉には鏡面や光沢のある素材を使用することで、空間を明るく見せる効果も期待できます。

植物の選定と配置

室内で植物を育てる場合は、日照条件に合った種類を選ぶことが重要です。観葉植物の中でも、パキラやポトスなど、比較的日陰でも育つ種類を選定することをおすすめします。また、窓際ではなく、室内の明るい場所に配置することで、より健康的に育てることができます。

定期的なメンテナンス

結露や湿気対策として、定期的な換気や清掃が欠かせません。特に、窓枠や壁面のカビ予防のため、結露が発生しやすい箇所は定期的に点検し、必要に応じて対策を講じることが重要です。

方角による価格差について

マンションの住戸価格は、方角によって大きく異なることがあります。ここでは、方角による価格差の実態や、その理由について詳しく解説していきます。

方角別の一般的な価格序列

一般的なマンションの価格序列は、南向き、東向き、西向き、北向きの順で価格が高くなる傾向にあります。北西向きの場合、同じ間取りの南向き住戸と比較して5〜15%程度価格が抑えられることが多く、この価格差は物件の立地や築年数によっても変動します。

価格差が生じる主な理由

価格差が生じる主な要因は、日照時間の違いです。南向きは一日を通して日当たりが良く、光熱費の節約にもつながることから、最も人気が高くなります。一方、北西向きは日照時間が限られるため、相対的に価格が抑えられる傾向にあります。また、夏場の西日の影響や、冬場の寒さ対策が必要となることも、価格差の要因となっています。

エリアによる価格差の違い

都心部の高層マンションでは、眺望や日当たりの価値が特に重視されるため、方角による価格差が大きくなる傾向にあります。一方、郊外の中低層マンションでは、周辺環境や建物の配置によって日当たりの条件が異なるため、方角による価格差が比較的小さくなることもあります。

価格差の活用方法

この価格差を賢く活用することで、予算内でより良い物件を手に入れることが可能です。例えば、同じ予算であれば、北西向きを選ぶことで南向きよりも広い間取りや、上層階の物件を検討することができます。また、その差額を設備の充実や内装のグレードアップに投資することも可能です。

将来的な資産価値への影響

方角による価格差は、将来的な売却時にも影響する可能性があります。ただし、立地や建物の品質、設備の充実度など、他の要因も大きく関係してきます。特に、都心部の希少性の高いエリアでは、方角による価格差の影響が比較的小さくなる傾向にあります。

賃貸時の価格差

賃貸物件として活用する場合も、家賃に差が生じることが一般的です。ただし、販売価格ほどの大きな差にはならないことが多く、むしろ立地や設備の充実度が家賃に与える影響のほうが大きい傾向にあります。

投資的観点からの評価

投資用物件として検討する場合、必ずしも南向きにこだわる必要はありません。北西向きの物件は、購入価格が抑えられる分、賃料利回りが相対的に高くなる可能性があります。特に、単身者向けの物件では、方角よりも立地や設備の充実度が重視される傾向にあります。

価格交渉の余地

北西向きの物件は、一般的に販売期間が長くなる傾向があるため、価格交渉の余地が生まれやすいという特徴があります。特に、物件の売り出し時期が長期化している場合は、さらなる値引き交渉が可能になることもあります。

よくある質問

Q1. 北西向きは本当に住みにくいのでしょうか?

必ずしもそうとは言えません。適切な対策を講じることで十分快適に暮らすことができます。特に、夏場は西日が緩和される点や夕陽が楽しめる点はメリットとなります。また、生活スタイルによっては、むしろ北西向きのほうが快適に感じる方もいらっしゃいます。ただし、冬場は日当たりの面で工夫が必要になることは意識しておく必要があります。

Q2. 冬場の光熱費は大きく変わりますか?

南向きと比較すると暖房費が若干高くなる傾向にありますが、その差は断熱対策によって大きく変わってきます。高性能な断熱材や二重窓の導入、適切な暖房機器の選択により、光熱費の上昇を最小限に抑えることが可能です。また、夏場はエアコンの使用頻度が抑えられる可能性もあり、年間を通して見ると大きな差にはならないケースも多いです。

Q3. 資産価値への影響は?

