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リビングは広すぎても後悔する【後悔しないための注意点と適切な広さを解説】

間取り・住宅の特徴

2023/05/02

2023/09/26

記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

リビングは広すぎても後悔する【後悔しないための注意点と適切な広さを解説】

間取りを検討する際、広いリビングに憧れる人も多いのではないでしょうか。

とはいえ、やみくもに広さだけを重視してしまうと、住み心地に支障が出る可能性があるため注意が必要です。

そこで今回は、リビングの広さで後悔しないためのポイントを失敗事例を踏まえてまとめてみました。

一概にリビングが広ければいいというわけではない

間取りの打ち合わせの初期段階では出来るだけ広いリビングが欲しいと言われます。

しかし、リビングは広ければ広いだけいいというわけではありません。その理由として、世帯人数やライフスタイルによって適切なリビングの広さはそれぞれ異なるからです。

昨今では必要最低限しか物を持たない人も少なくありません。それに伴い、広いリビングはかえって住みにくいと感じるケースも見受けられるようになりました。

事前にどのくらいの広さが必要であるのか把握しておくことが大切です。

一般的に快適に過ごせるリビングの広さはファミリーの場合で16~20畳ほどと言われており、どのようにスペースを活用したいかによって広さを決めるとよいでしょう。

広すぎるリビングで後悔するポイントと対策

リビングが広すぎることで後悔するポイントとして、以下の5つが挙げられます。

●      冷暖房が効きにくい

●      掃除が大変になる

●      ほかの部屋が狭くなる

●      物が散らかる

●      落ち着かず居心地が悪い

それぞれについて、対策と合わせて見ていきましょう。

冷暖房が効きにくい

広い部屋は冷暖房の効きが悪くなるため、快適な温度にするのが難しくなります。温度を一定に保つために高性能なエアコンを選ぶとなれば、それなりに購入費用がかさんでしまうでしょう。また、部屋が広ければ広いほど消費電力も多くなるため、月々の電気代が高くなってしまうことも想定されます。

そのため、なるべく省エネ性能の高いエアコンを選ぶようにするほか、窓ガラスを断熱ガラスにしたり断熱シートを貼るなどの対策を取るとよいでしょう。

掃除が大変になる

リビングが広いと掃除機をかける範囲も広くなるため、どうしても掃除が大変になってしまいます。また、広い部屋に合わせて家具や収納が増えるケースも多く、掃除をする手間や時間を要することになるでしょう。そのため、年齢が上がったときに日々の掃除が負担に感じる恐れがあるほか、掃除が行き届かなくなる可能性が否めません。

とはいえ、昨今ではルンバやブラーバを始めとしたお掃除ロボットも普及しています。少々値は張りますが、上手く取り入れることで掃除の負担を軽減できるでしょう。

ほかの部屋が狭くなる

リビングを広くした分、ほかの部屋が狭くなる恐れがあります。そのため、リビング以外のスペース(洗面所や子ども部屋、収納スペースなど)を考慮したうえで間取りを決めるように心がけましょう。

その際、なるべく廊下の面積を減らすなど工夫を凝らすことで、リビングとほかの部屋のバランスが不釣り合いになることを防げます。

物が散らかる

部屋の広さに余裕があると、日頃の買い物でつい油断してしまい、なにかとモノを買ってしまいがちです。その反面、小さい家では常に余裕が無い状態であるため、モノの購入に対して必然的にシビアになります。小さい家はモノの置き場に困ることが多い反面、キレイな状態が保ちやすいともいえるでしょう。

そのため、部屋が広いからと行って安心せず、それぞれのモノの置き場所を固定することがまずは大切です。自分だけでなく、家族が見てもなにをどこへ片付けるのかわかる状態にしておきましょう。

落ち着かず居心地が悪い

解放感ばかりを重視してリビングを広くしてしまうと、家族がいないときに「落ち着かなさ」や「寂しさ」を感じてしまうことも少なくありません。また、家族とのコミュニケーションが取りにくいといった点も懸念されるでしょう。

なるべく家族が集まりやすいスペースを確保するようにして、住み心地のよさを重視することをおすすめします。

リビングの間取りを考える際の検討事項

リビングの間取りを検討する際は、以下の3つの事項を満たしているか注意しながら検討することが大切です。

●      お客さんを呼ぶスペースがあるか

●      収納は十分か

●      子どもの成長に対応できるか

それぞれ見ていきましょう。

お客さんを呼ぶスペースがあるか

家族だけで十分なスペースがあったとしても、お客さんが来る際に足りないと感じるケースもあるでしょう。お客さんが座ったりくつろいだりする場所はもちろん、宿泊をするとなれば布団を置くスペースを確保しなければなりません。遠方の両親がおらず宿泊予定がない場合でも、子どもが成長すれば友達が泊まりにくることもあるでしょう。

コンパクトな家は掃除が行き届き、生活しやすい一方で、来客時に手狭に感じるケースがあります。お客さんのスペースが十分であるかも確認するようにしましょう。

収納は十分か

意外と忘れがちなのが、リビングの収納問題です。リビングは他の部屋に比べ、大きいモノよりも細々としたモノを入れられる収納スペースが欠かせません。少し小さめなクローゼットを設置するほか、リビングに面するようにスキップフロアを設けることで、人目につかない場所にちょっとした収納スペースを確保できます。

