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防火戸のヒミツを専門家が大公開!種類から交換時期、デザイン性まで徹底解説

間取り・住宅の特徴

2024/07/22

2024/07/22

記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

防火戸のヒミツを専門家が大公開!種類から交換時期、デザイン性まで徹底解説

火災から命と財産を守るために欠かせない防火戸。しかし、その重要性や役割、必要な場所などについて詳しく知っている人は意外と少ないのではないでしょうか?本記事では、防火戸の基本から種類、役割、必要な地域、メンテナンス方法まで徹底解説します。家の安全を守るために、ぜひ最後までお読みください。

防火扉とは?乙種防火戸との違い、種類と役割について

防火扉(防火戸)って聞いたことありますか?実は、私たちの安全を守る重要な設備なんです。ここでは、防火扉の基本から、乙種防火戸との違い、種類、役割までしっかり解説していきますね。

防火扉の基本

防火扉は、火事が起きたときに火や煙が広がるのを防ぐ特別な扉のことです。主に建物の中の区切りや逃げる道に設置されていて、火事の被害を小さくしたり、避難する時間を稼いだりする大切な役割を果たします。

乙種防火戸との違い

「乙種防火戸」って聞いたことがある人もいるかもしれませんね。実は、これは昔の呼び方なんです。2000年に建築基準法が変わって、今は「防火設備」という名前に変わりました。でも、普段の会話では今でも「防火戸」や「防火扉」って呼ばれることが多いんですよ。

防火扉の種類

防火扉にはいくつか種類があります。主なものを見ていきましょう。

開き戸タイプ:普通のドアみたいに開く扉です。

引き戸タイプ:横にスライドして開く扉です。

シャッタータイプ:上から下に降りてくるタイプの扉です。

折れ戸タイプ:折りたたんで開閉する扉です。

それぞれ、設置する場所や使い方によって選ばれています。

防火扉の役割

防火扉の役割は本当に重要なんです。主な役割を4つ挙げてみましょう。

火災の拡大を防ぐ:火が広がるのを遅らせて、被害を小さくします。

避難経路を確保する:人々が安全に逃げられる道を作ります。

煙を遮断する:煙が広がるのを防いで、呼吸しやすい環境を作ります。

消防活動をサポートする:消防士さんが活動しやすいように、火の広がりを抑えます。

これらの役割によって、建物全体の火災被害を減らし、何より大切な人命を守ることができるんです。

防火扉は、私たちの安全を守る縁の下の力持ち的な存在です。火事が起きたときに、火や煙の広がりを防いで、人々の命を守る大切な役割を果たします。種類も様々で、それぞれの場所や用途に合わせて最適なものが選ばれています。

普段はあまり気にしない防火扉ですが、いざというときに本当に頼りになる存在なんです。みなさんも、身の回りの防火扉に少し注目してみてくださいね。きっと、新しい発見があるはずです!

防火戸の構造

防火戸って、一見普通のドアと変わらないように見えるかもしれません。でも、実は火災から私たちを守るために、特別な構造になっているんです。ここでは、その秘密に迫ってみましょう。

耐火材料

まず、防火戸の主役とも言える耐火材料。普通のドアと違って、鋼板や特殊な耐火材料でできているんです。これらの材料は、高温に耐える力が抜群!火事の熱から私たちを守ってくれるんですね。

断熱材

でも、外側が頑丈なだけじゃダメなんです。中身も大切なんですよ。防火戸の内部には、高性能な断熱材が詰まっています。この断熱材が、熱が伝わるのを防いでくれるんです。おかげで、火災の熱が反対側に伝わりにくくなっているんですね。

気密性

そして、見逃せないのが気密性。防火戸の周りには、特殊なシール材が使われています。これがあることで、煙や熱が隙間から漏れるのを防いでくれるんです。まさに、防火戸の「守り」を固める重要な役割を果たしているんですよ。

自動閉鎖機能

最後に、とっても大事な自動閉鎖機能。火災が起きると、自動的に閉まる仕組みになっているんです。これって、人が閉め忘れても大丈夫という、とても頼もしい機能なんですね。

