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賢く建てる!注文住宅のコストダウン術 〜予算内で理想の家を手に入れる18のポイント〜

家づくりの予算・費用

2024/07/23

2024/07/23

記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

賢く建てる!注文住宅のコストダウン術 〜予算内で理想の家を手に入れる18のポイント〜

注文住宅を建てる際、予算内でおしゃれな家を実現することは多くの人の願いです。しかし、理想の家を手に入れるためには、賢明なコストダウン戦略が必要不可欠です。この記事では、予算を抑えつつ、自分らしい家づくりを実現するためのポイントを詳しく解説します。ローコストでハイクオリティな暮らしを手に入れるヒントを見つけてください。

目次

理想の家をかなえる 注文住宅のコストダウンのポイント

家はシンプル、土地は変形地や狭小地

コストダウンの基本は、建物自体をシンプルに設計することです。凹凸の少ない四角い箱型の家は、複雑な形状の家よりも建築コストが抑えられます。また、土地選びでは変形地や狭小地を狙うことで、土地代を抑えることができます。これらの土地は一般的に割安ですが、うまく活用すれば個性的で魅力的な家を建てることができます。

割安な物件を狙え!

不動産市場では、様々な理由で割安な物件が出回っています。例えば、相続で急ぎ売りに出されている物件や、長期間売れ残っている物件などです。こういった物件は、価格交渉の余地が大きいことが多いため、うまく交渉すれば大幅な節約につながります。ただし、物件の状態や立地などはしっかりと確認することが重要です。

一点豪華主義でメリハリをつける

すべてを高級仕様にするのではなく、特定の部分に重点的にお金をかける「一点豪華主義」を取り入れることで、予算内でメリハリのある家づくりが可能になります。例えば、リビングの大きな窓や高級キッチンなど、家族が最も時間を過ごす場所や目につきやすい部分に投資し、その他の部分はシンプルに抑えるといった工夫ができます。

建物調査や資金計画などはプロの意見を参考に

プロの意見を聞くことで、無駄な出費を避け、効率的な予算配分が可能になります。建築士や不動産鑑定士、ファイナンシャルプランナーなど、各分野の専門家のアドバイスを受けることで、長期的な視点でのコストダウンにつながります。特に、建物調査や資金計画は家づくりの根幹となる部分なので、慎重に進めることが大切です。

早い決断がローンの借入期間や希望の間取り・設備のためになる

住宅ローンの金利や建材の価格は常に変動しています。早めに決断することで、有利な条件でローンを組んだり、希望の建材を確保したりすることができます。また、工期が短縮されることで、仮住まいの期間を減らすこともできるでしょう。ただし、焦って判断を誤らないよう、十分な情報収集と検討は欠かせません。

自分でできることはDIY

内装や外構工事の一部をDIY(Do It Yourself)で行うことで、大幅なコストダウンが可能です。例えば、壁のペンキ塗りや簡単な棚の取り付け、庭の植栽などは、自分たちで行うことができます。これにより、費用削減だけでなく、愛着のある家づくりにもつながります。ただし、専門的な技術が必要な部分は、安全性を考慮してプロに任せることが賢明です。

マンションの間取りは”+S(サービスルーム)”を探せ

マンションを選ぶ際は、”+S(サービスルーム)”と呼ばれる、専有面積に含まれない小さな部屋がついている物件を探すことをおすすめします。このサービスルームは、収納や書斎、子供の遊び場など、多目的に活用できます。専有面積に含まれないため、価格を抑えつつ実質的な広さを確保できる賢い選択肢です。

バス便物件は穴場と心得よう

駅から離れたバス便の物件は、一般的に価格が抑えめです。特に、バス停が近く、運行頻度が高いエリアであれば、生活の利便性を大きく損なうことなく、コストダウンが可能です。また、将来的に交通インフラが整備される可能性のあるエリアを選べば、資産価値の上昇も期待できます。

物価の安い街を選ぶ

同じ面積や仕様の家でも、立地によって価格が大きく異なります。都心から少し離れた物価の安い街を選ぶことで、建築コストだけでなく、生活費全般を抑えることができます。ただし、通勤時間や生活の利便性とのバランスを考慮することが重要です。

完成1年以上の未入居物件を探してみよう

新築物件でありながら、完成から1年以上経過している未入居物件は、価格が下がっていることが多いです。建物の状態は新築同様でありながら、価格面では中古物件に近い条件で購入できる可能性があります。ただし、なぜ売れ残っているのかをしっかりと確認することが大切です。

稼げる家をつくる

家を単なる住まいではなく、収入を生み出す資産として考えることもコストダウンの一つの方法です。例えば、太陽光パネルを設置して売電収入を得たり、一部をシェアオフィスや民泊として活用したりすることで、ランニングコストの削減や追加収入を得ることができます。ただし、法規制や管理の手間などをよく検討する必要があります。

