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独身で家を買うのはありか?メリットとデメリットを徹底比較!

家づくりのタイミング

2022/10/14

2023/09/26

記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

独身で家を買うのはありか?メリットとデメリットを徹底比較!

「賃貸に支払う費用がもったいない」「老後が心配」などの理由から、家の購入を検討している独身の方も多いのではないでしょうか。

日々の個別相談でも男女問わず独身の方の打合せは増えてきました。

かつては、身動きの取りやすさから「独身は賃貸で十分だ」という考え方が主流だったものの、未婚率上昇などの理由でライフステージにこだわらずに家を購入する人が増えています。

そこで、今回は独身で家を買うメリットとデメリットおよび注意点についてまとめてみました。

独身で家を買う人が増えている

これまで、家の購入といえば子育て中のファミリー層がメインでした。しかし、昨今では初婚年齢や未婚率の上昇などから、ライフステージにこだわらず独身で家を購入する人が増えています。

また、女性の社会進出に伴って独身の女性が家を購入するケースも珍しくありません。このように、時代の移り変わりとともに、家の購入に対する考え方が変わってきているといえます。

そして長く続いてる住宅ローンの低金利も独身者の住宅購入を後押ししています。

今後またいつ金利が上昇するのかは誰にも予測ができないため、低金利の今のうちに家を買っておこうと考える人が増えていても不思議はないでしょう。

独身で家を買う理由とは

独身者が家の購入に至る理由として、主に次の4つが挙げられます。

●家賃や更新料の支払いがもったいないから
●老後の不安を解消したいから
●ローン返済を早期に終えられるから
●税制優遇や手厚い補助金制度を活用できるから

それぞれ詳しく見ていきましょう。

家賃や更新料の支払いがもったいないから

家賃や更新料は積み重ねると大きな金額になることから、もったいないと考える人もいるでしょう。

例えば、毎月の家賃が8万円の賃貸物件に10年住み続けたとすると、更新料を含めて約1,000万円がかかる計算となります。

そして家賃を払い続けたとしても、その物件が資産として残るわけではありません。

そのため、家賃に支払う負担額を住宅ローンにまわし、早期に家を買う人が増えています。

老後の不安を解消したいから

昨今では老後2,000万円問題が話題に上がるなど、老後資金に不安を感じる人も少なくありません。

特に平均寿命が伸びている現代において、ほとんどの人が老後の資金問題に直面します。そのため、若いうちから資産形成に取り組む重要性が高まっているといえるでしょう。

また、不動産である自宅はローンを完済してしまえば資産として残ります。このような観点からも若いうちに人生設計の一手段として家を購入する人が増えていると考えられます。

ローン返済を早期に終えられるから

若いうちに家の購入をすることで、そのぶんローンの返済を早期に終えられます。

晩婚化が進む中、結婚後に家を購入するとなると完済時の年齢が定年を過ぎてしまう人も少なくありません。

老後の負担を減らすためにも、早い段階で家を購入しておく人が増えています。

税制優遇や手厚い補助金制度を活用できるから

税制優遇や手厚い補助金制度を受けられることも、独身が家を購入する理由のひとつです。

働き盛りの若い世代にとって、大きな負担となっているのが税金です。そのため、少しでも税金を安くするために税制優遇を活用し、節税対策に繋げようと考える人も多いでしょう。

家を購入する際の代表的な税制優遇として、住宅ローンを利用する際の「住宅ローン控除」があります。

住宅ローン控除というのは、一定の条件を満たした場合に納税した所得税・住民税が控除(減税)される制度のことです。

新築住宅では今までも問題なく適用されてきましたが、特に築古の中古物件については住宅ローン控除の審査が厳しく、利用しにくい点が難点でした。

しかし、2022年度の税制改正により条件が緩和され、中古物件の購入であっても利用しやすくなりました。

また、一定の金額を受け取れる「すまい給付金」や、親からの資金援助を受けた際には「住宅購入資金贈与の特例」などの制度もあります。

持ち家?賃貸?それぞれの特徴を比較しよう

独身で家を買うメリットについて理解したところで、ここでは持ち家と賃貸の特徴を比較してみます。

持ち家の特徴

持ち家の場合、ローンさえ完済すれば住宅が資産となることが大きな特徴です。ローン完済後は毎月の支払いを心配することなく住み続けられます。

老後の不安解消のひとつとして持ち家を資産にしておくことは大きなメリットといえるでしょう。

また、持ち家の所有者は自分であるため、売却することはもちろん賃貸として貸し出すことで収入を得られます。

そのため、将来的に売ったり貸したりすることを考えているのであれば、立地は勿論ですが建物の性能などの条件を見定めたうえで家を建てることが大切です。

賃貸の特徴

賃貸の場合、経年劣化による修繕費用などが発生しないのが大きなメリットです。

基本的に毎月決まった家賃と更新料だけで住み続けることができるので、まとまった費用を請求されることがないのが特徴といえます。

また、住み替えが容易にできることも利点として挙げられるでしょう。結婚や転勤に伴う引っ越しであっても、賃貸契約を解除するだけで住み替えが可能です。

持ち家における住宅ローンは大きな借金ともいえるため、収入が不安定であるほか、大きな借金を背負いたくない人には賃貸が向いているといえます。

持ち家に住むデメリット

持ち家に住むデメリットとして主に以下4つが挙げられます。

●リフォームなどの修繕費がかかる
●税金や保険などの負担額が増える
●空き家問題
●住み替えがしにくい

それぞれについて、見ていきましょう。

リフォームなどの修繕費がかかる

家は時間と共に劣化していくものであり、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。特に外壁塗装や屋根の修繕、お風呂やキッチンなどの水回りについては、リフォームにまとまった費用がかかるでしょう。