また、キッチンカウンターの下を収納スペースとして利用するのも良いでしょう。低い位置の収納となるため、子どもが利用しやすいほか、子どもが成長したあとは大人の趣味コーナーとしても利用可能です。

子どもの成長に対応できるか

小さい頃は不便に感じなかったものの、子どもが大きくなると手狭に感じる可能性も出てくるでしょう。リビングに家族全員で集まるスペースがなければ、子どもが自分の部屋にいることが増えるかもしれません。子どもが成長しても対応できるような間取りづくりが大切です。

リビングの広さ以外でよくある失敗事例

ここまでリビングの広さの後悔ポイントを見てきましたが、リビングにおいて失敗するのは広さだけではありません。以下の3つがよくある失敗事例です。

●      動線が悪くて生活しづらい

●      日当たりがよくなかった

●      家具の配置場所を見誤った

ひとつひとつ見ていきましょう。

動線が悪くて生活しづらい

家事をする際に動線はとても重要なポイントです。というのも、動線が整っていないと生活するうえで手間や時間が大きくかかってしまいます。

特に育児中であれば、家事の動線は非常に重要なポイントとなります。子どもを見ながら片手間で家事を進行させるには、動線が整っていなければ難しく感じるかもしれません。たとえば、洗面所とベランダを近づける、キッチンと洗面所の行き来をしやすくするなど、間取りに工夫を凝らすとよいでしょう。

日当たりがよくなかった

注文住宅の場合、家が完成しなければ住み心地はわかりません。そのため、思ったより日当たりがよくなかったというケースが見受けられます。立地条件を見る際、「日当たりを確認するのは当たり前」と思う人も多いかもしれませんが、夏と冬では日照時間や太陽の当たり具合に差があります。生活をするうえで日当たりの悪さは、満足度が下がるポイントのひとつといえるでしょう。

そのため、日当たりを確認する際はその時期だけに限らず、他の時期も考慮した上で考えることが大切です。日当たりに関しては一度家を建ててしまうと改善が難しいため、特に注意して確認することをおすすめします。

家具の配置場所を見誤った

リビングの間取りについて、前もって図面上で把握はしていたものの、実際に家具を置いたらイメージと違ってしまったというケースは少なくありません。また、テレビの設置場所に関してはよくトラブルが発生します。その理由として、テレビの位置を決めて間取りを考えたものの、実際に建てたら照明や日光の写りこみが発生し、見づらいと感じる事例が多いからです。もちろん、カーテンを閉めるなどといった対策を講じることもできますが、時間帯によっては家の中が暗くなってしまうでしょう。

そのため、家具の置き場所を決めた時点で業者ときちんとすり合わせを行い、設置場所と間取りのバランスがとれているかどうか確認することが大切です。

特にコンセント位置はきちんと計画しておきましょう。家具の後ろにコンセントが隠れると使い勝手が悪くなります。

ライフスタイルに見合った間取りを検討しよう

事前にリビングの広さがどのくらい必要であるのか把握しておくことが大切です。その際は、収納や家具をどこに配置するかのイメージを入念に練ることも忘れないようにしましょう。

また、失敗事例と検討している間取りに似通ったところがないかチェックすることも失敗しないコツです。

とはいえ、ほとんどの人が家を建てるのが初めてであるため、どのような間取りが最適なのか悩むケースもあるでしょう。「理想の広さや間取りがわからない」という場合は、専門家に相談するのも一つの手です。家族構成やライフスタイルを把握したうえで、最適なアドバイスを受けとられる可能性が高まります。

まとめ

今回の記事では、広すぎるリビングの失敗事例や、間取りを検討する際の注意点についてお伝えしました。

リビングは広いからいいということではありません。広ければ広いほど、冷暖房の効きにくさや掃除の大変さなどの懸念点が出てきてしまうでしょう。

自分にとって最適な広さがどのくらいであるのか、しっかりと把握したうえで間取りづくりを行うことをおすすめします。もし広さや間取りづくりで悩んでしまうといった場合は、プロにアドバイスを受けながら検討するようにしましょう。

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記事監修者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 渡辺 知光

大学卒業後、積水化学工業に入社し住宅「セキスイハイム」を販売。3年8カ月千葉県内で営業に従事し、営業表彰を6期連続受賞。
途中、母の急死に直面し、自分の将来について悩み始める。結果、大学のゼミで学んだ「保険」事業に実際に携わりたいと思いFP資格を取得して日本生命に転職。4年間営業に従事したが、顧客に対して提供出来る商品がなく退職を決意。FP兼保険代理店を開業する。

収入も顧客もゼロからのスタート。しかも独立直前に結婚し住宅購入した為、返済不安に陥り貯蓄が日々減っていく恐怖を覚える。

人生で初めて家計の見直しを行い、根本的な改善により失敗と不安を減らすコツを発見。自分の経験を生かしお客様が同じ道を歩まないよう伝えるべく「マイホーム検討者向けFP」として活動中。

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    :渡辺知光

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