建築面積を抑える

家の大きさを必要最小限に抑えることで、建築コストを大幅に削減できます。各部屋の無駄なスペースを省き、効率的な間取りを心がけましょう。

季節外れの時期に建築する

建築業界の繁忙期を避け、比較的仕事が少ない時期(例:冬季)に建築を始めることで、割引やキャンペーンを利用できる可能性が高まります。

建築素材を工夫する

高価な素材を避け、コストパフォーマンスの高い素材を選択することで、見た目や性能を大きく損なうことなくコストダウンが可能です。

将来の増築を見越した設計

現在の必要最小限の間取りで建て、将来的な増築の可能性を残しておくことで、初期コストを抑えつつ、将来のニーズにも対応できます。

エネルギー効率の高い設備を導入

初期投資は高くなるかもしれませんが、高効率の給湯器や空調システムを導入することで、長期的には大幅なコスト削減につながります。

二世帯住宅を検討する

親世帯と同居する場合、二世帯住宅を建てることで、別々に家を建てるよりもコストを抑えられます。また、土地代や固定資産税なども節約できます。

補助金や減税制度を活用する

省エネ住宅や耐震性の高い住宅に対する補助金や、住宅ローン減税などの制度を積極的に活用することで、実質的なコストダウンを図れます。

これらのポイントを上手く組み合わせることで、さらなるコストダウンが可能になります。ただし、品質や快適性を犠牲にしすぎないよう、バランスを取ることが重要です。自分たちの優先順位をしっかりと定め、長期的な視点で判断することが、満足度の高い家づくりにつながります。

注文住宅のコストダウンには、様々な工夫や戦略があります。以下に、一般的によく用いられるポイントや工夫の例を挙げます。

注文住宅のコストダウンの工夫・シーン例

間取りの工夫

・廊下をなくしたLDK中心の間取り

・和室と洋室を仕切る襖を採用し、将来的な間取り変更に対応

・収納スペースを効率的に配置し、部屋数を減らす

外観デザインの簡素化

・シンプルな箱型の家を選択

・凹凸の少ない外壁デザイン

・屋根を切妻屋根や寄棟屋根など、シンプルな形状に

建材の選択

・高級素材ではなく、コストパフォーマンスの良い一般的な建材を使用

・内装材は一般的なクロスを使用し、一部のみアクセントクロスを採用

・フローリングは無垢材ではなく、合板やフロアタイルを選択

設備の選択

・キッチンや浴室などは既製品を選択

・照明器具は簡素なものを選び、一部屋だけ豪華なものを採用

・エアコンは必要最小限の部屋にのみ設置

施工方法の工夫

・基礎工事を簡素化(べた基礎ではなく布基礎を採用など)

・プレカット工法を採用し、現場での加工時間を短縮

・工期短縮のため、プレハブ工法を一部採用

省エネ設備の導入

・太陽光パネルの設置(初期費用は高いが長期的にはコスト削減)

・高効率給湯器の採用

・断熱性能を高め、空調費用を削減

DIYの活用

・内装の壁紙貼りを自分で行う

・庭の植栽や簡単な外構工事を自分で実施

・棚や収納スペースの造作を自分で行う

建築タイミングの工夫

・建築業者の閑散期(冬季など)に着工

・材料の値上がり前に契約を締結

・複数の業者から見積もりを取り、比較検討

将来を見据えた設計

・二階を将来の増築スペースとして確保し、初期は平屋で建築

・子供部屋は将来的に分割できるよう広めに設計

・在宅勤務スペースを兼用できる和室を設置

補助金や減税制度の活用

・省エネ住宅ポイントの活用

・地方自治体の定住促進補助金の利用

・住宅ローン減税制度の最大限の活用

これらの工夫は、個々の状況や優先順位によって適切に選択し、組み合わせることが重要です。また、コストダウンを図る一方で、長期的な住み心地や将来の資産価値にも配慮することを忘れないようにしましょう。専門家のアドバイスを受けながら、バランスの取れた家づくりを目指すことが大切です。

よくある質問(Q&A)

注文住宅のコストダウンに関して、多くの人が疑問に思う点をQ&A形式で詳しく解説します。

Q1: コストダウンのために諦めるべきではない部分はありますか?

A1: 以下の点は諦めるべきではありません。

・耐震性能:安全性に直結するため、妥協すべきではありません。

・断熱性能:長期的な光熱費削減と快適性に大きく影響します。

・防水性能:雨漏りなどの深刻な問題を防ぐため、重要です。

・基礎工事:家の寿命を左右する重要な要素です。

これらは家の基本性能に関わる部分であり、長期的な住み心地や維持費に大きく影響します。むしろ、これらの部分には積極的に投資すべきです。

Q2: DIYでコストダウンを図る際の注意点は?