こういった特徴のおかげで、防火戸は一定時間、火や熱、煙から私たちを守ってくれるんです。普段は気づかないけど、こんなにも工夫が詰まっているなんて、すごいですよね。

防火戸の構造を知ると、建物の中でひっそりと私たちの安全を守ってくれている防火戸の存在が、より身近に感じられるかもしれません。次に防火戸を見かけたら、「この中にはこんな工夫が詰まっているんだな」って思い出してみてくださいね。

防火戸が必要な建物や場所

防火戸って、実はいろんな場所で活躍しているんです。でも、どんな建物や場所に必要なのか、具体的にイメージできていますか?ここでは、実例を交えながら詳しく見ていきましょう。

防火地域・準防火地域にある建物

まず、防火地域や準防火地域にある建物には、防火戸の設置が義務付けられています。例えば、東京の繁華街や大阪の中心部など、建物が密集している地域がこれにあたります。こういった場所では、火災が起きた時に被害が広がりやすいので、より厳しい防火基準が設けられているんですね。

特定防火対象物

次に、特定防火対象物と呼ばれる建物。これには、例えばこんな建物が含まれます。

・ホテルやマンション:たくさんの人が寝泊まりする場所だからこそ、安全性が重視されます。

・病院:患者さんの安全を守るため、厳重な防火対策が必要です。

・百貨店やショッピングモール:大勢のお客さんが集まる場所なので、避難経路の確保が特に重要です。

一定規模以上の建築物

規模の大きな建物にも防火戸が必要です。例えば、

・高層オフィスビル:階数が多いほど、避難に時間がかかるので、火災の拡大を防ぐ必要があります。

・大型倉庫:広い空間で火災が起きると被害が大きくなりやすいので、区画ごとに防火戸を設置します。

避難経路

建物の中でも、特に避難経路には防火戸が欠かせません。

・階段室:火や煙が上の階に広がるのを防ぎます。例えば、マンションの非常階段の入り口にある重たい扉、あれが防火戸なんです。

・廊下:長い廊下を火や煙が一気に広がるのを防ぐため、途中に防火戸を設置することがあります。学校の廊下の真ん中にある大きな扉を見たことありませんか?あれも防火戸の一種なんですよ。

このように、防火戸はさまざまな場所で私たちの安全を守っています。普段は気にしていなくても、いざという時に大切な役割を果たすんです。みなさんの身の回りにも、こんな防火戸があるかもしれませんね。ぜひ、探してみてください!

防火地域や準防火地域に家を建てる場合の注意点

防火地域や準防火地域に家を建てる予定の方向けに、いくつか注意点・ポイントを詳しく解説していきますね。

建築確認申請時の注意

まず、建築確認申請を出すときに気をつけることがあります。防火設備の設置計画を提出しなければいけないんです。これって何かというと、防火戸をどこにどう付けるか、詳しく説明する書類のことです。プロの建築士さんと相談しながら、しっかり計画を立てましょう。

法令に適合した防火戸の選択

次に、防火戸の選び方です。ただかっこいいデザインを選べばいいってわけじゃないんです。法令に適合した防火戸を選ばなければいけません。例えば、60分間耐えられる防火戸が必要な場所に、30分しか耐えられない防火戸を付けちゃダメなんです。建築のプロと相談しながら、適切な防火戸を選びましょう。

定期的な点検とメンテナンス

家を建てたら終わり?いいえ、そうじゃありません。防火戸は定期的に点検とメンテナンスをする必要があるんです。例えば、年に1回は専門家に見てもらうのがいいでしょう。自分でも、月に1回くらい、ちゃんと閉まるかどうか確認してみてくださいね。

改修や増築時の注意

家を建てた後、「ここを直したい」「部屋を増やしたい」なんて思うこともあるでしょう。でも自由に改修や増築ができるわけではなく、ルールに則す必要があります。防火地域や準防火地域では、改修や増築をするときも防火性能を維持しなければいけないんです。例えば、防火戸のある壁を取り払って部屋を広くしたいときは、新しく防火戸を設置する必要があるかもしれません。

外壁や屋根の材料選び

防火戸だけじゃないんです。外壁や屋根の材料も、燃えにくいものを選ばなければいけません。例えば、木造の家でも、外側は耐火性能の高い材料で覆う必要があります。見た目も大切ですが、安全性を第一に考えましょう。