方角は確かに資産価値に影響する要素の一つですが、立地や築年数、設備の充実度など、他の要因も大きく関係します。特に都心部の希少性の高いエリアでは、必ずしも方角が決定的な要因とはなりません。また、適切な価格設定で購入することで、将来的なリスクを軽減することも可能です。

Q4. 洗濯物は本当に乾きにくいのでしょうか?

冬場は確かに乾燥に時間がかかる傾向にありますが、除湿機や衣類乾燥除湿機の活用、室内物干しスペースの確保など、工夫次第で対応可能です。また、浴室乾燥機の設置や、こまめな換気を心がけることで、効率的な乾燥を実現できます。

Q5. 間取りの変更は可能ですか?

基本的に可能です。むしろ日当たりの制約が少ない分、間取りの設計に自由度が生まれる場合もあります。ただし、変更の際は管理組合の規約や建築基準法などの制限に従う必要があります。また、採光や通風を考慮した設計が重要になってきます。

Q6. 植物は育てられますか?

日陰でも育つ種類の観葉植物であれば十分育てることができます。パキラやポトス、ドラセナなど、耐陰性の高い植物を選ぶことで、グリーンのある暮らしを楽しむことができます。ただし、配置場所には注意が必要で、窓際に置く場合は結露対策も考慮する必要があります。

Q7. 値引き交渉は有利になりますか?

一般的に、北西向きの物件は販売期間が長くなる傾向があるため、価格交渉の余地が生まれやすいという特徴があります。特に、物件の売り出し時期が長期化している場合は、条件面での交渉がしやすくなることがあります。

Q8. 内見はどの時間帯がおすすめですか?

できれば複数の時間帯での内見をおすすめします。特に、朝方と夕方の光の入り方や西日の影響を確認することが重要です。また、可能であれば冬場の日当たりも確認できると理想的です。内見の際は、室温や明るさ、日差しの具合などをしっかりとチェックしましょう。

Q9. リノベーションする場合の注意点は?

照明計画や色調の選択が特に重要になります。明るい色調の内装材を選び、効果的な照明配置を心がけることで、より快適な空間を作ることができます。また、断熱性能の向上や結露対策も重要なポイントとなります。

Q10. 子育て世帯でも快適に暮らせますか?

適切な対策を講じれば十分可能です。特に、室内の明るさ確保や温度管理に気を配ることで、快適な住環境を整えることができます。また、冬場の室内遊び時には充分な照明を確保するなど、工夫次第で対応できる部分が多くあります。

まとめ

北西向きの住戸は、日当たりの面で一般的な評価は高くありませんが、適切な対策を講じることで快適な住まいを実現できます。価格面でのメリットを活かしながら、照明計画や断熱対策などの工夫を取り入れることで、理想の住まいづくりが可能です。ライフスタイルや予算に合わせて、総合的に判断することをおすすめします。

なお、当社が提供している「housemarriage」では、住宅コンシェルジュが理想の家づくりのサポートとして、住まいを探す上で重要なハウスメーカーや工務店の営業担当者とのマッチングサポートをさせていただきます。住宅購入の資金計画の相談・作成や、相性良く親身になってくれる「営業担当者」をご紹介します。家づくりに関して少しでも不安を感じるようであれば、お問い合わせください。

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記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

大学卒業後、積水化学工業に入社し住宅「セキスイハイム」を販売。3年8カ月千葉県内で営業に従事し、営業表彰を6期連続受賞。
途中、母の急死に直面し、自分の将来について悩み始める。結果、大学のゼミで学んだ「保険」事業に実際に携わりたいと思いFP資格を取得して日本生命に転職。4年間営業に従事したが、顧客に対して提供出来る商品がなく退職を決意。FP兼保険代理店を開業する。

収入も顧客もゼロからのスタート。しかも独立直前に結婚し住宅購入した為、返済不安に陥り貯蓄が日々減っていく恐怖を覚える。

人生で初めて家計の見直しを行い、根本的な改善により失敗と不安を減らすコツを発見。自分の経験を生かしお客様が同じ道を歩まないよう伝えるべく「マイホーム検討者向けFP」として活動中。

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    :有限会社ティーエムライフデザイン総合研究所

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    :渡辺知光

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