A2: DIYでのコストダウンには以下の注意点があります。

・自身の技術レベルを正確に把握し、無理のない範囲で行う。

・電気や水回りなど、専門的な知識が必要な部分は安全面を考慮してプロに依頼する。

・必要な道具や材料の費用を事前に計算し、本当にコストダウンになるか確認する。

・作業時間を考慮し、仕事や生活に支障が出ないよう計画を立てる。

・建築確認申請や保証に影響する部分は、必ずプロに相談する。

Q3: 将来の売却を考えた場合、コストダウンで気をつけるべき点は?

A3: 将来の売却を考慮したコストダウンでは以下の点に注意が必要です。

・極端に個性的な間取りは避け、ある程度汎用性のある設計を心がける。

・立地選びを重視し、将来的な発展が期待できるエリアを選ぶ。

・設備は極端に古いものを使わず、標準的なものを選択する。

・外観は周囲の景観に調和したデザインを採用する。

・省エネ性能や耐震性能など、基本性能は高く保つ。

Q4: コストダウンと品質のバランスをどう取ればいいですか?

A4: コストダウンと品質のバランスを取るには、

・優先順位をつけ、重要な部分にはしっかり投資する。

・長期的な視点で考え、ランニングコストも含めて判断する。

・複数の業者から見積もりを取り、品質と価格を比較検討する。

・標準仕様と特注品のバランスを考え、効果的にグレードアップする。

・専門家(建築士やインテリアコーディネーターなど)のアドバイスを積極的に求める。

Q5: コストダウンのために土地選びで気をつけるべきことは?

A5: 土地選びでのコストダウンポイントは、

・駅から少し離れた物件や、バス便の物件を検討する。

・不整形地や旗竿地など、条件の悪い土地を上手く活用する。

・建ぺい率や容積率に余裕のある土地を選び、将来の増築可能性を確保する。

・地盤の良い土地を選び、地盤改良費用を抑える。

・周辺の開発計画を確認し、将来的な価値上昇が期待できる地域を選ぶ。

これらの質問と回答は、注文住宅のコストダウンを検討する際の一般的な疑問に対応しています。ただし、具体的な状況によって最適な選択は異なる場合もあるため、専門家に相談することをおすすめします。コストダウンは重要ですが、長期的な満足度と資産価値のバランスを取ることが、より良い家づくりにつながります。

まとめ

注文住宅の予算をコストダウンするには、家の形状や土地選び、設備の選択など、様々な面での工夫が必要です。しかし、単に安ければいいというわけではありません。長期的な視点で、住み心地や維持費、将来の資産価値なども考慮しながら、賢明な選択をすることが大切です。

また、プロの意見を積極的に取り入れつつ、自分たちでできることは自分たちで行うという姿勢も重要です。コストダウンの過程自体を家族で楽しみ、より愛着のある家づくりにつなげていくことができるでしょう。

最後に、家づくりは人生の大きな買い物です。予算内に収めることも大切ですが、長く快適に暮らせる家を作ることが最も重要です。この記事で紹介したポイントを参考に、自分たちらしい理想の家づくりを実現してください。

なお、当社が提供している「housemarriage」では、住宅コンシェルジュが理想の家づくりのサポートとして、住まいを探す上で重要なハウスメーカーや工務店の営業担当者とのマッチングサポートをさせていただきます。住宅購入の資金計画の相談・作成や、相性良く親身になってくれる「営業担当者」をご紹介します。家づくりに関して少しでも不安を感じるようであれば、お問い合わせください。

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記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

大学卒業後、積水化学工業に入社し住宅「セキスイハイム」を販売。3年8カ月千葉県内で営業に従事し、営業表彰を6期連続受賞。
途中、母の急死に直面し、自分の将来について悩み始める。結果、大学のゼミで学んだ「保険」事業に実際に携わりたいと思いFP資格を取得して日本生命に転職。4年間営業に従事したが、顧客に対して提供出来る商品がなく退職を決意。FP兼保険代理店を開業する。

収入も顧客もゼロからのスタート。しかも独立直前に結婚し住宅購入した為、返済不安に陥り貯蓄が日々減っていく恐怖を覚える。

人生で初めて家計の見直しを行い、根本的な改善により失敗と不安を減らすコツを発見。自分の経験を生かしお客様が同じ道を歩まないよう伝えるべく「マイホーム検討者向けFP」として活動中。

運営会社情報

  • 会社名

    :有限会社ティーエムライフデザイン総合研究所

  • 代表者

    :渡辺知光

  • 本社
    所在地

    :〒104-0045 東京都中央区築地2-15-15 セントラル東銀座1002

  • アクセス

    :地下鉄日比谷線築地駅より徒歩3分

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