木造の戸建て住宅の場合は10年毎に150万円から200万円の費用はかかると思ってください。

また、住宅の構造や状態によっては異なるものの、安い材料で作った戸建て住宅ですと築30~40年で建て替えが必要となるケースも少なくありません。

どのタイミングで修繕や建て替えが必要となるか、家を建てる際に資金計画をきちんと立てておくことが大切です。

税金や保険などの負担額が増える

家や土地を所有した際、固定資産税や都市計画税を支払わなくてはなりません。

固定資産税:土地や家および償却資産を所有している人に課される税金

都市計画税:市街化区域内に土地や建物を所有している人のみ課される税金

また、基本的に住宅ローンを組んだ場合には火災保険への加入が義務となっていますが、地震保険も加入している人がほとんどです。

昨今では地震や台風などの自然災害が多発しており、大きな被害を受けてしまう可能性も否定できないことを踏まえると、両方に加入しておいた方が安全といえるでしょう。

このように、家や土地を所有する際には税金や保険の費用が発生することを理解しておきましょう。

住み替えがしにくい

持ち家の場合、簡単に住み替えができないのが難点です。

というのも、売却しようとしても時間と手間がかかるのはもちろん、それ相応の費用が生じます。また、需要がないエリアであれば、なかなか買い手が見つからないケースも考えられるでしょう。

何かトラブルがあって持ち家を手放さなくてはならないときに、売却手続きがスムーズに進まない可能性があることを念頭に置いておくことが大切です。

賃貸に住むデメリット

賃貸に住むデメリットとして挙げられるのが主に次の3つです。

●家賃を一生払い続ける
●賃貸を更新してもらえない
●資産にはならない

家賃を一生払い続ける

賃貸の場合、住んでいる限り家賃を払い続けなくてはなりません。老後の年金生活においてはかなりの負担となります。負担が大きいと感じた際、安い賃貸に住み替えをすればよいと考える人もいるかもしれません。しかし、高齢になると審査が厳しく希望の物件を借りられないケースも少なくありません。

老後の生活を安心したものにするためにも、収入があるころからある程度の金額を貯蓄に回しておくことが大切です。

賃貸を更新してもらえない

高齢者が住んでると火の不始末やと突然死、孤独死などオーナーからすると不安なことが多々あります。

その為、高齢になると家賃の更新を断られることがあります。

高齢者向け賃貸物件も沢山ありますが、家賃相場は近辺の物件よりも高くなり老後資金を減らすリスクになりかねません。

資産にはならない

賃貸物件では、毎月家賃を幾ら払い続けたとしても資産としては残ることはありません。

また、間取りや設備なども自分好みに変更ができない点もデメリットといえるでしょう。

独身が家を購入するときの注意点

独身が家を購入するときには、次の3つのポイントに注意しましょう。

●ライフスタイルの変化を意識する
●転勤がある業種の人は対策を考えよう
●物件の選び方に気をつけよう

それぞれ見ていきましょう。

ライフスタイルの変化を意識する

独身は既婚者に比べ、どうしてもライフスタイルに変化が起こりがちです。具体例として、以下のようなケースが考えられます。

●結婚して家族が増える
●転勤や転職による引っ越し
●親の介護による同居

このような変化が生じた際、都度対応できるように意識しながら家を探すことが大切です。

転勤がある業種の人は対策を考えよう

転勤の可能性がゼロではない場合は、引っ越しの際に家をどうするか対策を講じておく必要があります。

転勤期間が決まっているケースでは「定期借家契約」という方法があり、一定の期間のみ賃貸に出すことも可能です。できる限り損失を出さないためにも、あらかじめ対策について考えておきましょう。

物件の選び方に気をつけよう

長い間住み続けようと決めていても、家を手放すタイミングが急に訪れることもあるでしょう。そのとき柔軟に対応するためにも、物件探しは重要なポイントとなります。

一番気を付けたいのが資産価値の落ちにくい物件を選ぶことです。資産価値が落ちにくい物件というのは、立地や環境が良いことを指します。

長く住み続けると決めて土地にこだわらなかった場合、売却時に大きな損失を生んでしまう恐れが否定できません。

立地はあとから変更がきかないため、需要のない立地であると購入した時から資産価値が落ちていってしまうでしょう。

また、一般的に新築物件よりも中古物件のほうが資産価値が落ちにくいといわれています。新築は購入した瞬間に中古となるため大幅に資産価値が下がってしまう一方で、中古は新築ほど資産価値が下がらないためです。

そのため、立地や周辺環境に特段大きな問題がないのであれば、中古物件を選択肢に入れるのもひとつの手でしょう。

新築住宅でも資産価値を下げない方法はきちんとしたハウスメーカーで建てることです。きちんと査定を受けると売却時に一般住宅よりも高い評価を受けることが出来きます。

購入するならマンションなのか?戸建てなのか?