防火地域や準防火地域に家を建てるのは、ちょっと面倒くさそうに感じるかもしれません。でも、これらの注意点はすべて、みなさんの安全を守るためのものなんです。プロの力も借りながら、安全で快適な家づくりを目指してくださいね。

防火戸のデザインの種類

防火戸って、機能性重視で見た目はあまり気にしなくていいと思っていませんか?実は、最近では見た目にもこだわった防火戸がたくさんあるんです。ここでは、防火戸のデザインについて詳しく見ていきましょう。

シンプルなデザインの防火戸

まずは定番のシンプルなデザイン。これって、意外と使い勝手がいいんです。例えば、

・無地のスチール製ドア:シンプルだけど、どんな内装にも合わせやすいんです。

・フラットな表面の木製ドア:木の温かみを感じつつ、スッキリとした印象を与えます。

・ガラス入りの防火戸:透明感があって圧迫感が少ないのが特徴です。でも、普通のガラスじゃなくて特殊な耐火ガラスを使っているんですよ。

装飾が入った防火戸

最近増えているのが、ちょっとおしゃれな装飾付きの防火戸です。例えば、

・木目調の防火戸:本物の木じゃないのに、木の質感をリアルに再現しています。温かみのある雰囲気を作りたいときにおすすめです。

・石目調の防火戸:高級感のある石の質感を表現しています。モダンな空間によく合いますね。

・デザインガラス入りの防火戸:曇りガラスや模様入りのガラスを使って、おしゃれな雰囲気を演出します。

カラフルな防火戸

色にこだわりたい人には、カラフルな防火戸もあります。

・ビビッドカラーの防火戸:赤や青、黄色など鮮やかな色の防火戸。子供部屋や学校などで人気です。

・パステルカラーの防火戸:優しい色合いで、落ち着いた雰囲気を作ります。

アンティーク風の防火戸

レトロな雰囲気が好きな人には、アンティーク風のデザインもあります。

・格子デザインの防火戸:和風の雰囲気を出したいときにぴったりです。

・アイアン風のデザイン:ヨーロッパの古い建物みたいな雰囲気を演出できます。

ただし、注意点もあります。どんなにおしゃれなデザインでも、防火性能を損なわないものを選ぶ必要があります。見た目と機能性、両方のバランスを取ることが大切なんです。

防火戸のデザイン、意外と種類が多いでしょう?機能性はもちろん大切ですが、インテリアの一部として考えれば、もっと楽しい家づくりができるかもしれませんね。自分の好みや部屋の雰囲気に合わせて、ぴったりの防火戸を見つけてみてください!

防火戸の交換時期の目安と相場

防火戸って、ずっと使えるものだと思っていませんか?実は、防火戸にも寿命があるんです。でも、いつ交換すればいいの?費用はどのくらいかかるの?そんな疑問に答えていきましょう。

交換時期の目安

防火戸の交換時期、これが意外と難しいんです。でも、いくつか目安があります。

1. 設置後20~30年経過: 防火戸も年と共に劣化します。だいたい20年から30年くらいで交換を考えるといいでしょう。

2. 開閉に支障がある: ギーギー音がする、閉まりにくいなど、開閉に問題が出てきたら要注意です。

3. 著しい劣化や損傷がある: 錆びや傷、歪みなどが目立つようになったら、交換を検討する時期かもしれません。

4. 法令の改正により性能が不足: 建築基準法が改正されて、今の防火戸では基準を満たせなくなることもあるんです。

防火戸交換の相場

さて、お待たせしました。気になる費用の話です。防火戸の交換、実はけっこうかかるんです。

一般的な相場は、1枚あたり20万円~50万円くらい。えっ、高い!って思いましたか?確かに普通のドアより高いんです。でも、命を守る大切な設備だと思えば、納得できるかもしれませんね。