いざ購入しようと思った時に大きな選択肢としてマンションか戸建てなのか迷うところです。

独身ならではのそれぞれ選ぶべきポイントがありますので見ていきましょう。

独身でマンションを購入するメリット

駅近くの利便性の良いマンションを購入することが可能です。通勤のメリットも大きいでしょう。

1LDKで50㎡前後の広さがあれば充分かもしれませんし、価格も手が届きやすいことが多いでしょう。

ご自身の生活基盤を中心に選択出来ますので気に入った物件があれば即決出来ます。

独身でマンションを購入するデメリット

一番のデメリットは、将来結婚したり家族が増えた時に手狭に感じることです。

特にお子様が増えてくると部屋数の問題や収納の問題が発生し、生活しにくくなることも。

売却して残債も無い場合は問題になりませんが、売却出来ないと新しい物件を購入しにくくなりますので注意が必要です。

またマンションの場合、隣同士の付き合いがあまりないので老後は寂しく感じるかもしれません。

独身で戸建てを購入するメリット

自動車通勤や多趣味の方の場合、土地や建物の広さに余裕がある戸建てはメリット大でしょう。

同じエリアの場合、マンションと同じ予算で庭が付き部屋も広くなりますのでゆったりと暮らせます。

将来、結婚したり家族が増えても最初から余裕を持った間取りで設計することも可能ですし、増築やリフォームが出来ることもメリットです。

独身で戸建てを購入するデメリット

若いうちは問題にはなりませんが、老後足腰が弱ってきたときに病院や公共施設までが遠いと不便を感じます。

特に病院通いが頻繁になりますと駅やバス停までの道のりが大きな負担になるケースが出ます。

リフォームや庭の手入れが行き届かないとどんどん荒れ果ててしまうので注意が必要です。

ロ ーンと頭金の考え方について

家を購入する際、住宅ローンを利用する人がほとんどです。従来、頭金には物件価格の2割程度を準備したほうが良いとされてきました。

しかし、昨今では低金利の影響もあって頭金ゼロで購入できる物件も増えつつあります。

とはいえ、住宅ローンを検討する際は「金利タイプ」と「返済期間」を意識することが大切です。

金利タイプには「変動金利」と「固定金利」がありますが、今後金利が大きく上昇する可能性が低いと考えると、固定金利よりも変動金利のほうが妥当でしょう。

また、返済期間についても、原則延長は認められないことからなるべく長期で設定し、資金にゆとりがあれば繰り上げ返済をしていくことをおすすめします。

まとめ

今回の記事では、独身で家を購入するメリットやデメリットについてお伝えしました。

賃貸と違い、持ち家は資産として残るほか税制面でも優遇を受けられます。そのため、若いうちにマイホームを購入することは選択肢の一つとして有効でしょう。

とはいえ持ち家の場合、簡単に家を手放すことができないほか、税金や修繕費といった他の費用が必要です。

そのため、自分のニーズと将来に向けた人生設計を照らし合わせた上で後悔のない選択をするようにしましょう。

なお、当社が提供している「housemarriage」では、住宅コンシェルジュが理想の家づくりのサポートとして、住まいを探す上で重要なハウスメーカーや工務店の営業担当者とのマッチングサポートをさせていただきます。住宅購入の予算計画からもご相談を承っております。サービス詳細は以下をご参照ください。

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ハウスメーカーの垣根を超えて地域ごとに担当者をご紹介しておりますので、まずは希望地域を絞って頂き、その地域に登録している担当者の様々な趣味嗜好や家づくりに対する熱い思いを確認してください。

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記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

大学卒業後、積水化学工業に入社し住宅「セキスイハイム」を販売。3年8カ月千葉県内で営業に従事し、営業表彰を6期連続受賞。
途中、母の急死に直面し、自分の将来について悩み始める。結果、大学のゼミで学んだ「保険」事業に実際に携わりたいと思いFP資格を取得して日本生命に転職。4年間営業に従事したが、顧客に対して提供出来る商品がなく退職を決意。FP兼保険代理店を開業する。

収入も顧客もゼロからのスタート。しかも独立直前に結婚し住宅購入した為、返済不安に陥り貯蓄が日々減っていく恐怖を覚える。

人生で初めて家計の見直しを行い、根本的な改善により失敗と不安を減らすコツを発見。自分の経験を生かしお客様が同じ道を歩まないよう伝えるべく「マイホーム検討者向けFP」として活動中。

運営会社情報

  • 会社名

    :有限会社ティーエムライフデザイン総合研究所

  • 代表者

    :渡辺知光

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    :〒104-0045 東京都中央区築地2-15-15 セントラル東銀座1002

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