ただし、この金額はあくまで目安です。実際の費用は、以下のような要因で変わってきます。

・サイズ:大きな防火戸ほど高くなります。

・素材:高級な素材を使うと、それだけ高くなります。

・デザイン:おしゃれなデザインだと、少し割高になることも。

・設置場所:取り付けが難しい場所だと、工事費用が高くなります。

・追加オプション:自動開閉機能など、追加の機能をつけると費用が上がります。

大型の防火シャッターの場合

注意が必要なのは、大型の防火シャッターです。これ、本当に高額になることがあるんです。場合によっては100万円を超えることも。大きな倉庫やショッピングモールなどで見かける大きなシャッター、あれが該当します。

防火戸の交換、確かに高額な出費になります。でも、定期的なメンテナンスをしっかり行えば、寿命を延ばすことができるんです。日頃からのお手入れ、大切ですね。

もし交換の時期が近づいてきたら、複数の業者さんから見積もりを取ってみるのがおすすめです。金額の比較だけでなく、施工方法や保証内容なども確認して、納得のいく業者さんを選んでくださいね。安全を守る大切な設備だからこそ、しっかり検討して決めましょう!

防火戸に関するよくある質問(Q&A)

防火戸について、みなさんからよく寄せられる質問にお答えします。素朴な疑問から専門的な内容まで、わかりやすく解説していきますね。

Q1: 防火戸は常に閉めておく必要がありますか?

A1: 日常的には開けたままでOKです。でも、夜間や不在時には閉めておくのが安全です。最も大切なのは、火災時に確実に閉まる状態を保つこと。そのために、定期的に開閉の確認をしてくださいね。

Q2: 防火戸にステッカーを貼っても大丈夫ですか?

A2: 実はこれ、避けたほうがいいんです。ステッカーを貼ると、防火性能を損なう可能性があるんです。特に、燃えやすい材質のステッカーは絶対NGです。見た目を良くしたい気持ちはわかりますが、安全性を優先しましょう。

Q3: 防火戸の塗装は自分でできますか?

A3: プロに任せるのが一番安全です。自分で塗装すると、使う塗料や塗り方によっては防火性能に影響が出る可能性があるんです。どうしても自分でやりたい場合は、必ず専門家に相談してから行ってくださいね。

Q4: 防火戸と防火シャッターの違いは何ですか?

A4: 基本的な役割は同じですが、形状が違います。防火戸は通常のドアのような形で、日常的に人が出入りするのに適しています。一方、防火シャッターは上から下りてくるタイプで、大きな開口部を塞ぐのに使われます。場所や用途に応じて使い分けられていますよ。

Q5: 防火戸の耐火時間って何ですか?

A5: 防火戸が火災に耐えられる時間のことです。例えば、「60分耐火」なら、60分間は火や熱を遮断できるという意味です。建物の用途や場所によって必要な耐火時間が決められているんですよ。

Q6: 停電時でも防火戸は機能しますか?

A6: 多くの防火戸は、停電時でも作動するように設計されています。例えば、バネの力で閉まるタイプや、非常用電源に接続されているものがあります。でも、念のため設置業者さんに確認しておくといいですね。

まとめ

防火戸は、火災時の安全を確保するために欠かせない重要な設備です。適切な場所に設置し、定期的なメンテナンスを行うことで、その性能を最大限に発揮させることができます。自宅や職場の防火戸について、今一度確認してみてはいかがでしょうか。安全な生活環境づくりのために、防火戸の重要性を再認識し、適切な管理を心がけましょう。

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記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

大学卒業後、積水化学工業に入社し住宅「セキスイハイム」を販売。3年8カ月千葉県内で営業に従事し、営業表彰を6期連続受賞。
途中、母の急死に直面し、自分の将来について悩み始める。結果、大学のゼミで学んだ「保険」事業に実際に携わりたいと思いFP資格を取得して日本生命に転職。4年間営業に従事したが、顧客に対して提供出来る商品がなく退職を決意。FP兼保険代理店を開業する。

収入も顧客もゼロからのスタート。しかも独立直前に結婚し住宅購入した為、返済不安に陥り貯蓄が日々減っていく恐怖を覚える。

人生で初めて家計の見直しを行い、根本的な改善により失敗と不安を減らすコツを発見。自分の経験を生かしお客様が同じ道を歩まないよう伝えるべく「マイホーム検討者向けFP」として活動中。

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    :渡辺知光

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